ユニチカ(3103)は2026年8月6日、2027年3月期第1四半期決算を発表しました。売上高は事業撤退の影響で前年同期を大きく下回った一方、営業利益は前年同期比46.4%増の41.62億円となり、四半期ベースで過去最高益を更新しています。
今回の決算で重要なのは、単に利益が増えたことではありません。不採算事業を整理して売上規模を縮小しながら、高付加価値製品の拡販、不採算販売の見直し、価格改定、コストダウンによって利益率を大幅に引き上げており、2024年11月に公表した事業再生計画の効果が数字として表れ始めています。
本記事では、ユニチカの最新決算の内容、利益が伸びた理由、事業別の動向、経営再建・構造改革の進捗、通期予想とコンセンサスに対する進捗率、今後の確認ポイントまで詳しく解説します。

ユニチカの最新決算はどうだった?

結論から見ると、2027年3月期第1四半期は、売上高の減少以上に利益改善の中身を評価したい決算でした。全社売上高は前年同期比22.0%減の241.08億円でしたが、これは主に不織布や産業繊維など構造改革対象事業からの撤退が進んだ影響です。会社は、撤退事業を除く継続事業では増収を維持したと説明しています。
一方、営業利益は41.62億円、経常利益は43.22億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は40.56億円となり、いずれも前年同期を大きく上回りました。特に営業利益は四半期ベースで過去最高を更新し、営業利益率も前年同期の9.2%から17.3%へ上昇しています。
2027年3月期1Qの決算内容
| 項目 | 2027年3月期1Q | 2026年3月期1Q | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 241.08億円 | 309.10億円 | -22.0% |
| 営業利益 | 41.62億円 | 28.44億円 | +46.4% |
| 経常利益 | 43.22億円 | 18.34億円 | +135.7% |
| 四半期純利益 | 40.56億円 | 13.02億円 | +211.3% |
| 営業利益率 | 17.3% | 9.2% | +8.1pt |
売上高は約68億円減少していますが、売上総利益は前年同期の約77億円から約78億円へ増加しました。つまり、売上規模が縮小しているにもかかわらず、粗利益額は維持・拡大しています。売上の量ではなく採算性を重視する構造へ切り替わっていることが、今回の決算の大きな特徴です。
営業利益は46%増で四半期過去最高
営業利益は前年同期の28.44億円から41.62億円へ増加しました。会社の決算説明資料では、高付加価値・高機能製品の販売拡大、不採算販売の見直し、価格改定、コストダウン施策が増益要因として挙げられています。
営業利益率は17.3%まで上昇しました。前年同期の9.2%から8.1ポイント改善しており、単なる需要回復だけではなく、商品構成や販売条件、コスト構造そのものが改善していることが分かります。事業再生計画では、構造改革後に営業利益率10%を確保できる体制を目指していましたが、少なくとも1Qではその水準を大きく上回っています。
売上高22%減でも「悪い決算」とは言いにくい理由
今回の決算を読む際に注意したいのが、売上高の22%減をそのまま需要悪化と捉えないことです。ユニチカは事業再生計画に基づき、不織布や産業繊維を含む不採算事業の整理を進めています。そのため、撤退した事業の売上が連結売上高から消えることで、全社売上は大きく減少します。
会社資料では、事業撤退によって全社売上高が前年同期比68億円減少した一方、継続事業では増収を維持したとしています。高分子事業は139億円から170億円へ増収となり、機能資材事業でもガラス繊維など残す事業は伸びています。したがって、今回の減収は「売れなくなった結果」というより、収益性の低い事業を切り離した結果という側面が強いです。
1Q単体の公開コンセンサスは確認できない
2027年3月期1Q単体について、IFIS株予報などで確認できる公開コンセンサスはありません。そのため、「1Qが市場予想を何%上回った」といった評価はできず、前年同期比と会社の通期計画、通期コンセンサスに対する進捗率を中心に見るのが適切です。
一方、通期ではコンセンサスがあり、IFIS株予報では売上高845億円、営業利益90億円、経常利益76億円、当期利益52億円となっています。会社予想の営業利益80億円、経常利益65億円より市場予想の方が強気ですが、1Q時点ではその通期コンセンサスに対しても高い進捗となっています。
ユニチカの利益が大幅に増えた理由
営業利益が大きく伸びた背景には、需要の追い風だけでなく、事業再生計画に沿った採算改善策があります。今回の決算では、高付加価値品の販売増、不採算販売の見直し、価格改定、コストダウンが同時に利益へ寄与しました。
高付加価値・高機能製品の販売が拡大
高分子事業では、フィルムや樹脂の販売が拡大しました。フィルム事業は包装分野で石化製品の供給不安を背景とした需要増があり、工業分野でも電子材料向け需要が堅調に推移しています。海外では高機能製品を中心に包装用フィルムの販売が伸びました。
樹脂事業では、自動車部品用途や電気・電子部品用途のエンジニアリングプラスチックが引き続き堅調で、機能樹脂も好調でした。量を追うだけでなく、採算性の高い製品の比重が高まっていることが、利益率改善につながっています。
不採算販売の見直しで利益率が改善
ユニチカは事業そのものの撤退だけでなく、継続事業の中でも採算の低い販売条件を見直しています。売上高を維持するために利益の薄い案件を取り続けるのではなく、収益性を重視した販売へ切り替えることで、売上総利益と営業利益を確保する方針です。
今回、全社売上高が22%減少したにもかかわらず売上総利益が前年同期を上回ったことは、この方針が決算数値に表れている例といえます。再建企業では売上規模の縮小が目立ちやすいものの、ユニチカの場合は「どれだけ売ったか」だけではなく「その売上からどれだけ利益を残せたか」を見る必要があります。
価格改定とコストダウンも増益に寄与
価格改定も増益要因です。原材料や物流費などのコスト上昇を販売価格へ反映しやすくなれば、売上高が同じでも利益率は改善します。加えて、構造改革に伴う固定費削減や管理共通部門の効率化、物流コスト削減などの取り組みも進められています。
会社は1Qの営業利益増加要因として、価格改定とコストダウン施策の効果を明確に挙げています。高付加価値品の増加だけでなく、販売価格とコストの両面から利益構造を改善できている点は、今後の再建を評価するうえでも重要です。
為替差益と支払利息の減少で経常利益も大幅増
経常利益は前年同期の18.34億円から43.22億円へ増加し、前年同期比135.7%増となりました。営業利益の増加に加え、円安進行に伴う外貨建資産の評価益などによる為替差益が発生したことも押し上げ要因です。
さらに、構造改革によって有利子負債を圧縮したことで支払利息が減少しました。ユニチカはREVICの支援や金融機関からの債務免除を含む財務再建を進めており、財務体質の改善が損益計算書上の金融費用低下にもつながり始めています。
事業別ではどこが伸びた?
今回の決算では、全社売上高だけを見ると事業撤退の影響が大きく、実態をつかみにくくなっています。セグメント別に見ると、高分子事業が増収増益となり、機能資材事業も撤退事業を抱えながら営業利益を大きく伸ばしました。
高分子事業|売上高170億円・営業利益31億円
| 高分子事業 | 2027年3月期1Q | 前年同期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 170億円 | 139億円 | +31億円 |
| フィルム | 101億円 | 84億円 | +17億円 |
| 樹脂 | 45億円 | 36億円 | +9億円 |
| その他 | 25億円 | 20億円 | +5億円 |
| 営業利益 | 31億円 | 23億円 | +7億円 |
高分子事業は売上高が前年同期比22.0%増、営業利益が31.6%増となり、全社の増益を牽引しました。フィルムでは包装分野の需要増に加え、電子材料分野が堅調です。樹脂も自動車・電気電子用途が底堅く、高付加価値製品の販売拡大が収益改善につながっています。
機能資材事業|売上半減でも営業利益は2倍超
| 機能資材事業 | 2027年3月期1Q | 前年同期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 49億円 | 96億円 | -46億円 |
| ガラス繊維 | 32億円 | 23億円 | +9億円 |
| 活性炭繊維(ACF) | 7億円 | 5億円 | +2億円 |
| ガラスビーズ | 7億円 | 8億円 | ほぼ横ばい |
| モノフィラメント | 3億円 | 27億円 | -24億円 |
| 不織布(撤退) | - | 33億円 | -33億円 |
| 営業利益 | 11億円 | 5億円 | +6億円 |
機能資材事業は、売上高が96億円から49億円へほぼ半減した一方、営業利益は5億円から11億円へ増加しました。売上減の大半は不織布事業の撤退と、旧産業繊維事業を含むモノフィラメント関連の縮小によるものです。
反対に、残す事業ではガラス繊維が23億円から32億円へ伸び、活性炭繊維も増収となりました。撤退事業が売上高から抜ける一方、収益性の高い事業が伸びたため、セグメント利益は大幅増となっています。構造改革の効果が最も分かりやすく表れたセグメントの一つです。
ガラス繊維は23億円から32億円へ成長
ガラス繊維事業では、建築資材用途や電気電子用途が堅調でした。電子材料分野では、超極薄低熱膨張ガラスクロスと超極薄Eガラスクロスの販売が引き続き好調で、アプリケーションプロセッサー用途への採用も拡大しています。
また、モノフィラメント事業に含まれるナイロン中空糸膜は半導体分野向けが好調とされています。AI・半導体関連材料への期待は株式市場でテーマ化しやすい材料ですが、今回の決算では、少なくともガラス繊維の売上増と高機能ガラスクロスの販売好調が会社資料で確認できました。
経営再建・構造改革はどこまで進んだ?
ユニチカは2024年11月、REVIC(地域経済活性化支援機構)の支援を受ける事業再生計画を公表しました。計画の中心は、繊維をはじめとする不採算事業からの撤退、供給能力の適正化、固定費削減、高付加価値製品への集中によって、収益を安定して上げられる事業体制へ転換することです。
2027年3月期1Qは、構造改革対象事業の整理が実際の売上構成に反映される一方、残した事業の利益が伸びたため、「撤退を進める段階」から「残存事業で利益を稼ぐ段階」へ移りつつあることを確認できる決算でした。
不採算事業からの撤退で売上構成が大きく変化
事業再生計画では、繊維事業からの撤退を含む大規模な構造改革が掲げられました。その後、セーレン、シキボウ、瑞光などとの事業譲渡・生産移管に向けた取り組みが進み、不織布事業などは1Qの売上から実質的に消えています。
このため、前年同期と単純比較すると売上高の減少幅が大きく見えます。ただし、構造改革の目的は売上高を守ることではなく、採算の悪い事業から撤退し、高分子やガラス繊維など競争力と収益性のある分野へ経営資源を集中することです。
撤退後の継続事業では増収を維持
会社は1Qについて、事業撤退の影響で全社売上高が68億円減った一方、継続事業では増収を維持したと説明しています。高分子事業の売上高は31億円増え、ガラス繊維も9億円増加しました。
再建企業では、撤退によるコスト削減だけで一時的に利益が増えるケースもあります。しかし、ユニチカの1Qでは、残す事業の売上拡大と高付加価値化が同時に確認できています。構造改革による固定費削減だけでなく、継続事業の成長が利益を押し上げている点は重要です。
自己資本比率は35.7%から38.6%へ改善
財務面では、2026年3月末の自己資本比率35.7%に対し、2026年6月末は38.6%へ上昇しました。純資産も540.44億円から576.52億円へ増えています。
ユニチカは事業再生計画の過程で、REVICによる約200億円の出資や金融支援を受け、2026年3月には総額120億円の債務免除を受けました。事業再生計画策定時には最大約430億円の債権放棄を要請していましたが、事業譲渡や不動産売却によって構造改善費用を圧縮できたため、実際の債務免除額は120億円となりました。
1Qでは有利子負債圧縮に伴う支払利息の減少も経常利益の増加要因となっており、財務再建が単にバランスシートを改善するだけでなく、利益面にも寄与し始めています。
通期業績予想に対する進捗率は高い
ユニチカは2027年3月期の通期会社予想を据え置きました。売上高840億円、営業利益80億円、経常利益65億円、当期純利益50億円を見込んでいます。1Q実績を単純に通期予想と比較すると、利益項目の進捗率はかなり高い水準です。
営業利益は1Qだけで通期計画の約52%まで進捗
| 項目 | 1Q実績 | 通期会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 241.08億円 | 840億円 | 28.7% |
| 営業利益 | 41.62億円 | 80億円 | 52.0% |
| 経常利益 | 43.22億円 | 65億円 | 66.5% |
| 当期純利益 | 40.56億円 | 50億円 | 81.1% |
売上高の進捗率は約28.7%と四半期相当の水準ですが、営業利益は約52%、経常利益は約66.5%、純利益は約81.1%まで進んでいます。会社自身も「計画を上回って推移」「通期業績予想に対しても高い進捗率」と評価しています。
通期コンセンサスに対しても高い進捗
| 項目 | 1Q実績 | 通期コンセンサス | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 241.08億円 | 845億円 | 28.5% |
| 営業利益 | 41.62億円 | 90億円 | 46.2% |
| 経常利益 | 43.22億円 | 76億円 | 56.9% |
| 当期利益 | 40.56億円 | 52億円 | 78.0% |
IFIS株予報の通期コンセンサスは、営業利益90億円、経常利益76億円と会社計画より高い水準です。それでも1Qの営業利益はコンセンサスの約46.2%、経常利益は約56.9%まで進捗しています。1Q単体の市場予想は確認できないため「コンセンサス超過」とは言えませんが、通期市場予想に対するスタートとしては高い進捗です。
好進捗でも通期業績予想は据え置き
1Qの利益進捗率が高いにもかかわらず、会社は通期業績予想を修正しませんでした。理由として、足元の収益環境は堅調であるものの、原燃料価格や市場動向などの不確実性を考慮したとしています。
経常利益には為替差益も含まれており、為替相場が反対方向へ動けば今後の損益に影響する可能性があります。また、構造改革の過程では撤退費用や事業環境の変化も発生し得るため、1Qの利益を単純に4倍して通期を予想することはできません。
今後は上方修正の可能性も注目される
現時点で会社は予想を据え置いていますが、1Qが会社計画を上回って推移していることは明確に示されています。2Q以降も高分子事業やガラス繊維の販売が堅調に推移し、17%前後の高い利益率を維持できれば、通期予想の見直しが意識される可能性があります。
特に確認したいのは、営業利益です。経常利益や純利益は為替差益など営業外要因の影響を受けやすい一方、営業利益は本業の収益力を示します。2Q以降も営業利益が会社計画を上回るペースで積み上がるかが、再建の実力を判断する重要な材料になります。
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2027年3月期1Qの良かった点は、利益の大幅増加だけではなく、構造改革後の事業モデルが機能し始めていることです。主なポイントを整理すると次の通りです。
- 営業利益41.62億円となり、四半期ベースで過去最高益を更新した
- 営業利益率が前年同期9.2%から17.3%へ大幅に改善した
- 全社売上高は減少したものの、撤退事業を除く継続事業では増収を維持した
- 高分子事業が売上高170億円、営業利益31億円と増収増益になった
- 機能資材事業は売上高が半減した一方、営業利益は5億円から11億円へ増えた
- ガラス繊維売上が23億円から32億円へ増加し、高機能ガラスクロスの販売も好調だった
- 有利子負債の圧縮によって支払利息が減少し、財務再建の効果が利益にも表れた
- 営業利益の通期会社計画に対する進捗率が約52%と高い水準になった
特に、「撤退で売上が減ったにもかかわらず、粗利益と営業利益は増えた」という点は、ユニチカの再建を評価するうえで重要です。単なる資産売却や債務免除による一時的な利益ではなく、1Qでは本業の営業利益が大きく改善しています。
ユニチカの決算で注意したいポイント
1Qは好調でしたが、通期を判断するには今後も確認が必要です。重要なのは、好決算を否定することではなく、今回確認できた改善が2Q以降も継続する条件を見ていくことです。
通期では営業利益24%減を見込んでいる
2027年3月期の会社予想は営業利益80億円で、前期実績105.49億円に対して24.2%減益です。1Qだけを見ると非常に好調ですが、会社は通期では慎重な見通しを維持しています。
これは前期と今期で事業ポートフォリオが大きく変わっていることや、原燃料価格、市場環境、為替などの不確実性を考慮したものです。したがって、1Qの増益率だけで年間の増益を想定するのではなく、2Q以降の利益水準を確認する必要があります。
1Qの高い利益率を維持できるか
営業利益率17.3%は非常に高い水準です。今後の焦点は、この利益率が構造的な改善なのか、1Q特有の需要や商品構成によって押し上げられた部分が大きいのかを見極めることです。
高付加価値品の販売、価格改定、不採算販売の見直し、コストダウンが継続すれば、従来より高い利益率を維持できる可能性があります。2Q以降は売上総利益率、営業利益率、高分子・機能資材それぞれの利益推移を確認したいところです。
構造改革後の成長事業がどこまで拡大するか
事業撤退による固定費削減や赤字縮小には限界があります。構造改革が一巡した後の企業価値を高めるには、残した事業が継続的に成長することが必要です。
今回の1Qでは、高分子事業の増収増益、ガラス繊維の増収、電子材料向け需要の堅調さが確認できました。今後は、フィルム・樹脂・ガラス繊維などが撤退効果を除いても売上と利益を伸ばせるか、高機能品の販売比率をさらに高められるかが、再建から成長へ移れるかを判断するポイントになります。
ユニチカの次回決算はいつ?
次回は2027年3月期第2四半期(中間期)決算です。2026年8月6日時点で、ユニチカのIRカレンダーには第2四半期決算の正式な発表日・時刻はまだ掲載されていません。
過去の第2四半期決算は、2025年11月11日午前11時、2024年11月8日午前11時、2023年11月9日午前11時に発表されています。このため例年11月上旬から中旬が目安になりますが、正式日程は会社のIRカレンダーで確認する必要があります。
次回決算では、①営業利益率17%台を維持できるか、②高分子事業の増収増益が続くか、③ガラス繊維・電子材料の成長が続くか、④通期業績予想が修正されるか、⑤財務体質がさらに改善するか、の5点が重要です。

まとめ|ユニチカの最新決算は経営再建の進展を確認できる好決算
ユニチカの2027年3月期1Qは、売上高241.08億円、営業利益41.62億円、経常利益43.22億円、四半期純利益40.56億円となりました。売上高は事業撤退の影響で22.0%減少しましたが、営業利益は46.4%増え、四半期ベースで過去最高益を更新しています。
今回の決算で見るべきなのは、「売上が減った」という一点ではありません。不採算事業を整理した結果として売上規模は縮小したものの、継続事業では増収を維持し、高付加価値品、不採算販売の見直し、価格改定、コストダウンによって営業利益率は17.3%まで改善しました。
高分子事業は増収増益、機能資材事業は売上半減でも大幅増益となり、ガラス繊維も23億円から32億円へ伸びています。1Qの営業利益は通期会社計画の約52%、通期コンセンサスの約46%まで進捗しており、今後は2Q以降もこの収益力を維持できるかが焦点です。
ユニチカの経営再建は、赤字事業を整理するだけの段階から、残した事業で利益を伸ばせるかを確認する段階へ移っています。次回決算では、高分子・ガラス繊維の成長、利益率、通期予想の見直しを中心に確認したいところです。
出典
- ユニチカ株式会社「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」
https://www.unitika.co.jp/ir/pdf/accounts/260806.pdf - ユニチカ株式会社「2027年3月期 第1四半期 決算の概要」
https://www.unitika.co.jp/ir/pdf/accounts/260806d.pdf - ユニチカ株式会社「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」
https://www.unitika.co.jp/news/io-pdf/260514.pdf - IFIS株予報「ユニチカ(3103)業績進ちょくと決算スケジュール」
https://kabuyoho.ifis.co.jp/index.php?action=tp1&bcode=3103&sa=report - ユニチカ株式会社「構造改革」
https://www.unitika.co.jp/ir/strategy/ - ユニチカ株式会社「2025年3月期中間期決算及び事業再生計画説明資料」
https://www.unitika.co.jp/ir/pdf/meeting/m20241206.pdf - ユニチカ株式会社「株式会社地域経済活性化支援機構による買取決定及び出資決定に関するお知らせ」
https://www.unitika.co.jp/news/ir/post_243.html - ユニチカ株式会社「債務免除益にかかる特別利益の計上に関するお知らせ」
https://www.unitika.co.jp/news/ir/post_293.html - ユニチカ株式会社「IRカレンダー」
https://www.unitika.co.jp/ir/ir-calendar/
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