FIG株について、「急騰したと思ったら下がった」「好材料があるのになぜ下がるの?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
FIGは、AI半導体検査向け自動化装置の開発や、2026年12月期1Q決算の好調をきっかけに注目されました。AI半導体、ロボット、自動化、省人化といったテーマ性があり、短期的に投資家の関心を集めやすい銘柄です。
一方で、株価が短期間で大きく上がった後は、利益確定売りや材料出尽くしによって下がることもあります。好材料がある銘柄でも、株価が先に期待を織り込んでしまうと、決算が良くても売られるケースがあります。
この記事では、FIGの株価がなぜ下がるのか、下落理由、悪材料の有無、今後のリスク、押し目として見てよいのかを投資初心者にもわかりやすく解説します。
FIGの株価はなぜ下がる?

結論として、FIGの株価が下がる理由は、急騰後の利益確定売り、材料出尽くし、割高感、通期予想据え置き、2Q以降への不安、短期資金の流出が重なりやすいためです。
FIGは、AI半導体検査向け自動化装置の開発や1Q決算の好調によって注目されました。しかし、株価は将来への期待で先に動きます。
そのため、好材料が出た後でも、株価が短期間で大きく上がっていれば、利益確定売りや材料出尽くしで下がることがあります。
FIG株が下がる理由を整理すると、以下のようになります。
| 下落理由 | 内容 |
|---|---|
| 利益確定売り | 急騰後に短期勢が売りやすい |
| 材料出尽くし | AI半導体材料が一度株価に織り込まれた可能性 |
| 割高感 | PER・PBRが高まり、バリュエーション面で警戒される |
| 通期予想据え置き | 1Q好調でも上方修正が出ていない |
| 決算期待の反動 | 2Q以降の進捗に不安が出ると売られやすい |
| 需給悪化 | 短期資金や信用買いが抜けると下げやすい |
重要なのは、株価が下がったからといって、必ずしも会社の中身が悪化したとは限らないことです。
急騰銘柄では、業績や材料が良くても、短期的な需給だけで下がることがあります。FIG株を見るときは、「悪材料で下がっているのか」「急騰後の調整で下がっているのか」を分けて考えることが大切です。
悪材料がなくても株価は下がることがある
株価は、悪材料が出たときだけ下がるわけではありません。
FIGのように急騰した銘柄は、好材料が出た後に「材料出尽くし」と見られて下がることがあります。
たとえば、AI半導体検査向け自動化装置の開発は、FIGにとって注目度の高い材料です。AI半導体、GPU、検査工程、自動化、省人化といった複数のテーマに関係するため、投資家から買われやすい材料といえます。
しかし、株価は材料が発表された時点で将来への期待を織り込みにいきます。
そのため、発表直後に株価が大きく上がった場合、その後に追加材料が出なければ、「いったん材料は織り込まれた」と見られて売られることがあります。
特に、AI半導体やロボット関連のような人気テーマ株は、期待で先に買われやすいです。実際の売上や利益への貢献が見える前に株価が大きく上がることもあります。
その後、追加受注や上方修正などの続報が出ないと、短期資金が抜けて反落しやすくなります。
つまり、FIG株が下がる場合でも、必ずしも明確な悪材料があるとは限りません。好材料のあとに株価が上がりすぎた反動で下がるケースもあります。
急騰後は利益確定売りが出やすい
FIG株のように短期間で大きく上がった銘柄では、利益確定売りが出やすくなります。
ストップ高や大幅上昇のあとには、早い段階で買っていた投資家にとって、利益を確定するタイミングになります。特に短期資金が入った銘柄では、上昇が速い分、下落も速くなりやすいです。
たとえば、材料発表後に株価が急騰すると、以下のような投資家が増えやすくなります。
- 短期値幅を狙う投資家
- ストップ高銘柄を追いかける投資家
- PTSやSNSの話題を見て買う投資家
- テーマ株として短期売買する投資家
こうした短期資金は、株価が上がっている間は買い圧力になります。
しかし、上昇が止まったり、追加材料が出なかったりすると、一気に利益確定売りに回ることがあります。その結果、会社の中身に大きな変化がなくても、株価だけが大きく下がることがあります。
ここで大切なのは、「下がった=会社の業績が悪化した」とは限らないことです。
短期的な下落は、需給要因で起きることもあります。FIG株を見るときは、決算や事業内容だけでなく、出来高、信用買い残、急騰前後の株価位置も確認したいところです。
FIG株が材料出尽くしで下がる可能性
FIGの上昇材料になったのは、AI半導体検査向け自動化装置の開発です。
FIGグループのREALIZEは、台湾企業との協業により、最先端AI半導体の検査工程に使用される自動化装置を開発したと説明されています。2026年12月期1Q決算説明資料でも、REALIZEは搬送ロボット事業の拡大とあわせて、AI半導体検査工程向け自動化装置を開発したとされています。
この材料は、FIGがAI半導体関連銘柄として注目されるきっかけになりました。
ただし、株価は材料を先に織り込むため、発表直後に大きく上がった場合、その後は材料出尽くしで下がる可能性があります。
材料出尽くしとは、良いニュースが出たにもかかわらず、そのニュースがすでに株価に織り込まれていたため、発表後に売られる動きのことです。
FIGの場合も、AI半導体向け装置の開発という材料は強いですが、株価が短期間で大きく上がっていれば、その後は「次の材料」が求められます。
今後、追加受注や売上貢献が見えなければ、株価は材料待ちになりやすくなります。
AI半導体材料は強いが、業績貢献はこれから
AI半導体関連はテーマ性が強く、株価材料になりやすいです。
生成AIやデータセンター需要の拡大を背景に、AI半導体やGPU関連は株式市場でも注目度が高い分野です。FIGがその検査工程向け自動化装置に関わる可能性があることは、投資家にとって魅力的な材料といえます。
しかし、重要なのは、開発発表が実際の売上や利益にどの程度つながるかです。
開発発表、追加受注、売上計上、利益貢献は、それぞれ別の段階です。開発発表だけで株価が大きく上がった場合、その後に具体的な業績貢献が見えてこないと、期待が剥がれる可能性があります。
整理すると、以下のようになります。
| フェーズ | 見るべきポイント |
|---|---|
| 開発発表 | テーマ性・技術内容 |
| 追加受注 | 顧客から注文が入っているか |
| 売上計上 | どの程度売上に乗るか |
| 利益貢献 | 営業利益にどれだけ効くか |
| 継続受注 | 単発で終わらないか |
FIG株が中長期で評価されるには、AI半導体関連材料が単なるニュースで終わらず、継続的な売上や利益につながる必要があります。
そのため、今後は開発発表そのものよりも、追加受注、納入先拡大、量産工程での採用、REALIZEの業績貢献が重要になります。
追加受注が見えないと期待が剥がれやすい
AI半導体向け装置が継続的な収益源になるなら、FIGの成長ストーリーは強まります。
特に、追加受注や納入先拡大が確認されれば、投資家からは「単発材料ではなく、継続的な成長材料」と見られやすくなります。
一方で、追加受注や売上貢献が見えない状態が続くと、「材料は一度織り込まれた」と見られやすくなります。
株価は期待で上がりますが、その期待を維持するには続報が必要です。
たとえば、以下のような情報が出れば、FIG株にとってプラス材料になりやすいです。
- AI半導体向け装置の追加受注
- 納入先の拡大
- 量産工程での継続採用
- REALIZEの売上・利益貢献
- ロボット・オートメーション事業の利益率改善
逆に、こうした情報が出ないままだと、株価は次第に材料待ちの状態になりやすいです。
FIG株が下がる場面では、単に株価の動きだけを見るのではなく、「追加材料が出ているか」「成長ストーリーが続いているか」を確認することが大切です。
FIG株は割高感で下がる?
FIG株が下がる理由として、急騰後の割高感もあります。
2026年5月27日時点でPERは106.48倍、PBRは8.27倍、時価総額は755億円です。
成長期待が高い銘柄では、PERやPBRが高くなることがあります。
しかし、PERやPBRが高い状態では、投資家からかなり高い成長期待を受けているともいえます。期待が大きいほど、決算や材料に対するハードルも上がります。
FIGは、AI半導体関連やロボット・自動化関連として注目されやすい銘柄です。そのため、株価が急騰すると、将来の成長期待が一気に織り込まれることがあります。
ただし、業績成長がその期待に追いつかなければ、割高感が意識されて売られる可能性があります。
PER・PBRが高いと決算へのハードルも上がる
PERやPBRが高い銘柄は、市場から高い成長期待を受けている状態です。
PERは、株価が利益に対してどの程度まで買われているかを見る指標です。PBRは、株価が純資産に対してどの程度の水準にあるかを見る指標です。
成長株ではPERやPBRが高くなること自体は珍しくありません。
しかし、バリュエーションが高い銘柄ほど、決算への期待値も高くなります。そのため、決算が悪くなくても、市場期待を下回ると売られやすくなります。
FIGの場合、2026年12月期1Qは好調でした。
しかし、株価が先に上がりすぎると、2Q以降も高い成長を求められます。投資家が期待しているほど利益が伸びなかった場合、株価は調整しやすくなります。
特に注意したいのは、以下のようなケースです。
- 2Q以降の営業利益が伸び悩む
- 通期業績予想が据え置きのままになる
- AI半導体向け装置の追加受注が出ない
- ロボット事業の利益貢献が弱い
- PER・PBRの高さが意識される
FIG株が下がる場合、悪材料が出たというより、「株価に対して期待が高くなりすぎた」と判断されるケースもあります。
みんかぶの株価診断でも割高判定が出ている
みんかぶでは、2026年5月22日時点のFIGの理論株価は949円、目標株価は973円、株価診断は「割高」とされています。
このような株価診断を見ると、「FIGはもう高すぎるのでは」と感じる人もいるかもしれません。
ただし、こうした外部サイトの株価診断は参考程度に見るべきです。
理論株価や目標株価は、計算方法や前提条件によって変わります。利益予想、財務指標、資産価値、成長率、類似企業との比較など、どの前提を使うかによって結果が変わるためです。
特に、FIGのようにテーマ性が強い銘柄は、短期的には理論株価よりも材料や需給で大きく動くことがあります。
そのため、みんかぶの割高判定だけで投資判断を決めるのではなく、以下のような情報もあわせて確認することが重要です。
- 最新決算の売上・利益
- 通期業績予想の修正有無
- 中期経営計画の進捗
- AI半導体向け装置の追加受注
- ロボット・オートメーション事業の成長
- PER・PBRの変化
- 出来高や信用需給
株価診断は便利な参考情報ですが、最終的には会社の業績と成長材料を確認しながら判断したいところです。
FIGの決算が好調でも株価が下がる理由
FIGの2026年12月期1Q決算は好調でした。
売上高は3,889百万円、営業利益は397百万円、経常利益は400百万円、純利益は262百万円でした。前年同期比では、売上高12.7%増、営業利益55.0%増、経常利益63.4%増、純利益76.2%増です。
数字だけを見ると、好決算といえる内容です。
| 項目 | 2026年12月期1Q | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 38.89億円 | +12.7% |
| 営業利益 | 3.97億円 | +55.0% |
| 経常利益 | 4.00億円 | +63.4% |
| 純利益 | 2.62億円 | +76.2% |
ただし、決算が好調でも株価が下がることはあります。
株式市場では、決算の良し悪しだけでなく、市場期待に対してどうだったかが重要です。すでに株価が上がっていた場合、好決算でも「想定内」と見られて売られることがあります。
FIGの場合も、1Q決算そのものは好調ですが、株価が急騰していた場合は、投資家の期待値も高くなります。
そのため、通期予想の上方修正が出ない、2Q以降の進捗に不安がある、AI半導体向け装置の業績貢献がまだ見えないといった理由で、売られる可能性があります。
1Q好調でも通期予想は据え置き
FIGの1Q営業利益は3.97億円で、通期営業利益予想10億円に対する進捗率は約39.8%です。
1Qだけで通期計画の約4割まで進んでいるため、進捗率は高めです。
この数字を見ると、市場では「上方修正があるのではないか」という期待が出やすくなります。
しかし、会社は通期業績予想を変更していません。
そのため、市場が上方修正を期待していた場合、予想据え置きが失望材料になる可能性があります。
ここで重要なのは、1Qの進捗率が高いからといって、上方修正が確定しているわけではないことです。
企業によっては、四半期ごとの業績に偏りがある場合があります。案件の計上タイミングや費用発生の時期によって、1Qだけ利益が大きく出ることもあります。
そのため、FIG株を見る際は、1Qの数字だけでなく、2Q以降の進捗も確認する必要があります。
2Q以降の進捗鈍化が警戒される
1Qが好調でも、2Q以降も同じペースで進むとは限りません。
FIGの株価が下がる理由として、2Q以降の進捗鈍化が警戒されるケースもあります。
たとえば、以下のような要因で四半期ごとの利益は変動する可能性があります。
- 案件の計上タイミング
- 費用の増加
- ロボット事業の開発投資
- 半導体向け装置の売上計上時期
- 受注のタイミング
- 利益率の変動
1Qの営業利益進捗率が高いことはポジティブです。
しかし、2Q以降で売上や利益の伸びが鈍化すると、「1Qの好調は一時的だったのでは」と見られる可能性があります。
特に、株価が急騰している場合は、投資家の期待値が高くなっています。そのため、決算が悪くなくても、市場期待に届かなければ売られることがあります。
今後のFIG株を見るうえでは、2Q・3Q決算で以下の点を確認したいところです。
- 売上高が継続して伸びているか
- 営業利益率が維持されているか
- ロボット・オートメーション事業が伸びているか
- AI半導体向け装置の業績貢献が見えているか
- 通期業績予想の上方修正があるか
FIG株が下がる場合でも、一時的な需給調整なのか、業績進捗への不安なのかを見極めることが大切です。
FIG株の下落は買い時?
FIG株の下落が買い時になるかどうかは、下落理由によって判断が変わります。
結論として、FIG株の下落が買い時になるかどうかは、下落理由が一時的な需給調整なのか、成長シナリオの崩れなのかで見る必要があります。
急騰後の利益確定売りや短期資金の流出で下がっているだけなら、押し目になる可能性があります。一方で、2Q以降の業績進捗が鈍化したり、AI半導体向け装置の追加受注が見えなかったりする場合は、単純な押し目とは言い切れません。
下落理由ごとの見方を整理すると、以下のようになります。
| 下落理由 | 見方 |
|---|---|
| 利益確定売り | 一時的な需給調整の可能性 |
| 材料出尽くし | 追加材料待ちになりやすい |
| 決算進捗鈍化 | 注意が必要 |
| 上方修正なし | 期待剥落で下げやすい |
| 業績悪化 | 中長期の見直しが必要 |
| テーマ株全体の失速 | 地合い次第で戻りにくい可能性 |
FIG株は、AI半導体やロボット関連として注目されやすい銘柄です。そのため、下落しても材料が続いていれば、再び買われる可能性があります。
ただし、株価が下がった理由が業績や成長期待の低下であれば、慎重に判断したほうがよいです。
「下がったから安い」と考えるのではなく、下落の中身を確認することが大切です。
一時的な需給調整なら押し目になる可能性
FIG株の下落が一時的な需給調整であれば、押し目になる可能性があります。
たとえば、会社の業績や成長材料に大きな変化がなく、短期資金の利益確定で下がっているだけなら、株価が落ち着いた後に再び買われることもあります。
特に、FIGにはAI半導体向け自動化装置、ロボット・オートメーション事業、中期経営計画などの成長材料があります。
これらの材料が継続していて、2Q以降の決算でも業績が伸びているなら、下落は一時的な調整として見られる可能性があります。
ただし、押し目かどうかは慎重に判断する必要があります。
確認したいポイントは、以下の通りです。
- 出来高を伴って下げているか
- 下落幅が急すぎないか
- 移動平均線との位置関係はどうか
- PTSや寄付きで過度に売られていないか
- 決算前後の値動きに違和感がないか
- 信用買い残が増えすぎていないか
- 追加材料や決算発表の予定があるか
短期的な需給調整であっても、すぐに反発するとは限りません。
急騰後の銘柄は、一度下がり始めると売りが売りを呼ぶこともあります。そのため、押し目を狙う場合でも、株価の落ち着きどころや出来高の変化を確認したいところです。
成長シナリオが崩れた下落なら注意
一方で、FIG株の下落が成長シナリオの崩れによるものなら注意が必要です。
たとえば、AI半導体向け装置の追加受注が見えない、2Q以降の決算が弱い、通期予想が据え置きのまま期待が剥がれるといった場合は、下落が長引く可能性があります。
FIG株は、AI半導体、ロボット、自動化、省人化といった成長テーマで注目されています。
しかし、テーマ性だけで株価が上がっている場合、実際の業績が追いつかないと反動が大きくなりやすいです。
特に注意したいのは、以下のようなケースです。
- 2Q以降の営業利益が伸び悩む
- AI半導体向け装置の追加受注が出ない
- REALIZEの売上・利益貢献が見えない
- ロボット・オートメーション事業の利益率が低下する
- 通期業績予想が据え置きのままになる
- 中期経営計画の進捗が弱い
- テーマ株全体から資金が抜ける
このような場合、下落は単なる押し目ではなく、投資シナリオの見直しが必要になります。
特に、急騰後に買われた銘柄は、投資家の期待値が高くなっています。好決算や追加材料が続かなければ、期待が剥がれて株価が調整しやすくなります。
FIG株を押し目として見る場合は、下落理由が一時的な需給なのか、業績や成長性への不安なのかを分けて考えることが重要です。
FIG株がさらに下がるリスク
FIG株がさらに下がるリスクとしては、高値づかみの整理、信用買い残の増加、上方修正なし、追加材料不足、業績進捗鈍化、テーマ株相場の終了などがあります。
急騰後の銘柄は、上がるときも速いですが、下がるときも速くなりやすいです。
特に、短期資金が集中した銘柄では、株価が下がり始めると利益確定売りや損切りが重なり、下落が加速することがあります。
FIG株がさらに下がるリスクを整理すると、以下のようになります。
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 高値づかみの整理 | 急騰後に買った投資家の損切りが出る |
| 信用買い残の増加 | 需給が悪化すると売り圧力になる |
| 上方修正なし | 期待先行の反動が出やすい |
| 追加材料不足 | AI半導体関連の続報がないと買いが続きにくい |
| 業績進捗鈍化 | 2Q以降の利益が弱いと失望売り |
| テーマ株相場の終了 | AI半導体・ロボット関連全体が冷える |
FIGには成長材料がありますが、株価が上がるには材料の継続性が必要です。
1Q決算が好調でも、2Q以降の進捗が鈍化したり、追加受注が見えなかったりすると、株価はさらに下がる可能性があります。
信用需給が悪化すると下げが加速しやすい
急騰銘柄は、信用買いが増えやすい傾向があります。
株価が上がっているときは、信用買いが買い圧力になることがあります。しかし、株価が下がり始めると、信用買いの損切りが売り圧力になることがあります。
特に、高値圏で信用買いが増えている場合は注意が必要です。
株価が下がると、含み損を抱えた投資家が損切りを迫られたり、追証を避けるために売ったりすることがあります。その結果、売りが売りを呼び、下げが加速することがあります。
FIG株を見るときは、以下のような需給面も確認したいところです。
- 出来高が急増していないか
- 信用買い残が増えすぎていないか
- 信用倍率が高くなりすぎていないか
- 高値圏で買われすぎていないか
- 下落時に出来高が膨らんでいないか
- PTSや寄付きで投げ売りが出ていないか
信用需給は、短期の株価に大きく影響することがあります。
業績が悪くなくても、需給が悪化すると株価は下がることがあります。特に、FIGのように材料で急騰した銘柄では、信用買い残や出来高の変化を確認することが大切です。
テーマ株人気が冷えると売られやすい
FIGは、AI半導体・ロボット・自動化関連として注目されている銘柄です。
こうしたテーマ株は、相場全体の資金の流れに影響されやすい特徴があります。
AI半導体やロボット関連のテーマが強いときは、個別銘柄にも資金が入りやすくなります。FIGも、AI半導体検査向け自動化装置の開発材料によって、テーマ株として注目されました。
一方で、テーマ株人気が冷えると、個別の業績が悪くなくても売られることがあります。
たとえば、以下のような場合は注意が必要です。
- 半導体関連株全体が売られる
- AI関連株から資金が抜ける
- ロボット関連銘柄の物色が弱まる
- グロース株全体が売られる
- 急騰テーマから資金が別のテーマへ移る
FIGの業績や材料が変わっていなくても、テーマ株全体の地合いが悪くなると、株価が下がる可能性があります。
そのため、FIG株を見るときは、個別材料だけでなく、半導体関連株、AI関連株、ロボット関連株の地合いも確認したいところです。
FIG株を見るときのチェックポイント
FIG株を見るときは、下落理由や今後のリスクを確認するために、いくつかのチェックポイントがあります。
特に重要なのは、2Q以降の決算、通期予想の修正、AI半導体向け装置の続報、ロボット事業の売上、PER・PBR、出来高・信用需給、テーマ株の地合いです。
確認すべき項目を整理すると、以下のようになります。
| チェックポイント | 見る理由 |
|---|---|
| 2Q以降の決算 | 1Q好調が続くか確認 |
| 通期予想の修正 | 上方修正が出るか確認 |
| AI半導体向け装置の続報 | 追加受注・量産貢献を見る |
| ロボット事業の売上 | 中期計画の進捗を見る |
| PER・PBR | 割高感を確認 |
| 出来高・信用需給 | 短期資金の流れを見る |
| テーマ株の地合い | AI半導体・ロボット関連全体を見る |
FIG株は、短期では材料や需給で大きく動きやすい銘柄です。
一方で、中長期では、業績成長や中期経営計画の進捗が重要になります。
そのため、短期と中長期で見るべきポイントを分けると判断しやすくなります。
短期では需給とチャートを見る
短期でFIG株を見る場合は、材料よりも需給で動きやすい場面があります。
AI半導体関連材料や好決算は株価上昇のきっかけになりますが、急騰後は短期資金の動きが株価を左右しやすくなります。
特に確認したいのは、以下のポイントです。
- 出来高
- PTSの値動き
- 信用買い残
- 信用倍率
- 移動平均線との乖離
- 高値からの下落率
- 急騰前の株価水準
- サポートラインや節目価格
短期では、好材料があっても買われすぎていれば調整します。
逆に、材料が継続していて需給が落ち着いてくれば、押し目として再び買われる可能性もあります。
そのため、短期で見る場合は、「材料が良いか」だけでなく、「株価がどこまで織り込んでいるか」「短期資金が抜けているか」を確認したいところです。
中長期では決算と中期計画を見る
中長期でFIG株を見る場合は、決算と中期経営計画の進捗が重要です。
FIGは中期経営計画で、2028年12月期に売上高170億円、営業利益15億円、ROE10%、ROIC8%を目標にしています。
中長期で評価されるには、これらの目標に向けて実際に業績が伸びているかを確認する必要があります。
特に確認したいポイントは、以下の通りです。
- 2Q以降も営業利益が伸びているか
- 通期予想の上方修正があるか
- ロボット関連売上が伸びているか
- AI半導体向け装置の売上貢献があるか
- IoT・ペイメント事業が安定しているか
- ROEや営業利益率が改善しているか
- 中期経営計画の達成可能性が高まっているか
FIG株が下がっている場合でも、中長期の成長ストーリーが崩れていなければ、押し目として見られる可能性があります。
一方で、決算の進捗が鈍化し、中期経営計画の達成期待が弱まるようであれば、投資シナリオの見直しが必要になります。
中長期では、株価の短期的な上下よりも、会社の成長が数字として確認できるかを見ることが大切です。
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FIG株が下がる理由は、悪材料だけとは限りません。
急騰後の利益確定売り、材料出尽くし、割高感、通期予想据え置きなどによって、好材料があっても株価が下がることがあります。
2026年12月期1Qは好調でしたが、通期予想は据え置きです。AI半導体向け装置は成長材料ですが、今後は追加受注や業績貢献の確認が重要になります。
下落が押し目かどうかは、業績進捗、追加材料、需給を見て判断したいところです。
今後は、2Q以降の決算、上方修正の有無、ロボット事業の成長、AI半導体向け装置の続報を確認しながら見ていきたい銘柄です。
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▼出典
FIG株式会社「IR・投資家情報」
FIG株式会社「決算短信・説明会」
FIG株式会社「2026年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」
FIG株式会社「2026年12月期 第1四半期決算説明資料」
FIG株式会社「経営計画」
FIG株式会社「中期経営計画 2026年12月期-2028年12月期」
FIG株式会社「半導体先進パッケージICテスト用自動化装置の開発に関するお知らせ」
REALIZE株式会社「半導体先進パッケージICテスト用自動化装置の開発に関するお知らせ」
Yahoo!ファイナンス「FIG株式会社(4392.T)」
みんかぶ「FIG(4392)の株価分析」
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