サイゼリヤの株を買うと、「現在も食事券をもらえるのか」「廃止された株主優待は復活しないのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論として、サイゼリヤの株主優待は2023年8月末分を最後に廃止されています。現在は配当を中心とした株主還元へ移行しており、本記事では優待の廃止理由や過去の内容、復活の可能性、現在の配当について解説します。

サイゼリヤの株主優待は現在廃止されている
サイゼリヤの株主優待は、現在実施されていません。
| 項目 | 現在の状況 |
|---|---|
| 株主優待 | 廃止済み |
| 最後の実施 | 2023年8月末分 |
| 2024年8月末以降 | 実施なし |
| 優待内容 | 過去は自社食事券 |
| 復活の発表 | 現時点でなし |
| 現在の株主還元 | 配当中心 |
サイゼリヤは2024年7月10日、株主優待制度を廃止すると発表しました。
すでに実施済みだった2023年8月末分を最後とし、2024年8月末を基準日とする株主優待から実施していません。
そのため、過去の株主優待情報を掲載しているページを見つけても、現在の制度と誤認しないよう注意が必要です。
現在はサイゼリヤ株を保有しても、新たな食事券はもらえません。
100株買っても食事券はもらえない
過去の制度では、100株以上を1年以上保有すると、サイゼリヤの店舗で利用できる食事券を受け取れました。
しかし、現在は100株以上を保有しても株主優待の対象にはなりません。500株や1,000株を保有している場合も同様です。
サイゼリヤの決算期は8月ですが、8月末の権利を取得しても株主優待券は発行されません。
一方、配当については、配当の権利確定日に株式を保有していれば受け取れる可能性があります。株主優待は廃止されていますが、配当制度まで廃止されたわけではありません。
株主優待の権利と配当の権利は別のものとして考える必要があります。
検索結果には、過去の保有株数や優待額、権利確定日を掲載しているページも残っています。サイゼリヤ株の購入を検討する際は、掲載時期と現在の制度を確認することが重要です。
株主優待で食べ放題になる制度ではなかった
サイゼリヤの株主優待については、「株主優待で食べ放題になるのか」と検索されることがあります。
しかし、過去の制度もサイゼリヤの商品を無料で好きなだけ注文できる食べ放題ではありませんでした。
株主に贈呈されていたのは、サイゼリヤの店舗で会計時に利用できる食事券です。食事券は1枚500円単位で、保有株数に応じて贈呈枚数が決まっていました。
100株以上500株未満の場合は、2,000円分の食事券を受け取れる制度でした。
例えば、会計金額が2,000円以上であれば、500円券を4枚利用して2,000円分を支払うことができました。
過去の株主優待は食べ放題ではなく、会計金額から利用できる食事券です。
廃止前のサイゼリヤの株主優待
サイゼリヤが株主優待を実施していた当時の内容は、以下のとおりです。
| 保有株数 | 過去の優待内容 | 継続保有条件 |
|---|---|---|
| 100株以上500株未満 | 食事券2,000円分 | 100株以上を1年以上保有 |
| 500株以上1,000株未満 | 食事券1万円分 | 100株以上を1年以上保有 |
| 1,000株以上 | 食事券2万円分 | 100株以上を1年以上保有 |
2023年8月末時点では、保有株数に応じて2,000円から2万円分の食事券が贈呈されました。
100株保有の場合は2,000円分でしたが、500株になると1万円分、1,000株になると2万円分へ増加する制度です。
ただし、権利確定日の直前に株を買うだけでは、株主優待を受け取れませんでした。
100株以上を1年以上保有する必要があった
廃止前の株主優待を受け取るには、100株以上を1年以上継続して保有する必要がありました。
単に8月末の権利確定日に100株を保有しているだけでは、対象にならなかった点が特徴です。
継続保有の確認では、8月末の株主名簿だけでなく、会社が任意に設定した日にも株主名簿を確認していました。
そのため、保有期間の途中で売却して100株未満になった場合や、株主番号が変更された場合は、1年以上の継続保有条件を満たせない可能性がありました。
一般的な株主優待のなかには、権利確定日だけ株式を保有するクロス取引で取得できるものもあります。
しかし、サイゼリヤの優待には長期保有条件があったため、権利確定日前後だけ株を保有する方法では取得しにくい制度でした。
長期間保有していた株主にとっては、食事券だけでなく、継続保有によって得られる特典という意味もありました。そのため、優待廃止の発表が大きな失望につながったと考えられます。
食事券はサイゼリヤ店舗で利用できた
過去の株主優待では、サイゼリヤの店舗で利用できる500円券が贈呈されていました。
100株の場合は500円券4枚で2,000円分、500株の場合は20枚で1万円分、1,000株の場合は40枚で2万円分です。
サイゼリヤを日常的に利用する株主にとっては、現金に近い感覚で使いやすい優待でした。
特に家族でサイゼリヤを利用する場合や、近隣に店舗がある場合は、優待券を無理なく使い切りやすかったと考えられます。
一方、サイゼリヤの店舗が近くにない地域に住んでいる株主や、外食をあまり利用しない株主にとっては、食事券を使う機会が限られていました。
食事券を使うために交通費や時間がかかる場合、額面どおりの価値を得にくくなります。
店舗を利用する株主には魅力的でしたが、すべての株主が同じ恩恵を受けられる制度ではありませんでした。
サイゼリヤが株主優待を廃止した理由

サイゼリヤが株主優待を廃止した主な理由と背景は、以下のとおりです。
| 廃止理由・背景 | 内容 |
|---|---|
| 公平な利益還元 | すべての株主へ還元しやすい |
| 配当への集約 | 現金配当を中心とする方針 |
| 利用機会の差 | 店舗がない地域では使いにくい |
| 海外・機関投資家 | 食事券を利用しにくい |
| 管理負担 | 優待券の発行・配送・管理が必要 |
会社が公式に示した理由は、株主への公平な利益還元です。
食事券による優待では、店舗を利用できる株主と利用できない株主で恩恵に差が生まれます。これに対して配当であれば、保有株数に応じて株主へ現金を還元できます。
公平な利益還元を重視した
サイゼリヤは株主優待の廃止について、公平な利益還元の観点から、株主還元を配当に集約することが適切と判断したと説明しています。
株主優待券は、利用する株主にとっては額面どおりの価値があります。一方、近くに店舗がない場合や、店舗を利用しない場合は、その価値を十分に得られません。
配当であれば、店舗を利用するかどうかに関係なく、保有株数に応じた現金を受け取れます。
100株を保有する株主と1,000株を保有する株主では、配当額も基本的に10倍になります。株数に比例した還元になるため、制度上の公平性を確保しやすい方法です。
なお、会社が公式に示した理由は、あくまで公平な利益還元と配当への集約です。
優待券の発行コストや管理費の削減を、会社が主な廃止理由として明示したわけではありません。
優待券の印刷や配送、利用管理などの負担がなくなることは考えられますが、公式理由と外部から考えられる背景は分けて捉える必要があります。
株主還元を配当に集約した
サイゼリヤは株主優待の廃止と同時に、年間配当を1株18円から25円へ引き上げました。
100株保有の場合、年間配当は1,800円から2,500円へ増加し、700円の増配となります。
配当はサイゼリヤの店舗を利用しない株主でも受け取れます。国内の個人投資家だけでなく、海外投資家や機関投資家も同じように還元を受けられます。
その後もサイゼリヤは増配を続け、年間配当は30円、さらに35円へ引き上げられました。
100株当たりでは、年間配当3,000円から3,500円に相当します。
優待を廃止して配当に集約する方針は、その後の連続増配にも表れています。
ただし、増配が今後も続くとは限りません。配当額は業績や財務状況、成長投資の必要性によって変更される可能性があります。
店舗を利用できない株主には不公平だった
サイゼリヤの食事券は、自社店舗で利用することを前提とした優待です。
店舗が近くにある株主にとっては使いやすい一方、店舗が少ない地域に住んでいる場合は、利用機会が限られます。
また、サイゼリヤを利用しない株主にとっては、食事券を受け取っても額面どおりの恩恵を得られません。
海外投資家や機関投資家も、自社食事券を利用しにくい株主です。特に機関投資家は多くの株式を保有していても、企業として食事券を消費することが難しい場合があります。
食事券を利用できる個人株主と、利用できない株主との間で、実質的な還元額に差が生まれていました。
配当へ集約すれば、株主の居住地域や店舗の利用状況にかかわらず、保有株数に応じて還元できます。
株主優待の魅力を失う一方、株主全体への公平性を高める判断だったと考えられます。
株主優待廃止でサイゼリヤの株価は下落した
サイゼリヤが株主優待の廃止を発表した直後、株価は大きく下落しました。
| 日付 | 出来事 | 株価の反応 |
|---|---|---|
| 2024年7月10日 | 優待廃止・増配を発表 | 終値5,750円 |
| 同日夜間 | PTSで売りが増加 | 一時5,200円 |
| 2024年7月11日 | 優待廃止を嫌気 | 一時約9%下落 |
| その後 | 業績や増配を評価 | 株価は回復 |
発表前の7月10日の終値は5,750円でしたが、同日のPTSでは一時5,200円まで下落しました。終値からの下落率は約9.56%です。
翌11日の東証でも売りが先行し、一時約9%下落しました。
増配も同時に発表されましたが、短期的には増配よりも優待廃止への失望が強く意識されました。
優待目的の個人投資家から売りが出た
サイゼリヤの株主優待は、自社店舗で使える食事券として個人投資家から人気がありました。
特に100株を1年以上保有していた株主は、毎年2,000円分の食事券を受け取ることを前提に、長期保有していた可能性があります。
株主優待が突然廃止されたことで、優待を保有目的としていた投資家にとっては、株を持ち続ける理由が一つなくなりました。
その結果、優待廃止の発表直後に売り注文が増え、PTSと翌日の株式市場で株価が大きく下落しました。
増配も発表されていましたが、株主優待を楽しみにしていた個人投資家にとっては、現金配当と食事券では魅力が異なります。
人気優待の廃止によって個人投資家の売りが集中し、短期的に需給が悪化したと考えられます。
増配だけでは廃止分を補えないと判断された
優待廃止の発表時、サイゼリヤは年間配当を1株18円から25円へ引き上げました。
1株当たり7円の増配となるため、100株保有の場合は年間700円の増配です。
一方、廃止前の100株優待は2,000円分の食事券でした。
| 内容 | 100株当たりの金額 |
|---|---|
| 廃止された食事券 | 2,000円分 |
| 増配による増加額 | 700円 |
| 額面上の差額 | 1,300円 |
額面だけを比較すると、700円の増配では2,000円分の優待廃止を補えていません。
そのため、優待を毎年使い切っていた株主からは、実質的な株主還元の縮小と受け止められました。
ただし、食事券を利用できない株主にとっては、700円の現金増配の方が実際に受け取れる価値があります。
また、過去の優待を受け取るには1年以上の継続保有が必要でしたが、配当には同じ長期保有条件がありません。
株主間の公平性と、個人株主が受け取る額面上の金額は別の問題です。
制度全体の公平性は高まった一方、優待を利用していた100株株主にとっては、発表時点で還元額が減ったと感じやすい内容でした。
業績改善によって株価は回復した
株主優待の廃止は、発表直後の株価に大きな影響を与えました。
しかし、中長期的な株価は株主優待の有無だけで決まるわけではありません。
その後のサイゼリヤは、国内既存店の客数増加や店舗運営の効率化によって業績を改善しました。国内事業の利益回復や海外店舗の拡大、連続増配などが評価され、株価は優待廃止後の下落分を取り戻しています。
優待を廃止しても、利益が成長し、将来の配当や企業価値が高まれば、株式の評価は上昇する可能性があります。
反対に、魅力的な株主優待を実施していても、業績が悪化すれば株価が下落することがあります。
優待廃止は短期的な下落材料でしたが、その後の株価は業績と利益成長によって回復しました。
現在のサイゼリヤ株は、株主優待を目的に保有する銘柄ではありません。国内外の業績、利益率、配当、株価指標などを確認し、成長性を評価する必要があります。
サイゼリヤの配当金はいくら?
サイゼリヤは株主優待を廃止した後、配当を中心とした株主還元を進めています。
年間配当は2023年8月期の18円から段階的に増加し、2026年8月期は1株35円を予定しています。
| 決算期 | 年間配当 | 100株当たり |
|---|---|---|
| 2023年8月期 | 18円 | 1,800円 |
| 2024年8月期 | 25円 | 2,500円 |
| 2025年8月期 | 30円 | 3,000円 |
| 2026年8月期予想 | 35円 | 3,500円 |
2026年7月15日、サイゼリヤは2026年8月期の年間配当予想を、従来の30円から35円へ引き上げました。
実施されれば、100株保有で受け取れる配当は年間3,500円です。
ただし、配当の実施には2026年11月に開催予定の定時株主総会で、剰余金の配当議案が承認されることが条件となります。
株主優待はなくなりましたが、配当額は廃止前より増加しています。
2026年8月期は35円へ増配予定
2026年8月期の年間配当予想は、1株当たり35円です。
従来予想の30円から5円引き上げられ、前期の年間配当30円と比べても5円の増配となります。
サイゼリヤの配当は中間配当を実施せず、期末にまとめて支払う一括配当です。100株保有の場合、税引前で3,500円を受け取る計算になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 従来予想 | 30円 |
| 修正後予想 | 35円 |
| 増配額 | 5円 |
| 100株当たり | 3,500円 |
| 配当時期 | 期末一括 |
サイゼリヤは、直近の業績動向や財政状態、今後の事業展開などを総合的に判断して増配を決めたと説明しています。
増配は、経営側が今後の財務状況や利益水準に一定の自信を持っていることを示す材料です。
一方、サイゼリヤの株価は好決算などを背景に大きく上昇しています。株価が7,000円台の場合、年間配当35円でも配当利回りは0.5%前後にとどまります。
増配傾向は評価できるものの、高配当株と呼べる水準ではありません。
優待廃止後は3期連続で配当が増加
サイゼリヤの年間配当は、2023年8月期の18円から2024年8月期に25円へ増加しました。
その後も2025年8月期は30円、2026年8月期は35円の予想となっており、予定どおり実施されれば3期連続の増配です。
| 決算期 | 年間配当 | 前期比 |
|---|---|---|
| 2023年8月期 | 18円 | ― |
| 2024年8月期 | 25円 | 7円増 |
| 2025年8月期 | 30円 | 5円増 |
| 2026年8月期予想 | 35円 | 5円増 |
サイゼリヤは株主優待を廃止する際、公平な利益還元の観点から、株主還元を配当に集約する方針を示しました。
その後も配当が増加しているため、優待を配当に置き換える方針が実際の増配に表れているといえます。
配当は食事券と異なり、店舗を利用しない株主や、近くにサイゼリヤがない株主でも受け取れます。海外投資家や機関投資家にも、保有株数に応じて同じ基準で還元できます。
ただし、将来も増配が続くとは限りません。
原材料価格や人件費の上昇、海外出店に伴う投資負担、業績悪化などが発生した場合は、配当が据え置かれたり、減配されたりする可能性があります。
増配で過去の優待分を補えている?
100株保有の場合、2023年8月期は年間配当1,800円に加えて、2,000円分の食事券を受け取れました。
額面上の合計は3,800円相当です。
優待廃止後は配当が増えていますが、2026年8月期の予想配当3,500円でも、2023年8月期の配当と優待の合計を300円下回ります。
| 時期 | 100株の配当 | 優待 | 額面上の合計 |
|---|---|---|---|
| 2023年8月期 | 1,800円 | 2,000円分 | 3,800円相当 |
| 2024年8月期 | 2,500円 | なし | 2,500円 |
| 2025年8月期 | 3,000円 | なし | 3,000円 |
| 2026年8月期予想 | 3,500円 | なし | 3,500円 |
※配当は税引前、株主優待は食事券の額面で比較しています。
金額だけを見ると、2026年8月期の増配後も、過去の優待分を完全には補えていません。
サイゼリヤを頻繁に利用し、毎年食事券を使い切っていた株主にとっては、以前よりも受け取れる還元が小さくなったと感じる可能性があります。
一方、過去の株主優待を受け取るには、100株以上を1年以上継続して保有する必要がありました。配当には同じ長期保有条件がなく、権利確定日に株式を保有していれば、原則として保有株数に応じた金額を受け取れます。
食事券はサイゼリヤの店舗でしか利用できませんが、配当金は使い道が限定されません。
優待を利用していた株主には還元縮小となる一方、配当の方が使いやすい株主もいます。
金額だけで単純に改悪や改善と判断するのではなく、保有期間や店舗の利用状況、現金の使いやすさまで含めて考える必要があります。
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サイゼリヤの株主優待が将来復活する可能性を、完全に否定することはできません。
しかし、現在の株主還元方針や増配状況を見る限り、近い将来に復活する可能性は低いと考えられます。
| 復活可能性を判断する材料 | 現在の状況 |
|---|---|
| 会社の還元方針 | 配当へ集約 |
| 配当 | 増配傾向 |
| 復活の公式発表 | なし |
| 個人株主対策 | 現時点で優待再導入なし |
| 業績 | 好調だが成長投資も必要 |
サイゼリヤは、公平な利益還元を理由として株主優待を廃止しました。
廃止後は配当を増やしているため、会社が優待制度へ戻るよりも、引き続き配当による還元を重視する可能性が高いでしょう。
現時点で復活の可能性は低い
2026年7月17日時点で、サイゼリヤから株主優待の復活に関する公式発表はありません。
サイゼリヤは優待廃止の際、株主への公平な利益還元を検討した結果、株主還元を配当に集約することが適切と判断したと説明しています。
廃止後の年間配当も18円から25円、30円、35円へと増加しました。
会社が示した方針と、その後の増配実績は一致しています。
株主優待を廃止してからそれほど時間が経過しておらず、業績も好調です。現時点では、株主還元方針を再び変更して優待を復活させる必要性は高くありません。
公平な還元を理由に廃止した制度を、短期間で再導入する可能性は低いと考えられます。
ただし、企業の株主還元方針は将来的に変更される場合があります。復活の可能性がゼロと断定することはできません。
復活の可能性が高まるケース
株主優待が復活する可能性が高まるとすれば、株主構成や経営環境が大きく変化した場合です。
例えば、個人株主を増やしたいと会社が判断した場合、株式の投資魅力を高めるために優待制度を再導入する可能性があります。
株価や株主数が長期間低迷した場合も、株式の長期保有を促す施策として優待が検討されるかもしれません。
また、従来の紙の食事券ではなく、スマートフォンで利用できるデジタル優待を採用すれば、印刷や配送などの運営負担を抑えられる可能性があります。
復活の可能性が考えられるケースは、以下のとおりです。
・個人株主を増やす必要が生じる
・株価や株主数が長期間低迷する
・デジタル優待で運営負担を抑えられる
・株主還元方針を変更する
・自社店舗への送客策として再評価される
サイゼリヤの食事券は、株主を店舗へ呼び込む効果もあります。株主が店舗を利用することで、商品やサービスへの理解が深まり、長期保有につながる可能性があります。
ただし、これらは将来的に考えられる条件であり、サイゼリヤが発表した復活計画ではありません。
現時点では、配当を中心とした株主還元が続くことを前提に考えるのが自然です。
復活を期待して株を買うのは注意が必要
サイゼリヤの株主優待がいつ復活するかを、正確に予想することはできません。
優待廃止後も配当中心の還元方針が続いており、復活を示す公式発表もありません。
そのため、「将来、食事券が復活するかもしれない」という期待だけを理由に株を買うのは注意が必要です。
優待が復活しない場合でも保有を続けられるよう、次の要素を確認する必要があります。
・国内外の業績
・既存店の客数
・営業利益率
・年間配当と配当性向
・PERやPBR
・海外出店による成長余地
優待復活は投資判断の前提ではなく、実現すれば追加材料となる程度に考えるのがよいでしょう。
優待廃止後もサイゼリヤ株を保有するメリットはある?
サイゼリヤは現在、株主優待を目的に保有する銘柄ではありません。
一方、国内事業の利益改善や海外店舗の拡大など、企業の成長による株価上昇を期待して保有する選択肢はあります。
| メリット | 注意点 |
|---|---|
| 業績が成長している | 株価上昇後は割高感がある |
| 増配が続いている | 配当利回りは高くない |
| 国内事業が改善 | コスト上昇リスクがある |
| 海外店舗が増加 | アジア利益は減少する場合がある |
| 低価格戦略に強み | 値上げ後の客数が重要 |
サイゼリヤの国内事業では、既存店の客数増加や店舗運営の効率化によって利益が改善しています。
海外でもアジアを中心に店舗数を増やしており、国内市場だけに依存しない成長余地があります。
企業の利益が継続的に増加すれば、株主優待がなくても株価が上昇する可能性があります。株価上昇によるキャピタルゲインは、食事券や配当以上の利益になる場合もあります。
一方、年間配当35円でも配当利回りは高くありません。配当収入だけを目的にする場合は、他の高配当株と比べて魅力が限られます。
また、株価が大きく上昇した後はPERやPBRも高くなり、業績が市場期待を下回った場合の下落リスクが大きくなります。
現在のサイゼリヤ株は、優待銘柄というよりも業績成長を評価する銘柄です。
過去の食事券を目的に保有していた場合と、現在の業績成長を期待して保有する場合では、投資目的が異なります。
優待目的と成長投資目的を分け、現在の株価が将来の利益成長に見合っているかを判断する必要があります。
サイゼリヤの代わりになる外食株主優待
サイゼリヤの株主優待は廃止されていますが、ほかの外食企業には、店舗で使える食事券やポイントを受け取れる銘柄があります。
ここでは、2026年7月16日の終値をもとに、優待を受けるために必要な投資金額と年間優待額を紹介します。
※最低投資金額は「2026年7月16日終値×最低保有株数」で計算しています。売買手数料などは含みません。
すかいらーくホールディングス
すかいらーくホールディングスは、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉などで利用できる株主優待を実施しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 証券コード | 3197 |
| 2026年7月16日終値 | 3,003円 |
| 最低保有株数 | 100株 |
| 最低投資金額 | 30万300円 |
| 100株の優待 | 1回2,000円分 年2回 |
| 年間優待額 | 4,000円分 |
| 概算優待利回り | 約1.33% |
| 権利確定月 | 6月末・12月末 |
| 主な利用先 | ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサンなど |
100株以上を保有すると、6月末と12月末の年2回、それぞれ2,000円分の株主優待券を受け取れます。
優待券は電子チケット形式で、対象店舗の会計時に1円単位で利用できます。利用できるブランドや店舗数が多いため、日常的に使いやすい外食優待です。
最低投資金額は約30万円で、年間優待額4,000円を基準にした概算優待利回りは約1.33%となります。
吉野家ホールディングス
吉野家ホールディングスは、吉野家やはなまるうどんなどで利用できる500円券を年2回贈呈しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 証券コード | 9861 |
| 2026年7月16日終値 | 3,617円 |
| 最低保有株数 | 100株 |
| 最低投資金額 | 36万1,700円 |
| 100株の優待 | 1回2,000円分 年2回 |
| 年間優待額 | 4,000円分 |
| 概算優待利回り | 約1.11% |
| 権利確定月 | 2月末・8月末 |
| 主な利用先 | 吉野家、はなまるうどん、千吉など |
100株以上200株未満を保有すると、500円券4枚が年2回贈呈されます。年間では合計4,000円分です。
1枚500円単位で会計に利用できるため、サイゼリヤが過去に実施していた食事券に比較的近い仕組みです。
ただし、7月16日終値をもとにした最低投資金額は約36万円です。優待額だけでなく、必要投資金額や配当、業績もあわせて確認する必要があります。
クリエイト・レストランツ・ホールディングス
クリエイト・レストランツ・ホールディングスは、商業施設や駅ビルを中心に多数の飲食ブランドを展開しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 証券コード | 3387 |
| 2026年7月16日終値 | 789円 |
| 最低保有株数 | 100株 |
| 最低投資金額 | 7万8,900円 |
| 100株の優待 | 1回1,500円分 年2回 |
| 年間優待額 | 3,000円分 |
| 概算優待利回り | 約3.80% |
| 権利確定月 | 2月末・8月末 |
| 主な利用先 | 磯丸水産、かごの屋、デザート王国などグループ店舗 |
100株以上を保有すると、1,500円分の優待券が年2回贈呈されます。年間優待額は3,000円分です。
7月16日終値をもとにした最低投資金額は7万8,900円で、今回比較した5銘柄のなかでは最も少額から優待を取得できます。
概算優待利回りも約3.80%と比較的高く、少額から外食優待を始めたい場合の候補です。
一方、利用できない店舗もあるため、購入前に生活圏内の対象店舗を確認しておく必要があります。
コロワイド
コロワイドは、年間4万円相当という優待額の大きさが特徴です。ただし、優待を受けるには500株以上の保有が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 証券コード | 7616 |
| 2026年7月16日終値 | 1,966円 |
| 最低保有株数 | 500株 |
| 最低投資金額 | 98万3,000円 |
| 500株の優待 | 1回1万円相当 年4回 |
| 年間優待額 | 4万円相当 |
| 概算優待利回り | 約4.07% |
| 権利確定月 | 3月末・9月末 |
| 主な利用先 | かっぱ寿司、ステーキ宮、にぎりの徳兵衛など |
500株以上を保有すると、1万円相当の優待ポイントが年4回付与され、年間では4万円相当になります。
7月16日終値をもとにした最低投資金額は98万3,000円です。必要資金は大きいものの、概算優待利回りは約4.07%となります。
ただし、コロワイドグループの全店舗で利用できるわけではありません。牛角、大戸屋ごはん処、フレッシュネスバーガーなどは利用対象外です。
優待額の大きさだけで判断せず、普段利用する店舗が対象になっているかを確認する必要があります。
ゼンショーホールディングス
ゼンショーホールディングスは、すき家、はま寿司、なか卯、ココスなど、日常的に利用しやすいブランドを展開しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 証券コード | 7550 |
| 2026年7月16日終値 | 9,200円 |
| 最低保有株数 | 100株 |
| 最低投資金額 | 92万円 |
| 100株の優待 | 1回1,000円分 年2回 |
| 年間優待額 | 2,000円分 |
| 概算優待利回り | 約0.22% |
| 権利確定月 | 3月末・9月末 |
| 主な利用先 | すき家、はま寿司、なか卯、ココスなど |
100株以上300株未満を保有すると、500円券2枚、合計1,000円分の優待券が年2回贈呈されます。年間優待額は2,000円分です。
利用できるブランドは多いものの、株価上昇によって最低投資金額は92万円まで大きくなっています。
そのため、概算優待利回りは約0.22%と低く、株主優待だけを目的に購入するには必要資金が大きい銘柄です。
ゼンショー株を検討する場合は、優待よりも業績成長や海外展開、株価水準を重視して判断する必要があります。。
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サイゼリヤの株主優待は、2023年8月末分を最後に廃止されています。
現在は100株以上を保有しても、サイゼリヤの店舗で利用できる食事券はもらえません。
廃止理由は、すべての株主への公平な利益還元を重視し、株主還元を配当に集約するためです。
廃止前は100株以上を1年以上保有すると、2,000円分の食事券を受け取れました。
優待廃止後は年間配当が18円から25円、30円、35円へと増加しています。ただし、2026年8月期予想の100株当たり配当3,500円でも、2023年8月期の配当と優待を合わせた3,800円相当を額面上は下回ります。
2026年7月17日時点で、株主優待復活の公式発表はありません。配当を中心とする還元方針が続いているため、現時点で優待復活の可能性は低いと考えられます。
現在のサイゼリヤ株は、食事券を目的に保有する銘柄ではありません。
国内外の業績、増配余地、PER・PBRなどを確認し、企業の利益成長と現在の株価が見合っているかを判断する必要があります。
出典
IRライブラリ|サイゼリヤ
https://www.saizeriya.co.jp/corporate/investor/ir/
第51期 年次報告書|サイゼリヤ
https://www.saizeriya.co.jp/files/irpdf001436.pdf
配当予想の修正(増配)に関するお知らせ|サイゼリヤ
https://www.saizeriya.co.jp/files/260715-%E9%85%8D%E5%BD%93%E4%BA%88%E6%83%B3%E3%81%AE%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E5%A2%97%E9%85%8D%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B-%E6%A1%88.pdf
サイゼリヤの株主優待情報|Yahoo!ファイナンス
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7581.T/incentive
サイゼリヤ、今期配当を25円に増配 株主優待制度は廃止|ロイター
https://jp.reuters.com/markets/world-indices/XENZW7PGVNO3BGYVCQ7MICTGPA-2024-07-10/
サイゼリヤ、株主優待の廃止を発表し、夜間取引で株価が9.5%超も下落|ザイ・オンライン
https://diamond.jp/zai/articles/-/1035984
株主優待廃止で株価急落の「サイゼリヤ」|MONEY PLUS
https://media.moneyforward.com/articles/9479
株主優待制度|すかいらーくホールディングス
https://corp.skylark.co.jp/ir/stock/incentive/
株主還元方針・株主優待情報|吉野家ホールディングス
https://www.yoshinoya-holdings.com/ir/info/dividend/
株主優待制度のご案内|クリエイト・レストランツ・ホールディングス
https://www.createrestaurants.com/ir/stock/shareholder/
株主優待についてのQ&A|コロワイド
https://www.colowide.co.jp/ir/stock_info/stockholder_qa/
株主優待|ゼンショーホールディングス
https://www.zensho.co.jp/jp/ir/investor/complimentary.html
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