Aiロボティクス(247A)という社名を見ると、AIロボットや産業用ロボットを開発している会社を想像する人も多いかもしれません。しかし、実際の主力事業はロボット開発ではありません。
Aiロボティクスは、スキンケアブランド「Yunth(ユンス)」や美容家電ブランド「Brighte(ブライト)」などを企画・販売する会社です。一方で、一般的な化粧品メーカーとも少し異なり、独自AIシステム「SELL」を使って商品企画、広告運用、需要予測、在庫管理、CRMなどを効率化している点に特徴があります。
現在はYunth、Brighte、Straine(ストレイン)に加え、2026年4月に子会社化したBJCグループも事業基盤に加わりました。ECだけでなく、ドラッグストア、家電量販店、美容サロンなどへ販売チャネルを広げています。
ここでは、Aiロボティクスが何の会社なのか、どのように稼いでいるのか、AI「SELL」がどのような役割を持つのかを整理します。

Aiロボティクスは何の会社?

Aiロボティクスは、AIを活用して化粧品・美容家電・ヘアケアなどのブランドを企画・販売する会社です。ロボットを製造する企業ではなく、商品開発とマーケティング、販売データの活用を得意とする美容ブランド企業と考えると分かりやすいです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | Aiロボティクス株式会社 |
| 証券コード | 247A |
| 上場市場 | 東証グロース |
| 設立 | 2016年4月 |
| 代表者 | 代表取締役社長 龍川 誠 |
| 主な事業 | AIを活用したブランド企画・販売、AIマーケティング |
| 主力ブランド | Yunth、Brighte、Straine など |
| 中核システム | 独自AIシステム「SELL」 |
会社は2016年に「HowTwo」として設立され、美容動画メディアや広告関連事業からスタートしました。その後、広告運用の効率化を目的にAIマーケティングシステム「SELL」を開発し、2020年にAiロボティクスへ社名を変更しています。
2021年にはスキンケアブランドYunthを立ち上げ、2024年にBrighte、2025年にStraineへ事業を拡大しました。現在は自社でブランドを企画し、SELLを使って販売を伸ばすモデルが会社の中心です。
Aiロボティクスはロボットを作っている会社ではない
社名に「ロボティクス」と入っていますが、Aiロボティクスは産業用ロボットやヒューマノイドを開発するメーカーではありません。主力商品は美容液、美顔器、ドライヤー、シャンプーなどで、事業テーマとしては化粧品、美容家電、D2C、EC、AIマーケティングに近い企業です。
主力事業は化粧品・美容家電などのブランド運営
Aiロボティクスは、消費者向けブランドを自社で企画し、ECや小売店を通じて販売しています。製造設備を持って大量生産するメーカーというより、商品企画、ブランディング、広告、販売、顧客データの活用に経営資源を集中する会社です。
代表的なブランドは、スキンケアのYunth、美容家電のBrighte、ヘアケアのStraineです。ブランドごとに商品カテゴリーは異なりますが、データを活用して市場ニーズを捉え、短期間で商品を立ち上げるという基本的な考え方は共通しています。
そのため、Aiロボティクスを理解するうえでは「ロボット会社」ではなく「AIを使って美容ブランドを作り、育てる会社」と捉えるのが最も分かりやすいです。
なぜ「Aiロボティクス」という社名なの?
Aiロボティクスは、もともと美容動画メディアや広告関連の事業からスタートしました。広告運用の効率化を進めるなかでAIマーケティングシステム「SELL」を開発し、広告配信やデータ分析の自動化を進めています。
その後、AIとRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を組み合わせた仕組みを事業の中核に据え、2020年に現在の社名へ変更しました。ここでいう「ロボティクス」は、ロボット製品を作るという意味ではなく、データ分析や業務の自動化をブランド運営に取り入れる考え方に近いものです。
現在はAIマーケティングそのものを外部企業へ提供するよりも、自社ブランドを成長させるためにSELLを活用する色合いが強くなっています。
Aiロボティクスの主力ブランドは?
Aiロボティクスの事業を理解するうえで重要なのが、Yunth、Brighte、Straineの3ブランドです。スキンケア、美容家電、ヘアケアと異なるカテゴリーへ展開することで、特定商品だけに依存しないブランドポートフォリオを構築しています。
Yunth|主力のスキンケアブランド
Yunthは2021年にスタートしたスキンケアブランドで、Aiロボティクスの成長を支えてきた主力ブランドです。代表商品は「生VC美白美容液」で、個包装の美容液を軸に認知を広げました。
その後はビタミンA系の「生VAダーマ美容液」やアゼライン酸を使った商品、フェイスマスク、ベースメイク、美容機器などへラインナップを拡大しています。ECだけでなく、ドラッグストアやバラエティショップなどの店頭販売も増やしています。
Yunthの役割は単なる売上の柱だけではありません。SELLを使った商品企画や広告運用、需要予測を実際のブランドで検証し、そのノウハウを次のブランドへ横展開する起点にもなっています。
Brighte|美容家電の第2の柱
Brighteは2024年に展開を始めた美容家電ブランドです。美顔器、ドライヤー、ヘアアイロンなど、Yunthとは異なる価格帯・カテゴリーの商品を扱っています。
美容家電は化粧品より単価が高く、家電量販店との相性も良いのが特徴です。AiロボティクスはECだけでなく、家電量販店などのリアル店舗でもBrighteの販売を拡大しています。
Yunthがスキンケア市場を中心に成長してきたのに対し、Brighteは美容機器という別市場へ収益源を広げる役割を持っています。複数カテゴリーでヒット商品を作れるかは、Aiロボティクスの成長モデルの再現性を見るうえでも重要です。
Straine|ヘアケア領域へ事業を拡大
Straineは2025年にスタートしたヘアケアブランドで、シャンプーやトリートメントなどを展開しています。ドラッグストアやバラエティショップなど、Yunthと親和性の高い小売チャネルを活用できる点が特徴です。
商品ラインを増やすことで、スキンケアや美容家電とは異なるヘアケア需要を取り込めます。Yunth、Brighte、Straineとブランドが増えていることは、SELLを使った商品企画やマーケティングの仕組みを複数分野へ応用しようとしていることを示しています。
BJC買収で美容サロン向けの販路も獲得
Aiロボティクスは2026年4月、美容サロン向け商材などを展開するBJCを完全子会社化しました。BJCは「SPICARE」などの美容商材を取り扱い、美容サロンとの販売ネットワークを持っています。
この買収によって、Aiロボティクスは自社EC、ECモール、ドラッグストア、家電量販店に加え、美容サロンという新たな販路を獲得しました。Brighteの商品をサロンへ展開したり、BJC商品のEC販売を強化したりするなど、双方の販路を使ったクロスセルも進めています。
BJCの加入によって、AiロボティクスはD2C中心の企業から、EC・小売・サロンを組み合わせた美容ブランドグループへ変化しつつあります。
Aiロボティクスはどうやって稼いでいる?
Aiロボティクスの収益源は、自社ブランド商品の販売です。自社ECだけでなく、楽天市場やAmazonなどのECモール、ドラッグストア・家電量販店などの店頭卸、BJCを通じたサロン向け販売までチャネルを広げています。
自社ECで顧客へ直接販売
Yunthなどでは、自社ECサイトを通じて商品を直接販売します。メーカーが消費者へ直接商品を届けるD2Cモデルでは、顧客データを自社で蓄積できることが大きな利点です。
どの商品を購入したか、いつ再購入したか、広告経由でどの程度成約したかといったデータを分析し、次の広告配信や商品開発、CRMに活用できます。定期購入を利用する顧客が増えれば、継続的な売上も見込みやすくなります。
楽天・AmazonなどのECモールでも販売
自社ECに加えて、楽天市場やAmazonなどのECモールでも商品を販売しています。ECモールはすでに多くの利用者を抱えているため、自社サイトを知らない顧客にも接点を持ちやすいのが特徴です。
ランキング上位やレビュー増加が新規購入につながりやすく、ブランド認知を広げる役割もあります。自社ECとECモールの双方を使うことで、特定の販売サイトに依存しにくい構造を作っています。
ドラッグストア・家電量販店などの店頭卸を拡大
Aiロボティクスは近年、EC中心からリアル店舗への販売を急速に広げています。YunthやStraineはドラッグストア、バラエティショップなど、Brighteは家電量販店などでの取り扱いを増やしています。
店頭販売では、商品を実際に見て比較したい顧客や、EC広告では接点を持ちにくかった層へリーチできます。さらに、店舗のPOSデータをSELLへ取り込むことで、広告がリアル店舗の売上にどの程度つながったかを分析する取り組みも進めています。
現在のAiロボティクスは、ECだけで成長するD2C企業ではなく、オンラインとオフラインを組み合わせてブランドを拡大するモデルへ移行しています。
BJCを通じて美容サロン向けにも販売
BJCの子会社化によって、美容サロン向け販売も新たな収益チャネルになりました。サロン専売品やプロ向け美容商材は、一般小売とは異なる顧客層へ販売できる点が特徴です。
AiロボティクスはBrighteをBJC提携サロンへ展開する準備を進める一方、BJCの商品にはAiロボティクスのECマーケティングノウハウを活用しています。
既存ブランドを新しい販路へ持ち込むことと、買収したブランドの販売力を高めることの両方ができれば、M&Aによる成長効果を大きくできます。
独自AI「SELL」とは?
SELLは、Aiロボティクスが商品を企画し、広告を出し、販売し、再購入につなげるまでのデータを分析・活用する独自AIシステムです。生成AIのように文章を作るだけのツールではなく、ブランド運営全体を効率化するためのマーケティング基盤として使われています。
商品開発|売れそうなニーズをデータから探す
商品開発では、市場トレンドや口コミ、広告、販売データなどを分析し、どのような商品に需要があるかを探ります。人の感覚だけで企画するのではなく、実際のデータをもとに商品カテゴリーや訴求点を絞り込む考え方です。
美容市場はトレンドの変化が速いため、需要の兆しを早い段階で見つけ、商品化までの時間を短くできれば競争力につながります。YunthからBrighte、Straineへ短期間でブランドを増やしてきた背景にも、この商品開発のスピードがあります。
需要予測|売れる数量を予測して在庫を最適化
美容商品では、売れ過ぎて欠品すれば販売機会を逃す一方、作り過ぎれば在庫負担や値引きのリスクが高まります。SELLでは購買データや季節性、成長率などを分析し、需要予測へ活用しています。
販売チャネルがECだけでなく店舗へ広がるほど、店舗ごとの売れ方や発注タイミングも複雑になります。需要予測の精度を高めることは、成長と在庫管理を両立するうえで重要です。
広告制作・広告運用を効率化
SELLの原点は広告運用の効率化です。過去の広告データを分析し、どのような画像や訴求が成約につながりやすいかを判断し、広告クリエイティブの改善や出稿先の最適化に活用します。
広告効果を素早く分析できれば、成果の低い広告への支出を減らし、反応の良い広告へ予算を集中できます。D2C企業では広告費が利益率を大きく左右するため、広告運用の効率は収益性に直結します。
CS・CRM|購入後の顧客データも活用
SELLは商品を売る前だけでなく、購入後の顧客対応にも使われます。問い合わせ内容を分類したり、購買履歴をもとに再購入を促したり、休眠顧客に適した販促を行ったりするなど、CSやCRMの効率化にも活用されています。
CRMとは、顧客との関係を管理し、継続購入や再購入につなげる取り組みです。新規顧客を広告で獲得し続けるだけでなく、既存顧客のLTV(顧客生涯価値)を高めることで、ブランド全体の収益性を改善できます。
店頭POSデータまで取り込む仕組みへ拡張
自社EC中心だった時期は、購入経路をオンライン上で追いやすい一方、店頭で購入した顧客の行動は把握しにくいという課題がありました。
現在は店頭POSデータもSELLへ取り込み、広告配信とリアル店舗の売上を結び付けて分析する仕組みへ拡張しています。広告を見た顧客がECではなくドラッグストアで購入した場合でも、データを使って広告効果を評価しやすくする狙いがあります。
SELLは、EC専用の広告システムから、EC・店舗・サロンを含むブランド全体の販売を最適化する仕組みへ進化しているといえます。
AiロボティクスのAI「SELL」は何が強いの?
SELLの強みは、商品開発、広告、販売、在庫、CRMを別々に扱うのではなく、一連のブランド運営をデータでつなげられることです。商品が売れるほど新しい販売データが蓄積され、そのデータを次の商品企画や広告運用へ戻せる循環を作ることができます。
商品開発から販売後まで一つのデータでつなげられる
一般的なブランド運営では、商品企画、広告代理店、EC、物流、顧客対応などが分かれ、それぞれ別のデータを持つことがあります。AiロボティクスはSELLを中核に置き、各工程のデータをつないで改善を繰り返すことを目指しています。
例えば、広告で反応が良かった訴求、実際によく売れた店舗、再購入率の高い商品、問い合わせが多かった内容を次の商品開発へ反映できます。
「売る→データがたまる→次の商品や広告が改善される」という循環を作れることが、SELLの本質的な強みです。
新商品・新ブランドを短期間で展開しやすい
美容業界では、商品企画から発売まで時間がかかり過ぎると、トレンドが変わってしまう可能性があります。Aiロボティクスはデータ分析、OEM活用、広告運用の仕組みを組み合わせ、商品開発のスピードを高めています。
Yunthの成功後にBrighte、Straineと別カテゴリーのブランドを立ち上げたことは、この仕組みを一つのブランドだけで終わらせず、横展開している例です。
今後も複数ブランドでヒットを再現できれば、SELLの価値は単なる社内効率化ツールではなく、企業全体の成長エンジンとして評価しやすくなります。
少人数・ファブレス経営と相性が良い
Aiロボティクスは、自社ですべての製造設備や物流網を持つのではなく、OEMや外部パートナーを活用するファブレス型の経営を採用しています。
社内は商品企画、マーケティング、データ分析などのコア業務へ集中し、製造や物流などは外部へ委託します。SELLで業務を効率化することで、少人数でも多くの商品・ブランドを運営できる体制を目指しています。
固定資産や人員を大量に抱えず成長できる点は強みですが、外部委託先の品質管理や供給体制への依存というリスクもあります。
Aiロボティクスは商品を自社工場で作っている?
Aiロボティクスは、自社工場で化粧品や美容家電を大量生産するメーカーではありません。商品は自社で企画・開発し、製造はOEMなどの外部パートナーへ委託するファブレス型のビジネスモデルです。
ファブレスとは、自社で大規模な製造工場を保有せず、製造を外部企業へ委託する事業形態です。工場への大きな設備投資を抑えながら、商品企画やマーケティングへ経営資源を集中できます。
Aiロボティクスの場合、商品そのものを作る製造能力よりも、「どの商品を作るか」「どのように売るか」「販売データを次へどう生かすか」が競争力の中心です。
一方、外部委託を活用するほど、製造委託先の生産能力、品質、納期などの影響を受けます。ブランド拡大に合わせて安定した供給体制を確保できるかも重要です。
Aiロボティクスはどんな会社から今の形になった?
Aiロボティクスは、最初から美容ブランドを販売していた会社ではありません。美容メディア・広告事業から始まり、AIマーケティングを経て、自社ブランドを展開する会社へ変化してきました。
もともとは美容メディア・広告関連の会社
2016年にHowTwoとして設立され、女性向け美容動画メディアなどを展開しました。消費者の興味や広告反応を集める事業を通じて、美容領域のマーケティングデータを蓄積していきます。
広告運用の自動化からSELLを開発
2018年にはAIマーケティング事業を開始し、広告運用の自動化・効率化を進めるためにSELLを開発しました。広告で商品を売るための仕組みを自社で作ったことが、現在のブランドビジネスの基盤になっています。
2020年にAiロボティクスへ社名変更し、AIを使ったマーケティングを会社の中核として明確にしました。
自社ブランドへ経営資源を集中
2021年にYunthを立ち上げるとブランドが成長し、2023年には経営資源を自社ブランド事業へ集中する方針を強めました。
広告運用サービスを外部企業へ提供するより、自社で商品を企画し、SELLを使って広告・販売を伸ばした方が利益を大きくできると判断した流れです。
Brighte・Straine・BJCへ事業を拡大
2024年にはBrighte、2025年にはStraineを開始し、2026年にはBJCを子会社化しました。ブランドの種類だけでなく、EC、店舗、サロンと販路も増えています。
Aiロボティクスは「広告会社」から「AIマーケティング会社」、さらに「AIを使って複数ブランドを育てる美容ブランドグループ」へ変化してきた会社です。
Aiロボティクスの強み
Aiロボティクスの強みは、人気ブランドを持っていることだけではありません。AIとデータを使ったブランド運営、複数カテゴリーへの展開、販売チャネルの拡大、ファブレス経営を組み合わせている点にあります。
AIとデータをブランド運営全体に使える
商品企画だけ、広告だけという部分的なAI活用ではなく、商品開発、需要予測、広告、在庫、顧客対応までデータをつなげることを目指している点が特徴です。
販売データが増えるほど改善に使える情報も増えるため、ブランド数や販売チャネルが拡大するほどSELLの活用範囲も広がります。
Yunthだけに依存しないブランド展開
Yunthの成功だけに頼らず、Brighte、Straine、BJCへ事業を広げています。ブランドごとに商品カテゴリーや販売チャネルが異なるため、一つの商品の流行が鈍化した場合でも、別ブランドが成長を補う余地があります。
複数ブランドで成長を再現できれば、ヒット商品一発型の企業ではなく、ブランドを継続的に育てられる会社として評価されやすくなります。
EC・店舗・サロンまで販売チャネルを広げている
自社ECだけでなく、ECモール、ドラッグストア、家電量販店、美容サロンまで販路を拡大しています。販売チャネルが増えることで、異なる顧客層へ商品を届けられます。
一方、チャネルが増えるほど利益率や在庫管理は複雑になります。売上拡大だけでなく、各チャネルで効率よく利益を出せるかが重要です。
少人数・ファブレスで事業を拡大しやすい
製造設備や物流をすべて自前で抱えず、外部パートナーを活用することで、商品企画やマーケティングへ集中できます。
このモデルは、ブランドや商品数を増やす際に大型設備投資を必要としにくいという利点があります。成長速度を高めやすい一方、外部委託先との連携や品質管理が重要になります。
Aiロボティクスの弱み・リスク
高い成長力が注目される一方、美容ブランドの流行、新商品の成否、広告費、在庫、M&A後の財務負担には注意が必要です。SELLを使っていてもヒット商品が保証されるわけではなく、成長を続けるには複数のブランドを継続的に育てる必要があります。
美容ブランドの流行に業績が左右される
化粧品や美容家電は、SNSでの話題性や消費者のトレンド、競合商品の登場によって売れ行きが変化しやすい市場です。現在人気がある商品でも、同じ成長率が長期間続くとは限りません。
特に主力ブランドの売上が大きい企業では、ブランド人気の変化が全社業績へ影響しやすくなります。複数ブランドを持つことはこのリスクを分散する意味でも重要です。
新ブランドが必ずヒットするとは限らない
SELLを使って市場ニーズを分析しても、新商品がすべて計画通り売れるわけではありません。商品コンセプト、価格、競合、広告、店頭での露出など多くの要因が販売を左右します。
新ブランドを増やすほど開発費や広告費、在庫も増えるため、ヒット率と投資効率を確認する必要があります。
広告費と在庫の管理が重要
美容D2Cでは広告宣伝が新規顧客の獲得に大きく影響します。広告費を増やせば売上が伸びる場合でも、獲得コストが高過ぎれば利益は残りません。
また、ECと店舗の両方で商品を展開するようになると、各店舗へ商品を供給するための在庫も必要になります。需要予測を外せば欠品だけでなく、過剰在庫や値引きのリスクも高まります。
BJC買収で財務負担が増えた
BJCの子会社化は販売網とブランドを一度に獲得できる成長施策ですが、買収金額が大きいため借入金やのれんも増えました。
M&A後にBJCの利益を伸ばし、Aiロボティクスとのシナジーを実現できれば企業価値の拡大につながります。一方、想定した利益を生み出せなければ、利息負担やのれんの減損がリスクになります。
今後はブランド成長だけでなく、借入金の返済やキャッシュフローも重要な確認項目です。
Aiロボティクスは今後どんな会社を目指している?
Aiロボティクスが目指しているのは、Yunthだけを大きくする化粧品会社ではなく、SELLを使って複数ブランドを継続的に成長させるプラットフォーム型の企業です。既存ブランドの拡大、新ブランドの立ち上げ、M&A、海外展開を組み合わせて事業規模を広げる方針です。
今後は国内のEC・店頭・サロンに加え、海外販売の拡大も重要になります。ブランド数と販路が増えればSELLへ蓄積されるデータも増えるため、データを次の商品開発や広告運用へ生かせる循環を強められます。
一方で、事業規模が大きくなるほど、在庫管理、広告効率、買収後の統合、財務負担などの経営難易度も上がります。
Aiロボティクスの将来性を見るうえでは、「ヒットブランドを持っているか」だけでなく、「SELLを使ったブランド成長モデルを何度再現できるか」が重要です。
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Aiロボティクスは、社名からイメージされやすいロボットメーカーではありません。Yunth、Brighte、Straineなどの美容ブランドを企画・販売し、独自AI「SELL」を商品開発、広告運用、需要予測、在庫管理、CRMなどへ活用する会社です。
Yunthで培ったブランド運営の仕組みをBrighteやStraineへ広げ、2026年にはBJCを子会社化して美容サロン向け販路も加えました。現在は自社ECだけでなく、ECモール、ドラッグストア、家電量販店、サロンまで販売チャネルを拡大しています。
Aiロボティクスを一言で表すなら、「AIを使って美容ブランドを作り、育てる会社」と考えるのが分かりやすいでしょう。今後はSELLを使った商品開発とマーケティングの仕組みを複数ブランドで再現し、M&Aや海外展開まで成長につなげられるかが重要になります。
出典
Aiロボティクス株式会社「企業情報」
https://ai-robotics.co.jp/company/
Aiロボティクス株式会社 公式サイト
https://ai-robotics.co.jp/
Aiロボティクス株式会社「事業内容」
https://ai-robotics.co.jp/business/
Aiロボティクス株式会社「IR」
https://ai-robotics.co.jp/ir/
キタイシホン「Aiロボティクス 事業内容」
https://kitaishihon.com/company/247A/business
株探「Aiロボティクス(247A)」
https://kabutan.jp/stock/?code=247A
PR TIMES「Aiロボティクス、サロン市場を牽引するBJCを完全子会社化」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000112.000061176.html
CommerceZine/MarkeZine「Aiロボティクスの成長モデルに関するインタビュー」
https://markezine.jp/article/detail/77097
日本ネット経済新聞「AiロボティクスのD2Cブランド事業」
https://netkeizai.com/articles/detail/12254
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