富士通の決算発表を見て、「決算はやばいのか」「株価が下がったのは業績が悪かったからなのか」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、富士通の最新決算は、業績が大きく崩れたという意味では「やばい」とは言いにくい内容です。
富士通株は決算後、2027年3月期の営業利益見通しが市場予想を下回ったことなどを背景に大きく下落しています。
この記事では、富士通の最新決算、2027年3月期の業績予想、注目したいセグメント、決算が「やばい」と見られた理由をわかりやすく解説します。
富士通の決算はやばい?まず結論
富士通の決算は、業績が急悪化したという意味では「やばい」とはいえません。
むしろ、2026年3月期は利益面で大きく伸びており、サービスソリューションも過去最高益を更新しています。富士通の決算概要では、サービスソリューションの売上収益は2兆3,469億円、調整後営業利益は3,614億円、調整後営業利益率は15.4%とされています。
ただし、株式市場は過去の実績だけではなく、今後の見通しを重視します。
今回の決算でネガティブに見られたポイントは、主に以下です。
| 判断ポイント | 内容 | 見方 |
|---|---|---|
| 2026年3月期実績 | 利益面は大きく増加 | ポジティブ |
| 2027年3月期予想 | 調整後ベースでは増益計画 | ポジティブ |
| 営業利益見通し | 市場予想を下回った | ネガティブ |
| 最終利益 | 前期比で減益予想 | ネガティブに見られやすい |
| 株価反応 | 決算後に急落 | 期待未達が嫌気された |
つまり、富士通の決算は「業績崩壊でやばい」というより、市場期待に届かなかった点がやばいと見られたと考えるのが自然です。
2026年3月期実績は利益面で大きく伸びた
富士通の2026年3月期実績は、売上収益はやや減少した一方で、利益面は大きく伸びました。
売上が減っていると聞くとネガティブに見えるかもしれませんが、富士通の場合は収益性の改善が進んでいます。特にサービスソリューションでは、Uvanceやモダナイゼーションの成長が全体を支えました。
2026年3月期のポイントを整理すると、以下の通りです。
| 項目 | 見方 |
|---|---|
| 売上収益 | 微減 |
| 営業利益 | 大幅増益 |
| 親会社帰属当期利益 | 大幅増益 |
| 調整後営業利益 | 大幅増益 |
| サービスソリューション | 過去最高益を更新 |
富士通は、単に売上規模を追うのではなく、採算性の高い領域へ事業構造を変えている段階です。
そのため、売上収益だけを見るのではなく、営業利益、調整後営業利益、セグメント別の利益率をあわせて見る必要があります。
2027年3月期は調整後ベースで増益計画
2027年3月期についても、富士通は調整後ベースで増益を見込んでいます。
調整後ベースとは、一時的な損益や特殊要因を除いて、本業に近い利益を見るための指標です。富士通のように事業再編や資産売却の影響がある企業では、調整前の最終利益だけで判断すると実態を見誤りやすくなります。
今回のポイントは、以下のように整理できます。
| 項目 | 見方 |
|---|---|
| 営業利益 | 増益予想 |
| 調整後営業利益 | 増益計画 |
| 調整後当期利益 | 増益計画 |
| 親会社帰属当期利益 | 減益予想 |
| 見るべきポイント | 調整前と調整後を分けて確認する |
見出しだけでは「最終利益が減益」と見えますが、調整後ベースでは増益計画です。
このため、2027年3月期予想も、単純に悪い内容と決めつけるのは早いです。
ただし市場予想未達と最終減益予想が嫌気された
一方で、株式市場がネガティブに反応した理由もあります。
最大のポイントは、2027年3月期の営業利益見通しが市場予想を下回ったことです。Bloombergは、富士通の2027年3月期営業利益見通しが4,150億円だった一方、市場予想は4,289億円だったと報じています。
営業利益は増益予想でも、市場がそれ以上を期待していれば、株価は下がることがあります。
さらに、親会社帰属当期利益が前期比で減益予想となった点も、見た目上はネガティブに受け止められやすい材料です。
市場が嫌気したポイントは以下です。
- 営業利益見通しが市場予想を下回った
- 最終利益が前期比で減益予想になった
- 前期の利益が大きく伸びた反動が意識された
- 決算前に成長期待が高まっていた
- 自社株買いや増配だけでは失望売りを吸収できなかった
つまり、株価が売られた理由は「決算が悪いから」というより、投資家の期待が高かった分、会社予想が物足りなく見られたためです。
「悪決算」ではなく「期待未達」と見るのが自然
富士通の決算を一言で整理するなら、悪決算ではなく期待未達です。
2026年3月期の実績は利益面で大きく伸びています。サービスソリューションも好調で、調整後営業利益率は15.4%まで改善しています。
一方で、株価は過去の実績よりも将来の期待で動きます。
そのため、今回のように「実績は良いが、今期見通しが市場期待を下回る」というケースでは、好決算に見えても株価が下がることがあります。
富士通の決算を見るときは、以下のように分けて考えるとわかりやすいです。
| 見方 | 判断 |
|---|---|
| 業績が崩れているか | 崩れているとは言いにくい |
| 2026年3月期実績は良いか | 利益面では良い |
| 2027年3月期見通しは悪いか | 調整後ベースでは増益計画 |
| 株価にとってポジティブか | 市場予想未達でネガティブ |
| 決算はやばいのか | 悪決算ではなく期待未達 |
投資判断では、「決算が良いか悪いか」だけでなく、市場がどこまで期待していたかも見る必要があります。
富士通の最新決算を確認

ここからは、富士通の最新決算を具体的に見ていきます。
富士通の最新決算は、2026年3月期決算です。公式の決算概要では、売上収益は微減となった一方で、調整後営業利益は大きく増加し、サービスソリューションの利益率改善も進んだことが示されています。
主なポイントは以下です。
| 項目 | 2026年3月期の見方 |
|---|---|
| 売上収益 | 微減 |
| 営業利益 | 大きく増加 |
| 親会社帰属当期利益 | 大きく増加 |
| 調整後営業利益 | 大きく増加 |
| 配当 | 年間50円に増配 |
売上だけを見ると弱く見えますが、利益率の改善が大きく、全体としては収益性が高まった決算といえます。
2026年3月期の売上収益は微減
富士通の2026年3月期は、売上収益が微減となりました。
売上が減った背景には、事業再編や一部事業の影響もあります。富士通は近年、事業ポートフォリオの見直しを進めており、単純な売上規模よりも、利益率や成長領域への集中が重視されています。
そのため、売上収益の微減だけを見て「決算が悪い」と判断するのは早いです。
見るべきポイントは、売上よりも以下です。
- 利益がどれだけ伸びたか
- 調整後営業利益率が改善しているか
- サービスソリューションが成長しているか
- Uvanceやモダナイゼーションが伸びているか
- 不採算・低収益事業の見直しが進んでいるか
富士通の決算は、売上成長よりも収益性改善が進んでいるかを重視して見る必要があります。
営業利益は31.4%増と大きく増加
2026年3月期の富士通は、営業利益が大きく増加しました。
売上収益は微減だったものの、営業利益が大幅に伸びたことから、事業の採算性が改善していることがわかります。
特に、サービスソリューションの利益率改善が大きなポイントです。Cloud Watchは、富士通の全社連結の調整後営業利益率が2020年度の6.6%から2025年度には11.2%に拡大し、サービスソリューションでは6.0%から15.4%へ伸長したと報じています。
利益が伸びた主な要因は以下です。
- サービスソリューションの採算改善
- Uvanceの成長
- モダナイゼーション需要の拡大
- 事業構造改革の効果
- 高収益領域へのシフト
この点は、富士通の中長期的な評価にとってポジティブです。
親会社帰属当期利益は104.5%増
2026年3月期は、親会社帰属当期利益も大きく増加しました。
これは本業の増益に加えて、事業再編や資産売却などの影響も含まれます。富士通の決算概要では、新光や富士通ゼネラル、FDKなどのノンコア事業カーブアウト、政策保有株式の圧縮などにより、フリーキャッシュフローが大きく増えたことも示されています。
ただし、ここは注意が必要です。
親会社帰属当期利益が大きく伸びた背景には、一過性の利益も含まれます。
そのため、2027年3月期の親会社帰属当期利益が減益予想になったからといって、本業が急激に悪化するとは限りません。
整理すると、以下の通りです。
| 項目 | 見方 |
|---|---|
| 2026年3月期の最終利益 | 大幅増益 |
| 増益要因 | 本業の利益成長+事業再編など |
| 注意点 | 一過性利益も含まれる |
| 2027年3月期 | 反動で減益に見えやすい |
| 本業を見る指標 | 調整後営業利益、サービスソリューション利益 |
投資家としては、最終利益だけでなく、調整後利益やセグメント利益を見ることが重要です。
調整後営業利益も27.1%増
富士通の決算を見るうえで、調整後営業利益も重要です。
調整後営業利益は、一時的な要因を除いて本業の収益力を見やすくする指標です。2026年3月期は、調整後営業利益も大きく伸びています。
これは、富士通の本業が改善していることを示す材料です。
特に注目したいのは、サービスソリューションの成長です。
富士通の決算概要では、サービスソリューションの調整後営業利益は3,614億円、前年比24.7%増となっています。調整後営業利益率も15.4%まで改善しました。
| 項目 | サービスソリューションの状況 |
|---|---|
| 売上収益 | 2兆3,469億円 |
| 売上成長率 | 前年比4.5%増 |
| 調整後営業利益 | 3,614億円 |
| 調整後営業利益成長率 | 前年比24.7%増 |
| 調整後営業利益率 | 15.4% |
このように、富士通の最新決算は、売上よりも利益率改善が目立つ内容です。
配当は年間50円に増配
富士通は2026年3月期の年間配当を50円としました。
前期から増配となっており、株主還元も強化されています。さらに、2027年3月期の年間配当予想は55円とされており、増配継続が見込まれています。
配当面で見ると、富士通は高配当株というより、利益成長と株主還元を両方見る銘柄です。
配当を見るときは、以下のポイントを確認したいです。
- 年間配当額
- 配当利回り
- 配当性向
- 増配の継続性
- 自社株買いを含めた総還元
今回の決算では、自社株買いも発表されています。配当だけでなく、自社株買いも含めた株主還元の姿勢は評価材料です。
ただし、株価が決算後に売られたことからもわかる通り、還元策だけで株価を支えるには限界があります。
やはり、今後の業績成長が伴うかが重要です。
2027年3月期の業績予想はどうなっている?
次に、富士通の2027年3月期業績予想を見ていきます。
今回の決算で株価が売られた大きな理由は、2027年3月期の会社予想が市場の期待に届かなかったことです。
一方で、会社予想そのものを見ると、調整後ベースでは増益計画です。
| 項目 | 2027年3月期予想の見方 |
|---|---|
| 売上収益 | ほぼ横ばい |
| 営業利益 | 増益予想 |
| 親会社帰属当期利益 | 減益予想 |
| 調整後営業利益 | 増益計画 |
| 調整後当期利益 | 増益計画 |
| 年間配当 | 55円予想 |
ここで大事なのは、調整前と調整後で印象が変わるという点です。
売上収益は3兆5,100億円を予想
富士通の2027年3月期売上収益予想は、3兆5,100億円です。
2026年3月期からはほぼ横ばいの計画です。
売上収益だけを見ると、大きな成長は見えにくいかもしれません。
しかし、富士通の現在の投資ポイントは、売上規模の拡大よりも、サービスソリューションを中心とした利益率の改善です。
そのため、売上収益が横ばいでも、以下が進んでいればポジティブに評価される可能性があります。
- 高収益領域の比率上昇
- サービスソリューションの成長
- Uvanceの拡大
- モダナイゼーション需要の取り込み
- 採算性の改善
- 低収益事業の整理
富士通は、規模拡大よりも収益性改善が評価される局面にあります。
営業利益は4,150億円を予想
2027年3月期の営業利益予想は4,150億円です。
営業利益は増益予想であり、数字だけ見れば悪い内容ではありません。
ただし、株式市場では、この4,150億円という数字が市場予想を下回ったことが嫌気されました。Bloombergは、富士通の営業利益見通し4,150億円に対し、市場予想は4,289億円だったと報じています。
つまり、営業利益予想そのものは増益でも、投資家が期待していた水準には届かなかったということです。
ここは、決算後の株価反応を理解するうえで非常に重要です。
| 見方 | 内容 |
|---|---|
| 会社予想 | 営業利益4,150億円 |
| 市場予想 | 4,289億円と報道 |
| 株価反応 | 期待未達で売られた |
| 判断 | 増益でも市場予想未達ならネガティブになり得る |
好決算でも株価が下がる典型的なパターンといえます。
親会社帰属当期利益は31.0%減益予想
2027年3月期の親会社帰属当期利益は、前期比31.0%減益予想です。
この点は、投資家にネガティブに受け止められやすいポイントです。
ただし、この減益予想は、本業が急悪化するというより、2026年3月期に一過性の利益が大きかった反動もあります。前期はノンコア事業のカーブアウトや政策保有株式の圧縮などが利益・キャッシュフローに影響しました。
そのため、最終利益の減益だけを見て「富士通の業績が悪化している」と判断するのは早いです。
見るべきポイントは以下です。
- 最終利益は一過性要因の影響を受けやすい
- 前期は事業再編の影響で利益が大きく出た
- 2027年3月期はその反動で減益に見えやすい
- 本業の実力を見るなら調整後利益を確認する
- サービスソリューションの成長を見ることが重要
投資判断では、親会社帰属当期利益だけでなく、営業利益や調整後営業利益もあわせて見たいところです。
調整後営業利益・調整後当期利益は増益計画
2027年3月期は、調整後営業利益と調整後当期利益では増益計画です。
この点は、富士通の決算を見るうえで重要です。
調整後ベースで増益ということは、一時的な要因を除いた本業ベースでは成長を見込んでいるということです。
| 指標 | 見方 |
|---|---|
| 営業利益 | 増益予想 |
| 親会社帰属当期利益 | 減益予想 |
| 調整後営業利益 | 増益計画 |
| 調整後当期利益 | 増益計画 |
| 本業の見方 | 調整後ベースを重視したい |
このため、富士通の2027年3月期予想は、見出しだけで判断すると「最終減益で悪い」と見えますが、調整後ベースでは違った見方になります。
年間配当予想は55円
富士通の2027年3月期年間配当予想は55円です。
2026年3月期の年間配当50円から、さらに増配が見込まれています。
配当面では、株主還元の強化が続いているといえます。
| 期 | 年間配当 |
|---|---|
| 2026年3月期 | 50円 |
| 2027年3月期予想 | 55円 |
ただし、富士通株は配当利回りだけで評価される銘柄ではありません。
富士通を見るうえでは、配当以上に以下が重要です。
- サービスソリューションの成長
- 調整後営業利益率の改善
- Uvance・モダナイゼーションの拡大
- AI・DX需要の取り込み
- 自社株買いを含めた総還元
配当予想はポジティブですが、株価が反発するには、やはり業績見通しへの信頼回復が必要です。
富士通の決算で注目したいセグメント
富士通の決算を見るときは、全社の売上・利益だけでなく、セグメント別の動きも重要です。
特に注目したいのは、以下の構図です。
| セグメント | 見方 |
|---|---|
| サービスソリューション | 成長の中心 |
| Uvance | 成長ドライバー |
| モダナイゼーション | 基幹システム刷新需要を取り込む |
| ハードウェアソリューション | 減収減益見通し |
| ユビキタスソリューション | 反動減に注意 |
| 全体 | サービス成長で弱い事業を補えるかが焦点 |
富士通は、ハードウェア中心の会社というより、ITサービス・DX支援・モダナイゼーションを軸に利益成長を狙う会社へ変わっています。
サービスソリューションは成長の中心
富士通の決算で最も重要なのは、サービスソリューションです。
サービスソリューションは、企業や官公庁向けのITサービス、DX支援、モダナイゼーション、Uvanceなどを含む中核事業です。
2026年3月期のサービスソリューションは、売上収益2兆3,469億円、前年比4.5%増、調整後営業利益3,614億円、前年比24.7%増でした。調整後営業利益率も15.4%まで改善しています。
| 項目 | 2026年3月期 |
|---|---|
| 売上収益 | 2兆3,469億円 |
| 売上成長率 | +4.5% |
| 調整後営業利益 | 3,614億円 |
| 調整後営業利益成長率 | +24.7% |
| 調整後営業利益率 | 15.4% |
この事業が伸びるかどうかが、富士通株の評価を大きく左右します。
特に、売上成長だけでなく、利益率の改善が続くかが重要です。
Uvance・モダナイゼーションが成長ドライバー
サービスソリューションの中でも、Uvanceとモダナイゼーションは成長ドライバーです。
富士通の決算概要では、2026年3月期のUvance売上は7,093億円で前年比47%増、モダナイゼーションは2,497億円で前年比24%増とされています。どちらも中期計画を上回ったと説明されています。
| 領域 | 2026年3月期売上 | 前年比 |
|---|---|---|
| Uvance | 7,093億円 | +47% |
| モダナイゼーション | 2,497億円 | +24% |
Uvanceは、富士通の成長領域として投資家からも注目されやすい分野です。
モダナイゼーションは、古い基幹システムを刷新し、クラウドやAI活用に対応しやすくする需要を取り込む領域です。
今後、企業のAI導入やDXが進むほど、以下の需要が増える可能性があります。
- 基幹システム刷新
- データ基盤整備
- クラウド移行
- セキュリティ強化
- 業務プロセス改革
- AI活用に向けたシステム整備
このため、Uvanceとモダナイゼーションの成長が続くかは、富士通の将来性を見るうえで重要です。
ハードウェアソリューションは減収減益見通し
一方で、ハードウェアソリューションは減収減益が見込まれています。
富士通はITサービス中心に事業構造を変えているため、ハードウェア領域の成長性は相対的に低く見られやすいです。
ハードウェアソリューションで注意したいポイントは以下です。
- 売上が減少するか
- 利益率が維持できるか
- ネットワーク・サーバー需要がどこまで残るか
- サービスソリューションの成長で補えるか
- 全社利益の重しにならないか
ハードウェアの減収減益が想定内であれば大きな問題ではありません。
しかし、減収幅が想定以上に大きくなると、全社業績の重しになる可能性があります。
ユビキタスソリューションは反動減に注意
ユビキタスソリューションも、今後は反動減に注意が必要です。
富士通の決算概要では、ユビキタスソリューションについて、Windows 10サポート終了に伴う需要増の反動が説明されています。
つまり、前期にあった需要が一巡し、次期はその反動で弱く見える可能性があります。
ユビキタスを見るときは、以下を確認したいです。
| 確認項目 | 見方 |
|---|---|
| PC需要 | Windows更新需要の反動がどの程度出るか |
| 売上収益 | 反動減が想定内か |
| 利益率 | 減収でも採算を維持できるか |
| 全社影響 | サービスソリューションで補えるか |
ユビキタスは、富士通の成長ドライバーというより、需要の波を受けやすい領域です。
そのため、投資家としては、ユビキタス単体よりも、全社業績への影響がどの程度かを見るのがよいです。
全体ではサービス成長で弱い事業を補えるかが焦点
富士通の決算全体を見ると、ポイントは明確です。
サービスソリューションの成長で、ハードウェアやユビキタスの弱さを補えるかです。
富士通は、今後もサービスソリューションを中心に利益成長を目指す会社です。
そのため、全社売上が大きく伸びなくても、サービスソリューションの利益率が改善すれば評価される可能性があります。
今後の決算で確認したいポイントは以下です。
- サービスソリューションの売上成長が続くか
- 調整後営業利益率が改善するか
- Uvanceの成長率が鈍化しないか
- モダナイゼーション需要が続くか
- ハードウェアの減収が想定内か
- ユビキタスの反動減を吸収できるか
富士通の決算は、単に売上・利益の合計を見るだけでは不十分です。
中長期で見るなら、富士通が高収益なITサービス企業として評価され続けるかが最も重要なポイントになります。
なぜ決算後に富士通株は売られた?
富士通の決算は、利益面だけを見ると決して悪い内容ではありません。
それでも決算後に株価が売られたのは、2027年3月期の会社予想が市場の期待に届かなかったためです。
特に株式市場では、過去の実績よりも「これからどれだけ伸びるか」が重視されます。富士通は2026年3月期に利益を大きく伸ばしましたが、2027年3月期の見通しが投資家の期待を上回れなかったことで、失望売りが出ました。
決算後に売られた理由を整理すると、以下の通りです。
| 売られた理由 | 内容 | 株価への影響 |
|---|---|---|
| 会社予想が市場予想を下回った | 2027年3月期の営業利益見通しが市場予想未達 | 失望売り |
| 最終利益が減益予想 | 親会社帰属当期利益が31.0%減益予想 | ネガティブに見られやすい |
| 自社株買い・増配でも支えきれず | 還元策はあったが業績見通しが重視された | 下支え不足 |
| 期待値が高かった | AI・DX・ITサービス成長への期待が先行 | 少しの未達でも売られやすい |
つまり、今回の株価下落は「決算が悪すぎた」というより、好決算でも市場期待に届かなければ売られる典型例といえます。
会社予想が市場予想を下回った
富士通株が決算後に売られた最大の理由は、2027年3月期の営業利益見通しが市場予想を下回ったことです。
富士通が示した2027年3月期の営業利益見通しは4,150億円でした。一方、Bloombergは市場予想を4,289億円と報じており、会社予想が市場の期待に届かなかったことが嫌気されました。富士通株は4月30日に一時14%安となり、2015年5月以来の日中下落率になったとも報じられています。
ここで重要なのは、富士通の営業利益予想そのものは増益計画だという点です。
営業利益が増える見通しでも、市場がそれ以上の成長を期待していれば、株価は下がることがあります。
決算後の株価反応を見るときは、次の3つを分けて考える必要があります。
| 見るポイント | 内容 |
|---|---|
| 実績 | 前期の売上・利益がどうだったか |
| 会社予想 | 会社が今期をどう見ているか |
| 市場予想 | 投資家やアナリストがどこまで期待していたか |
富士通の場合、2026年3月期実績は利益面で好調でした。
しかし、2027年3月期の会社予想が市場予想を下回ったため、株価にはネガティブに反応しました。
最終利益の減益予想がネガティブに見られた
もう1つの理由は、親会社帰属当期利益が減益予想になったことです。
富士通の2027年3月期予想では、営業利益は増益見通しですが、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期比31.0%減益予想です。このため、見出しだけを見ると「最終減益」となり、投資家心理にはネガティブに映りやすくなりました。
ただし、ここは注意が必要です。
2026年3月期は、事業再編や資産売却などの一過性要因も利益を押し上げていました。その反動で、2027年3月期の最終利益は減益に見えやすくなっています。
そのため、最終利益だけで「本業が悪化している」と判断するのは早いです。
| 指標 | 見方 |
|---|---|
| 営業利益 | 増益予想 |
| 親会社帰属当期利益 | 31.0%減益予想 |
| 調整後営業利益 | 増益計画 |
| 調整後当期利益 | 増益計画 |
| 投資判断での注意点 | 最終利益だけでなく調整後利益も見る |
富士通の本業の実力を見るなら、営業利益や調整後営業利益、サービスソリューションの利益率をあわせて確認することが大切です。
自社株買い・増配だけでは支えきれなかった
富士通は決算とあわせて、株主還元策も示しています。
Bloombergは、富士通が1,500億円を上限とする自社株買いの実施も発表していたと報じています。通常、自社株買いは需給面で株価を下支えしやすく、株主還元強化としてプラス材料になりやすいです。
さらに、2027年3月期の年間配当予想は55円で、2026年3月期の年間配当50円から増配予想です。
それでも株価が売られたのは、市場が還元策よりも、業績見通しの物足りなさを重視したためです。
自社株買いや増配は、たしかに株価にとってプラス材料です。
しかし、成長期待が高い銘柄では、業績見通しが期待に届かないと、還元策だけでは売りを吸収できないことがあります。
| 株主還元 | 一般的な評価 | 今回の株価反応 |
|---|---|---|
| 自社株買い | 需給改善・1株利益向上につながりやすい | プラス材料だが下支え不足 |
| 増配予想 | 株主還元強化として評価されやすい | 業績見通しへの失望が上回った |
| 総還元 | 長期投資家には評価材料 | 短期では決算失望が優先された |
今回の富士通株は、株主還元が悪かったから売られたのではありません。
むしろ、還元策は出ていたものの、市場はそれ以上に今期の成長見通しを気にしていたと考えられます。
株価は過去実績よりも今後の期待で動く
富士通の決算後の株価反応を見ると、株式市場では「過去の好決算」よりも「今後の期待」が重視されることがわかります。
2026年3月期の利益が大きく伸びていても、株価がすでにそれを織り込んでいれば、決算発表後に材料出尽くしで売られることがあります。
特に、富士通は以下のようなテーマで期待されていた銘柄です。
- DX需要
- AI活用支援
- モダナイゼーション
- Uvanceの成長
- サービスソリューションの利益率改善
- 事業構造改革
- 株主還元強化
こうした期待が高い銘柄では、会社予想が市場期待を少し下回っただけでも、株価が大きく反応することがあります。
決算を見るときは、単に「増益か減益か」だけではなく、以下の点も確認したいところです。
| 確認ポイント | 見る理由 |
|---|---|
| 市場予想との比較 | 株価反応を左右しやすい |
| 決算前の株価位置 | 高値圏では失望売りが出やすい |
| 今期見通し | 株価は将来期待で動く |
| セグメント別成長 | どの事業が評価されているかがわかる |
| 次回決算の進捗率 | 会社予想が保守的か判断できる |
つまり、富士通株が売られた理由は、2026年3月期の実績が悪かったからではなく、今後の成長期待に対して会社予想がやや物足りなく見られたからです。
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富士通の次回決算発表日はいつ?
富士通の次回決算は、2027年3月期第1四半期決算です。
富士通の公式FAQによると、決算期は3月31日で、決算発表は通常、4月末に年度決算、7月末に第1四半期決算、10月末に第2四半期決算、1月末に第3四半期決算が行われます。
そのため、次回の第1四半期決算は2026年7月末ごろが目安になります。
ただし、正確な発表日は公式のIRカレンダーで確認する必要があります。富士通のIRカレンダーでは、2026年4月28日に2025年度決算説明会、2026年1月29日に2025年度第3四半期決算説明会が掲載されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 決算期 | 3月31日 |
| 次回決算 | 2027年3月期第1四半期決算 |
| 発表時期の目安 | 2026年7月末ごろ |
| 確認先 | 富士通IRカレンダー |
| 注意点 | 正式日程は会社発表を確認 |
富士通の決算期は3月31日
富士通の決算期は3月31日です。
そのため、1年間の業績は4月1日から翌年3月31日までの期間で集計されます。
投資家が確認する主な決算は、以下の4つです。
| 決算 | 対象期間 | 発表時期の目安 |
|---|---|---|
| 第1四半期決算 | 4月〜6月 | 7月末 |
| 第2四半期決算 | 4月〜9月 | 10月末 |
| 第3四半期決算 | 4月〜12月 | 1月末 |
| 本決算 | 4月〜翌年3月 | 4月末 |
富士通株を保有している人や、決算前後で売買を考えている人は、このスケジュールを押さえておくとよいです。
通常は7月末・10月末・1月末・4月末に発表
富士通の公式FAQでは、決算発表は毎年、以下の時期に行うとされています。
| 発表時期 | 決算内容 |
|---|---|
| 4月末 | 年度決算 |
| 7月末 | 第1四半期決算 |
| 10月末 | 第2四半期決算 |
| 1月末 | 第3四半期決算 |
このスケジュールを考えると、富士通の次回決算は7月末ごろが目安です。
ただし、実際の発表日は年によって多少変わります。
決算前に売買を検討する場合は、必ず最新のIRカレンダーを確認したほうが安全です。
次回は2027年3月期第1四半期決算
次回の決算は、2027年3月期第1四半期決算です。
この決算では、2027年3月期の会社予想に対して、最初の3カ月でどの程度進捗しているかが確認されます。
今回の本決算では、2027年3月期の会社予想が市場予想を下回ったことで株価が売られました。
そのため、次回決算では「会社予想は保守的だったのか」「本当に成長が鈍化しているのか」が焦点になります。
特に確認したいのは、以下です。
- 売上収益の進捗率
- 営業利益の進捗率
- サービスソリューションの売上・利益率
- Uvance・モダナイゼーションの成長
- ハードウェア・ユビキタスの減収影響
- 会社予想の修正有無
次回決算で進捗が強ければ、今回の決算後の失望売りが過剰反応だったと見直される可能性があります。
正式日程はIRカレンダーで確認する
富士通の次回決算日を確認する場合は、公式IRカレンダーを見るのが確実です。
富士通のIRカレンダーには、決算説明会や株主総会などの予定が掲載されています。2025年度の実績では、2025年度第1四半期決算説明会が2025年7月30日、第2四半期決算説明会が2025年10月30日、第3四半期決算説明会が2026年1月29日、2025年度決算説明会が2026年4月28日に掲載されています。
現時点で次回の正式日程が未掲載の場合でも、7月末ごろを目安にして、定期的にIRカレンダーを確認するとよいです。
次回決算で注目したいポイント
次回決算では、単に売上や利益が増えたかどうかだけでなく、2027年3月期の会社予想に対して順調に進んでいるかを見ることが重要です。
今回の本決算では、市場予想未達が株価下落のきっかけになりました。
そのため、次回決算では「会社予想は弱すぎたのか、それとも妥当だったのか」を判断する材料が注目されます。
見るべきポイントは以下です。
| 注目ポイント | 見る理由 |
|---|---|
| 通期予想に対する進捗率 | 会社計画の達成可能性を確認するため |
| サービスソリューション | 成長の中心事業だから |
| Uvance・モダナイゼーション | 将来性を左右する成長ドライバーだから |
| ハードウェア・ユビキタス | 減収影響が全社の重しになる可能性があるため |
| 自社株買い | 需給面の下支えになるかを見るため |
| 上方修正余地 | 株価の見直し材料になるため |
次回決算でこれらのポイントが強ければ、富士通株は見直される可能性があります。
反対に、進捗率が弱かったり、サービスソリューションの成長が鈍化したりすれば、株価の上値は重くなりやすいです。
2027年3月期予想に対する進捗率
最も重要なのは、2027年3月期予想に対する進捗率です。
富士通は2027年3月期に、営業利益4,150億円を見込んでいます。
次回の第1四半期決算では、この通期計画に対してどの程度進んでいるかが注目されます。
進捗率を見るときは、単純に25%に届いているかだけで判断するのではなく、季節性も考慮する必要があります。
確認したいポイントは以下です。
- 売上収益の進捗
- 営業利益の進捗
- 調整後営業利益の進捗
- セグメント別の進捗
- 前年同期比での伸び
- 会社コメントの変化
特に、今回の決算後に市場予想未達で売られているため、次回決算で進捗が強ければ、「会社計画は保守的だった」と見直される可能性があります。
サービスソリューションの売上・利益率
富士通の決算で最も注目したいのは、サービスソリューションです。
サービスソリューションは、富士通の成長期待を支える中核事業です。
次回決算では、この事業の売上成長と利益率改善が続いているかを確認したいところです。
見るべきポイントは以下です。
| 確認項目 | 見方 |
|---|---|
| 売上収益 | DX・ITサービス需要を取り込めているか |
| 調整後営業利益 | 利益成長が続いているか |
| 調整後営業利益率 | 高収益化が進んでいるか |
| 受注状況 | 今後の成長につながる需要があるか |
| 国内・海外別の動き | どの地域が成長をけん引しているか |
サービスソリューションの成長が続けば、富士通は高収益なITサービス企業として再評価される可能性があります。
反対に、ここで成長鈍化が見えると、株価にはネガティブです。
Uvance・モダナイゼーションの成長継続
次回決算では、Uvanceとモダナイゼーションの成長も重要です。
富士通の成長期待は、単なるITサービスだけでなく、Uvanceやモダナイゼーションといった高付加価値領域にあります。
Uvanceは富士通の成長ブランドであり、モダナイゼーションは企業の古い基幹システムを刷新する需要を取り込む領域です。
今後も成長が続くかを見るには、以下を確認したいです。
- Uvanceの売上成長率
- モダナイゼーションの売上成長率
- 大型案件の有無
- AI・クラウド・データ活用との連携
- 顧客企業のDX投資意欲
- 利益率への貢献
特にAI導入やクラウド移行が進むほど、基幹システムの刷新やデータ整備の需要は増える可能性があります。
そのため、Uvance・モダナイゼーションの成長が続くかは、富士通の中長期評価に直結します。
ハードウェア・ユビキタスの減収影響
富士通の2027年3月期予想では、サービスソリューションが成長する一方で、ハードウェアやユビキタスには減収の見通しがあります。
そのため、次回決算では、これらの減収影響が想定内に収まっているかも重要です。
確認したいポイントは以下です。
| 事業 | 注目点 |
|---|---|
| ハードウェアソリューション | 減収・減益が想定内か |
| ユビキタスソリューション | Windows更新需要の反動減がどの程度か |
| サービスソリューション | 弱い事業を補えるほど伸びているか |
| 全社業績 | セグメント間の強弱を吸収できているか |
富士通の投資判断では、全社売上だけを見るよりも、成長事業と減収事業のバランスを見ることが大切です。
サービスソリューションの成長で、ハードウェアやユビキタスの弱さを補えるかが焦点になります。
自社株買いの進捗
自社株買いの進捗も、次回決算で確認したいポイントです。
富士通は1,500億円を上限とする自社株買いを発表しています。
自社株買いは、以下の点で株価にプラス材料になりやすいです。
- 需給面で株価を下支えしやすい
- 1株あたり利益の向上につながる
- 株主還元姿勢が評価されやすい
- 株価下落局面で買い支え期待が出やすい
ただし、自社株買いは発表しただけでなく、実際にどのくらい取得が進んでいるかが重要です。
次回決算では、取得株数、取得金額、進捗率を確認したいところです。
通期予想の上方修正余地
最後に注目したいのが、通期予想の上方修正余地です。
今回の本決算では、2027年3月期の営業利益見通しが市場予想を下回ったことで売られました。
そのため、次回以降の決算で進捗が強ければ、通期予想の上方修正期待が出てくる可能性があります。
上方修正期待が出る条件としては、以下が考えられます。
- 第1四半期から営業利益の進捗が強い
- サービスソリューションの利益率改善が想定以上
- Uvance・モダナイゼーションが高成長を維持
- ハードウェア・ユビキタスの減収影響が想定より小さい
- 自社株買いが順調に進む
- 会社側のコメントが前向きになる
富士通株が反発するには、「市場予想を下回った会社計画」が、実は保守的だったと見直されることが重要です。
次回決算は、その判断材料になる大事な決算になりそうです。
富士通の決算資料はどこで見られる?
富士通の決算資料は、公式サイトのIRページで確認できます。
決算短信、決算説明会資料、プレゼンテーション資料、質疑応答、IRカレンダー、有価証券報告書などがまとまっているため、投資判断に使うならまず公式IRを確認するのが基本です。
富士通のIRページでは、最新IR資料として「2025年度 決算短信」「2025年度 決算説明会資料」「中期経営計画の振り返りと今後の方向性」「有価証券報告書」「統合レポート」などが掲載されています。
決算資料ごとの使い分けは、以下のように整理できます。
| 資料 | 確認できる内容 | 見るべき人 |
|---|---|---|
| 決算短信 | 売上・利益・配当・業績予想 | まず数字を確認したい人 |
| 決算概要・説明会資料 | 業績の背景、セグメント別動向、経営方針 | 決算内容を深く知りたい人 |
| 質疑応答 | アナリストとのやり取り、会社側の補足説明 | 市場が気にしている点を知りたい人 |
| IRカレンダー | 決算発表日、説明会、株主総会など | 次回決算日を知りたい人 |
| 有価証券報告書 | 事業内容、リスク、財務、株主情報 | 長期投資で詳しく調べたい人 |
決算速報だけを見るなら決算短信で十分ですが、株価への影響や今後の見方まで考えるなら、説明会資料や質疑応答もあわせて確認したいところです。
決算短信
決算短信は、富士通の業績を最も早く確認できる基本資料です。
売上収益、営業利益、親会社帰属当期利益、配当、業績予想など、投資家が最初に確認したい数字がまとまっています。
富士通の2026年3月期決算短信では、定時株主総会開催予定日、配当支払開始予定日、有価証券報告書提出予定日、決算補足説明資料の有無、決算説明会の有無なども記載されています。
決算短信で確認したいポイントは以下です。
- 売上収益
- 営業利益
- 親会社帰属当期利益
- 1株当たり利益
- 配当金
- 来期の業績予想
- セグメント別の業績
- 財政状態・キャッシュフロー
特に、短時間で決算の良し悪しを確認したい場合は、まず決算短信の1ページ目を見ると全体像をつかみやすいです。
決算概要・説明会資料
決算概要や説明会資料は、決算短信よりも詳しく、業績の背景や今後の方針を確認できる資料です。
富士通のIRライブラリでは、2025年度通期決算として、決算短信、プレゼンテーション資料、質疑応答、動画配信などが掲載されています。
説明会資料では、以下のような情報を確認できます。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 全社業績 | 売上・利益・利益率の推移 |
| セグメント別業績 | サービスソリューション、ハードウェア、ユビキタスなど |
| 成長領域 | Uvance、モダナイゼーション、AI・DX関連 |
| 株主還元 | 配当、自社株買い、キャッシュアロケーション |
| 経営方針 | 中期経営計画、事業構造改革、成長戦略 |
富士通の決算を深く理解したい場合、決算短信だけでなく説明会資料も見るべきです。
特に今回のように、決算数字は悪くないのに株価が下がったケースでは、説明会資料で「なぜ市場が物足りないと判断したのか」を確認することが重要です。
質疑応答
質疑応答は、決算説明会でアナリストや投資家から出た質問に対して、会社側がどう答えたかを確認できる資料です。
富士通のIRライブラリでは、通期決算だけでなく、第1四半期、第2四半期、第3四半期についても、決算短信、プレゼンテーション資料、質疑応答が掲載されています。
質疑応答では、以下のような点を確認できます。
- 市場がどこを不安視しているか
- 会社側が業績予想をどう見ているか
- サービスソリューションの成長に対する説明
- Uvanceやモダナイゼーションの見通し
- 自社株買い・株主還元への考え方
- 利益率改善の継続性
- 次回以降の決算で注目すべきポイント
決算短信や説明会資料は会社が伝えたい内容が中心ですが、質疑応答では市場が気にしている論点が見えやすくなります。
そのため、富士通株を中長期で見るなら、質疑応答もあわせて読むと判断材料が増えます。
IRカレンダー
IRカレンダーでは、決算発表日、決算説明会、株主総会、中長期経営計画の発表など、投資家向けの予定を確認できます。
富士通のIRカレンダーでは、2026年4月28日に2025年度決算説明会、2026年1月29日に2025年度第3四半期決算説明会、2025年10月30日に2025年度第2四半期決算説明会、2025年7月30日に2025年度第1四半期決算説明会が掲載されています。
次回決算を確認したい場合は、IRカレンダーを見るのが確実です。
富士通の公式FAQでは、通常の決算発表時期は以下のように説明されています。
| 決算 | 発表時期の目安 |
|---|---|
| 年度決算 | 4月末 |
| 第1四半期決算 | 7月末 |
| 第2四半期決算 | 10月末 |
| 第3四半期決算 | 1月末 |
次回決算日を知りたい場合は、「富士通 IRカレンダー」を確認し、正式日程が出ているかを見るとよいです。
有価証券報告書
有価証券報告書は、決算短信や説明会資料よりも詳しい法定開示資料です。
富士通のIRページでは、最新IR資料の1つとして有価証券報告書も掲載されています。
有価証券報告書では、以下のような内容を確認できます。
- 事業内容
- 業績・財務情報
- リスク情報
- 研究開発
- 設備投資
- 従業員情報
- 役員情報
- 株主情報
- コーポレートガバナンス
短期的な決算確認なら決算短信や説明会資料で十分ですが、長期投資で富士通を調べるなら有価証券報告書も確認したい資料です。
特に、事業リスクやセグメント情報、研究開発方針、株主構成などは、有価証券報告書のほうが詳しく確認できます。
富士通の決算に関するよくある質問
富士通の最新決算は?
富士通の最新決算は、2026年4月28日に発表された2026年3月期決算です。売上収益は微減でしたが、営業利益や親会社帰属当期利益は大きく増加しました。
富士通の決算はやばい?
業績が大きく崩れたという意味では、やばい決算とは言いにくいです。2026年3月期は利益面で大きく伸び、2027年3月期も調整後ベースでは増益計画です。ただし、今期営業利益見通しが市場予想を下回ったため、株価にはネガティブに反応しました。
富士通の次回決算発表日はいつ?
次回は2027年3月期第1四半期決算です。富士通の決算発表は通常、年度決算が4月末、第1四半期が7月末、第2四半期が10月末、第3四半期が1月末に行われます。正確な日程はIRカレンダーで確認する必要があります。
富士通の2027年3月期予想は?
2027年3月期は、営業利益4,150億円を見込んでいます。一方で、市場予想4,289億円を下回ったことが嫌気されました。親会社帰属当期利益は減益予想ですが、調整後ベースでは増益計画です。
富士通の配当金はいくら?
2027年3月期の1株配当予想は55円です。2026年3月期の年間配当50円から増配予想となっています。Yahoo!ファイナンスでも、会社予想の1株配当は55円とされています。
富士通の決算資料はどこで見られる?
富士通の決算資料は、公式IRサイトの「決算短信・決算説明会」ページで確認できます。決算短信、プレゼンテーション資料、質疑応答、動画配信などが掲載されています。
まとめ
富士通の決算資料は、公式IRサイトで確認できます。まず数字を確認するなら決算短信、業績の背景まで知りたいなら決算概要・説明会資料、会社側の補足説明を知りたいなら質疑応答を見るとよいです。
富士通の最新決算は、利益面では大きく伸びており、業績崩壊という意味で「やばい」内容ではありません。ただし、2027年3月期の会社予想が市場予想を下回ったことで、株価にはネガティブに反応しました。
次回決算では、2027年3月期予想に対する進捗率、サービスソリューションの成長、Uvance・モダナイゼーションの拡大、自社株買いの進捗を確認したいところです。
▼出典
富士通|決算短信・決算説明会
富士通|2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
富士通|2025年度 連結決算概要
富士通|2025年度 決算説明会 質疑応答
富士通|IR・株式カレンダー
富士通|株主・投資家向けFAQ
富士通|自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ
TBS NEWS DIG with Bloomberg|富士通株11年ぶり下落率、今期見通し市場予想下回る-ややネガティブ

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