半導体製造装置メーカーランキング|世界シェア・日本企業の売上を比較

半導体製造装置メーカーは、半導体を作るための装置を手がける企業です。

AI、データセンター、HBM、先端半導体、メモリ投資の拡大を背景に、半導体製造装置メーカーへの注目度は高まっています。

一方で、半導体製造装置メーカーといっても、露光装置、成膜装置、エッチング装置、洗浄装置、検査装置、切断・研磨装置など、強みとする工程は企業によって異なります。

この記事では、半導体製造装置メーカーの世界ランキング、日本企業の売上ランキング、工程別の強み、投資対象として見た注目企業までわかりやすく解説します。

目次

半導体製造装置メーカーランキングの結論

まず結論として、半導体製造装置メーカーの世界上位には、ASML、Applied Materials、Lam Research、東京エレクトロン、KLAなどが入ります

日本企業では、東京エレクトロンが世界上位に入る最大手です。
そのほか、アドバンテスト、SCREEN、ディスコ、キヤノン、レーザーテック、KOKUSAI ELECTRIC、荏原なども、半導体製造装置関連メーカーとして存在感があります。

ただし、半導体製造装置メーカーのランキングは、売上高、時価総額、工程別シェア、前工程・後工程をどこまで含めるかによって順位が変わります。

たとえば、世界売上ランキングではASMLやApplied Materialsが上位に入りますが、工程別に見ると、露光装置ではASML、洗浄装置ではSCREEN、検査・計測ではKLAやレーザーテック、半導体テスターではアドバンテストというように、強いメーカーは分野ごとに異なります。

そのため、ランキングを見るときは、単純な売上順位だけでなく、「どの工程に強い会社なのか」まで確認することが大切です。

見方上位メーカーポイント
世界売上ランキングASML、Applied Materials、Lam Research、東京エレクトロン、KLA世界大手の装置メーカーを比較
日本企業ランキング東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREEN、ディスコなど日本株で見やすい
工程別ランキングASML、TEL、SCREEN、KLA、アドバンテストなど露光・洗浄・検査などで強みが違う

世界ではASML・AMAT・Lam・TEL・KLAが上位

世界の半導体製造装置メーカーでは、ASML、Applied Materials、Lam Research、東京エレクトロン、KLAが上位企業としてよく挙げられます。

ASMLは露光装置、Applied Materialsは成膜やエッチングなどの幅広い製造装置、Lam Researchはエッチングや成膜、東京エレクトロンは前工程装置、KLAは検査・計測装置で強みを持っています。

これらの企業は、半導体製造の重要工程を支える存在です。
AI半導体、先端ロジック、HBM、メモリ、先端パッケージなどの需要が増えるほど、製造装置メーカーへの注目も高まりやすくなります。

ただし、同じ半導体製造装置メーカーでも、強い工程は異なります。
ASMLとKLA、東京エレクトロンとアドバンテストでは、事業内容も株価材料も違います。

そのため、世界ランキングを見るときは、順位だけでなく、各社がどの装置分野に強いのかをあわせて確認しましょう。

日本では東京エレクトロンが最大手

日本企業では、東京エレクトロンが最大手です。

東京エレクトロンは、成膜、塗布・現像、エッチング、洗浄など幅広い前工程装置を手がけています
世界ランキングでも上位に入る日本を代表する半導体製造装置メーカーです。

日本株で半導体製造装置メーカーを見る場合、東京エレクトロンはまず確認したい企業です。

そのほか、検査装置のアドバンテスト、洗浄装置のSCREEN、切断・研削・研磨装置のディスコ、検査装置のレーザーテックなども注目されます。

アドバンテストは、AI半導体やHBMなどの高性能半導体向けテスター需要で注目されやすい企業です。
SCREENは洗浄装置、ディスコは切断・研削・研磨、レーザーテックはEUV関連の検査装置などで存在感があります。

このように、日本の半導体製造装置メーカーは、東京エレクトロンだけでなく、工程ごとに強い企業が複数あります。

世界の半導体製造装置メーカー売上ランキング

世界の半導体製造装置メーカーランキングを見ると、上位には欧米・日本企業が多く並びます。

2025年度売上ランキングでは、ASML、Applied Materials、Lam Research、東京エレクトロン、KLAが上位5社として掲載されています。
また、アドバンテスト、SCREEN、ディスコ、キヤノン、レーザーテック、KOKUSAI ELECTRIC、荏原などの日本企業も上位20社に入っています。

順位メーカー主な分野2025年売上
1ASMLオランダ露光装置55,209億円
2Applied Materials米国成膜・エッチングなど40,400億円
3Lam Research米国エッチング・成膜30,841億円
4東京エレクトロン日本前工程装置23,869億円
5KLA米国検査・計測18,120億円
6アドバンテスト日本半導体テスター10,329億円
7NAURA中国成膜・エッチングなど6,531億円
8ASM Internationalオランダ成膜装置5,361億円
9SCREEN日本洗浄装置4,740億円
10ディスコ日本切断・研削・研磨4,136億円

※売上高は出典元のランキングに基づきます。対象範囲、為替、集計年度、前工程・後工程の含め方によって順位や金額は変動します。

1位:ASML

ASMLは、オランダの半導体製造装置メーカーです。

特にEUV露光装置で圧倒的な存在感を持ち、先端半導体の製造に欠かせない企業として知られています。

半導体を微細化するためには、回路をウエハーに精密に転写する露光装置が必要です。
その中でもEUV露光装置は、先端ロジック半導体や高性能AIチップの製造にとって重要な装置です。

TSMC、Samsung、Intelなどの先端半導体投資を見るうえでも、ASMLの動向は重要です。

ASMLの受注や売上見通しが強い場合、先端半導体投資が続いていると見られやすくなります。
反対に、ASMLの見通しが弱い場合は、先端投資の減速懸念として半導体製造装置株全体に影響することもあります。

2位:Applied Materials

Applied Materialsは、米国の大手半導体製造装置メーカーです。

成膜、エッチング、イオン注入、検査など幅広い装置を手がけており、半導体製造装置業界全体を見るうえで重要な企業です。

Applied Materialsの特徴は、対象分野の広さです。
特定の装置だけでなく、半導体製造のさまざまな工程に関わる装置を展開しているため、半導体メーカーの設備投資動向を反映しやすい企業といえます。

AI半導体、メモリ、先端ロジック、パワー半導体など、幅広い分野の投資が拡大すると、Applied Materialsにとって追い風になります。

一方で、設備投資が減速する局面では、受注や売上見通しが弱くなる可能性があります。
半導体製造装置メーカーを見るうえで、Applied Materialsは世界の設備投資サイクルを確認する代表企業の一つです。

3位:Lam Research

Lam Researchは、エッチング装置や成膜装置に強い米国メーカーです。

エッチングとは、半導体の回路を形成するために不要な部分を削る工程です。
半導体の微細化や3D構造が進むほど、エッチング工程の重要性は高まります。

Lam Researchは、3D NAND、DRAM、先端ロジック向け投資と関係が深い企業です。

特にメモリ投資や先端半導体投資が強い局面では、Lam Researchの装置需要も注目されやすくなります。

また、AI半導体やHBMの需要が拡大すると、メモリ関連投資や先端工程の投資も増えやすくなります。
そのため、Lam ResearchはAI・メモリ・先端半導体の投資動向を見るうえでも重要なメーカーです。

4位:東京エレクトロン

東京エレクトロンは、日本最大級の半導体製造装置メーカーです。

世界ランキングでも上位に入り、成膜、エッチング、塗布・現像、洗浄など幅広い前工程装置を手がけています。

東京エレクトロンの強みは、半導体製造の複数工程に関わっていることです。
特定の装置だけでなく、前工程の幅広い装置を展開しているため、半導体メーカーの設備投資全体の影響を受けやすい企業です。

日本株で半導体製造装置関連銘柄を見る場合、東京エレクトロンは中心的な存在です。

AI半導体、先端ロジック、メモリ、データセンター投資が拡大すれば、半導体メーカーの設備投資が増え、東京エレクトロンにも追い風になりやすいです。

一方で、装置株は受注や設備投資サイクルに左右されます。
東京エレクトロンを見るときは、売上や利益だけでなく、受注、受注残、地域別売上、中国比率、顧客の投資計画も確認したいところです。

5位:KLA

KLAは、検査・計測装置に強い米国メーカーです。

半導体製造では、回路を作るだけでなく、欠陥がないか、設計通りに作られているかを確認する工程が重要です。
KLAは、この検査・計測分野で大きな存在感を持っています。

先端半導体では製造工程が複雑化するため、欠陥検査や計測の重要性が高まっています。

微細化が進むほど、わずかな欠陥でも歩留まりに大きく影響します。
そのため、KLAのような検査・計測装置メーカーは、先端半導体投資の拡大とともに注目されやすくなります。

また、AI半導体やHBMなど高性能半導体では、製造難易度が高くなるため、検査・計測の需要も増えやすいです。

KLAは、半導体製造装置メーカーの中でも、先端化による恩恵を受けやすい企業の一つといえます。

日本の半導体製造装置メーカー売上ランキング

日本の半導体製造装置メーカーを見ると、東京エレクトロンが最大手です。

そのほか、アドバンテスト、SCREEN、ディスコ、キヤノン、日立ハイテック、レーザーテック、KOKUSAI ELECTRIC、荏原などが世界ランキングにも入る日本企業です。

日本企業は、前工程装置、検査装置、洗浄装置、切断・研削・研磨装置、露光装置、成膜装置など、さまざまな分野で存在感があります。

日本順位メーカーコード主な分野2025年売上
1東京エレクトロン8035前工程装置23,869億円
2アドバンテスト6857半導体テスター10,329億円
3SCREEN HD7735洗浄装置4,740億円
4ディスコ6146切断・研削・研磨4,136億円
5キヤノン7751露光装置2,770億円
6日立ハイテック非上場/日立系検査・計測2,565億円
7レーザーテック6920検査装置2,467億円
8KOKUSAI ELECTRIC6525成膜装置2,374億円
9荏原6361CMP・真空関連2,273億円

※日立ハイテックは日立製作所グループであり、単独上場企業ではありません。
※売上高は出典元のランキングに基づきます。対象範囲や集計年度によって順位・金額は変動します。

東京エレクトロンは日本最大手

東京エレクトロンは、日本の半導体製造装置メーカーの中で最大手です。

半導体の前工程装置を幅広く手がけており、世界ランキングでも上位に位置します。

東京エレクトロンは、成膜、エッチング、塗布・現像、洗浄など複数の工程に関わっています。
そのため、半導体メーカーの設備投資が増える局面では、幅広く恩恵を受けやすい企業です。

日本株で半導体製造装置関連銘柄を見る場合、まず確認したい企業です。

アドバンテストはテスター需要で成長

アドバンテストは、半導体テスターを手がける日本企業です。

半導体テスターとは、完成した半導体が設計通りに動作するかを検査する装置です。
AI半導体やHBMの普及により、検査工程の重要性が高まっています。

特に、AI向けGPUや高性能メモリでは、製品の複雑化・高性能化が進みます。
そのため、テスト工程の負荷が増え、半導体テスター需要の拡大につながりやすくなります。

2025年売上ランキングでも、アドバンテストは大きく伸びています。
ランキング出典では、アドバンテストの2025年売上は10,329億円、前年比51.2%増とされています。

AI半導体向けテスト需要の拡大は、アドバンテストにとって重要な注目材料です。

SCREEN・ディスコ・レーザーテックも重要

SCREENは、洗浄装置に強い企業です。

半導体製造では、ウエハー表面の汚れや異物を取り除く洗浄工程が重要です。
半導体の微細化が進むほど、わずかな汚れや欠陥が歩留まりに影響しやすくなるため、洗浄装置の重要性も高まります。

ディスコは、切断・研削・研磨装置で高い存在感があります。

半導体ウエハーを薄くしたり、チップごとに切断したりする工程で、ディスコの装置が使われます。
AI半導体や先端パッケージ、パワー半導体などの需要拡大も、同社の事業を見るうえで重要です。

レーザーテックは、EUVマスク検査装置など先端半導体向け検査装置で注目されやすい企業です。

先端半導体ではEUV露光が重要になるため、そのマスクを検査する装置の需要も意識されやすくなります。
レーザーテックは、先端半導体投資やEUV関連需要と結びつけて見られやすい銘柄です。

これらの企業は、東京エレクトロンとは異なる工程で強みを持っています。

そのため、同じ半導体製造装置メーカーでも、株価が動く理由は異なります。
SCREENは洗浄装置需要、ディスコは切断・研削・研磨や先端パッケージ、レーザーテックはEUV検査需要というように、企業ごとの強みを分けて見ることが大切です。

半導体製造装置メーカーの世界シェアを見るポイント

半導体製造装置メーカーの世界シェアを見るときは、全体売上だけでなく、工程別のシェアを見ることが重要です。

半導体製造装置は、露光、成膜、エッチング、洗浄、検査、切断・研磨、パッケージング、テストなどに分かれます。

同じ半導体製造装置メーカーでも、得意分野は企業によって異なります。
たとえば、ASMLは露光装置、SCREENは洗浄装置、KLAは検査・計測装置、アドバンテストは半導体テスター、ディスコは切断・研削・研磨装置で強みを持っています。

そのため、ランキングを見るときは「売上が大きい会社はどこか」だけでなく、「どの工程で強い会社なのか」を確認することが大切です。

工程代表メーカー見るポイント
露光ASML、キヤノン、ニコン先端半導体ではEUVが重要
成膜Applied Materials、東京エレクトロン、KOKUSAI ELECTRIC、ASM International薄膜形成に必要
エッチングLam Research、東京エレクトロン、Applied Materials微細化・3D構造で重要
洗浄SCREEN、東京エレクトロンウエハー表面の洗浄
検査・計測KLA、レーザーテック、日立ハイテック先端化で重要性が上がる
テスターアドバンテスト、TeradyneAI半導体・HBMで需要増
切断・研削・研磨ディスコ、東京精密後工程・先端パッケージで重要
CMP荏原、Applied Materials平坦化工程で必要

ランキングは売上だけでなく工程別に見る

売上ランキングで上位だからといって、すべての工程で強いわけではありません。

たとえば、ASMLは露光装置で圧倒的な存在感がありますが、半導体テスターや洗浄装置を主力にしているわけではありません。
KLAは検査・計測、アドバンテストはテスター、SCREENは洗浄装置、ディスコは切断・研削・研磨装置に強みがあります。

半導体製造では、それぞれの工程ごとに必要な装置が異なります。

露光装置は、ウエハーに回路を転写する工程で使われます。
成膜装置は、ウエハー上に薄い膜を作る工程で使われます。
エッチング装置は、不要な部分を削って回路を形成する工程で使われます。
洗浄装置は、ウエハー表面の汚れや異物を取り除く工程で使われます。
検査・計測装置は、欠陥や寸法を確認するために使われます。

このように、半導体製造装置メーカーは、工程ごとに役割が異なります。

投資対象として見る場合も、どの工程に強い会社なのかによって株価材料が変わります。

たとえば、EUV関連の投資が増えればASMLやレーザーテックが注目されやすく、AI半導体やHBMのテスト需要が増えればアドバンテストやTeradyneが注目されやすくなります。

売上ランキングだけでなく、工程別の強みを見ることで、各メーカーの特徴を理解しやすくなります。

先端半導体では検査・計測の重要性も高い

半導体の微細化や先端パッケージ化が進むほど、検査・計測の重要性が高まります。

先端半導体では、製造工程が非常に複雑になります。
回路が細かくなり、構造も立体化するため、わずかな欠陥でも歩留まりに大きく影響します。

そのため、欠陥検査や寸法計測、電気的なテストの重要性が高まります。

AI半導体やHBMでは、製造難易度が高まり、テストや検査の需要も拡大しやすくなります。

SEMIは2025年の後工程装置について、AIデバイスやHBMの性能要求が高まったことで、テスト装置の売上が前年比55%増加したと説明しています。

これは、AI半導体やHBMの普及が、前工程装置だけでなく、検査・テスト装置にも追い風になっていることを示しています。

そのため、半導体製造装置メーカーを見るときは、ASMLや東京エレクトロンのような前工程装置メーカーだけでなく、KLA、レーザーテック、アドバンテスト、Teradyneのような検査・テスト関連メーカーも確認することが重要です。

売上ランキングと時価総額ランキングの違い

半導体製造装置メーカーを見るときは、売上ランキングと時価総額ランキングを分けて考える必要があります。

売上ランキングは企業規模を示しますが、時価総額は将来の成長期待や利益率、収益性、競争力も反映します。

つまり、売上が大きい会社が必ずしも株価で強いとは限りません。
反対に、売上規模が相対的に小さくても、高い利益率や成長期待によって時価総額が大きくなる企業もあります。

ランキング見ているもの注意点
売上ランキング事業規模利益率や成長期待は反映しにくい
時価総額ランキング市場評価株価変動で大きく変わる
工程別シェア技術的な強みデータが入手しにくい
利益率ランキング収益性研究開発費や製品構成で差が出る
株価上昇率ランキング投資家人気高値掴みに注意

売上が大きい会社が必ず株価で強いとは限らない

売上ランキングで上位の企業は、業界内で大きな存在感があります。

ASML、Applied Materials、Lam Research、東京エレクトロン、KLAなどは、世界の半導体製造装置業界を代表する企業です。

ただし、投資対象として見る場合は、売上だけでは不十分です。

株価は、売上規模だけでなく、利益率、成長率、受注、将来の見通し、PER、株価位置、需給などを反映して動きます。

たとえば、売上が大きくても、利益率が低下していたり、受注が鈍化していたり、今後の見通しが弱かったりすると、株価は下がることがあります。

一方で、売上規模がそこまで大きくなくても、高収益な事業を持っていたり、AI半導体やHBMなど成長テーマとの関係が強かったりすると、株式市場で高く評価されることがあります。

そのため、売上ランキングは業界理解には役立ちますが、投資判断では他の指標も見る必要があります。

投資では受注・利益率・成長率も重要

半導体製造装置株は、将来の設備投資や受注の影響を受けやすいです。

そのため、売上ランキングよりも、受注の伸び、受注残、営業利益率、AI・HBM向け比率、中国売上比率などが株価材料になることがあります。

特に重要なのは、受注です。

半導体製造装置は、半導体メーカーの設備投資によって需要が大きく変わります。
TSMC、Samsung、Intel、Micron、SKハイニックスなどが設備投資を増やす局面では、装置メーカーの受注が伸びやすくなります。

一方で、半導体メーカーが投資を抑える局面では、装置メーカーの受注が鈍化しやすくなります。

また、営業利益率も重要です。
同じ売上規模でも、高い利益率を維持できる企業は、株式市場で評価されやすいです。

中国売上比率も確認したいポイントです。
半導体製造装置は米中対立や輸出規制の影響を受けやすい分野です。
中国向け売上の比率が高い企業は、規制強化や需要変動の影響を受ける可能性があります。

投資対象として半導体製造装置メーカーを見る場合は、売上ランキングだけでなく、受注、利益率、成長率、顧客の設備投資、中国規制リスクも確認しましょう。

日本株で買える半導体製造装置メーカー

ランキング上位の日本企業の多くは、日本株として投資対象になります。

代表的なのは、東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREEN、ディスコ、レーザーテック、KOKUSAI ELECTRIC、荏原、東京精密、ニコン、キヤノンなどです。

これらの企業は、いずれも半導体製造装置に関係していますが、強みとする工程は異なります。

銘柄コード主な分野投資で見るポイント
東京エレクトロン8035前工程装置設備投資・受注
アドバンテスト6857半導体テスターAI半導体・HBMテスト需要
SCREEN HD7735洗浄装置洗浄装置需要
ディスコ6146切断・研削・研磨高収益・精密加工
レーザーテック6920検査装置EUV・先端半導体検査
KOKUSAI ELECTRIC6525成膜装置メモリ・成膜需要
荏原6361CMP・真空関連CMP・ポンプ
東京精密7729計測・検査ウエハープローバー
ニコン7731露光装置露光装置・FPD
キヤノン7751露光装置半導体露光・ナノインプリント

関連銘柄として見るなら工程別に分ける

半導体製造装置関連銘柄は、同じ装置株でも強みが異なります。

東京エレクトロンは、成膜、塗布・現像、エッチング、洗浄など幅広い前工程装置を手がけています。
アドバンテストは、AI半導体やHBM向けのテスター需要で注目されやすい企業です。
SCREENは洗浄装置、ディスコは切断・研削・研磨、レーザーテックは検査装置で強みがあります。

KOKUSAI ELECTRICは成膜装置、荏原はCMPや真空関連、東京精密は計測・検査、ニコンやキヤノンは露光装置に関係します。

このように、同じ半導体製造装置関連銘柄でも、株価が動く理由は異なります。

たとえば、半導体メーカーの設備投資全体が増える局面では東京エレクトロンが注目されやすく、AI半導体やHBMのテスト需要が強い局面ではアドバンテストが注目されやすくなります。

EUVや先端半導体検査が注目される局面ではレーザーテック、洗浄工程の需要が注目される局面ではSCREEN、先端パッケージや後工程投資が注目される局面ではディスコや東京精密が見られやすくなります。

関連銘柄として見るなら、単に「半導体製造装置株」とまとめるのではなく、工程別に分けて確認することが大切です。

【PR】半導体株や半導体ETFを検討するなら松井証券が使いやすい

半導体株は、東京エレクトロンやアドバンテストなどの日本株だけでなく、NVIDIA、AMD、Broadcom、Micron、TSMC、ASMLなどの米国株・海外株の動きにも大きく左右されます。

そのため、半導体株に投資する場合は、日本株だけでなく、米国株や半導体ETF、投資信託なども含めて比較できる環境があると便利です。

松井証券は、半導体株や半導体ETFを検討する人にとって使いやすい証券会社の1つです。主なメリットは以下です。

メリット内容
日本株を取引しやすい東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテックなど国内半導体株を確認しやすい
米国株も検討できるNVIDIA、AMD、Broadcom、Micronなど米国半導体株も選択肢になる
NISAで活用しやすいNISA口座では日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料
投信残高ポイントがある投資信託の保有残高に応じてポイント還元を受けられる
為替コストを意識しやすい米ドルと日本円の両替時の為替手数料が無料
情報収集にも使いやすい株価、チャート、ニュース、決算情報などを確認しやすい

特に半導体株は値動きが大きいため、個別株だけでなく、ETFや投資信託を使って分散する選択肢もあります。

たとえば、個別株で東京エレクトロンやアドバンテストを狙うのか、米国株でNVIDIAやAMDを検討するのか、ETFや投資信託で半導体テーマに分散投資するのかによって、リスクの取り方は変わります。

松井証券では、NISA口座で日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料す。半導体株のように中長期テーマとして見たい銘柄やETFを、NISAで検討しやすい点はメリットです。

また、投資信託の保有残高に応じたポイント還元サービスもあります。半導体関連ファンドやインデックスファンドを長期で保有する場合、保有しているだけでポイント還元を受けられる仕組みは魅力の1つです。

さらに、米国株や米国ETFを検討する場合、米ドルと日本円の両替時の為替手数料が無料です。NVIDIAやAMDなどの米国半導体株、半導体ETFを検討する人にとって、為替コストを意識しやすい点もメリットです。

これから半導体株や半導体ETFを検討するなら、松井証券で取扱商品やNISA対応状況を確認してみてください。

松井証券の公式サイトはこちら

半導体製造装置メーカーランキングを見る注意点

ランキングを見るときは、対象範囲と年度に注意が必要です。

半導体製造装置には、前工程装置、後工程装置、検査装置、パッケージング装置、部材・搬送装置などが含まれる場合があります。

また、ランキングによって、売上高の集計方法、為替換算、対象年度、装置の分類が異なることがあります。

そのため、ランキングの順位だけを見て判断するのではなく、どの範囲を対象にしたランキングなのかを確認することが大切です。

注意点内容
対象範囲が違う前工程だけか、後工程・テストも含むか
年度が違う暦年・会計年度で順位が変わる
為替の影響円換算・ドル換算で見え方が変わる
売上とシェアは別売上上位でも工程別シェアは違う
非上場企業もある投資対象にならない企業もある
推定値が含まれるランキングによっては推定値が入る

前工程だけか後工程も含むかで順位が変わる

半導体製造装置ランキングは、前工程装置だけを見るのか、後工程装置やテスターも含めるのかで順位が変わります。

前工程装置とは、ウエハー上に回路を作るための装置です。
成膜、露光、エッチング、洗浄、検査・計測などが含まれます。

後工程装置は、できあがったウエハーを切断し、パッケージ化し、最終的に検査する工程で使われる装置です。
切断・研削・研磨、パッケージング、テスターなどが含まれます。

たとえば、前工程装置だけを見るランキングでは、ASML、Applied Materials、Lam Research、東京エレクトロン、KLAなどが上位に入りやすいです。

一方で、テスターや後工程装置まで含めると、アドバンテスト、Teradyne、ディスコ、東京精密、TOWAなどの存在感も高まります。

そのため、ランキングを見るときは、まず対象範囲を確認することが重要です。

売上高ランキングだけで投資判断しない

売上ランキングは業界理解には役立ちますが、投資判断には不十分です。

売上が大きい企業は業界内で重要な存在ですが、株価は売上だけで動くわけではありません。

投資では、受注、利益率、PER、成長率、顧客の設備投資、中国規制リスクも見る必要があります。

半導体製造装置株は、将来の設備投資に対する期待で買われやすいです。
そのため、足元の売上が大きくても、今後の受注が鈍化していると株価は下がることがあります。

反対に、売上規模が相対的に小さくても、AI半導体やHBM、先端パッケージなどの成長テーマに強く関係していれば、市場から高く評価されることがあります。

また、半導体製造装置株は高PERになりやすい銘柄も多いです。
期待が高くなりすぎると、良い決算でも材料出尽くしで売られることがあります。

ランキングはあくまで業界理解の入口として使い、投資判断では決算や受注、利益率、成長性、株価水準も確認しましょう。

半導体製造装置メーカーの今後はどうなる?

半導体製造装置メーカーの今後は、AI半導体、HBM、先端ロジック、メモリ投資、先端パッケージ、各国の半導体工場建設がポイントになります。

SEMIは2025年の世界半導体製造装置売上について、AI需要、先端ロジック、メモリ、HBM、先端パッケージ、テスト需要が成長を支えたと説明しています。

また、SEMIは300mmファブ装置投資について、2026年に前年比18%増の1,330億ドル、2027年に14%増の1,510億ドルへ拡大すると予測しています。背景には、データセンターやエッジ向けのAIチップ需要、各地域の半導体自給化の動きがあります。

追い風内容関連しやすいメーカー
AI半導体GPU・AIチップの生産増ASML、TEL、AMAT、Lam
HBMメモリ・テスト需要増アドバンテスト、Teradyne、KOKUSAI
先端ロジック微細化・EUV投資ASML、KLA、レーザーテック
先端パッケージ後工程投資ディスコ、東京精密、TOWA
各国の半導体政策工場建設・設備投資装置メーカー全般

AI・HBM向け需要は追い風

AI半導体やHBMの需要拡大は、半導体製造装置メーカーにとって追い風です。

AIチップの生産には、前工程装置だけでなく、検査、テスト、パッケージング関連装置も必要になります。

たとえば、GPUやAIアクセラレーターを生産するには、先端ロジック向けの装置が必要です。
また、AI半導体と一緒に使われるHBMでは、メモリ製造装置やテスト装置、先端パッケージ関連装置の需要も高まりやすくなります。

AI半導体の需要が増えるほど、ASML、東京エレクトロン、Applied Materials、Lam Research、KLAなどの前工程装置メーカーに注目が集まりやすくなります。

一方で、HBMや先端パッケージでは、アドバンテスト、Teradyne、ディスコ、東京精密、TOWAなどの後工程・テスト関連メーカーも見られやすくなります。

半導体製造装置メーカーの今後を見るときは、AI需要がどの工程の装置需要につながるのかを確認することが大切です。

ただし設備投資サイクルには注意

半導体製造装置メーカーは、半導体メーカーの設備投資に大きく左右されます。

TSMC、Samsung、Intel、Micron、SKハイニックスなどが投資を増やす局面では追い風ですが、投資を抑える局面では受注が減りやすくなります。

半導体製造装置は、半導体メーカーが工場を建設したり、先端プロセスへ移行したり、メモリやロジックの生産能力を増やしたりするときに必要になります。

そのため、半導体市場が拡大している局面では装置メーカーに追い風が吹きやすいです。

一方で、半導体はサイクル性が強い産業です。
需要が一時的に弱まったり、在庫調整が起きたり、メモリ価格が下落したりすると、半導体メーカーは設備投資を抑えることがあります。

その場合、装置メーカーの受注や売上見通しが下振れし、株価にもマイナス材料になります。

また、半導体製造装置は米中対立や輸出規制の影響も受けやすい分野です。
中国向け売上が大きい企業は、規制強化や顧客の投資減速に注意が必要です。

半導体製造装置メーカーは中長期ではAI・HBM・先端半導体投資の追い風がありますが、短期的には設備投資サイクル、受注、規制リスクに左右されやすい点を押さえておきましょう。

まとめ:ランキングは売上・工程・投資対象で分けて見る

半導体製造装置メーカーランキングを見るときは、世界売上ランキング、日本企業ランキング、工程別シェアを分けて考えることが重要です。

世界では、ASML、Applied Materials、Lam Research、東京エレクトロン、KLAが上位メーカーとして知られています。

日本企業では、東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREEN、ディスコ、キヤノン、レーザーテック、KOKUSAI ELECTRIC、荏原などが注目されます。

ただし、ランキングは対象範囲や年度で変わります。
投資対象として見る場合は、売上順位だけでなく、受注、利益率、設備投資サイクル、工程別の強み、PER、為替、中国規制リスクも確認しましょう。

出典

TONARISM|【2026年最新】半導体製造装置メーカー 世界シェア ランキングTOP20
https://tonarism.co.jp/media/media_detail.php?b_id=127

SEMI|SEMI Reports Global Semiconductor Equipment Billings Reached $135 Billion in 2025, Up 15% Year-on-Year
https://www.semi.org/en/SEMI-Reports-Global-Semiconductor-Equipment-Billings-Reached-135-Billion-in-2025

SEMI|SEMI Projects Double-Digit Growth in Global 300mm Fab Equipment Spending for 2026 and 2027
https://www.semi.org/en/semi-press-release/semi-projects-double-digit-growth-in-global-300mm-fab-equipment-spending-for-2026-and-2027

ASML|半導体露光装置のグローバルサプライヤー
https://www.asml.com/ja-jp

Applied Materials|Semiconductor Manufacturing Equipment
https://www.appliedmaterials.com/us/en/semiconductor.html

Lam Research|Products
https://www.lamresearch.com/products/

東京エレクトロン|事業内容・製品情報
https://www.tel.co.jp/product/

KLA|Products
https://www.kla.com/products

アドバンテスト|製品情報
https://www.advantest.com/ja/products/

SCREENホールディングス|半導体製造装置事業
https://www.screen.co.jp/spe/

ディスコ|製品情報
https://www.disco.co.jp/jp/products/

レーザーテック|製品情報
https://www.lasertec.co.jp/products/

KOKUSAI ELECTRIC|製品情報
https://www.kokusai-electric.com/products/

荏原製作所|精密・電子カンパニー
https://www.ebara.co.jp/precision/

東京精密|半導体製造装置
https://www.accretech.jp/product/semiconductor/

キヤノン|半導体露光装置
https://global.canon/ja/product/indtech/semicon/

ニコン|半導体露光装置
https://www.jp.nikon.com/company/business/fpd/semiconductor/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次