川崎重工の株価がなぜ上がるのか知りたい、防衛・航空宇宙で強そうに見えるけれど本当にその理由だけなのか気になる、直近の上昇が一時的な材料なのか今後も続くのかを判断したい。そう感じている人は多いと思います。
川崎重工は、防衛・航空宇宙、エネルギー・水素、ロボットなど複数のテーマを持つ会社なので、株価が上がる理由もひとつではありません。実際、直近の上昇局面では、決算、増配、株式分割、防衛期待、水素関連の案件進展と、複数の材料が重なっていました。
だからこそ、川崎重工の上昇理由を考えるときは、「防衛関連だから上がる」と単純化するより、どの材料が短期の株価を押したのか、どの材料が中長期の評価につながるのかを分けて見る方がわかりやすいです。
この記事では、上昇材料、上昇の背景、今後の注目点まで整理し、今回の上昇がどんな性質の上昇なのかを順番に見ていきます。
川崎重工の株価が上がる理由は?【結論】
結論からいうと、川崎重工の直近の上昇は、2026年2月9日の3Q決算、増配、株式分割が大きなきっかけです。
みんかぶは、川崎重工が同日後場に一段高となり上場来高値を更新したと報じており、その背景として1株を5株に分割する株式分割と期末配当予想の増額修正を挙げています。会社の3Q決算説明資料でも、純利益見通しを900億円へ上方修正したことが確認できます。
中長期で見ると、上昇の背景はそれだけではありません。
Reutersは2025年12月、橋本社長が防衛費拡大を背景に防衛関連売上が従来想定を上回る可能性があると述べたと報じています。また2026年1月には、川崎重工が世界最大級の液化水素運搬船の建造契約を結んだことも伝えられており、防衛・航空宇宙と水素関連の両方が今後の追い風として意識されやすい状況です。
ただし、強気一辺倒では見にくい面もあります。3Q決算説明資料では、好調な航空宇宙システムやES&Mが、米国関税政策の影響を大きく受けたPS&Eをカバーしたと説明されており、会社全体が一様に強いわけではありません。今後さらに見直しが進むかどうかは、2026年5月12日の本決算で来期計画がどこまで強く出るかが大きな分岐点になります。
先に整理すると
| 観点 | 結論 |
|---|---|
| 直近の上昇材料 | 3Q決算、増配、株式分割 |
| 中長期の追い風 | 防衛・航空宇宙、水素関連 |
| 注意点 | PS&Eの逆風が残る |
| 次の焦点 | 2026年5月12日の本決算と来期計画 |
直近の上昇は、決算単独ではなく、還元強化と株式分割も含めた複合材料で説明するのが自然です。中長期では、防衛と水素が支えになりやすい一方、PS&Eの逆風がどこまで続くかは引き続き確認が必要です。
まず直近の上昇局面を時系列で整理

川崎重工の株価がなぜ上がるのかを理解するには、上昇材料を時系列で積み上げて見るのがいちばんわかりやすいです。
今回の上昇は、防衛関連の期待だけで急に始まったわけではなく、2025年12月の防衛売上上振れ期待、2026年1月の水素関連契約、2026年2月9日の決算・増配・株式分割と、複数の材料が続いた結果として整理できます。
時系列で見ると
| 時期 | 材料 | 株価への見え方 |
|---|---|---|
| 2025年12月 | 防衛売上上振れ期待 | 中長期の追い風として意識 |
| 2026年1月 | 液化水素運搬船の大型契約 | 水素関連の案件進展として評価 |
| 2026年2月9日 | 3Q決算、増配、株式分割 | 直近の急伸材料 |
2025年12月は防衛売上上振れ期待が支え
Reutersは2025年12月、日本の防衛費拡大を背景に、橋本社長が防衛関連売上は従来想定を上回る可能性があると述べたと報じています。
該当の記事では、2031年3月期までに防衛部門売上を5,000億〜7,000億円と見込んでいたところ、7,000億円はおおむね達成可能で、さらに上振れ余地もあるとの見方が示されています。
これは川崎重工が、防衛関連として単にテーマ株視されているだけでなく、会社自身も売上成長の可能性を示している材料として受け止めやすいです。
2026年1月は液化水素運搬船の大型契約が材料
2026年1月には、水素関連の具体的な案件進展も出ています。
Reutersは、川崎重工が世界最大級の4万立方メートル級液化水素運搬船の建造契約を日本水素エネルギーと締結したと報じました。水素関連は将来テーマとして語られがちですが、今回は実際の大型契約という形で材料が出ているため、株価材料としても説明しやすいです。
2026年2月9日は3Q決算・増配・株式分割で急伸
直近の上昇局面でいちばんわかりやすいのは、2026年2月9日です。
この日、会社は3Q決算を公表し、純利益見通しを900億円へ上方修正しました。さらに、期末配当予想の増額修正と1株を5株にする株式分割も同日に発表しています。
みんかぶは、これを受けて川崎重工が後場に一段高となり上場来高値を更新したと報じています。つまり、ここでの株価上昇は決算+還元強化+分割がまとめて好感されたと整理するのが自然です。
上昇理由は単独材料ではなく、複数材料の積み上げ
このように、川崎重工の上昇理由はひとつに決め打ちしない方が実態に合います。
実際には、
- 防衛関連の追い風
- 水素関連の案件進展
- 決算の無難さと純利益見通しの上方修正
- 増配と株式分割による還元強化
が積み上がって、上昇の土台を作っていました。単発ニュースだけで急騰したというより、中長期の期待材料の上に、短期の好材料が重なった上昇と見るとわかりやすいです。
上昇理由1:決算・増配・株式分割をまとめて好感
川崎重工の直近の上昇を語るうえで、いちばん大きかったのは2026年2月9日に出た材料が重なったことです。
会社の2025年度第3四半期決算説明資料では、純利益見通しを900億円へ上方修正したことに加え、株主還元方針の変更と株式分割も同日に案内されています。みんかぶも、川崎重工が後場に一段高となり上場来高値を更新した背景として、1株→5株の株式分割と期末配当予想の増額修正を挙げています。
純利益見通しは900億円へ上方修正
まず決算面では、会社は2025年度第3四半期決算説明資料で、親会社の所有者に帰属する当期利益の見通しを900億円へ上方修正したと説明しています。前回公表比では80億円の上積みで、資料では過去最高を更新見込みとされています。
全社ベースで「数字が悪くない」ことが、株価の安心材料になったと考えやすいです。
期末配当予想の増額も好感された
同日に会社は、株主還元方針の変更及び期末配当予想の修正(増配)も公表しています。この開示では、期末配当予想を引き上げるとともに、株主還元の考え方を見直したことが示されています。
みんかぶの記事でも、株価上昇の理由として期末配当予想の増額修正が明記されており、決算だけでなく還元強化もはっきり好感されたことがわかります。
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1株→5株の株式分割で個人投資家も入りやすくなった
さらに、同日に発表された1株→5株の株式分割も、個人投資家にとってわかりやすいプラス材料でした。
会社の開示では、分割の目的を「投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図るため」と説明しています。株式分割そのものが企業価値を直接増やすわけではありませんが、最低投資金額のハードルが下がることで、参加しやすさが増す点は株価材料として受け止められやすいです。
2月9日は後場に上場来高値を更新
実際の株価反応として、みんかぶは2026年2月9日12時45分時点で、川崎重工が後場に入り一段高し上場来高値を更新していると報じています。
ここで大事なのは、決算だけが好感されたわけではないことです。株価を押し上げたのは、純利益見通しの上方修正、増配、株式分割という複数材料のセットだったと整理する方が自然です。
この内容を表で整理すると
| 材料 | 内容 | 株価への見え方 |
|---|---|---|
| 決算 | 純利益見通しを900億円へ上方修正 | 業績面の安心感 |
| 増配 | 期末配当予想の増額修正 | 還元強化として好感 |
| 株式分割 | 1株→5株 | 個人投資家も入りやすくなる期待 |
| 当日の反応 | 後場に上場来高値更新 | 複合材料をまとめて好感 |
このように、2月9日の上昇は「決算が良かったから上がった」ではなく、「決算+還元強化+株式分割をまとめて好感した上昇」と整理するとわかりやすいです。
上昇理由2:防衛・航空宇宙が中長期の追い風
川崎重工の株価が中長期で評価されやすい理由として、防衛・航空宇宙の追い風はかなり大きいです。
Reutersは2025年12月、日本の防衛費拡大を背景に、川崎重工の防衛関連売上が従来想定を上回る可能性があると橋本社長が述べたと報じています。
これは単なるテーマ株連想ではなく、会社トップの発言を伴う中長期の成長期待として整理しやすい材料です。
日本の防衛費拡大が売上成長期待につながる
Reutersの記事では、日本の防衛費拡大が、川崎重工の防衛関連事業にとって大きな追い風になっていると伝えています。
川崎重工は潜水艦、航空機、ミサイルエンジンなどを手がける防衛関連企業であり、防衛支出が拡大する局面では、受注や売上の増加期待が高まりやすいです。株価が中長期で評価される背景として、この構図はかなりわかりやすいです。
CEOは防衛売上が従来想定を上回る可能性に言及
特に強いのは、Reutersが伝えた橋本社長の発言です。記事では、2031年3月期までに防衛部門売上を5,000億〜7,000億円と見込んでいたところ、7,000億円はおおむね達成可能で、さらに上振れ余地もあるとの認識が示されています。
これにより、防衛関連は「期待だけで買われるテーマ」ではなく、売上成長の具体性を伴う材料として見やすくなっています。
防衛関連として市場で評価されやすい
川崎重工はもともと、防衛・航空宇宙関連として市場で評価されやすい銘柄です。
3Q決算説明資料でも、航空宇宙システムが好調事業のひとつとして示されており、全社利益を支える役割を果たしています。
つまり、防衛・航空宇宙は単なる外部テーマではなく、実際に会社の業績にも効いている上昇理由と整理できます。
今後も国策テーマとして見られやすい
今後も、防衛関連は国策テーマとして見られやすい分野です。
国の支出拡大や安全保障環境の変化を背景に、川崎重工のような防衛関連企業には中長期で資金が向かいやすい局面があります。もちろん、テーマ性だけでは持続的な上昇につながりにくいですが、川崎重工の場合は防衛売上の上振れ期待という具体的な裏付けもあるため、他の単純なテーマ株より一段評価しやすいです。
ここまでの内容を表で整理すると
| 防衛・航空宇宙の追い風 | 内容 | 株価への見え方 |
|---|---|---|
| 防衛費拡大 | 日本の防衛支出増加 | 中長期の追い風 |
| CEO発言 | 防衛売上は従来想定を上回る可能性 | 成長期待の具体化 |
| 業績面の裏付け | 航空宇宙システムは好調事業 | テーマだけでなく数字にも反映 |
要するに、川崎重工の上昇理由を考えるとき、防衛・航空宇宙は「ただの人気テーマ」ではなく、「中長期で売上成長が期待される事業」として見るのが自然です。
上昇理由3:エネルギー・水素関連のテーマ性と案件進展
川崎重工の上昇理由として、防衛・航空宇宙と並んで見ておきたいのがエネルギー・水素関連です。ここで大事なのは、水素関連を単なる将来テーマとしてではなく、実際に案件進展がある材料として捉えることです。
Reutersは2026年1月、川崎重工が日本水素エネルギーと世界最大級の4万立方メートル級液化水素運搬船の建造契約を結んだと報じています。これは単なる期待先行ではなく、具体的な契約を伴う材料です。
世界最大級の液化水素運搬船建造契約を締結
Reutersによると、この新しい液化水素運搬船は4万立方メートル級で、川崎重工の坂出工場で建造される計画です。
NEDOのグリーンイノベーション基金事業の一環として進められ、2031年3月期までに海上試運転を始める計画とされています。
川崎重工はすでに、2021年に世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」を建造しており、今回はそれをさらに大型化して商用化に近づける動きと整理できます。
水素関連は将来テーマだけでなく案件進展もある
株式市場では、水素関連はしばしば「将来性はあるが、まだ遠いテーマ」と見られがちです。
ただ、川崎重工の場合は、実証を経て次の商用化案件に進んでいるという点が違います。
Reutersも、この契約について商用規模の液化水素サプライチェーン構築に向けた動きとして伝えており、将来テーマだけでなく実務的な進展がある材料として見やすいです。
ES&Mの受注拡大が業績面の支えになりやすい
水素関連を含むES&M(エネルギーソリューション&マリン)は、テーマ性だけでなく業績面でも支えになっています。
2025年度第3四半期決算説明資料では、会社は好調な航空宇宙システムやES&Mが、米国関税政策の影響を大きく受けたPS&Eをカバーしたと説明しています。
さらに、2025年度のES&Mの受注高予想は5,400億円へ従来予想比600億円上方修正されており、全社の中でも好調事業として扱われています。
脱炭素テーマとしても評価されやすい
川崎重工の水素関連は、単に新規事業というだけでなく、脱炭素・エネルギー転換の文脈でも評価されやすいです。
Reutersの記事でも、同社が液化天然ガス(LNG)輸送で培った知見を水素輸送に広げ、産業の脱炭素化やグローバルなエネルギー転換に貢献する狙いがあると整理されています。
そのため、エネルギー・水素分野は、今後もテーマ株としての人気だけでなく、中長期の成長期待として見られやすい分野です。
ここまでの内容を表で整理すると
| 水素関連の上昇材料 | 内容 | 株価への見え方 |
|---|---|---|
| 液化水素運搬船契約 | 世界最大級4万立方メートル級の建造契約 | 具体的案件進展として評価しやすい |
| 商用化への前進 | 実証から商用規模サプライチェーンへ | 将来テーマだけで終わりにくい |
| ES&Mの強さ | 受注高予想を上方修正 | 業績面の支え |
| 脱炭素テーマ | 水素供給網の構築 | 中長期テーマとして見られやすい |
要するに、川崎重工の水素関連は、「期待だけで上がるテーマ」ではなく、「案件進展もあるテーマ」として見やすいです。だからこそ、防衛だけでなくエネルギー・水素も、株価上昇の背景として押さえておきたい材料になります。
川崎重工の上昇は強い上昇?注意が必要な上昇?
川崎重工の上昇を評価するときは、「何を伴って上がっているか」を見るのが大切です。
株価が上がっているからといって、すべて同じ質の上昇ではありません。川崎重工の場合、2026年2月9日の上昇は、決算・還元強化・株式分割が同時に出た局面だったため、比較的強い上昇と見やすいです。
一方で、防衛や水素といったテーマ性だけで買われる局面は、過熱にも注意が必要です。
上昇の見分け方を先に整理すると
| 上昇のタイプ | 前向きに見やすいか | 見るべきポイント |
|---|---|---|
| 決算・還元強化・分割を伴う上昇 | 比較的前向き | 数字と施策の裏付けがある |
| 防衛・水素などテーマ先行の上昇 | やや注意 | 実際の業績や案件進展が伴うか |
| 強い事業が弱い事業を補う上昇 | 前向き | 全社で利益を維持できるか |
| テーマだけで数字が弱い上昇 | 注意 | 持続性が低くなりやすい |
決算・還元強化・分割を伴う上昇は比較的強い
2026年2月9日の上昇は、比較的信頼しやすい部類です。
会社は同日、純利益見通しを900億円へ上方修正し、株主還元方針の変更と1株→5株の株式分割も発表しました。決算説明資料でも、事業利益は824億円、通期事業利益予想は1,450億円据え置きとされ、全社数字も大崩れしていません。
こうした上昇は、テーマ性だけでなく、数字と還元施策の裏付けを伴っている点で比較的強いです。
防衛・水素などテーマ性だけの上昇は過熱に注意
一方で、川崎重工は防衛・水素の両方で注目されやすいため、テーマ性だけで買われる場面もあります。もちろん、防衛費拡大や液化水素運搬船の契約は実態のある材料ですが、株価がテーマ先行で一気に過熱すると、数字が追いつかなかったときに調整しやすくなります。
つまり、「良いテーマがある」ことと「株価上昇が持続する」ことは同じではないと考えた方が自然です。
PS&Eの逆風を他事業がカバーできるかが重要
今の川崎重工株を評価するうえで重要なのは、強い事業が弱い事業をどこまで補えるかです。
3Q資料では、会社は好調な航空宇宙システムやES&Mが、PS&Eの逆風をカバーしたと説明しています。逆にいえば、この構図が崩れると株価の見え方も変わります。
今の上昇が信頼しやすいかどうかは、防衛・航空宇宙やES&Mの強さが続くかにかかっています。
上昇の持続性は次回本決算で確かめたい
最終的に、この上昇がどこまで続くかは2026年5月12日の本決算で確認したいところです。
IRカレンダーでは、この日に2025年度決算発表が予定されています。ここで来期計画が強く出れば、今の上昇はさらに見直されやすくなりますし、逆にPS&Eの逆風が来期まで長引くようなら、テーマ性だけでは支えきれない可能性もあります。
だからこそ、今の上昇は前向きに見つつも、持続性の確認は本決算待ちという整理が自然です。
要するに、川崎重工の今の上昇は
- 決算・還元強化・分割を伴う点では比較的強い上昇
- ただし、防衛や水素のテーマ性だけで買われる局面は過熱に注意
- その持続性は、PS&Eの逆風を他事業がカバーし続けられるかで決まる
と整理できます。
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川崎重工株の今後の注目点
川崎重工株の今後を見るうえで、いちばん大事なのは次の決算で何が示されるかです。
公式IRカレンダーでは、次回本決算は2026年5月12日と案内されています。いまの株価がさらに見直されるかどうかは、ここで出てくる来期計画と事業別の強弱にかなり左右されやすいです。
次回本決算は2026年5月12日
まず確認したいのは日程です。川崎重工のIRカレンダーでは、2025年度決算発表が2026年5月12日と掲載されています。今後記事では、この日をひとつの分岐点として置くとわかりやすいです。
航空宇宙システムとES&Mの強さが続くか
直近の2025年度第3四半期決算説明資料では、会社は好調な航空宇宙システムやES&Mが、PS&Eの逆風をカバーしたと説明しています。
つまり、今後もこの2事業の強さが続くなら、川崎重工株は比較的見やすい状態を保ちやすいです。特に航空宇宙システムは、防衛・航空エンジンの追い風と重なって評価されやすい分野です。
PS&Eの採算悪化がどこまで長引くか
一方で、注意点として最も大きいのはPS&Eです。
3Q資料では、米国関税政策によるコスト上昇183億円のうち172億円をPS&Eが占めるとされ、さらに米国パワースポーツ市場の競争環境激化も重荷と説明されています。
今後の株価がさらに上を目指せるかどうかは、この逆風が一時的で終わるのか、それとも長引くのかにかかっています。
来期計画が強ければ株価の見直し余地がある
だからこそ、本決算で来期計画がどう出るかが重要です。
3Q時点では、事業利益824億円、通期事業利益予想1,450億円据え置き、純利益見通し900億円へ上方修正という構図で、全社ベースでは崩れていません。ここからさらに来期の利益成長や事業別の改善が見えれば、株価はもう一段見直される余地があります。
逆に、PS&Eの逆風が来期も強いなら慎重に見られやすいです。
今後の注目点を整理すると
| 注目点 | 何を見るか | 見方 |
|---|---|---|
| 本決算 | 2026年5月12日の来期計画 | 最大の分岐点 |
| 航空宇宙システム | 防衛・航空エンジンの強さ | 追い風の中心 |
| ES&M | 受注拡大が続くか | 全体の支え |
| PS&E | 関税・競争環境の改善有無 | 最大の注意点 |
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川崎重工の株価が上がるときは、何を伴って上がっているかで見方が変わります。
単にテーマ性で上がっているのか、それとも決算・還元強化・案件進展のような実体を伴っているのかで、信頼しやすさはかなり違います。
業績上方修正を伴う上昇
まず前向きに見やすいのは、業績上方修正を伴う上昇です。2月9日の川崎重工は、3Q決算で純利益見通しを900億円へ上方修正しており、全社数字も悪くありませんでした。
こうした上昇は、単なる思惑だけでなく数字の裏付けがあるため、比較的信頼しやすいです。
還元強化や分割を伴う上昇
次に前向きに見やすいのは、還元強化や株式分割を伴う上昇です。
2月9日には、決算に加えて期末配当予想の増額修正と1株→5株の株式分割も発表されました。みんかぶはこれを好感して後場に上場来高値を更新したと報じており、この日の上昇は「決算が無難だった」だけでなく、株主還元の強化も評価された上昇と見やすいです。
国策テーマに数字の裏付けがある上昇
防衛・航空宇宙や水素のような国策テーマに、実際の数字や案件進展が伴っている上昇も比較的前向きに見やすいです。
Reutersは、防衛費拡大を背景に防衛売上が従来想定を上回る可能性があるというCEO発言を報じ、別の記事では世界最大級の液化水素運搬船の建造契約も伝えています。こうした上昇は、テーマ連想だけではなく、実際の事業進展がある点で強さがあります。
テーマ先行で数字が伴わない上昇
逆に注意したいのは、テーマ性だけで上がっているのに、数字の裏付けが弱い上昇です。
川崎重工は防衛・水素の両方で注目されやすいぶん、人気先行で買われる場面もありえます。ただ、3Q資料を見るとPS&Eには明確な逆風が残っていて、全社が一様に強いわけではありません。テーマだけで買われる局面では、決算で期待未達になると反動も出やすいです。
判断の型を表で整理すると
| 上昇のタイプ | 前向きに見やすいか | 理由 |
|---|---|---|
| 業績上方修正を伴う上昇 | 前向き | 数字の裏付けがある |
| 還元強化・分割を伴う上昇 | 前向き | 株主還元と需給改善が期待できる |
| 防衛・水素で案件進展がある上昇 | 前向き | テーマだけでなく実態もある |
| テーマ先行で数字が弱い上昇 | 注意 | 過熱の反動が出やすい |
川崎重工の株価上昇に関するよくある質問
川崎重工の株価はなぜ上がる?
直近では、3Q決算、増配、株式分割をまとめて好感した面が大きいです。中長期では、防衛・航空宇宙の追い風と水素関連の案件進展が上昇理由として意識されやすいです。
川崎重工は防衛関連だけで上がっている?
防衛関連は大きな追い風ですが、それだけではありません。Reutersは、防衛売上上振れ期待に加えて、水素運搬船の大型契約も報じています。直近の株価上昇は、防衛+水素+決算+還元強化と、複数材料の積み上げで見る方が自然です。
川崎重工の水素関連は株価材料になる?
なります。しかも川崎重工の水素関連は、単なるテーマ連想ではなく、液化水素運搬船の大型契約という具体的案件がある点が強みです。ES&Mの受注拡大ともつながるため、株価材料として説明しやすいです。
川崎重工の上昇は今後も続く?
続く可能性はありますが、条件があります。航空宇宙システムとES&Mの強さが続くこと、そしてPS&Eの逆風が和らぐことが重要です。その確認材料として、2026年5月12日の本決算はかなり大きいです。
川崎重工は今から買っても遅い?
一概には言えません。大事なのは、今の上昇が何を伴っているかです。業績上方修正や還元強化を伴う上昇なら比較的信頼しやすい一方、テーマ先行で数字が追いついていない場面は慎重に見たいです。
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次に注目すべき材料は?
次に注目すべきなのは、5月12日の本決算と、そこで示される来期計画です。特に、航空宇宙システムとES&Mの強さが続くか、PS&Eの逆風がどこまで残るかを見たいです。
まとめ
川崎重工の直近の上昇は、決算・増配・株式分割をまとめて好感した面が大きいです。みんかぶや会社資料を見ると、2月9日の上昇は決算単独ではなく、還元強化も含めた複合材料と整理するのが自然です。
中長期では、防衛・航空宇宙と水素関連が追い風です。Reutersは、防衛売上上振れ期待と液化水素運搬船の大型契約を報じており、テーマ性だけでなく事業進展も確認できます。
一方で、PS&Eの逆風が残るため、強気一辺倒では見にくいです。今後の大きな分岐点は2026年5月12日の本決算で、来期計画がどれだけ強く出るかが重要になります。上昇理由を考えるときは、テーマ性だけでなく、数字の裏付けまで確認する視点を持っておきたいです。
▼出典
2025年度 第3四半期決算説明資料 | 川崎重工業株式会社
株主還元方針の変更および期末配当予想の修正(増配)に関するお知らせ | 川崎重工業株式会社
株式分割および株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ | 川崎重工業株式会社
IRカレンダー | IR | 川崎重工業株式会社
決算説明資料 | IRライブラリ | 川崎重工業株式会社
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