SB Energy(SBエナジー)は、太陽光発電や蓄電池で培った電力インフラ開発の経験を土台に、AIデータセンターまで一体で開発する米国企業です。単なる発電会社でもAIサービス企業でもなく、AIを動かすための土地・電力・建物をまとめて用意する「統合型のデータセンター・電力インフラ企業」と捉えると分かりやすいでしょう。
この記事では、SB Energyが何をしている会社なのかを起点に、AIデータセンターへ参入した理由、主な事業と収益の仕組み、OpenAI・NVIDIA・ソフトバンクグループとの関係、今後の確認ポイントまで順番に整理します。
※本記事は2026年9月17日時点の開示資料をもとに作成しています。
▼公式サイトはこちらSB Energy(SBエナジー)は何の会社?

SB Energy(SBエナジー)は、米国でAIデータセンターと発電・蓄電設備を開発、建設、保有・運営するインフラ企業です。会社自身はS-1(米国の上場申請書類)で、自社を「統合型のデータセンター・電力インフラ企業」と位置付けています。
特徴は、データセンターと電力を別々に扱うのではなく、AI向けデータセンターを早く大規模に立ち上げるため、土地や電力インフラまで含めて一体で開発する点です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | SB Energy, Inc. |
| 設立 | 2019年 |
| 本拠地 | 米国カリフォルニア州レッドウッドシティ |
| 主な事業 | AIデータセンター、太陽光発電、蓄電池、インフラ開発・運営 |
| 契約済みデータセンター容量 | 約8.8GW-IT |
| 稼働中の発電・蓄電容量 | 約2.2GWac(2026年6月末時点) |
| データセンターの主な顧客 | OpenAI関係会社、SoftBank関係会社 |
| 主な戦略的関係先 | ソフトバンクグループ、OpenAI、NVIDIA |
電力会社でもあり、AIデータセンター開発会社でもある
SB Energyは、発電会社からデータセンター会社へ完全に転換したわけではありません。電力事業を続けながら、その開発能力をAIデータセンターへ広げています。
生成AIでは大量のGPUやサーバーを動かすため、一般的なデータセンターより大きな電力が必要です。土地があっても、送電網へ接続できず十分な電力を確保できなければ稼働できません。SB Energyは、発電所や送電接続の開発経験を使い、土地・電力・データセンターを一体で整える「power-first(電力を先に確保する)」戦略を採っています。
今回IPOするSB Energyは日本の旧「SBエナジー」と別会社
今回米国でIPOを申請しているSB Energy, Inc.と、日本で以前「SBエナジー株式会社」を名乗っていた企業は別会社です。
日本の旧SBエナジー株式会社は、2023年4月に豊田通商が株式85%を取得して「テラスエナジー株式会社」へ社名変更しました。その後、2024年4月に豊田通商が残る15%も取得して完全子会社化し、2025年4月にユーラスエナジーホールディングスと経営統合しています。
SB EnergyがAIデータセンター事業に参入した理由
SB EnergyがAIデータセンターへ進出した大きな理由は、生成AIの普及で、計算能力だけでなく電力と物理インフラの確保がボトルネックになってきたためです。電力インフラ開発で培った能力を、AIデータセンターの開発に生かせるようになりました。
もともとは電力インフラ開発を中心に始まった
SB Energyは2019年に事業を開始し、当初は太陽光発電やBESS(Battery Energy Storage System、大規模蓄電池)などの電力インフラ開発を中心に事業を拡大してきました。発電所は建設するだけでは収益にならず、土地の確保、許認可、送電網への接続、資金調達、電力販売契約まで一連の工程を進める必要があります。
こうした大規模インフラ開発の経験は、AIデータセンターにも生かせます。大規模データセンターでも、土地と電力を確保し、電力会社や送電網と調整し、数十億ドル規模の資金を集め、長期契約を結びながら建設を進める必要があるためです。
AI普及で「電力を確保できること」自体が競争力になった
AIデータセンターの需要が増えても、電力供給はすぐには増えません。送電線や変電設備の増強には時間がかかり、地域によっては送電網への接続まで数年単位で待つことがあります。
そのためAIインフラでは、「いつ、どこで、どれだけの電力を使えるのか」が建設スケジュールを左右します。SB Energyは、先に土地と電力の権利を確保し、必要に応じて近隣の発電設備も開発することで、データセンターを稼働できる時期を見通しやすくするモデルを取っています。
「power-first」は電力を先に確保してからデータセンターを開発する考え方
SB Energyが掲げる「power-first」は、電力を起点にデータセンター開発を進める考え方です。大まかな流れは次のとおりです。
- 土地を確保する
- 送電網への接続や発電設備を確保する
- データセンターの建物・冷却・電気設備を設計する
- 長期契約を結んだ顧客が使えるデータセンター容量を提供する
この順番にすることで、建物が完成しても十分な電力を確保できない事態を避けやすくなります。AIデータセンターでは数百MWから数GW単位の電力が必要になるため、電力開発能力そのものがデータセンター事業の競争力になります。
2025年のStudio 151買収でデータセンターの建設・運営能力を取り込んだ
SB Energyは2025年、データセンターの建設管理、調達、エンジニアリング、運営などを手掛けるStudio 151を買収・統合しました。Studio 151は複数のデータセンターキャンパスで実績を持っています。
この買収により、SB Energyはデータセンターを企画するだけでなく、実際の建設・運営まで進める専門能力を社内に取り込みました。AIデータセンターへの進出は、電力開発で持っていた能力に、データセンター建設の専門能力を追加した形です。
SB EnergyのAIデータセンター事業とは?
SB EnergyはAIモデルやChatGPTのようなサービスを開発する会社ではありません。AIを動かすために必要な土地・電力・データセンター建物などの物理インフラを提供する会社です。
土地・電力・建物をまとめて用意する
AIデータセンターには、広い土地だけでなく、送電設備、変電設備、バックアップ電源、冷却設備、通信回線などが必要です。SB Energyはこうしたインフラをまとめて開発し、長期契約を結んだ顧客がAI計算設備を設置できる状態にします。
SB Energyの主な役割は、AIそのものを作ることではなく、AI計算設備を動かすための場所と電力を整えることです。PORTS-PikeではNVIDIAがAI計算インフラの独占的な提供者になる予定ですが、土地・電力・データセンター建物の開発・保有・運営はSB Energyが担います。
契約済みデータセンター容量は合計約8.8GW-IT
2026年9月のS-1では、SB Energyは合計約8.8GW-ITのデータセンター容量について契約を締結しています。そのうち約0.8GW-ITが建設中、約8.0GW-ITが契約済み・未着工です。
| プロジェクト | 容量 | 顧客 | 状況 | 主な稼働時期 |
|---|---|---|---|---|
| Cosmos Technology Campus | 50MW-IT | SoftBank関係会社 | 建設中 | 2026年Q4から初期収益見込み |
| Milam County 1 | 308MW-IT | OpenAI関係会社 | 建設中 | 最終RFS 2028年 |
| Milam County 2 | 445MW-IT | OpenAI関係会社 | 建設中 | 最終RFS 2028年 |
| PORTS-Pike Buildings 1-9 | 4,248MW-IT | OpenAI関係会社 | 契約済み・未着工 | 最終RFS 2031年 |
| PORTS-Pike Buildings 10-17 | 3,776MW-IT | OpenAI関係会社 | 契約済み・未着工 | 最終RFS 2032年 |
ただし、2026年9月時点では、SB Energyのデータセンターはまだ稼働を始めていません。契約を売上へ変えるには、建設完了、送電接続、許認可、顧客の受け入れなどを順番に進める必要があります。
GW-IT・MW-ITはデータセンター内のIT機器が使える電力容量
MW-ITやGW-ITは、データセンター内のサーバーやGPUなど、IT機器に供給できる電力容量を示す単位です。1GWは1,000MW、つまり100万kWです。
「1GW-ITのデータセンター」は、施設全体の消費電力が1GWという意味ではありません。冷却設備や照明、変電ロスなどにも電力を使うため、施設全体で必要な電力はIT機器向けの容量より大きくなります。PORTS-Pikeでは約8.0GW-ITのIT容量に対して、約10GWの総電力負荷が想定されています。
Cosmos Technology Campusは最初のデータセンター収益を見込む案件
SB Energyのデータセンター事業で最初に収益化を見込むのが、テキサス州Travis CountyのCosmos Technology Campusです。規模は約50MW-ITで、PORTS-Pikeより小さいものの、計画中のデータセンターが実際に売上を生む段階へ進めるかを確認できる最初の案件です。
CosmosはSoftBank関係会社と15年間の長期リース契約を結んでおり、SB Energyは2026年第4四半期に最初のデータセンター収益が発生すると見込んでいます。初期フェーズの賃料は、施設がRFS(Ready for Service=顧客が利用開始できる状態)に達するか、契約上の条件に基づく日程から始まります。
Milam CountyはOpenAI向けの大規模データセンター
Milam Countyでは、OpenAI関係会社向けに合計約753MW-ITのデータセンターを建設中です。Cosmosより規模が大きく、データセンター事業が本格的な収益源へ育つ過程で重要な案件になります。
OpenAIとソフトバンクグループは2026年1月、SB Energyへの合計10億ドルの投資と、OpenAIによる初期1.2GW規模のデータセンターリース契約を発表しました。Milam Countyは、この提携を具体的な施設へ落とし込む中心案件の一つです。
SB Energyは、データセンターを建ててから利用企業を探すのではなく、大口顧客と長期契約を結んだうえで建設を進めています。利用する顧客を先に確保することで、完成後に利用企業が決まらないリスクを抑えやすく、プロジェクト単位の資金調達もしやすくなります。
PORTS-Pikeは約8GW-ITの巨大AIデータセンター計画
オハイオ州Pike Countyで計画されているPORTS-Pike Technology Campusは、17棟、合計約8.0GW-ITのデータセンター容量を計画し、OpenAI関係会社と20年間の長期リース契約を締結しています。
PORTS-Pikeは建物だけでなく、約10GWの総電力負荷を支える送電網・発電設備まで含む巨大インフラ計画です。電力とデータセンターを一体で開発するSB Energyの事業モデルが特に分かりやすく表れる案件です。
OpenAIは顧客、NVIDIAはAI計算基盤と一部の保証を担う
PORTS-Pikeでは、OpenAIがデータセンター容量を利用する主要顧客で、NVIDIAがAI計算インフラを独占的に提供する予定です。SB Energyは土地・電力・データセンター建物を開発・保有し、OpenAIへ長期賃貸します。
さらにNVIDIAは、最初の約4.25GW-ITについて、土地・電力・建物部分を支える残存価値保証を提供しています。保証上限は合計1,050億ドルです。残る約3.78GW-ITには追加保証を提供できるオプションがありますが、保証には対象・金額・期間などの条件があります。
SB Energyの電力事業とは?
AIデータセンターが注目されていますが、現在の売上を生んでいる中心事業は電力です。2026年6月末時点で、SB Energyは約2.2GWacの太陽光発電・BESSを稼働させています。
太陽光発電とBESSを開発・保有・運営する
BESSはBattery Energy Storage Systemの略で、大規模な蓄電池設備を指します。太陽光発電は昼間に多く発電する一方、電力需要は夕方や夜にも発生します。蓄電池を組み合わせると、発電した電気を必要な時間帯へずらして供給できます。
SB Energyは、発電所を開発して売却するだけでなく、プロジェクトを保有・運営しながら長期的な電力販売収入を得る事業も行っています。
PPAで長期の電力販売収入を確保する
電力事業ではPPA(Power Purchase Agreement=電力購入契約)が重要です。電力会社や企業などと、一定期間、決められた条件で電力を販売する契約を結びます。
長期PPAがあれば将来の電力販売先を見通しやすくなり、発電所を建設するための資金も調達しやすくなります。「長期契約を先に結び、その契約を前提に大型インフラを建設する」という考え方は、SB Energyのデータセンター事業にも共通しています。
電力事業はAIデータセンター事業の土台にもなる
SB Energyにとって電力事業は、現在の売上を支えるだけではありません。送電網との接続、発電設備の開発、電力市場との交渉、プロジェクトファイナンスなどの経験が、AIデータセンター開発にも使われます。
AIデータセンターが大規模になるほど、建物を用意するだけでなく、大量の電力を予定どおり確保することが難しくなります。SB Energyは既存の電力開発能力を使ってこの課題を解消しようとしているため、電力事業とデータセンター事業は相互に支え合う構造です。
SB Energyはどうやって稼ぐ?3つの収益源
SB EnergyのS-1では、事業モデルをデータセンター、電力販売、設計・建設管理などのサービスという3つの収益源に整理しています。ただし、3つ目のサービス部門は、現時点では外部売上の独立した柱というより、2つの主要事業を実行する基盤としての意味が大きいです。
1.AIデータセンターの長期賃料・サービス収入
将来の成長の中心になるのがデータセンターです。OpenAIやSoftBank関係会社のような大口顧客と長期リースやサービス契約を結び、利用できるデータセンター容量を提供して賃料を受け取ります。
本格的な賃料収入は、データセンターが完成し、顧客が利用できる状態になってから始まります。そのため、契約額が大きくても建設中の段階では売上になりません。2026年第4四半期にCosmosから最初の収益が始まる見込みなのは、契約が実際の売上へ変わり始めるという意味で重要です。
2.電力販売
現在の売上を支えているのは、太陽光発電や蓄電池から生み出す電力・容量・環境価値などの販売です。主に長期PPAを使うことで、短期的な電力価格の変動だけに左右されにくい収益構造を作っています。
3.設計・建設管理・運営サービス
SB Energyには、設計、エンジニアリング、調達、建設管理、運営管理などを担うSolutions部門があります。Studio 151の統合により、データセンターや電力設備の開発・建設・運営をグループ内で一体的に進める体制を強化しました。
現時点のSolutions部門は、主にSB Energy内のデータセンター事業や電力事業へサービスを提供しています。部門間の売上は連結決算で相殺されるため、外部顧客向け売上を支える独立した第3の柱というより、データセンターと電力の2事業を支える実行基盤と見る方が実態に近いです。
SB Energyは、単に土地を貸す不動産会社でも、電気だけを売る発電会社でもありません。大型AIインフラを企画し、電力を確保して建設し、長期契約のもとで保有・運営するインフラ開発会社と捉えると事業の全体像を理解しやすくなります。
約4,390億ドルのバックログは何を意味する?
バックログとは、契約済みではあるものの、まだ売上として認識していない将来分を指します。2026年9月のS-1では、SB Energyのバックログはデータセンターと電力を合わせて約4,390億ドルです。内訳はデータセンターが約4,300億ドル、電力が約100億ドルです。
ただし、約4,390億ドルがすでに売上として手に入っているわけではありません。建設が予定どおり進み、送電接続や許認可が整い、顧客が契約どおり利用を始めてから、長い期間をかけて売上として計上されます。
この数字から分かるのは、将来の事業規模が現在の電力中心からAIデータセンター中心へ大きく変わる可能性があることです。現在の売上だけを見ると電力事業が中心ですが、契約済みの将来分ではデータセンターが圧倒的に大きくなっています。
OpenAI・NVIDIA・ソフトバンクグループとの関係
SB Energyには複数の有名企業が関わっていますが、それぞれの役割は異なります。誰が株主・投資家なのか、誰がデータセンターの顧客なのか、誰がAI計算基盤や資金調達を支えるのかを分けると理解しやすくなります。
| 企業 | 主な役割 | SB Energyにとっての意味 |
|---|---|---|
| ソフトバンクグループ | 主要株主・戦略的支援 | 資本面を支え、関係会社がCosmosの顧客 |
| OpenAI | 戦略的投資家・主要顧客 | Milam CountyとPORTS-Pikeの需要を提供 |
| NVIDIA | 戦略的投資家・AI計算基盤・一部保証 | AIインフラと資金調達面を支援 |
ソフトバンクグループは主要株主であり、関係会社は顧客でもある
ソフトバンクグループはSB Energyの主要株主で、IPO後も議決権の過半を間接的に支配する予定です。また、SoftBank関係会社はCosmosの顧客でもあります。資本面でSB Energyを支えるだけでなく、最初のAIデータセンター収益につながる顧客との関係も持っています。
OpenAIは出資者であり、大規模データセンターの主要顧客
OpenAIはSB Energyへ出資すると同時に、Milam CountyとPORTS-Pikeの主要顧客です。AIモデルの計算需要が増えるほど、OpenAIはより多くのデータセンター容量を必要とします。SB Energyは、その需要を長期リース契約として受け取ります。
OpenAIとの関係は、単なる提携ではなく、SB Energyの将来売上を形成する契約関係です。
NVIDIAはAI計算基盤だけでなく資金調達面でも重要
PORTS-Pikeでは、NVIDIAがAI計算インフラを独占的に提供する予定です。さらに、最初の約4.25GW-ITについて、土地・電力・建物部分を支える残存価値保証を提供しています。保証上限は合計1,050億ドルで、残る約3.78GW-ITについては追加保証を提供できるオプションがあります。
残存価値保証は、巨大プロジェクト向けの融資を組む際に、資産価値の不確実性を抑えて資金調達を支える役割があります。ただし、NVIDIAがOpenAIの賃料を無条件・無期限に保証するわけではなく、保証対象・金額・期間には条件があります。
SB Energyの今後は契約を実際の稼働・売上へ変えられるかが重要
SB Energyはすでに約8.8GW-ITのデータセンター契約を持っていますが、2026年9月時点ではデータセンターはまだ稼働を始めていません。今後は、新しい契約を増やすことに加え、既存契約を予定どおり完成させて実際の売上へ変えられるかが重要です。
時間軸で見ると、Cosmos、Milam County、PORTS-Pikeの順に案件規模が大きくなります。それぞれで確認できる内容も異なります。
| 段階 | 主な確認ポイント | 確認できること |
|---|---|---|
| Cosmos | 2026年Q4から賃料を計上できるか | データセンター収益を実際に始められるか |
| Milam County | 数百MW規模を予定どおり完成・稼働できるか | 大規模案件へ実行力を広げられるか |
| PORTS-Pike | 資金調達・発電設備・送電接続を進められるか | 数GW級の開発を実現できるか |
さらに、テキサス州Borden CountyとScurry Countyでは、合計約1.7GW-ITの追加開発候補があり、土地や送電網への接続を確保してリース交渉を進めています。これらは、契約済みの8.8GW-ITやバックログにはまだ含まれていません。
一方、案件が大きくなるほど、建設資金、送電設備、発電所、許認可も大規模になります。SB Energyが今後示す必要があるのは、大型契約を持っていることだけではなく、その契約を予定どおり完成・稼働させる実行力です。
▼公式サイトはこちらまとめ|SB Energyは電力とAIデータセンターを一体開発する会社
SB Energyは、太陽光発電や蓄電池を手掛ける電力インフラ会社として始まり、現在はその経験を生かしてAIデータセンターまで一体で開発する企業です。AIそのものを開発するのではなく、AIを動かすために必要な土地・電力・建物をまとめて用意する点に特徴があります。
現在の売上は電力事業が中心ですが、Cosmosでは2026年第4四半期から最初のデータセンター収益が始まる見込みです。その後、Milam County、PORTS-Pikeと大きな案件が順次稼働すれば、収益構造がデータセンター中心へ変わる可能性があります。
SB Energyを理解するうえでは、「再生可能エネルギー会社か、AI会社か」と二者択一で考えるより、電力インフラの強みを使ってAIデータセンターを開発する統合型インフラ企業と捉えるのが分かりやすいでしょう。
出典
- SB Energy, Inc. Form S-1(SEC):https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/2133037/000162828026059639/sbenergy-sx1.htm
- SB Energy – OpenAI and SoftBank Group Partner with SB Energy:https://sbenergy.com/openai-and-softbank-group-partner-with-sb-energy/
- OpenAI and SoftBank Group Partner with SB Energy:https://openai.com/index/stargate-sb-energy-partnership/
- NVIDIA Guarantees SB Energy’s PORTS-Pike Technology Campus in Ohio to Exclusively Host NVIDIA AI Compute:https://investor.nvidia.com/news/press-release-details/2026/NVIDIA-Guarantees-SB-Energys-PORTS-Pike-Technology-Campus-in-Ohio-to-Exclusively-Host-NVIDIA-AI-Compute/default.aspx
- NVIDIA Form 10-Q(2026年7月26日終了四半期):https://investor.nvidia.com/files/doc_financials/2027/NVDA-2027-Q2-10Q-Final-including-exhibits.pdf
- 豊田通商がSBエナジー株式85%の取得完了|ソフトバンクグループ:https://group.softbank/news/press/20230428
- Toyota Tsusho Acquires Remaining 15% of Terras Energy, Making It a Wholly Owned Subsidiary|Toyota Tsusho:https://www.toyota-tsusho.com/english/press/detail/240430_006401.html
- Eurus Energy – Company / Message(テラスエナジーとの経営統合に関する沿革):https://www.eurus-energy.com/company/message.html
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