INPEX(1605)は、毎年12月末時点で一定の条件を満たした株主に、保有株数と継続保有年数に応じたオリジナルQUOカードを贈呈しています。
QUOカードの対象になるには、原則として400株以上を1年以上継続保有する必要があります。400株なら最大3,000円分、800株なら3年以上で最大8,000円分まで増えるため、短期保有よりも長期保有を意識した制度です。
2025年12月末の権利分からは800株以上の長期優遇が拡充され、8年間の継続保有者を対象としたオリジナル記念品も新設されました。一方で、継続保有の判定には株主番号や6月末・12月末の株主名簿記録が関係するため、単に株を長く持っているだけでは条件を満たせないケースがあります。
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INPEXの株主優待は?400株以上でQUOカードがもらえる

INPEXの株主優待の中心は、400株以上を1年以上継続保有した株主に贈られるオリジナルQUOカードです。保有株数は400株以上800株未満と800株以上の2区分、継続保有年数は1年以上・2年以上・3年以上で金額が変わります。
2025年12月31日時点の株主名簿に記載・記録された株主への優待から新制度が適用され、800株以上を2年以上・3年以上保有する株主へのQUOカード額が増額されました。現行制度は次のとおりです。
| 保有株数 | 1年未満 | 1年以上 | 2年以上 | 3年以上 |
|---|---|---|---|---|
| 400株未満 | なし | なし | なし | なし |
| 400~799株 | なし | 1,000円分 | 2,000円分 | 3,000円分 |
| 800株以上 | なし | 2,000円分 | 5,000円分 | 8,000円分 |
優待品は年1回で、毎年の定時株主総会終了後、配当金支払い関連書類に同封する形で3月下旬ごろの発送が予定されています。
2025年12月権利分から800株の優待を拡充
今回の制度変更で特に優遇が大きくなったのは800株以上の長期保有者です。800株以上・1年以上の2,000円分は据え置きですが、2年以上は3,000円分から5,000円分へ、3年以上は5,000円分から8,000円分へ増額されました。
| 800株以上の保有期間 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 1年以上 | 2,000円分 | 2,000円分 |
| 2年以上 | 3,000円分 | 5,000円分 |
| 3年以上 | 5,000円分 | 8,000円分 |
INPEXの優待制度は廃止されたのではなく、2025年12月末権利分から拡充されています。特に800株を長く保有する株主への優遇を強めた制度変更といえます。
INPEXの株主優待は何株から?100株ではもらえない?
QUOカードを受け取るために必要な最低株数は400株です。INPEXの売買単位は100株ですが、100株・200株・300株を保有しているだけではQUOカードの対象にはなりません。
QUOカードをもらうには最低400株必要
2026年8月10日のINPEX終値は1株3,612円でした。この株価を基準にすると、400株の購入に必要な金額は約144万4,800円、800株では約288万9,600円です。実際の購入時には株価が変動するため、必要投資額はその時点の株価で確認する必要があります。
| 保有株数 | 2026年8月10日終値 | 必要投資額の目安 |
|---|---|---|
| 100株 | 3,612円 | 361,200円 |
| 400株 | 3,612円 | 1,444,800円 |
| 800株 | 3,612円 | 2,889,600円 |
100株でも施設見学会には応募できる
ただし、100株では優待がまったくないわけではありません。INPEXは毎年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、応募者の中から抽選で「直江津LNG基地」などの施設見学会を実施しています。
2026年は6月4日と5日に直江津LNG基地の株主向け施設見学会が開催されました。QUOカードは400株以上が条件ですが、100株でもINPEXの事業を直接見学できる機会に応募できる点は、一般的な金券優待とは異なる特徴です。
400株ではQUOカードがいくらもらえる?
400株以上800株未満では、1年以上の継続保有で1,000円分、2年以上で2,000円分、3年以上で3,000円分のQUOカードがもらえます。
1年以上なら1,000円、2年以上なら2,000円
400株で初めて優待の対象になるのは1年以上の継続保有条件を満たしたときです。1年以上では1,000円分、その後2年以上になると2,000円分へ増額されます。
同じ400株を継続して保有する場合でも、保有年数が長くなるほど優待額が段階的に増えるため、権利確定直前だけ400株を買う方法では優待を取得できません。
3年以上なら3,000円が通常の上限
400株以上800株未満を3年以上継続保有すると、通常のQUOカードは3,000円分になります。その後4年、5年と保有を続けても、400株区分のQUOカード額がさらに増える制度にはなっていません。
一方、8年間の長期保有者向けには別途オリジナル記念品が設定されています。ただし、記念品を受け取るためには8年目の判定日に800株以上を保有している必要があるため、400株のままでは記念品の対象になりません。
800株ではQUOカードが最大8,000円に増える
800株以上では1年以上で2,000円分、2年以上で5,000円分、3年以上で8,000円分のQUOカードがもらえます。特に2年以上・3年以上の区分は2025年12月末権利分から拡充されました。
1年以上なら2,000円、2年以上なら5,000円
800株以上を1年以上継続保有した場合は2,000円分です。2年以上になると5,000円分へ増え、400株・2年以上の2,000円分との差が大きくなります。
3年以上なら8,000円
800株以上を3年以上継続保有すると、通常のQUOカードでは最も大きい8,000円分がもらえます。400株・3年以上は3,000円分なので、長期保有になるほど800株区分の優遇が大きくなる設計です。
| 継続保有期間 | 400~799株 | 800株以上 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1年以上 | 1,000円分 | 2,000円分 | 1,000円 |
| 2年以上 | 2,000円分 | 5,000円分 | 3,000円 |
| 3年以上 | 3,000円分 | 8,000円分 | 5,000円 |
「1年以上継続保有」の条件は?いつから優待がもらえる?
INPEXの株主優待で最も注意したいのが、継続保有年数の判定方法です。単純に購入日から365日が経過すれば「1年以上」になるわけではありません。
継続保有年数は、同じ株主番号で、毎年6月末と12月末の株主名簿に400株以上を連続して記録されている回数で判定されます。
| 継続保有区分 | 必要な株主名簿記録回数 |
|---|---|
| 1年以上 | 3回以上 |
| 2年以上 | 5回以上 |
| 3年以上 | 7回以上 |
| 8年間 | 17回以上 |
1年以上は株主名簿に3回連続で記録される必要がある
1年以上の条件では、6月末・12月末の基準日に400株以上を保有し、同じ株主番号で3回以上連続して株主名簿に記録される必要があります。途中の基準日で400株未満になったり、株主番号が変わったりすると継続保有のカウントが途切れる可能性があります。
2026年8月に初めて400株買った場合はいつもらえる?
たとえば2026年8月に初めて400株を購入し、その後400株以上を維持して同じ株主番号で保有した場合、最初の優待を受け取れるのは2027年12月末の判定後になる想定です。
| 時点 | 株主名簿の記録 | 優待判定 |
|---|---|---|
| 2026年12月末 | 1回目 | 1年未満 |
| 2027年6月末 | 2回目 | まだ3回未満 |
| 2027年12月末 | 3回目 | 1年以上の条件を満たし得る |
| 2028年3月下旬ごろ | - | 対象ならQUOカード発送 |
このように、優待目的で400株を購入しても、最初のQUOカードを受け取るまで1年以上待つケースがあります。
途中で400株から800株へ買い増したらどうなる?
INPEXの制度では、継続保有期間のすべてで800株を持ち続ける必要はありません。400株以上を維持して継続保有期間を積み上げ、その後800株へ買い増した場合は、12月末の基準日に保有している株数区分で優待額が判定されます。
400株以上を維持していれば継続保有期間は引き継がれる
INPEX公式FAQでは、400株を1年以上継続保有した後に買い増し、基準日に800株を保有していた場合は、800株以上の区分に基づく優待品を贈呈すると説明しています。
つまり、800株・3年以上の8,000円分を受け取るために、必ずしも3年間ずっと800株を保有し続ける必要はありません。400株以上を同じ株主番号で維持して継続保有期間が3年以上に達し、判定日の12月末に800株以上を保有していれば、800株区分で判定されます。
800株から400株へ減らしても400株以上なら期間は継続
逆に、800株を継続保有していた株主が一部を売却し、12月末時点で400株になっていた場合は、400株以上800株未満の区分で優待額が決まります。
重要なのは、6月末・12月末の各基準日に400株以上を切らさないことです。いずれかの基準日に400株未満で株主名簿へ記録されると、継続保有期間のカウントはリセットされます。
8年保有するとオリジナル記念品ももらえる
2025年の制度拡充では、通常のQUOカードに加えて、8年間の長期保有者向けオリジナル記念品が新設されました。記念品は毎年もらえるものではなく、条件を満たした年に1回限り贈呈されます。
8年間は株主名簿17回の記録が必要
8年間の継続保有は、同じ株主番号で6月末・12月末の株主名簿に400株以上が17回以上連続して記録されていることが条件です。
また、継続保有年数の算定開始は株主優待制度を導入した2019年12月31日時点の判定が起点です。制度導入より前からINPEX株を持っていても、それ以前の保有期間は8年間の判定へ通算されません。
記念品をもらうには8年目の12月末に800株以上必要
オリジナル記念品は、単に800株を8年間持ち続けることが条件ではありません。基本条件は400株以上を8年間継続保有し、そのうえで8年間に達した年の割当基準日に800株以上を保有することです。
たとえば長期間400株を維持し、8年目の判定日までに800株へ買い増して条件を満たす形も制度上は考えられます。記念品の具体的な内容は2026年8月時点で検討中です。
最初の記念品判定は2027年12月末の予定
2019年12月末以前から株主名簿に登録されている株主については、2027年12月31日時点の判定が最初の8年記念品の対象予定です。2020年中に登録された株主は2028年12月末、2021年中なら2029年12月末というように、登録時期によって判定年が変わります。
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貸株・NISA・証券会社変更で優待期間がリセットされる?
INPEXの長期優待では、400株以上を持ち続けるだけでなく、同じ株主番号で株主名簿に連続記録されることが重要です。INPEXは株主番号が変わる可能性がある代表例を公式ページで案内しています。
貸株サービスは株主番号変更に注意
証券会社の貸株サービスを利用した場合は、株主番号が変更される可能性があります。実際の扱いは証券会社の仕組みによって異なるため、長期優待を重視する場合は、利用している証券会社へ株主番号や長期保有判定への影響を確認しておく方が安全です。
NISA口座への切り替えや証券会社変更でも注意
INPEXは、株主名簿の登録から外れた後に再度登録される例として、証券会社の変更、一般口座からNISA口座への切り替え、全株売却後の買い戻しなどを挙げています。
また、相続・贈与などによる名義人変更、婚姻や転居による氏名・住所変更なども株主番号が変わる可能性のある事例として示されています。理由にかかわらず株主番号が変更された場合は継続保有とみなされなくなるため、長期優待の判定を重視するなら事前確認が重要です。
INPEXの株主優待はいつ届く?
INPEXのQUOカードは年1回、3月下旬ごろに発送される予定です。毎年12月末の株主名簿を基準に優待対象者を判定し、翌年3月の定時株主総会終了後、配当金支払い関連書類に同封されます。
したがって、12月末の権利を取った直後にQUOカードが届くわけではありません。対象条件を満たしている場合でも、実際の受け取りは翌年3月下旬ごろになります。
INPEXの株主優待利回りは?
2026年8月10日終値3,612円を基準に、QUOカードだけの優待利回りを計算すると、400株・1年以上では約0.07%、400株・3年以上では約0.21%です。800株・3年以上でも約0.28%で、QUOカードだけを見た優待利回りは高い水準ではありません。
| 保有条件 | 投資額の目安 | QUOカード | 優待利回り | 配当+優待利回り |
|---|---|---|---|---|
| 400株・1年以上 | 1,444,800円 | 1,000円 | 0.07% | 3.17% |
| 400株・2年以上 | 1,444,800円 | 2,000円 | 0.14% | 3.24% |
| 400株・3年以上 | 1,444,800円 | 3,000円 | 0.21% | 3.31% |
| 800株・1年以上 | 2,889,600円 | 2,000円 | 0.07% | 3.17% |
| 800株・2年以上 | 2,889,600円 | 5,000円 | 0.17% | 3.27% |
| 800株・3年以上 | 2,889,600円 | 8,000円 | 0.28% | 3.38% |
「配当+優待利回り」は、2026年12月期の会社予想配当112円を税引前で加えた参考値です。株価や配当予想が変われば利回りも変動します。
INPEXはQUOカード優待だけで高利回りを狙う銘柄というより、配当を受け取りながら長期保有を続ける株主に追加メリットを付ける制度と見る方が実態に近いです。
400株と800株ならどちらが優待では有利?
受け取れるQUOカードの金額だけを比べれば800株が有利ですが、必要な投資額も400株の約2倍になります。優待だけを目的に800株へ増やすかどうかは、QUOカード額だけでなく配当、株価変動リスク、投資資金全体とのバランスも考える必要があります。
2026年8月10日終値3,612円なら、400株は約144万円、800株は約289万円の投資になります。400株・3年以上のQUOカードは3,000円分、800株・3年以上は8,000円分なので、追加400株に対して優待額は5,000円増える計算です。
ただし800株区分は2年以上・3年以上で優待額の伸びが大きく、さらに8年記念品の判定時には800株以上が必要です。INPEX株そのものを長期で多く保有したい投資家にとっては、800株区分のメリットが相対的に大きくなる制度設計です。
INPEXの株主優待をもらう際の注意点
INPEXの株主優待は制度表だけを見るとシンプルですが、実際には継続保有条件があるため、保有方法によっては想定していた年数として判定されない可能性があります。
・400株を買うだけではすぐにQUOカードはもらえず、1年以上の継続保有が必要
・6月末・12月末の株主名簿で400株以上を維持する必要がある
・同じ株主番号で連続して記録されることが条件
・貸株、証券会社変更、NISA口座への切り替え、全株売却後の買い戻しなどで株主番号が変わる可能性がある
・800株へ買い増す場合も、継続保有期間中は各基準日に400株以上を維持する
・8年記念品は1回限りで、具体的な内容は2026年8月時点で未定
特に長期保有期間を数年単位で積み上げている場合は、口座変更や貸株を行う前に証券会社へ確認しておくことが重要です。
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まとめ:INPEXの株主優待は長期保有ほどQUOカードが増える
INPEXの株主優待は、400株以上を1年以上継続保有することから始まります。400株では最大3,000円分、800株では3年以上で最大8,000円分のオリジナルQUOカードがもらえます。
2025年12月末権利分から800株の長期優遇が拡充され、400株以上を8年間継続保有し、8年目の判定日に800株以上を持つ株主には、1回限りのオリジナル記念品も追加されました。
優待を確実に受け取るうえで重要なのは、6月末・12月末に400株以上を維持し、同じ株主番号で継続して株主名簿に記録されることです。400株から800株への買い増しや一部売却では保有年数を引き継げる一方、400株未満になったり株主番号が変わったりするとカウントが途切れる可能性があります。
出典
INPEX 株主優待
https://www.inpex.com/ir/shareholder/benefits.html
INPEX よくいただくご質問(株主優待制度)
https://www.inpex.com/ir/faq.html
INPEX 株主優待制度の変更(拡充)に関するお知らせ(2025年11月13日)
https://www.inpex.com/news/upload/20251113_c.pdf
INPEX 株主還元・配当情報
https://www.inpex.com/ir/shareholder/dividend.html
Yahoo!ファイナンス INPEX(1605)の株価・株式
https://finance.yahoo.co.jp/quote/1605.T
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