送電線・海底ケーブル関連銘柄まとめ|本命株と注目理由をわかりやすく解説

送電線・海底ケーブル関連銘柄まとめ|本命株と注目理由をわかりやすく解説

送電線関連銘柄を調べたいのに、調べていくうちに海底ケーブル関連銘柄まで出てきて、「結局どれを見ればいいの?」と迷ったことはないでしょうか。
海底ケーブルといっても、洋上風力や送電網強化で注目される電力用と、国際通信を支える通信用では意味がかなり違います。

実際、このテーマは「送電線」「海底ケーブル」「洋上風力」「HVDC」など関連ワードが広く、似ているようで中身が違う銘柄が混ざりやすい分野です。
そのため、関連銘柄をただ並べるだけでは、どの会社が何で注目されているのかが見えにくくなりがちです。

そこでこの記事では、送電線・海底ケーブル関連銘柄を
送電線、海底電力ケーブル、通信海底ケーブル
の3つに分けて整理します。


目次

送電線・海底ケーブル関連銘柄とは?

送電線・海底ケーブル関連銘柄を考えるときにまず大事なのは、何をもって関連とするのかを整理することです。

送電線関連には、架空送電線そのものを手がける企業、都市部の電力供給を支える地中送電ケーブルを手がける企業、さらに送電・変電設備で使う接続部材を手がける企業まで含まれます。一方、海底ケーブル関連には、洋上風力や地域間連系で使う海底電力ケーブルと、国際通信を担う通信海底ケーブルの両方があります。

最初に全体像を表で整理すると、次のようになります。

分類何を指すか主に見られやすい企業
架空送電線鉄塔間に張る送電線、OPGWなどフジクラ
地中送電線都市部や長距離幹線で使う地中ケーブル住友電工、古河電工
接続部材変電所・発電所・送配電設備で使うコネクタなどSWCC
海底電力ケーブル洋上風力、離島送電、地域間連系、HVDC古河電工、住友電工
通信海底ケーブル国際通信・データ通信インフラNEC

この整理を先に置いておくと、「送電線関連を探していたのに通信海底ケーブルの話ばかりだった」「海底ケーブル関連を探していたのに送電設備中心だった」といったズレを防ぎやすくなります。

送電線関連は「架空送電線・地中送電線・接続部材」に分けて見る

送電線関連は、ひとくくりに見ないほうがわかりやすいです。

フジクラはエネルギー製品の説明で「架空送電線」を明示しており、創業以来の電力インフラ製品として位置づけています。
住友電工は交流地中ケーブルで低圧から超高圧500kVまでのフルラインナップと施工体制を案内しており、古河電工は超高圧地中送電ケーブルで大都市圏の電力供給を支えると説明しています。
SWCCはSICONEX®を、高電圧電力ケーブル用コネクタとして電力送配電設備、変圧器、発電所、変電所向けに展開しています。

つまり送電線関連銘柄といっても、

  • 架空送電線を担う企業
  • 地中送電ケーブルを担う企業
  • 接続部材や変電所向け製品を担う企業

では意味が違います。
この違いを分けておくと、同じ送電テーマでも何で恩恵を受けるのかが見えやすくなります。

海底ケーブル関連は「海底電力ケーブル」と「通信海底ケーブル」に分けて見る

海底ケーブル関連も、電力用通信用で分けることが重要です。

古河電工は海底電力ケーブルを製品として明示し、住友電工はHVDCや海底電力ケーブルの実績を展開しています。一方、NECは海底ケーブルシステムを手がける唯一の日本企業として、1964年以来40万km以上の海底ケーブルを敷設してきたと案内しており、こちらは通信海底ケーブルの文脈です。

この違いを整理すると、海底ケーブル関連は次のように見やすくなります。

種類主な用途主に見られやすい企業
海底電力ケーブル洋上風力、離島送電、地域間連系、HVDC古河電工、住友電工
通信海底ケーブル国際通信、データ通信、大陸間通信NEC

海底ケーブルという言葉だけで銘柄を広げると、電力インフラの話をしたいのか、通信インフラの話をしたいのかが曖昧になりやすいです。そのため、この2つを明確に分けておくのが大切です。

再エネ・洋上風力・HVDCがテーマを押し上げやすい

送電線・海底ケーブル関連が注目されやすい背景には、再エネ導入拡大、洋上風力、HVDCがあります。

みんかぶの「送電」テーマでも、再生可能エネルギー普及のための次世代送電網の増強が課題と説明されています。古河電工はHVDCケーブルの生産に係る設備投資資料で、再エネ大量導入に伴う広域連系海底線計画を示しており、住友電工もHVDCを長距離・大容量送電や再エネ接続に適した重要インフラと説明しています。

つまりこのテーマは、単なる電線株ではなく、
再エネをどう運ぶか
洋上風力の電気をどう陸上へ届けるか
長距離・大容量送電をどう支えるか
というインフラテーマと結びついています。ここが、この分野の関連銘柄が継続的に注目されやすい理由です。


送電線・海底ケーブル関連銘柄が注目される理由

送電線・海底ケーブル関連銘柄が注目される理由

送電線・海底ケーブル関連銘柄が注目されるのは、単なるテーマ人気だけではありません。

背景には、老朽化した送配電設備の更新需要再エネ導入に伴う送電網増強洋上風力やHVDCによる海底電力ケーブル需要、そしてデータ通信量拡大に伴う通信海底ケーブル需要があります。各社の公式資料でも、それぞれの需要拡大がかなり具体的に説明されています。

全体像を表でまとめると、次のようになります。

注目される理由何が起きているか関連しやすい企業
老朽設備更新高経年の送配電・変電設備の更新が必要SWCC、住友電工、古河電工
再エネ導入拡大系統強化や送電網の高度化が必要古河電工、住友電工、SWCC
洋上風力・HVDC海底電力ケーブルや長距離送電需要が増える古河電工、住友電工
データ通信量拡大国際通信・大容量通信の需要が増えるNEC

老朽化した送配電設備の更新需要が続いている

まず大きいのは、高経年の送配電設備や変電設備の更新需要です。

SWCCはSICONEX®第2期増産投資のリリースで、高度経済成長期に建設された変電設備の更新需要に加え、データセンター増加や再エネ安定供給に向けた電力網整備で、送配電網の増強需要拡大が見込まれると説明しています。SICONEX®自体も、主に電力送配電設備、変圧器、発電所、変電所で使われる高電圧電力ケーブル用コネクタです。

つまりこのテーマでは、送電線そのものだけでなく、
変電所や高電圧設備の更新で必要になる接続部材や関連機器も注目されやすいです。
ここが、SWCCのような銘柄が送電線関連として見られる理由です。

再エネ導入で送電網の増強・高度化が必要になっている

再エネ導入が進むほど、発電設備を増やすだけでは足りず、その電気を運ぶ送電網の増強・高度化が必要になります。

みんかぶの「送電」テーマでも、再生可能エネルギー普及のための次世代送電網の増強が課題とされています。古河電工は超高圧地中送電ケーブルで地中送電網の発展への貢献を説明し、さらにエネルギーインフラ領域では送電網の増強・高度化や施工現場の省力化・効率化への対応を打ち出しています。住友電工も低圧から超高圧500kVまでの交流地中ケーブルと施工体制を案内しています。

このため、送電線関連銘柄を見るときは、

  • 架空送電線なのか
  • 地中送電線なのか
  • 接続部材や施工体制まで持つのか

を分けて見ると理解しやすいです。
再エネ導入拡大は、これらの各分野に波及しやすいテーマだからです。

洋上風力やHVDCで海底電力ケーブル需要が広がっている

海底ケーブル関連で特に注目されるのは、洋上風力とHVDCです。

古河電工のHVDC投資資料では、HVDCは交流送電に比べて送電損失が少なく、長距離・大容量送電に適し、主に海底に布設して風力発電などの再エネを遠隔地から大消費地へ送る重要技術と説明されています。住友電工も直流ケーブルのページで、HVDC陸上ケーブルが長距離送電や大規模な風力・太陽光発電所との接続に適した重要インフラであると説明しています。

つまり、海底電力ケーブル関連が注目されるのは、
洋上風力の電気を陸上へ送る必要があること
地域間連系や再エネ接続でHVDC需要が高まること
が背景にあります。
この文脈では、古河電工と住友電工が特に整理しやすい本命株です。

データ通信量拡大で通信海底ケーブル需要も根強い

海底ケーブル関連には、通信海底ケーブルという別の大きなテーマもあります。

みんかぶの「光海底ケーブル」テーマでは、海底に敷設または埋没された通信用の伝送路として説明され、近年のデータ通信量拡大を受けて大型プロジェクトが進んでいることが示されています。NECの海底ケーブルシステムページでも、1964年以来総延長40万km以上の海底ケーブルを敷設してきたこと、海底ケーブルシステムを手がける唯一の日本企業であることが説明されています。

またNECは2024年12月、アジア太平洋地域を結ぶ約1万kmの光海底ケーブル「Asia United Gateway East」の建設開始を発表しており、日本で唯一、深海8,000mの水圧に耐えられる光海底ケーブルを製造しているとしています。

このため、海底ケーブル関連銘柄を考えるときは、電力インフラだけでなく、国際通信インフラを担う通信用海底ケーブルも別枠で見ておくと全体像がつかみやすいです。

送電線関連の本命銘柄

送電線関連銘柄を考えるときは、まず架空送電線・地中送電線・接続部材のどこに強みがあるかを分けて見るのが大切です。

フジクラは架空送電線やOPGW、住友電工と古河電工は超高圧の地中送電ケーブル、SWCCは変電所や送配電設備向けの接続部材SICONEX®で整理しやすく、同じ「送電線関連」でも役割はかなり違います。

各社の強みをざっくり比較すると、次のように整理できます。公式資料ベースで見ると、送電線関連の本命株は「どの送電領域に強いか」でかなり色分けできます。

スクロールできます
銘柄主な送電線関連性強み・特徴記事内での位置づけ
フジクラ架空送電線、OPGW架空送電線や光複合架空地線で整理しやすい架空送電線寄りの本命株
住友電工交流500kV級地中送電、HVDC高電圧ケーブルと施工体制を持つ地中送電の総合型本命株
古河電工超高圧地中送電、送電網増強、エンジニアリング送電網高度化と一体施工で見やすい地中送電の本命株
SWCC変電所・送電網・SICONEX®接続部材と更新需要で整理しやすい送電網更新の本命株

フジクラ

フジクラは、送電線関連銘柄の中では架空送電線寄りで見やすい本命株です。

同社のサステナビリティ資料では、架空送電線の風圧低減や安定供給への貢献が示されており、過去の中期経営計画資料でも、AFLの主力製品として送電事業向けのOPGW(光ファイバ複合架空地線)が明記されています。つまりフジクラは、地中送電ケーブル中心というより、架空送電線と通信機能を組み合わせた送電インフラで整理しやすい銘柄です。

送電線関連株というと地中ケーブルの話に寄りがちですが、実際には架空送電線やOPGWのような領域も重要です。
その意味でフジクラは、住友電工や古河電工とは少し違う角度から送電線関連として見られる銘柄で、架空送電線・通信複合型の本命株として位置づけるとわかりやすいです。

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住友電工

住友電工は、交流500kV級の地中送電ケーブルからHVDCまで持つ総合型の本命株です。

同社のプロジェクト実績ページでは、日本国内の500kV AC地下ケーブル案件や英国の525kV DC海底ケーブル案件が紹介されており、高電圧ケーブルと施工の両面で実績があることがわかります。HVDCケーブルのページでも、紀伊水道の500kV HVDC海底ケーブルや各種HVDCプロジェクトが示されています。

このため住友電工は、送電線関連銘柄の中でも

  • 地中送電ケーブル
  • 長距離・大容量送電
  • HVDCや海底送電

まで一連で見やすいのが強みです。

送電線関連を広く見るなら、架空送電線寄りのフジクラよりも、地中送電と高電圧送電の中心銘柄として整理するのが自然です。

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古河電工

古河電工は、超高圧地中送電ケーブルと送電網増強・高度化で見やすい本命株です。

エネルギーインフラ事業の説明では、超高圧から中低圧までの電力ケーブルや関連機器、端末製品の製造・販売に加え、敷設を含むエンジニアリングまで一貫して提供するとしています。さらに、送電網の増強・高度化や施工現場の省力化・効率化に貢献すると明示しており、送電線関連テーマとかなり相性がいいです。

古河電工の強みは、単にケーブルを供給するだけでなく、送電網整備をエンジニアリングまで含めて担えることです。
そのため、送電線関連銘柄の中でも「都市部の地中送電」「広域送電網の強化」「施工まで含めた一体対応」という文脈で整理しやすい本命株です。

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SWCC

SWCCは、送電線そのものよりも、変電所・送配電設備向け接続部材と更新需要で見やすい本命株です。

中期経営計画ではターゲット市場として送電網・変電所・データセンター・再エネなどを掲げており、SICONEX®は高電圧電力ケーブル向けコネクタとして、国内の変電所・商業需要市場で高いシェアを持つと説明されています。小型・軽量・工期短縮といった施工性の高さも強みです。

また、SWCCのQ&A資料では、変電所向け更新需要や送配電網改善、洋上風力関連まで含めて需要増が示されており、施工力不足のなかで省施工型製品が求められていることも読み取れます。

そのためSWCCは、送電線関連銘柄の中でも更新需要・接続部材・変電所関連の本命株として見るのがわかりやすいです。


海底ケーブル関連の本命銘柄

海底ケーブル関連銘柄は、海底電力ケーブル通信海底ケーブルで分けて考えるのが重要です。

古河電工と住友電工は洋上風力・地域間連系・HVDCにつながる海底電力ケーブルで整理しやすく、NECは通信海底ケーブルシステムのプレイヤーとして別枠で見るのが自然です。ここを混同しないだけで、関連銘柄の見え方はかなり変わります。

まずは海底ケーブル関連の本命株を、役割ごとに表で整理すると次の通りです。各社とも強みの方向が違うため、「海底ケーブル」という言葉だけでひとまとめにしないほうが読みやすいです。

スクロールできます
銘柄分類主な関連テーマ記事内での位置づけ
古河電工海底電力ケーブル洋上風力、離島送電、HVDC、広域連系海底電力ケーブルの本命株
住友電工海底電力ケーブルHVDC、海底送電、欧州案件、工場投資総合型の本命株
NEC通信海底ケーブル国際通信、海底通信インフラ、海底ケーブルシステム通信海底ケーブルの本命株

古河電工

古河電工は、海底ケーブル関連では海底電力ケーブルの本命株として最も整理しやすい存在です。

同社の資料では、再エネ向けの海底・地中ケーブルや広域連系向け電力ケーブルを成長領域として示しており、2025年の説明資料ではHVDCケーブル生産への設備投資も公表しています。さらに、海底電力ケーブル技術や洋上風力向けの海底ケーブルシステムについても継続的に情報発信しています。

古河電工の強みは、

  • 海底電力ケーブル
  • 洋上風力向け海底線
  • HVDC投資

を一連で説明しやすいことです。
海底ケーブル関連と聞いて「電力インフラ」を想定するなら、まず古河電工を中心に見るのがわかりやすいです。

住友電工

住友電工も、海底ケーブル関連では海底電力ケーブルとHVDCの本命株です。

HVDCケーブルの公式ページでは紀伊水道の500kV HVDC海底ケーブルなどが紹介されており、プロジェクト実績ページでは英国Sea Link向けの525kV DC海底ケーブル案件が確認できます。さらに2024年にはスコットランドで海底電力ケーブル工場の起工式を発表しており、欧州での供給体制強化も進めています。

このため住友電工は、古河電工ほど洋上風力色が強い見え方ではないものの、高電圧・長距離・海底HVDCの総合力で整理しやすいです。
海底電力ケーブル関連を広く見るなら、古河電工と並ぶ中心銘柄として押さえたいです。

NEC

NECは、海底ケーブル関連の中でも通信海底ケーブルの本命株です。

NECの採用・事業紹介ページでは、日本で唯一の海底ケーブルトータルシステムサプライヤーであることや、長年にわたり海底ケーブルシステム事業を展開してきたことが示されています。2024年12月にはアジア太平洋地域を結ぶ約1万kmの光海底ケーブル「Asia United Gateway East」の建設開始も発表しています。

つまりNECは、古河電工や住友電工のような海底電力ケーブル株ではなく、通信用海底ケーブル株として見るのが正確です。
海底ケーブル関連銘柄を探す人の中には、この2つを混同するケースも多いので、NECは「通信海底ケーブルの別枠本命」として整理するとわかりやすいです。


送電線・海底ケーブル関連銘柄を選ぶときのチェックポイント

送電線・海底ケーブル関連銘柄は、テーマとしては魅力がありますが、実際に比較するときは何を見ればいいのかが少しわかりにくいです。

そこで、銘柄選びでは次の3点を先に整理しておくと実務的です。古河電工のHVDC投資、住友電工のスコットランド工場と525kV HVDC案件、SWCCのSICONEX®増産投資は、まさにそのまま比較材料になります。

まず、チェックポイントを表にまとめると次のようになります。

チェックポイント何を見るか代表的に確認しやすい銘柄
送電線関連か、海底ケーブル関連か送電網更新テーマなのか、海底線テーマなのかSWCC、フジクラ、古河電工、住友電工
電力海底ケーブルか、通信海底ケーブルか海底でも電力用か通信インフラ用か古河電工、住友電工、NEC
製品化・受注・増産・設備投資が続いているか一過性ではなく、会社が継続強化しているか古河電工、住友電工、SWCC

送電線関連か、海底ケーブル関連かをまず分ける

最初にやるべきなのは、その銘柄が送電線関連で見やすいのか、海底ケーブル関連で見やすいのかを分けることです。

たとえばSWCCは、送電網や変電所の更新需要、接続部材SICONEX®で見やすい銘柄です。一方、古河電工や住友電工は送電線関連でもありつつ、海底電力ケーブルやHVDCまでカバーしています。つまり、同じ電線株でも関連の仕方が違うので、まずはテーマの入口を分けることが重要です。

この段階で無理に全部をひとまとめにせず、

  • 送電網更新を見たいのか
  • 海底電力ケーブルを見たいのか
  • 通信海底ケーブルを見たいのか

を先に決めておくと、記事全体の比較軸がかなり明確になります。

電力海底ケーブルなのか、通信海底ケーブルなのかを確認する

海底ケーブル関連で特に大事なのは、電力海底ケーブル通信海底ケーブルを混同しないことです。

古河電工のHVDC投資資料では、HVDCケーブルは交流送電より損失が少なく、長距離・大容量送電に適し、主に海底に布設して再エネ電力を遠隔地から需要地へ送る重要技術と説明されています。住友電工も、海底電力ケーブル工場の起工式と、英国本土とシェットランド諸島を結ぶ約330kmの525kV HVDCプロジェクト受注内定を公表しています。これは明らかに電力インフラ側の海底ケーブルです。

一方でNECは、アジア太平洋を結ぶ光海底ケーブル建設や、海底ケーブルシステムの大規模案件を展開しており、こちらは通信用海底ケーブルの文脈です。
海底ケーブル関連と聞いても、この2つではプレイヤーも材料も違うので、ここを分けて考えるだけで銘柄選びの精度が上がります。

製品化・受注・増産・設備投資が継続しているかを見る

最後に重要なのは、そのテーマが継続的な会社行動につながっているかを見ることです。

古河電工は2025年10月にHVDCケーブル生産への設備投資を公表し、再エネ大量導入に伴う広域連系海底線計画や海外HVDC案件を成長機会として示しています。住友電工は2024年に英国・スコットランドの海底電力ケーブル工場起工式と、525kV HVDCプロジェクト受注内定を公表しました。SWCCも2025年にSICONEX®の第2期増産投資を決め、更新需要・送配電網増強需要の拡大に対応しています。

見る順番としては、次の流れにするとわかりやすいです。

  • まず、何関連の銘柄かを分ける
  • 次に、電力海底ケーブルか通信海底ケーブルかを確認する
  • 最後に、受注・増産・投資が継続しているかを見る

この順番で見れば、単なるテーマ連想で買われている銘柄と、実際に事業面で追い風を取り込みにいっている銘柄を分けやすくなります。

送電線・海底ケーブル関連銘柄で注意したいポイント

送電線・海底ケーブル関連銘柄はテーマとして注目されやすい一方で、同じ言葉でまとめると中身がかなり違う点には注意が必要です。みんかぶでも「送電」と「光海底ケーブル」は別テーマとして整理されており、送電線関連は送配電インフラや次世代送電網の強化、光海底ケーブル関連は通信用の海底ケーブル敷設やデータ通信需要の拡大という文脈で説明されています。

まずは、混同しやすいポイントを表で整理するとわかりやすいです。

注意点何が違うのか見るときのコツ
送電線と海底ケーブル送電線は送配電網・変電所・地中線や架空線、海底ケーブルは海底に敷設する電力線または通信線まずテーマの入口を分ける
海底ケーブルの種類電力海底ケーブルと通信海底ケーブルでは用途もプレイヤーも違う電力用か通信用かを先に確認する
テーマ人気の過熱再エネ、洋上風力、AI通信需要で思惑が先行しやすい受注・増産・投資の裏付けを見る

送電線と海底ケーブルではテーマの意味が違う

送電線関連は、発電所から変電所、あるいは変電所間で電気を送るインフラ全般に関わるテーマです。みんかぶの「送電」テーマでも、再生可能エネルギー普及のための次世代送電網の増強が課題とされており、送配電設備や変電所、地中送電・架空送電など幅広い文脈で見られています。

一方、海底ケーブル関連は海底に敷設されるケーブルを指しますが、その中でも電気を送るための海底電力ケーブルと、国際通信・データ通信を支える通信海底ケーブルでは意味が大きく違います。記事内でも、この2つを同列に並べず、送電テーマなのか、海底インフラテーマなのかを先に分けるだけでかなり読みやすくなります。

海底ケーブルは電力用と通信用でプレイヤーが違う

海底ケーブルで特に注意したいのは、電力用と通信用で主役が違うことです。

古河電工は2025年10月の資料でHVDCケーブル生産への設備投資を公表し、HVDCを「主に海底に布設して、風力発電などの再エネを遠隔地から大消費地へ送る重要な技術」と説明しています。住友電工も、英国・スコットランドで海底電力ケーブル工場の起工式を開き、英国の洋上風力プロジェクト向け送電網案件を受注内定したと公表しています。これらは海底電力ケーブルの文脈です。

これに対してNECは、海底ケーブルシステムのページでアジア地域を結ぶ複数の光海底ケーブル案件を紹介しており、2024年12月には約1万kmの光海底ケーブル「Asia United Gateway East」の建設開始も発表しています。こちらは通信用海底ケーブルであり、古河電工や住友電工の電力海底ケーブルとは別枠で見るのが正確です。

人気テーマ化すると株価が先に動きやすい

このテーマは、再エネ、洋上風力、HVDC、データ通信量拡大といったわかりやすい材料があるぶん、株価が先に動きやすいのも特徴です。

たとえば古河電工はHVDC投資、住友電工は海底電力ケーブル工場、SWCCはSICONEX®の第2期増産投資を打ち出しており、いずれも強い材料ですが、相場では「将来伸びそう」という期待が先に織り込まれることもあります。

そのため、関連銘柄を見るときは次の3点を意識すると整理しやすいです。

  • 受注や案件化が進んでいるか
  • 増産や設備投資が継続しているか
  • 会社側が成長戦略として明示しているか

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送電線・海底ケーブル関連銘柄に関するよくある質問

送電線関連銘柄の本命はどれ?

送電線関連の本命株として見やすいのは、古河電工、住友電工、SWCC、フジクラです。

古河電工と住友電工は地中送電や高電圧分野、SWCCは変電所・送配電設備向け接続部材、フジクラは架空送電線やOPGWで整理しやすく、同じ送電線関連でも役割が分かれています。

海底ケーブル関連銘柄の本命はどれ?

海底ケーブル関連は、電力海底ケーブルなら古河電工と住友電工、通信海底ケーブルならNECが本命として整理しやすいです。
古河電工はHVDC投資や海底電力ケーブル、住友電工は英国工場や525kV級HVDC案件、NECは光海底ケーブルシステム案件で見やすいです。

古河電工はなぜ海底ケーブル関連株と言われる?

古河電工が海底ケーブル関連株と言われるのは、海底電力ケーブルとHVDCを成長領域として明示しているからです。
2025年10月の資料ではHVDCケーブル生産への設備投資を公表し、再エネ大量導入に伴う広域連系海底線計画や海外HVDC案件を示しています。洋上風力や広域連系と結びつけて説明しやすい点が大きいです。

住友電工は送電線関連株?海底ケーブル関連株?

住友電工は両方に入ります。
送電線関連では交流500kV級の地中送電ケーブルや施工体制、海底ケーブル関連ではHVDCや海底電力ケーブル、英国・スコットランドの工場新設などが材料になります。つまり、送電線と海底電力ケーブルの両面を持つ総合型の関連株として見るのが自然です。

NECは海底ケーブル関連銘柄に入る?

入ります。
ただしNECは、古河電工や住友電工のような海底電力ケーブル株ではなく、通信海底ケーブル株として見るのが正確です。NECの海底ケーブルシステムページやAUG Eastの発表からも、国際通信インフラを担うプレイヤーとして整理できます。


まとめ

送電線関連は、架空送電線・地中送電線・接続部材に分けて見ると整理しやすいです。フジクラは架空送電線寄り、住友電工と古河電工は地中送電・高電圧寄り、SWCCは接続部材・更新需要寄りという見方がしやすいです。

海底ケーブル関連は、電力海底ケーブルと通信海底ケーブルを分けることが重要です。電力海底ケーブルは古河電工と住友電工、通信海底ケーブルはNECが中心で、同じ「海底ケーブル」でもテーマの意味はかなり違います。

本命株としては古河電工、住友電工、SWCC、フジクラを中心に見やすく、NECは通信海底ケーブルの補足本命として整理しやすいです。最終的には、受注、増産、HVDC投資、洋上風力案件の継続性を確認しながら判断するのが実務的です

▼出典
【送電】が株式テーマの銘柄一覧|みんかぶ
【光海底ケーブル】が株式テーマの銘柄一覧|みんかぶ
事業内容|企業情報|株式会社フジクラ|株式会社フジクラ
送電線事業部|株式会社フジクラ
交流地中ケーブル|住友電工
交流ケーブル|住友電工
直流ケーブル|住友電工
525kV直流XLPEケーブルプロジェクト「Sea Link」の優先交渉権者に選定|住友電工
HVDCケーブルの生産に係る設備投資について|古河電気工業
海底電力ケーブル|古河電気工業
超高圧地中送電ケーブル|古河電気工業
カンボジア王国における超高圧地中送電ケーブルの受注|古河電気工業
電力接続製品SICONEX®(サイコネックス)第ニ期増産投資について|SWCC株式会社
中期経営計画|SWCC株式会社
2026年3月期第3四半期スモールミーティング|SWCC株式会社
海底ケーブルシステム: 製品・ソリューション|NEC
東アジアを縦断する光海底ケーブル「AUG East」の供給契約を締結|NEC

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