中国最大のDRAMメーカーであるCXMTは、2026年7月27日に上海証券取引所へ上場しました。証券コードは688825です。上場を機に、日本の証券会社から買えるのか気になる人も多いでしょう。
この記事では、証券会社ごとの違い、海外口座の扱い、ETFで間接投資する方法などを順に整理します。

CXMT株は日本で買える?

2026年7月27日時点では、日本在住の一般個人が国内の証券会社を通じてCXMT株を直接買うことはできません。証券会社が中国株や上海A株を扱っているだけでは足りず、CXMT(688825)が取扱対象であることと、注文者が科創板株を取引できる投資家区分に該当することが必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 長鑫科技集団股份有限公司(CXMT Corporation) |
| 証券略称 | 長鑫科技 |
| 銘柄コード | 688825 |
| 上場市場 | 上海証券取引所 科創板(STAR Market) |
| 株式の種類 | 人民元建てA株 |
| 上場日 | 2026年7月27日 |
| 日本の一般個人による直接購入 | 不可(2026年7月27日時点) |
| 主な理由 | Stock Connect経由の科創板株は機関投資家に限定 |
日本の一般個人はCXMT(688825)を直接買えない
CXMTの株価情報が日本語サイトに表示されていても、注文できるとは限りません。価格配信サービスは世界の上場銘柄を広く表示できますが、証券会社がその銘柄の買付注文を受け付けるかは別の問題です。
実際の購入可否は、証券会社の公式取扱銘柄一覧か、ログイン後の注文画面で確認します。銘柄検索に表示されても「情報のみ」「売付のみ」となっている場合があるため、買付ボタンまで確認する必要があります。
銘柄コード688825は上海科創板のA株
688825は香港証券取引所の銘柄コードではなく、上海証券取引所の科創板で使われる6桁コードです。SBI証券やマネックス証券で「中国株」を取引できても、両社の中心は香港上場株であるため、上海上場の688825は対象になりません。
CXMTは米国ADRや香港H株として上場した銘柄ではありません。将来、別の市場へ重複上場する場合は別コードが付くため、「CXMT」という会社名だけでなく、コードと市場をセットで確認することが重要です。
CXMT株を日本の証券会社で買えない理由
海外投資家が中国本土のA株を売買するときは、香港と上海・深圳を結ぶStock Connectが主要な経路です。ただし、Stock Connectで取引できるのは指定された銘柄だけで、投資家区分による制限もあります。
CXMT株の購入可否は、①証券会社が上海A株を扱うか、②CXMTがStock Connectの買付対象か、③科創板を取引できる投資家区分か、という3段階で決まります。一般個人は③を満たさないため、証券会社側が上海A株へ対応していても注文できません。
科創板はStock Connectで機関投資家に限定
香港取引所は、上海Connectで通常の上海株を取引できる対象に海外の個人投資家を含める一方、科創板株の取引は「institutional professional investors」に限定しています。個人が金融資産の多さだけで対象になる制度ではなく、機関投資家としての区分が必要です。
この制限はStock Connectの制度側にあるため、国内証券会社のサービス名や口座コースを変えるだけでは解消できません。楽天証券の上海A株サービスもStock Connectを利用する以上、同じ制限を受けます。
株価が表示されても注文できるとは限らない
株価サイトや証券アプリでCXMT株を検索すると、価格、チャート、ニュースが表示される場合があります。しかし、情報配信の対象と売買サービスの対象は一致しません。
- 銘柄コードだけでなく「上海科創板」「A株」と表示されているか
- 注文画面に買付ボタンがあり、新規買付を受け付けているか
- 一般個人口座で取引できる銘柄か、機関投資家限定か
- 取扱一覧の更新日が上場日以降になっているか
SBI・楽天・マネックスでCXMT株を買える?

主要証券会社の取扱市場と688825の購入可否を比べると、次のとおりです。「上海A株対応」の楽天証券・内藤証券と、「香港株のみ」のSBI証券・マネックス証券では理由が異なりますが、一般個人が買えないという結論は同じです。
| 証券会社 | 中国株の主な取扱市場 | 688825 | 理由 |
|---|---|---|---|
| SBI証券 | 香港メインボード・GEM | 買えない | 上海A株を扱わない |
| 楽天証券 | 香港株・上海A株 | 一般個人は買えない | 上海A株はStock Connect経由。科創板は機関投資家限定 |
| マネックス証券 | 香港メインボード・GEM | 買えない | 上海・深圳A株を扱わない |
| 内藤証券 | 香港株・上海A株・深圳A株など | 一般個人は買えない | Stock Connect経由の科創板制限が適用 |
| Interactive Brokers | China Connect対応 | 一般個人は買えない | 同社開示でも上海STAR株は機関投資家限定 |
SBI証券は香港株のみ
SBI証券の中国株サービスは、香港証券取引所のメインボード・GEMに上場する選定銘柄とETFが対象です。上海証券取引所のA株を直接扱うサービスではないため、688825は購入できません。
SBI証券で東証上場の中国関連ETFを買うことはできますが、それはCXMT株の直接保有とは異なります。ETFを使う場合は、最新の組入銘柄に688825が含まれるかを別途確認します。
楽天証券は上海A株を扱うがCXMTは対象外
楽天証券は香港株に加え、上海A株の一部を取り扱っています。そのため、上海上場のCXMTも買えるように見えますが、同社の上海A株サービスは上海・香港Stock Connect経由です。
Stock Connectでは科創板株が機関投資家に限定されるため、一般個人は買えません。「楽天証券は上海A株に対応」という情報だけで判断せず、科創板と投資家区分まで確認する必要があります。
マネックス証券は上海A株を扱わない
マネックス証券が扱う中国株は、香港証券取引所のメインボード・GEM上場株とETFです。公式の取引ルールでも、上海・深圳証券取引所のA株とB株は扱わないと明記されています。
CXMTは香港ではなく上海科創板の銘柄であるため、マネックス証券の中国株口座からCXMT株を注文することはできません。
内藤証券・海外証券でも個人は同じ制限
内藤証券は上海A株・深圳A株を広く扱う証券会社ですが、相互取引銘柄はStock Connectの制度に基づきます。一般個人が科創板株を取引できない制限は、証券会社がA株に強いかどうかとは別に適用されます。
海外証券会社でも同様です。A株の取扱いを確認するときは、対応市場だけでなく、注文経路がStock Connectか、STAR Marketを取引できる投資家区分かまで確認します。
海外証券会社ならCXMT株を買える?

海外証券会社に口座を開けば必ずCXMT株を買えるわけではありません。Interactive BrokersはChina Connectへのアクセスを提供していますが、同社のリスク開示でも、上海STAR株の取引は機関のプロ投資家に限定されると記載されています。
つまり、日本の証券会社から海外証券会社へ乗り換えても、同じStock Connectを通る限り制限は変わりません。口座開設時の資産基準を満たすことと、機関投資家として認められることも別です。
中国本土の証券口座を作る方法も一般的な解決策ではありません。外国人の口座開設資格、居住・就業状況、本人確認、資金移動、税務などの条件が関係し、日本在住者がオンラインだけで利用できる通常の購入経路とは異なります。
中国本土の科創板にある個人投資家要件

上海証券取引所は、中国本土で個人が科創板の取引権限を開く場合の要件を定めています。代表的な条件は、資産50万元以上と24カ月以上の取引経験です。
| 項目 | 要件 | 注意点 |
|---|---|---|
| 資産 | 申請前20営業日の証券・資金口座内資産が日平均50万元以上 | 信用取引で借り入れた資金・証券は除外 |
| 取引経験 | 証券取引への参加が24カ月以上 | 口座開設だけでなく取引経験が必要 |
| リスク確認 | 科創板のリスク開示書へ署名 | 未署名では申込み・買付注文を受け付けない |
| その他 | 取引所が定める条件 | 証券会社の適合性確認なども関係 |
50万元を満たしても日本から買えるとは限らない
50万元と24カ月という条件は、中国本土の個人が科創板の権限を開くための要件です。海外投資家がStock Connect経由で取引するときの「機関投資家限定」とは別の制度です。
日本の証券会社へ50万元相当を入金しても、科創板株を買えるようにはなりません。資産額だけを見て海外証券口座を開くのではなく、利用者区分と対象市場の規則を確認する必要があります。
CXMTへ間接投資する方法

688825を直接買えなくても、科創板や中国半導体、DRAM市況へ間接的に投資する商品はあります。ただし、ETFや競合企業の株価がCXMT株と同じように動くとは限りません。
| 選択肢 | 市場・コード | 投資対象 | CXMTとの関係 |
|---|---|---|---|
| iFreeETF 中国科創板50 | 東証・2628 | 科創板の代表的な50社 | 上場初日時点でCXMTの組み入れを前提にできない |
| グローバルX チャイナ・半導体ETF | 香港・3191 | 中国の半導体製造・製造装置企業 | 最新組入明細で688825の有無を確認 |
| DRAM大手の株式 | 米国・韓国など | Micron、Samsung、SK hynix | 同じDRAM市況に関係する競合企業 |
| 日本の半導体関連株 | 東証 | 製造装置・材料・検査企業 | CXMTの売上や株価への直接連動ではない |
iFreeETF 中国科創板50(2628)
iFreeETF 中国科創板50(2628)は東京証券取引所に上場し、科創板を代表する50社で構成されるSTAR50インデックスへの連動を目指すETFです。国内株式と同じ画面から1口単位で売買できます。
一方、CXMTは2026年7月27日に上場したばかりです。2026年6月末基準の月次レポートには当然含まれず、新規上場しただけでSTAR50へ自動的に採用されるわけでもありません。
STAR50には上場期間、時価総額、流動性などの採用条件があり、通常は四半期ごとに見直されます。大規模銘柄には短い上場期間で候補になり得る例外がありますが、CXMTの採用を保証するものではありません。購入前に運用会社の最新月次レポートで「CXMT株(688825)」を検索してください。
グローバルX チャイナ・半導体ETF(3191)
グローバルX チャイナ・半導体ETF(3191)は香港市場に上場し、中国の半導体製造企業と半導体製造装置企業への投資を目指します。楽天証券は2026年7月13日から同ETFの取扱いを開始しています。
中国半導体というテーマはCXMTと近いものの、ETFの価格は全組入銘柄の影響を受けます。名称だけでCXMTを保有していると判断せず、運用会社の最新保有明細にCXMT株があるか、組入比率は何%かを確認します。
DRAM大手・関連企業はCXMTの代わりではない
Micron Technology、Samsung Electronics、SK hynixはDRAM市場でCXMTと競合する上場企業です。DRAM価格の上昇は共通の追い風になり得ますが、CXMTのシェア拡大が競合の業績へ逆風になる場合もあります。
日本の半導体製造装置・材料株も、中国の設備投資から影響を受ける場合があります。ただし、顧客構成、輸出規制、製品分野が企業ごとに異なるため、CXMTへの直接投資の代替とはいえません。

CXMT株を直接買えるようになる可能性
将来、日本からCXMT株を直接買えるようになる経路はあります。ただし、2026年7月27日時点で次の変更が決まっているという意味ではありません。
- Stock Connectの規則が変更され、海外の個人投資家にも科創板株が開放される
- 規則変更後に国内証券会社が688825を取扱銘柄へ追加する
- CXMTが将来、香港株や米国ADRなど別市場へ上場し、その銘柄を国内証券会社が扱う
Stock Connectの対象銘柄に追加されることと、一般個人が注文できることも別です。科創板の投資家区分が維持される限り、対象銘柄リストに名前があっても個人の買付可否は変わりません。
取扱開始後の購入手順
将来、一般個人向けの取扱いが始まった場合は、次の順で確認すると誤注文を防ぎやすくなります。
- 証券会社の公式取扱銘柄一覧でCXMT株(688825)を検索する
- 市場が「上海証券取引所・科創板」、銘柄名が「長鑫科技」であることを確認する
- 一般個人口座で新規買付が可能か、売付のみではないかを確認する
- 中国株口座や外国株取引の申込み、リスク確認書など必要な手続きを完了する
- 円貨決済・人民元決済、為替コスト、現地費用、売買単位を確認する
- 価格変動を確認し、利用可能な注文方法で発注する
証券会社によって、指値・成行、注文受付時間、円貨決済、NISA・特定口座への対応は異なります。取扱開始のニュースだけでなく、取引ルールと注文画面を確認してから発注します。
CXMT株を買う前の注意点
人民元と円の為替変動を受ける
CXMT株は人民元建てです。株価が人民元ベースで上昇しても、売却時に人民元安・円高が進んでいれば、円換算の利益は小さくなります。円貨決済を使う場合も、証券会社が適用する為替レートと手数料を確認します。
中国の規制と取引ルールが変わる可能性
Stock Connectの対象銘柄、投資家区分、売買可能日、資金移動のルールは変更される場合があります。中国と香港の双方が営業日でなければ取引できない日もあり、日本市場とはカレンダーが異なります。
輸出規制や半導体政策もCXMTの業績へ影響します。制度変更で買えるようになったとしても、購入経路が確保されたことと投資リスクが下がったことは同じではありません。
科創板は値動きが大きくなりやすい
科創板には成長企業が多く、業績見通しや政策、需給によって株価が大きく変動する場合があります。CXMTは上場直後で売買できる株式も限られるため、価格が安定するまで時間がかかる可能性があります。
取扱開始後に購入できるようになっても、価格の表示遅延、注文方法、値幅制限、売買単位を確認し、日本株と同じ感覚で注文しないことが重要です。
中国語の開示と情報更新に注意する
CXMTの法定開示は上海証券取引所を通じて中国語で公表されます。日本語ニュースには時間差や要約があるため、重要な決算、増資、売買停止、株主権利は公式公告も確認します。
証券会社の取扱状況も変更されます。本記事の情報は2026年7月27日時点であり、購入を検討する時点の取扱銘柄一覧とStock Connectルールを優先してください。
ETFはCXMT株と同じ値動きにならない
科創板50や中国半導体ETFは複数銘柄へ分散投資します。CXMTが組み入れられていなければCXMT株の値動きは反映されず、組み入れ後も比率が小さければ影響は限定的です。
ETFには信託報酬、指数との連動差、市場価格と基準価額の乖離、為替リスクがあります。買いやすさだけで選ばず、対象指数と最新組入銘柄を確認します。
CXMT株を買えるか確認する方法
CXMT株の取扱いは、次のチェックリストで確認できます。検索結果やSNSの投稿より、取引所・証券会社の公式情報を優先します。
- 銘柄コード688825と会社名「長鑫科技」が一致している
- 市場が上海証券取引所の科創板である
- 証券会社の取扱一覧に掲載され、新規買付が可能と表示されている
- 一般個人が科創板を取引できると公式ルールに明記されている
- 取扱情報の更新日が確認時点に近い
- 円貨・外貨決済、売買単位、手数料、注文時間を確認した
- ETFの場合は最新組入明細に688825がある
最も重要なのは、「上海A株を扱っているか」だけで判断しないことです。科創板、投資家区分、新規買付の3点がそろって初めて、一般個人が直接購入できます。

まとめ
CXMTは2026年7月27日に上海証券取引所の科創板へ上場し、銘柄コードは688825です。しかし、Stock Connect経由の科創板株は機関投資家に限定されるため、2026年7月27日時点で日本の一般個人が直接買える通常ルートはありません。
SBI証券とマネックス証券は上海A株を扱わず、楽天証券・内藤証券・海外証券はA株に対応していても科創板の個人制限を受けます。間接投資では東証2628や香港3191が候補になりますが、CXMTの組入有無と比率を最新資料で確認する必要があります。
将来の制度変更や別市場上場で購入環境が変わる可能性はあります。688825、上海科創板、一般個人の買付可否、更新日の4点を公式情報で確認してください。
出典
上海証券取引所|長鑫科技(688825)会社公告
https://www.sse.com.cn/assortment/stock/list/info/announcement/index.shtml?productId=688825
上海証券取引所|長鑫科技(688825)IPO情報
https://www.sse.com.cn/ipo/bookbuilding/detail/index.shtml?securityCode=688825
Reuters|Chinese chipmaker CXMT to list in Shanghai on July 27
香港取引所|Stock Connect Explained
https://www.hkex.com.hk/Mutual-Market/Connect-Hub/Stock-Connect?sc_lang=en
香港取引所|Stock Connect Eligible Securities
SBI証券|中国株式取引
SBI証券|中国株式取扱銘柄一覧
https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/stock/pop6040_hk_list.html
楽天証券|中国株式 取扱銘柄
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/foreign/china/lineup
楽天証券|中国本土市場の「上海A株」に直接投資
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/special/shanghai_a
マネックス証券|中国株 取引ルール
https://info.monex.co.jp/china-stock/rule.html
内藤証券|中国株
https://www.naito-sec.co.jp/start/product/china
Interactive Brokers|Risk Disclosure Regarding Trading via China Connect
https://gdcdyn.interactivebrokers.com/Universal/servlet/Registration_v2.formSampleView?formdb=4041
上海証券取引所|股票投资一件事
https://one.sse.com.cn/onething/gptz
大和アセットマネジメント|iFreeETF 中国科創板50(STAR50)(2628)
https://www.daiwa-am.co.jp/etf/funds/3519
大和アセットマネジメント|iFreeETF 中国科創板50 月次レポート
https://www.daiwa-am.co.jp/funds/doc_open/fund_doc_open.php?code=3519&preview=on&type=6
中証指数有限公司|Methodology of SSE Science and Technology Innovation Board 50 Index
楽天証券|グローバルX チャイナ・半導体ETF(3191)取扱開始
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