CXMTのIPOはどうだった?公開価格・初値・時価総額・銘柄コードを解説

CXMT(長鑫科技)のIPOについて、「いつ上場したのか」「公開価格と初値はいくらか」「銘柄コードは何番か」と気になる人も多いでしょう。

結論からいえば、CXMTは2026年7月27日に上海証券取引所の科創板へ上場しました。銘柄コードは688825、公開価格は8.66元、日本語の初値に相当する始値は49.50元、初日の終値は49.00元です。

IPOの確定結果を一覧で確認した後、公開価格の評価、発行株式数と調達額、申込倍率、資金使途、上場初期の流通株とロックアップを順に整理します。

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目次

CXMTのIPO結果を一覧で確認

CXMTのIPO結果を一覧で確認

CXMTのIPOは、基本発行で約66.88億株を1株8.66元で売り出し、約579.19億元を調達する大型案件でした。株価は49.50元で始まり、49.00元で初日の取引を終えています。

終値は公開価格比465.82%高、終値ベースの時価総額は約3.28兆元です。上場初日に株価と時価総額が急拡大した一方、売買できた株式は発行後株式数の6.73%に限られました。

項目IPO結果補足
上場日2026年7月27日上海証券取引所・科創板
会社名・銘柄名長鑫科技英語名はCXMT Corporation
銘柄コード688825IPOのオンライン申込コードは787825
公開価格8.66元2025年基準の発行PERは308.92倍
初値に相当する始値49.50元公開価格比471.59%高
初日高値55.03元公開価格比535.45%高
初日安値38.11元公開価格比340.07%高
初日終値49.00元公開価格比465.82%高
公開価格時価総額約5,791.88億元グリーンシュー行使前
終値時価総額約3.28兆元約3兆2,772億元
基本発行株式数約66.88億株すべて新株、旧株売出しなし
基本調達額約579.19億元発行費用控除前
最大調達額約666.07億元グリーンシュー全額行使時
上場初期の自由流通株約45.03億株発行後株式数の6.73%

CXMTは2026年7月27日に科創板へ上場

CXMTの上場日は2026年7月27日です。上場市場は上海証券取引所の科創板で、中国の科学技術・成長企業を対象とする市場に人民元建てA株として上場しました。

上場会社の中国語名は長鑫科技集团股份有限公司、上場時の銘柄名は「長鑫科技」です。CXMTは英語名とブランド名として用いられています。

取引の銘柄コードは688825

株式市場で長鑫科技を識別する銘柄コードは688825です。科創板銘柄は「688」で始まるコードが多く、株価情報では688825.SH、688825-SHなどと表示される場合があります。

IPOのオンライン申込では787825という別のコードが使われました。787825は新株申込用688825は上場後の取引・株価確認用です。検索や証券会社の画面で数字が異なる場合は、用途を確認すると混同を避けられます。

CXMTのIPO日程

公開価格は2026年7月14日に8.66元と決まり、オンライン・網下(機関投資家向け)の申込は7月16日、オンラインの当選番号は7月20日に公表されました。発行結果を経て、7月27日に取引を開始しています。

日付IPO日程内容
2026年7月14日公開価格決定1株8.66元
2026年7月16日申込日オンライン・機関投資家向け申込
2026年7月20日当選結果オンライン当選番号・機関投資家向け配分結果
2026年7月21日発行結果払込・放棄株・引受結果を公表
2026年7月27日上場日科創板で取引開始

CXMTの公開価格は8.66元、発行時価総額は約5,792億元

CXMTの公開価格は1株8.66元です。グリーンシュー行使前の発行後総株式数約668.81億株を掛けると、公開価格時点の会社全体の時価総額は約5,791.88億元になります。

ここで注意したいのは、IPOの調達額約579.19億元とは約10倍の差があることです。調達額は新たに発行した約66.88億株だけに公開価格を掛けます。時価総額はIPO前から存在する株式を含む約668.81億株すべてに公開価格を掛けるため、計算対象が異なります

数値計算結果
IPO調達額新株約66.88億株 × 8.66元約579.19億元
公開価格時価総額発行後総株式約668.81億株 × 8.66元約5,791.88億元

発行PERは308.92倍

公開価格8.66元に対応する発行PERは、グリーンシュー行使前で308.92倍です。2025年の非経常項目控除前後のうち低い利益を基準にし、IPO後の株式数で希薄化した静的PERとなります。

同じ資料に掲載された業界の直近1か月平均76.32倍比較企業平均134.62倍を大きく上回りました。2025年の親会社株主利益が18.75億元と小さい時点を基準にするため、公開価格は過去利益だけで見ると強気な評価だったといえます。

評価指標倍率見方
CXMT発行PER308.92倍2025年利益基準、グリーンシュー行使前
CXMT発行PER313.56倍グリーンシュー全額行使を仮定
業界平均PER76.32倍発行時点の直近1か月平均静的PER
比較企業平均PER134.62倍2025年の調整後利益基準
CXMT発行PBR5.06倍グリーンシュー行使前
比較企業平均PBR9.30倍2025年末純資産基準

PERだけが極端に高く、PBRは比較企業平均を下回るのは、CXMTが大規模な工場・設備を持つ一方、2025年の利益がまだ小さかったためです。単一の指標だけで割高・割安を決めるのではなく、利益水準がDRAM市況で大きく動く点を考慮する必要があります。

参考として、公開価格時価総額を2026年上期の親会社株主利益予想500~570億元の2倍で割ると、単純年率換算PERは約5.1~5.8倍です。これは会社の2026年通期予想ではなく、2025年基準の発行PERが高く見える理由を比較するための計算です。

CXMTの初値は49.50元、終値は49.00元

「CXMTの初値」は49.50元です。中国市場の株価データでは始値・開盤価格と表記され、公開価格8.66元を471.59%上回りました

その後は38.11元まで下落してから55.03元まで上昇し、49.00元で取引を終えました。初日の値幅は16.92元、安値から高値までの上昇率は約44.4%です。公開価格比では大幅高でも、取引時間中の価格変動は非常に大きくなりました。

株価価格公開価格8.66元との比較時価総額の目安
始値49.50元471.59%高約3.31兆元
高値55.03元535.45%高約3.68兆元
安値38.11元340.07%高約2.55兆元
終値49.00元465.82%高約3.28兆元

上場当日の午前終値は54.65元で、公開価格比531.06%高でしたが、初日全体の最終終値は49.00元です。

IPOで500株当選した場合の差益

オンライン申込の当選単位は500株で、公開価格での払込額は4,330元でした。49.50元の始値で売却した場合、手数料や税金を考慮しない単純差益は2万420元です。49.00元の終値で計算した差益は2万170元となります。

この差益はIPO当選者の取得価格を基準にしたものです。上場後に49元前後で買った場合の損益とはまったく異なるため、「公開価格から何倍になったか」と「上場市場で買った後の損益」は分けて考える必要があります

調達額は約579億元、最大約666億元

調達額は約579億元、最大約666億元

CXMTは基本発行で約66.88億株を新たに発行し、発行費用控除前で約579.19億元を調達しました。発行費用約2.81億元を差し引いた手取額は約576.38億元です。

主幹事には基本発行株式数の15%を上限とするグリーンシューが付与されました。全額行使されると発行株式数は約76.91億株、調達額は約666.07億元、発行費用控除後の手取額は約663.10億元まで増えます。

発行条件基本発行グリーンシュー全額行使時
発行株式数66.88088608億株76.91301608億株
発行後総株式数約668.81億株約678.84億株
調達額579.188473億元666.066719億元
発行費用控除後576.382613億元663.103938億元
新株の発行後株式比率約10.00%約11.33%

グリーンシューとは、上場後の一定期間に主幹事が株価安定化と追加発行を調整する仕組みです。IPO時点で示された約666.07億元は全額行使時の上限であり、基本調達額約579.19億元と区別して確認します。

2026年のアジア最大IPO

基本調達額約579億元は、2026年のアジアで最大のIPOとなりました。中国本土では2010年の中国農業銀行以来の大型案件で、科創板では過去最大の調達規模です。

大型IPOは会社の設備投資・研究開発力を高める一方、市場から多額の資金を吸収します。CXMTの発行前には市場全体の流動性を圧迫するとの懸念もあり、規模の大きさ自体が上場前の相場材料になりました。

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IPO申込は個人向け243.93倍・機関向け約570倍

CXMTのIPOは大型案件でありながら、オンラインと機関投資家向け配分の双方で発行株式数を大きく上回る申込を集めました。オンラインの当初有効申込倍率は243.93倍、機関投資家などの有効申込は最終配分株数に対して約570倍です。

高い応募倍率はIPOへの需要が強かったことを示します。ただし、オンラインの最終当選率0.47141739%は2026年の科創板IPOで高い水準でした。発行規模が非常に大きかったため、人気があっても他の小型IPOより当たりやすい構造でした。

項目結果意味
オンライン有効申込口座942万8,778口座個人を中心に幅広く応募
オンライン有効申込株数約8,169.20億株当初有効申込倍率243.93倍
オンライン最終配分約38.51億株配分調整後、グリーンシュー配分を含む
オンライン最終当選率0.47141739%770万2,207本、1本500株
機関投資家向け有効申込約1.238兆株最終配分約21.73億株の約570倍
戦略配分約16.67億株基本発行株式数の24.93%

オンライン投資家の放棄株は主幹事が引受け

オンライン投資家は約38.45億株を払い込み、約658.62万株を放棄しました。機関投資家向け配分の放棄は約3.16万株で、放棄株は合計約661.78万株です。

放棄株は共同主幹事が引き受け、引受金額は約5,731万元でした。発行株式数全体に対する割合は小さく、申込後の払込不足でIPOが中止される状況には至っていません。

調達資金は量産ライン・DRAM技術・前向き研究へ

CXMTが目論見書で示した募集資金の投資計画は合計295億元です。量産ラインの改造、DRAM技術の世代更新、次世代メモリの研究開発という3つの用途に分かれます。

投資先計画額主な目的
メモリウェハー量産ライン技術改造75億元既存の12インチ量産ラインを高度化し、生産効率と製品世代を引き上げる
DRAMメモリ技術アップグレード130億元工程技術を次の世代へ移行し、DDR5など高性能製品の量産力を高める
DRAM前向き技術の研究開発90億元次世代DRAMや高性能メモリに必要な技術を先行研究する
合計295億元生産基盤と研究開発を同時に強化

基本発行の手取額約576.38億元は、この投資計画295億元を約281.38億元上回ります。実際の調達額が当初のプロジェクト必要額を上回ったため、計画された3事業へ全額を直ちに投じるわけではありません

超過した資金の具体的な使用時期や用途は、上場後の資金管理・投資計画に関する開示で確認する必要があります。調達額の大きさだけで成長が決まるのではなく、設備の立ち上げ、歩留まり、製品認証、研究成果へ転換できるかが重要です。

上場初期の流通株は45.03億株で6.73%

CXMTの上場初期に自由に売買できる株式は約45.03億株でした。グリーンシュー行使前の発行後総株式数約668.81億株に対して6.73%です。

グリーンシューが全額行使された後の総株式数を分母にすると6.63%になります。

株式区分株数上場初日の売買可否・ロックアップ
オンライン配分約38.51億株上場初日から売買可能
機関投資家向け配分の30%約6.52億株上場初日から売買可能
機関投資家向け配分の70%約15.21億株上場日から6か月のロックアップ
戦略配分約16.67億株投資家ごとに12~36か月のロックアップ
IPO前株主の保有株約601.93億株株主ごとの上場時のロックアップ条件に従う

機関投資家向け配分の70%は6か月ロックアップ

機関投資家向けに配分された約21.73億株のうち、30%の約6.52億株は上場初日から売買できました。残る70%の約15.21億株には、上場日から6か月のロックアップがあります。

戦略配分には社会保障基金、保険資金、産業企業、主幹事子会社、役職員の資産管理計画などが参加し、ロックアップは12~36か月に分かれます。解除時期が一度にそろうわけではありませんが、流通株が増える節目では需給の変化を確認する必要があります。

低い流通比率は時価総額を大きく見せやすい

終値49.00元の時価総額約3.28兆元は、自由流通株だけでなく、上場初日に売買できない株式にも同じ49.00元を掛けて算出します。約6.7%の株式で決まった市場価格が会社全体へ適用されるため、低流通の時期は時価総額が大きく変わりやすくなります。

これは時価総額の計算が誤っているという意味ではありません。上場直後は売買できる株式が少ないため、通常の流通状態より少ない売買で価格が動き、会社全体の評価額にも大きく反映される点を理解しておく必要があります。

CXMTのIPO結果を見るときの注意点

CXMTのIPOは公開価格を大きく上回る結果となりましたが、上場初日の上昇率だけで公開価格が割安だった、または今後も同じ勢いで上がると判断するのは早いでしょう。評価基準と上場直後の需給を分けて確認することが重要です。

  • 発行PERの基準:308.92倍は利益が小さかった2025年基準で、2026年の急増益をそのまま表していない
  • グリーンシュー:最大調達額666.07億元と発行後総株式数は、全額行使時の数値として区別する
  • 自由流通株:上場初期は約6.7%に限られ、買いと売りの偏りで価格が大きく動きやすい
  • 値幅制限:科創板のIPO銘柄は上場後5営業日に日々の値幅制限がなく急騰と急落の両方が起こり得る
  • ロックアップ解除:6か月、12か月以降に売買可能株が増えると、初日の希少性は薄れる
  • DRAMサイクル:2026年の利益はメモリ価格上昇の影響が大きく、市況が反転すれば利益も変動しやすい

初日終値49.00元の時価総額を2026年上期の親会社株主利益予想500~570億元の2倍で割ると、比較用の単純年率換算PERは約28.7~32.8倍です。公開価格時点の約5.1~5.8倍から大きく上昇しており、上場初日の株価には利益拡大への期待が相当程度含まれています

この計算も会社の通期予想ではありません。今後は四半期決算、DRAM価格、設備投資の進捗、ロックアップ解除後の需給を確認し、上場初日の評価が実際の利益成長で支えられるかを見極める必要があります。

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まとめ

CXMTは2026年7月27日に上海証券取引所の科創板へ上場しました。銘柄コードは688825公開価格は8.66元、初値に相当する始値は49.50元、高値55.03元、安値38.11元、終値49.00元です。

基本発行株式数は約66.88億株、調達額は約579.19億元です。グリーンシューが全額行使されると約76.91億株、約666.07億元まで増えます。公開価格時点の会社全体の時価総額は約5,792億元で、調達額とは計算対象が異なります。

終値は公開価格比465.82%高、終値時価総額は約3.28兆元となりました。一方、上場初期の自由流通株は約45.03億株、全体の6.73%です。発行PERの基準、グリーンシュー、ロックアップ、値幅制限のない最初の5営業日を区別して見ることが重要です

出典

上海証券取引所|長鑫科技(688825)会社公告

https://www.sse.com.cn/assortment/stock/list/info/announcement/index.shtml?productId=688825

上海証券取引所|長鑫科技(688825)IPO・発行情報

https://www.sse.com.cn/ipo/bookbuilding/detail/index.shtml?securityCode=688825

Moomoo|CXMT(688825)の株価・チャート

https://www.moomoo.com/ja/stock/688825-SH

Reuters|Chipmaker CXMT vaults to top of China’s valuation with 466% surge in Shanghai debut

https://www.reuters.com/world/asia-pacific/china-memory-chipmaker-cxmt-set-shanghai-debut-after-asias-biggest-ipo-2026-07-26

Reuters|Chinese chipmaker CXMT to list in Shanghai on July 27 after Asia’s biggest IPO this year

https://www.reuters.com/world/asia-pacific/chinese-chipmaker-cxmt-list-shanghai-july-27-after-asias-biggest-ipo-this-year-2026-07-23

Reuters|CXMT’S $8.6 billion Shanghai IPO draws less frenzied demand amid China tech selloff

https://www.reuters.com/world/asia-pacific/cxmts-shanghai-ipo-more-than-200-times-oversubscribed-by-retail-investors-2026-07-16

Reuters|Institutional demand for CXMT’s $8.6 bln Shanghai IPO dented by chip stock selloff

https://www.reuters.com/world/china/institutional-demand-cxmts-86-bln-shanghai-ipo-dented-by-chip-stock-selloff-2026-07-19

中国新聞網|上場初日、長鑫科技が複数の記録を更新

https://www.chinanews.com/cj/2026/07-27/10667263.shtml

経済観察網|長鑫科技の始値49.5元、初期自由流通株45.03億株

https://www.eeo.com.cn/2026/0727/975358.shtml

新浪財経・上海証券報|長鑫科技の網下初期配分結果・オンライン当選結果公告

https://finance.sina.cn/2026-07-20/detail-iniikpet3250241.d.html

毎日経済新聞(中国)|長鑫科技のIPO当選結果

https://www.nbd.com.cn/articles/2026-07-20/4481985.html

毎日経済新聞(中国)|長鑫科技のオンライン当選率0.47141739%

https://www.nbd.com.cn/articles/2026-07-16/4474962.html

Sohu・北京商報|長鑫科技の上場公告、発行PER・PBR

https://www.sohu.com/a/1053964577_616824

経済観察網|長鑫科技IPO、募集資金295億元の3プロジェクト

https://m.eeo.com.cn/2025/1231/776340.shtml

鳳凰網|長鑫科技の発行結果、調達額・手取額

https://finance.ifeng.com/c/8uxPCLJH3KC

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