簿記3級を挫折しないための勉強法とは?挫折ポイントを徹底解説!

簿記3級は独学でも合格できる。

1週間あれば合格できる。

そんな書き込みをネットで見つけて勉強を始める人も多いと思います。

確かに簿記3級は簿記の基礎とも言える科目で、難易度もそこまで高くはありません。

実際独学で合格される方がほとんどです。

合格率も30〜50%くらいで推移しているので、資格試験の中では合格しやすい部類です。

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しかし、独学で勉強している方の中には、途中で挫折している方が多いのも現実です。

しかし、簿記3級に合格できるレベルでなければ、2級を取ることは不可能ですし、税理士、会計士などの士業を目指す上でも必ず取っておくべき資格です。

簿記3級はやり方さえ間違えなければ確実に合格できる資格です。

今回はなぜ挫折するのか、挫折しないための勉強法について解説します。

目次

簿記3級に挫折する人の共通点

簿記3級は資格の中では取りやすいです。1ヶ月勉強すれば十分合格できますし、働きながらでも勉強時間さえ作ればきちんと理解できるレベルです。

しかし例年、受験者の2割は試験を諦めて受験すらしません。

では簿記3級に挫折してしまう人はどのような人が多いのでしょうか。

①1週間あれば受かると思っている

簿記3級は比較的簡単な資格であると先ほど言いました。

しかし、あくまで他の資格や簿記2級などの上位の資格に比べてという話です。

運転免許などの誰でも取れる資格とは訳が違います。

合格率は高い時で50%程度と、資格試験の中ではかなり高い方ですが、それでも2人に1人は落ちるのです。

1週間あれば合格レベルに達する資格なら、もっと合格率は高いはずですよね?

ですので1週間あれば合格できるという甘い考えは捨てた方が良いです。特に簿記という学問を初めて学ぶ人はなおさら時間をかけるべきです。

資格の申し込みは1ヶ月前には締め切られるので少なくとも1ヶ月勉強する時間は確保できるはずです。

1週間でやろうとしていざテキストや問題に取り掛かり絶望する人は多いので余裕を持ってやりましょう。

②いきなり問題を解こうとする

簿記の資格はインプットより、アウトプットが重要です。

そのため実践問題を解きまくることが合格への近道と言えます。

時間がない人にありがちなのが焦って問題を解こうとするパターンです。

簿記3級は簿記論において最も基本的な部分を出題していますので、最低限のインプットは必須です。

簿記のルールもわからないまま、作成しようとするのはかえって遠回りになります。

私がお勧めするのはインプット10時間、アウトプット40時間です。

問題演習中心に勉強することが大事ですが、やり方を間違えないようにしましょう。

③最初でつまづいて諦めてしまう

簿記3級の受験者のほとんどは今まで簿記の勉強をしていなかった人たちです。

簿記にはルールがあります。

このルールを理解できずにつまずいてしまうパターンがほとんどです。

簿記3級の勉強の流れとしては

  • 簿記の基本的なルールを覚える
  • 基本的なルールに則り簿記を作成する

この2つだけです。簿記を作成すると言っても何種類もある帳簿を作成するので単純ではないのですが、簿記のルールを覚えて応用するだけです。

つまり、基本的なルールさえ理解できれば、あとはトントン拍子に進みます。

逆に、基本的なルールを理解せずに簿記を作成しようとしても何故こうなるのかがわからずにつまづいてしまいます。

独学だとわからなかった時に自分で調べるしか解決方法がないのですが、調べないで放置してしまう人がほとんどです。

先ほども言いましたがまずは基本の知識のインプットをすることに時間を使いましょう。

簿記3級の挫折ポイント

簿記3級でつまづいてしまう人のほとんどはインプット不足が原因です。

理解してないのに過去問をやろうとする事ほど無駄なことはありません。

ここでは、具体的にどこでつまづいてしまうのかというポイントを解説します。

逆に考えると、これから後述するつまづきポイントをしっかり理解すれば簿記3級合格まではあと少しです。

①借方、貸方

1番最初につまづくのは、借方、貸方についてです。

この借方、貸方は簿記を理解している人にとっては一般常識レベルで、ここを理解しないで進めることは不可能です。

ここについては、分からなければとりあえず暗記してしまう、という方がいいかもしれません。

というのも、借方と貸方を覚えないと後述する2つのつまづきポイントで絶対に挫折してしまいます。

まずは覚えることを優先しましょう。

②資産、負債、資本、収益、費用

2つ目は貸借対照表、損益計算書に使われる5つの項目です。

貸借対照表では資産、負債、資本

損益計算書では収益と費用

という風に分類されているのですが、これも簿記の基本中の基本です。

これと先ほどの借方、貸方がわからないと、後述する「仕訳」を理解することができません。

ここの対策としては、まずは5つの項目を図で覚えるということです。

その上で、何が資産になるのか、何が収益になるのかなどを一つ一つ覚えていくしかありません。

独学だとテキストに頼る人も多いですが、YouTube上で解説している動画がたくさんありますのでそちらを見ながら理解するのが良いでしょう。

③取引と仕訳

3つ目は取引と仕訳です。これが簿記3級で最も重要なポイントです。

仕訳ができないと何もできません。

この仕訳を理解するには、前提として前述したつまづきポイントの2つである借方、貸方や、資産、負債、資本、収益、費用の仕組みをしっかり理解しなければいけません。

つまり、この3つの挫折ポイントは全て繋がっているので、簿記をやる上では無視できない分野です。

最初のインプットの段階では、この「仕訳」に時間を使ってください。

「仕訳」を完璧に理解できれば、後は問題集を解くだけで大丈夫です。

そうすることで簿記のつまづきが無くなり、合格へとグッと近づくはずです。

挫折しないための勉強法

①最低限のインプットをする

何度も言いますが、簿記で挫折する人はインプット不足が原因です。

過去問だけやれば大丈夫、とか問題演習をひたすらやるべきというのを鵜呑みにする人が多いです。

確かに問題を解くことは必須ですが、順序を無視してやることは全くの非効率です。

仕訳を理解するまではインプットに時間をかけましょう。

②予備校に通う

独学は確かにお金はあまりかからないですが、わからなかった時に自分で調べなければいけないというデメリットがあります。

時短を求めるのであれば、簿記の予備校に通った方が絶対に良いです。

また、簿記2級や税理士、公認会計士の資格を視野に入れている人であれば、簿記3級の知識は完璧に理解しておく必要があります。

将来のためにも、通っておいて損はないはずです。

予備校の中には2級、3級を連続して学べるお得なパックもあります。

簿記3級を取ろうとしている人はきっと3級でゴールではないはずです。

理解を深める&挫折しないためにも予備校に通うことを選択肢に入れてもよいでしょう。

結論:焦らずに順序立てて勉強するべき

簿記3級は簡単だけど難しい。

そういった印象を持つことが大事です。

簿記を甘く見て、結局挫折してしまう人がほとんどです。

簿記は確かに入り口で挫折してしまいやすいですが、自分の人生の視野を広げる上でも大事な学問ですし、何より理解したら面白いです。

挫折しないためにもまずはしっかり「理解」する。

理解した上で問題を解きまくるという順序を間違えないようにしましょう。

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