こどもNISAは0歳から利用でき、基本的には17歳までが対象です。ただし、「18歳の誕生日を迎えたら、その日から成人向けNISAに切り替わる」という仕組みではありません。こどもNISAを利用できる年は、原則としてその年の1月1日時点の年齢を基準に決まります。
そのため、1月1日時点では17歳で、年の途中に18歳になる人は、その年の年末までこどもNISAを利用できるケースがあります。一方、1月1日や1月2日が誕生日の人は年齢計算の扱いが異なり、同じ「その年に18歳になる人」でも成人向けNISAへ移る年が変わります。
この記事では、0歳から利用できる仕組み、17歳から始める場合、18歳になる年の判定、成人向けNISAへ移行した後の資産の扱いまで、年齢ごとに整理して解説します。
※本記事は2026年9月15日時点の制度・税制改正大綱等の公表情報をもとに作成しています。
▼公式サイトはこちらこどもNISAは0歳から利用でき、年齢は1月1日を基準に判定する

こどもNISAは、2027年からNISAのつみたて投資枠を未成年にも広げる制度です。一般的には「0~17歳が対象」と説明されますが、18歳に近い年齢では誕生日だけを見て判断すると誤解が生じます。
| 年齢・状況 | その年の扱い |
|---|---|
| その年に生まれた子ども | こどもNISAの対象 |
| 1月1日時点で17歳以下 | 原則、こどもNISAを利用可能 |
| 年の途中で18歳になる(1月3日~12月31日生まれ) | その年はこどもNISAを利用可能 |
| 1月1日生まれでその年に18歳となる | その年から成人向けNISA |
| 1月2日生まれでその年に18歳となる | 年齢計算上、その年から成人向けNISA |
財務省の税制改正大綱では、こどもNISAの未成年向けの勘定を設けられる年を「その年1月1日において18歳未満である年」とし、あわせて「出生した日の属する年」も対象としています。0歳から利用できる一方、18歳になる年の扱いは誕生日によって変わります。
こどもNISAは何歳から?生まれた年から利用できる
こどもNISAには最低年齢がなく、子どもが生まれた年から利用できます。2027年以降に生まれた子どもも、出生した年にこどもNISA口座を開設できる制度です。
年の途中に生まれた場合も、その年から対象になる
年齢判定は原則として1月1日が基準ですが、まだ生まれていない子どもは当然1月1日時点の年齢を判定できません。このため制度では、「出生した日の属する年」を明示的に対象へ含めています。
たとえば、2027年6月に生まれた子どもは、2027年からこどもNISAの対象です。2028年になるまで待つ必要はありません。
出生した年の年間投資枠が月割りで減る仕組みではない
こどもNISAの年間投資枠は60万円です。年の途中に生まれたからといって、制度上の年間投資枠を出生月に応じて月割りする規定ではありません。口座を開設した日からその年の12月31日までに買い付ける金額について、年間60万円の上限が適用されます。
ただし、実際に投資を始めるには子どもの口座開設や金融機関の審査が必要です。年末近くに生まれた場合などは、年内に口座開設や買付けまで完了できるかどうかを利用する金融機関で確認する必要があります。
こどもNISAは何歳まで?「18歳の誕生日」ではなく利用する年で判定する
こどもNISAを何歳まで使えるかを考えるときは、「18歳の誕生日がいつか」だけではなく、その年にこどもNISAの対象となるかを確認します。基本となるのは、その年の1月1日において18歳未満であることです。
このため、年の途中に18歳になっても、1月1日時点の年齢によっては12月31日までこどもNISAの年間投資枠を利用できます。誕生日を迎えた日にこどもNISA口座が突然使えなくなる仕組みではありません。
1月3日から12月31日生まれは、18歳になる年もこどもNISAを利用できる
たとえば、2027年7月に18歳になる人は、2027年1月1日時点では17歳です。そのため、2027年はこどもNISAの対象となり、18歳の誕生日を迎えた後も2027年12月31日までは、その年のこどもNISAの枠を利用できます。成人向けNISAへ移るのは2028年からです。
1月3日生まれの場合も同じです。2027年1月3日に18歳になる人は、2027年はこどもNISAを利用し、2028年から成人向けNISAへ移ります。
1月1日・1月2日生まれは扱いが異なる
| 18歳になる年の誕生日 | その年のNISA |
|---|---|
| 1月1日 | 成人向けNISA |
| 1月2日 | 成人向けNISA |
| 1月3日~12月31日 | こどもNISA(翌年から成人向けNISA) |
1月1日または1月2日が誕生日の人は、「その年に18歳になる人は年末までこどもNISA」と単純には整理できません。成人向けNISAの年齢判定では、1月2日生まれの人も、その年から18歳以上として扱われます。
日本証券業協会は、2024年の成人向けNISAについて「2006年1月2日以前に生まれた人」が対象と説明しています。1月2日生まれは年齢計算に関する法律により1月1日24時に18歳となるため、その年から成人向けNISAを利用できる扱いです。こどもNISAでも同じ年齢判定の考え方になるため、1月1日・1月2日生まれは、その年から成人向けNISA側となります。
17歳からこどもNISAを始めることはできる?
17歳でも、その年にこどもNISAの対象となる年齢であれば口座を開設して投資を始められます。年間投資枠は60万円なので、17歳から始めた場合でも、その年の枠を利用できます。
ただし、こどもNISAの非課税保有限度額は600万円あるものの、年間投資枠は60万円です。17歳から始める場合、こどもNISAとして投資できる期間は長くないため、未成年のうちに600万円をすべて使うことはできません。
17歳から始めても18歳で売却する必要はない
こどもNISAで買った投資信託は、成人向けNISAへ移るタイミングで売却する必要はありません。成人後は、こどもNISAで保有していた資産が成人向けNISAのつみたて投資枠へ自動的に移行する仕組みです。
そのため、17歳から利用した場合でも「未成年の間しか運用できない」ということではありません。こどもNISAで投資を始め、そのまま成人後のNISAへつなげて保有を続けられます。
▼公式サイトはこちら成人向けNISAへ移ると保有資産はどうなる?
こどもNISAで保有していた資産は、特別な手続きをしなくても成人後のつみたて投資枠へ自動的に移行します。保有している投資信託を売却して買い直す必要はありません。
成人向けNISAでは、つみたて投資枠の年間投資枠が120万円に広がり、成長投資枠も利用できるようになります。非課税保有限度額は1,800万円となり、こどもNISAで保有していた買付金額もこの1,800万円へ引き継がれます。
始める年齢によって、こどもNISAで投資できる総額は変わる
こどもNISAの年間投資枠は60万円、非課税保有限度額は600万円です。600万円まで投資するには最短でも10年かかるため、開始年齢が高いほど、成人向けNISAへ移るまでに利用できる投資枠は小さくなります。
たとえば、17歳でこどもNISAを利用できる年から始める場合、その年の年間投資枠は最大60万円です。一方、十分に早い年齢から始めれば、毎年60万円を10年間利用して600万円の非課税保有限度額まで投資することもできます。
ただし、「600万円まで投資できるから、できるだけ早く満額を使うべき」という意味ではありません。投資信託には値下がりする可能性があるため、積立額は教育費や生活費など今後必要になるお金とのバランスを見て決めます。
12歳もこどもNISAの制度上の節目になる
こどもNISAでは、投資できる年齢だけでなく、払出しについても年齢によるルールがあります。原則として、その年の3月31日時点で12歳となる年以降は、教育費や生活費に充てる場合など一定の条件を満たせば払出しが可能です。
払出しには子ども本人の同意を示す書面などが必要で、親権者が自由に家計へ移せる仕組みではありません。12歳になる前でも、災害など一定のやむを得ない事情がある場合には例外があります。
こどもNISAの年齢に関するよくある質問
ここまでの内容を踏まえ、こどもNISAの年齢に関してよく寄せられる疑問をまとめました。
2027年に生まれた子どももこどもNISAを利用できる?
利用できます。制度では「出生した日の属する年」も対象に含まれているため、2027年中に生まれた子どもは2027年からこどもNISAの対象です。実際に投資するには、出生後に口座開設などの手続きを行う必要があります。
17歳からこどもNISAを始めても意味はある?
17歳からでも制度を利用できます。こどもNISAとして使える年数は短くなりますが、保有資産は成人向けNISAへ自動的に引き継がれるため、18歳になったからといって運用を終了する必要はありません。
18歳の誕生日を迎えたら、すぐ成人向けNISAへ変わる?
1月3日以降が誕生日なら、誕生日当日に成人向けNISAへ切り替わるわけではありません。その年はこどもNISAを利用し、翌年から成人向けNISAへ移ります。1月1日・1月2日生まれは、その年から成人向けNISA側となります。
1月2日生まれだけ扱いが違うのはなぜ?
年齢計算に関する法律により、1月2日生まれの人は1月1日24時に18歳となります。そのため、その年から成人向けNISAの対象になります。
18歳になったらこどもNISAの商品は自動で売却される?
自動で売却されません。成人向けNISAへ移る際は、こどもNISAで保有していた資産が成人後のつみたて投資枠へ自動的に移行し、そのまま非課税で保有を続けられます。
▼公式サイトはこちらまとめ|こどもNISAは0歳から利用でき、18歳になる年は誕生日で扱いが変わる
こどもNISAは出生した年から利用できます。一般的には0~17歳向けの制度ですが、正確には利用する年の年齢判定によって、こどもNISAか成人向けNISAかが決まります。
1月3日から12月31日までに18歳になる人は、その年の年末までこどもNISAを利用し、翌年から成人向けNISAへ移ります。一方、1月1日・1月2日生まれでその年に18歳となる人は、その年から成人向けNISAの対象です。
成人向けNISAへ移っても、こどもNISAで保有していた商品を売却する必要はありません。開始年齢によって未成年のうちに利用できる投資枠は変わりますが、成人後もNISAで保有を続けられるため、年齢判定と移行時期を分けて理解すると制度全体が整理しやすくなります。
出典
財務省「令和8年度税制改正の大綱(1/9)」
https://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2026/08taikou_01.htm
財務省 広報誌「ファイナンス」2026年4月号「令和8年度税制改正」
https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/202604/pdf/202604c.pdf
金融庁「NISA拡充について」
https://www.fsa.go.jp/access/r7/270/270_03.pdf
日本証券業協会「NISAのよくある質問」
https://www.jsda.or.jp/nisa/faq
日本証券業協会「0歳からNISA口座が開設できるようになります!」
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