銀行株の株主優待ランキング!地方銀行のカタログ優待・おすすめ銘柄を比較

銀行株の株主優待には、地域の特産品を選べるカタログギフト、QUOカード、定期預金の金利上乗せ、ポイント付与などがあります。地方銀行では地域色の強いカタログ優待が多い一方、2026年には三井住友フィナンシャルグループが株主優待を新設するなど、メガバンクにも動きが出ています。

ただし、優待額が大きくても1,000株以上や1年以上の継続保有が必要なら、取得に必要な資金は大きくなります。銀行株の優待を比較する際は、優待内容だけでなく、必要株数、最低投資額、長期保有条件、配当利回りまで合わせて確認することが重要です。

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目次

銀行株の株主優待ランキング【2026年最新】

ランキングは、①最低投資額、②優待内容の使いやすさ、③継続保有条件、④予想配当利回りを中心に定性的に総合評価しています。優待額の大きさだけでなく、「実際に取りやすいか」と「配当も含めて保有しやすいか」を重視しています。制度変更・廃止のリスクは順位とは分けて後段で確認します。

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順位銘柄(コード)主な株主優待最低必要株数最低投資額保有条件予想配当利回り
1山口FG(8418)100株QUO500円/500株~地域特産品100株約30.8万円1年以上3.12%
2第四北越FG(7327)新潟県産品・TSUBASA地域産品300株約72.8万円1年以上3.30%
3群馬銀行(8334)300株で地元商品/1,000株~カタログ300株約80.1万円継続保有条件なし2.62%
4三井住友FG(8316)Vポイント/定期預金金利上乗せ/イベント100株※初回約65.5万円特典により異なる2.75%
5十六FG(7380)夏:天然水24本/冬:地元名産品3,000円相当200株(夏)
1,000株(冬)
約50.2万円
約251万円
継続保有条件なし2.11%
6南都銀行(8367)定期預金金利+0.30%/1,000株~カタログ100株約18.7万円継続保有条件なし3.00%
7七十七銀行(8341)地元特産品・QUOカード・寄付から選択500株約183.8万円1年以上2.83%
8めぶきFG(7167)茨城・栃木などの特産品カタログ1,000株約160.9万円1年以上2.74%
9名古屋銀行(8522)300株~3,000円相当の地元特産品カタログ300株約205.8万円1年以上2.92%
10福井銀行(8362)300株~3,000円相当、長期保有で拡充300株約198.0万円5年以上で優遇2.27%
※最低投資額は2026年8月20日終値×必要株数の概算。予想配当利回りは同終値と2027年3月期会社予想配当から算出しています。必要株数は原則として2026年8月21日時点の株式分割後の実株数で表示し、将来適用される制度はその旨を注記しています。株価・配当予想・優待制度は変更される場合があります。
※三井住友FGは2026年9月末の初回基準日では100株以上、2027年9月末以降は2026年10月の1株→2株分割を反映して200株以上が基準となります。十六FGは2026年4月の1株→5株分割後、夏200株・冬1,000株が実際の優待基準です。

順位上位でも性格はかなり異なります。山口FGは100株からQUOカードを受け取れ、配当利回りも3%台です。第四北越FGは累進的な配当方針と地域産品優待の両立、群馬銀行は継続保有条件なしで300株から優待対象になる点を評価しています。十六FGは夏優待なら200株・約50.2万円で対象になりますが、冬の3,000円相当カタログには1,000株・約251万円が必要なため、カタログ取得の資金効率では上位行に劣ります。

また、1年以上の継続保有を求める銀行では、2026年8月に新規購入しても直近の権利日に優待を受け取れない場合があります。最低投資額だけでなく、「いつから優待対象になるか」まで確認しておくと比較しやすくなります。

銀行株の株主優待でおすすめの銘柄

同じ銀行株の優待でも、少額で取得しやすい銘柄、配当と優待を両立しやすい銘柄、長期保有で優待が大きくなる銘柄では魅力が異なります。主要銘柄の特徴を比較すると、どの条件を重視するかが見えやすくなります。

山口フィナンシャルグループ(8418)

2027年3月期予想配当96円
予想配当利回り3.12%
株主優待100株:QUO500円/500株:地域特産品2,000円相当/1,000株:カタログ5,000円相当
継続保有条件1年以上(2027年3月末以降)
長期保有優遇1,000株以上・3年以上で優待額を拡充
8/20終値3,075円

山口FGは、100株から優待対象になれる取得しやすさと、配当利回り3%台を両立している点が魅力です。100株では500円分のQUOカードですが、500株以上では地域特産品、1,000株以上では5,000円相当のカタログへ段階的に内容が充実します。配当も2027年3月期は96円を予想しており、「まず少額で株主になり、保有株数を増やすと優待も厚くなる」という設計です。

弱点は、本格的なカタログ優待を狙うと必要資金が一気に増えることです。8月20日終値ベースでは1,000株に約307万円が必要になります。2027年3月末からは1年以上の継続保有も条件になるため、短期的に優待だけを取りに行くより、配当成長と地域金融機関としての利益成長を見ながら長期保有する方が制度と相性が良い銘柄です。

第四北越フィナンシャルグループ(7327)

2027年3月期予想配当80円
予想配当利回り3.30%
株主優待300株:新潟県産品1,000円相当/600株:カタログ2,500円相当
継続保有条件1年以上
カタログの特徴新潟県産品・寄付・TSUBASAアライアンス地域産品
8/20終値2,427円

第四北越FGは、現在の配当利回りとカタログ優待のバランスが取りやすい銀行株です。300株以上で新潟県産品、600株以上では新潟県に加えてTSUBASAアライアンス参加銀行の地域産品などから選べるカタログが用意されています。優待の選択肢が地元だけに限定されにくく、地域特産品型の中でも使いやすさがあります。

配当面では2027年3月期に80円を予想し、8月20日終値ベースの利回りは3.30%です。優待利回りだけを見ると突出していませんが、累進的な配当方針を掲げる銀行として配当の予見性も評価材料になります。弱点は1年以上の保有条件と、カタログまで600株が必要なことです。「配当を受け取りながら長く持ち、優待も楽しむ」タイプと考えると位置付けが分かりやすくなります。

群馬銀行(8334)

2027年3月期予想配当70円
予想配当利回り2.62%
株主優待300株:1,000円相当/1,000株:2,500円相当カタログ
継続保有条件なし(長期保有で優待拡充)
長期保有優遇1,000株以上・3年以上で優待額を拡充
8/20終値2,669.5円

群馬銀行は、長期保有を始める前から基本優待を利用できる点が強みです。300株以上で1,000円相当の群馬県特産品、1,000株以上ではカタログギフトが対象となります。多くの地銀が1年以上の継続保有を必須とするなか、まず300株から優待対象になり、その後3年以上保有すると1,000株以上の優待額が上がる段階設計になっています。

一方、300株でも投資額は8月20日終値ベースで約80万円です。優待額だけを投資額で割ると高い利回りではないため、優待単独のコスパより、配当や銀行業績と合わせて評価したい銘柄です。長期保有優遇があるため、群馬県やTSUBASAアライアンス各地域の商品に魅力を感じる投資家ほど制度を活用しやすくなります。

三井住友フィナンシャルグループ(8316)

2027年3月期予想配当180円(分割前換算)
予想配当利回り2.75%
初回基準日2026年9月30日
主な優待Vポイント/円定期預金金利上乗せ/イベント招待
Vポイント条件100株以上・1年以上+Olive契約+所定預金残高など
8/20終値6,546円

SMFGは2026年に株主優待を新設し、銀行株の優待比較に新しい選択肢が加わりました。100株以上・1年以上の継続保有などの条件を満たすと5,000円相当のVポイントが対象となるほか、円定期預金の金利上乗せクーポンやイベント招待も用意されています。カタログギフトではなく、グループの金融サービスと結びついた優待である点がメガバンクらしい特徴です。

ただし、優待条件は地銀より複雑です。VポイントにはOliveアカウントの契約や所定の預金残高が必要で、2026年8月時点で新規購入した株主は初回のVポイントに必要な1年以上の保有期間を満たせません。2026年10月1日の1株→2株分割後、2027年9月末以降の必要株数は下位区分が200株へ読み替えられます。額面だけで高評価せず、実際に条件を満たせるかを先に確認したい優待です。

十六フィナンシャルグループ(7380)

2027年3月期予想配当53円
予想配当利回り2.11%
株主優待3月末:天然水24本/9月末:地元名産品3,000円相当
必要株数200株(3月末)/1,000株(9月末)
継続保有条件なし
8/20終値2,510円

十六FGは年2回の優待機会があり、継続保有条件がない点が特徴です。2026年4月の1株→5株の株式分割後は、3月末の天然水が200株以上、9月末の地元名産品が1,000株以上で対象となります。8月20日終値2,510円で計算すると、夏優待は約50.2万円、冬の3,000円相当カタログは約251万円が必要です。

夏の天然水は50万円程度から狙え、保有期間の制約もありません。一方、冬のカタログは1,000株必要で、山口FGや第四北越FGのカタログより取得資金が大きくなります。予想配当利回りも2%台前半のため、「少額でカタログを取る銘柄」というより、夏優待の取りやすさや年2回の優待機会を評価する銘柄です。

南都銀行(8367)

2027年3月期予想配当56円
予想配当利回り3.00%
100株優待株主優待定期預金:店頭表示金利+0.30%
1,000株優待奈良県産品カタログ2,000円相当
長期保有優遇3年以上でカタログ金額を拡充
8/20終値1,865円

南都銀行は、通常の単元株100株で優待対象になれるため、最低投資額は約18.7万円と低めです。ただし、100株でもらえるのは定期預金の金利上乗せクーポンで、カタログギフトではありません。預入期間1年、10万円以上500万円以下の定期預金に店頭表示金利+0.30%が上乗せされるため、南都銀行の預金サービスを実際に使う人ほど価値が高くなります。

奈良県産品のカタログは1,000株以上が必要で、必要資金は約186万円です。配当利回りは3%程度あるため、100株で配当と預金優待を利用する選択肢と、1,000株以上でカタログまで狙う選択肢では投資目的が変わります。金利上乗せを額面の優待利回りに置き換えにくい点も、QUOカード型とは分けて評価したいポイントです。

七十七銀行(8341)

2027年3月期予想配当104円
予想配当利回り2.83%
株主優待500株:4,000円/2,000株:6,000円/5,000株:12,000円相当
選択肢地元特産品・QUOカード・寄付
継続保有条件1年以上
8/20終値3,675円

七十七銀行は2026年に優待制度を拡充し、500株以上で4,000円相当から選べる制度になりました。地元特産品だけでなく、QUOカードや寄付も選択できるため、「欲しい商品がカタログにない」という地域特産品優待の弱点を補いやすい点が特徴です。上位区分では6,000円、12,000円相当まで優待額が増えます。

その代わり、最低500株でも8月20日終値ベースの必要資金は約184万円と大きめです。優待額の絶対額は高くても、投資額に対する優待利回りは約0.22%にとどまります。優待の豪華さだけで買うより、東北の地域経済や銀行の利益成長、配当まで含めて長期保有できるかを確認したい銘柄です。

めぶきフィナンシャルグループ(7167)

2027年3月期予想配当44円
予想配当利回り2.74%
株主優待1,000株:2,500円/5,000株:4,000円/10,000株:6,000円相当
継続保有条件1年以上
カタログの特徴茨城・栃木を中心に2026年度は641アイテム
8/20終値1,609円

めぶきFGは、茨城県・栃木県の特産品を中心に2026年度は641アイテムを用意しており、選択肢の多さが強みです。1,000株以上で2,500円相当から始まり、保有株数に応じて4,000円、6,000円相当へ増えます。カタログで幅広い商品から選びたい場合に特徴が出る優待です。

最低区分でも1,000株・約160.9万円が必要で、1年以上の継続保有条件があります。優待利回りだけでは突出しませんが、2027年3月期は年間44円の配当を予定しており、優待より配当の寄与が大きいタイプです。カタログの選択肢と配当を合わせて長期保有する銘柄として比較すると位置付けが分かりやすくなります。

名古屋銀行(8522)

2027年3月期予想配当200円
予想配当利回り2.92%
株主優待300株:3,000円/1,000株:5,000円/1,500株:10,000円相当
継続保有条件1年以上
優待の特徴愛知・東海の地元特産品を掲載したギフトカタログ
8/20終値6,860円

名古屋銀行は、300株から3,000円相当の地元特産品カタログを選べ、保有株数を増やすと5,000円、10,000円相当へ段階的に優待額が上がります。カタログ型として内容が分かりやすく、2027年3月期の予想配当利回りも約2.9%あるため、優待と配当を同時に受け取りたい場合に比較しやすい銘柄です。

一方、300株でも8月20日終値ベースで約205.8万円が必要で、1年以上の継続保有条件もあります。優待額だけなら魅力がありますが、取得資金は山口FGや第四北越FGより大きいため、愛知・東海の特産品に魅力を感じるか、配当を含めて長期保有できるかまで確認したい銘柄です。

福井銀行(8362)

2027年3月期予想配当150円
予想配当利回り2.27%
2027年3月末から300株:3,000円/500株:5,000円/1,000株:8,000円相当
長期保有優遇5年以上で5,000円/8,000円/12,000円相当に拡充
権利月3月末
8/20終値6,600円

福井銀行は、2027年3月末分から株主優待を拡充する予定です。300株以上で3,000円相当、500株以上で5,000円相当、1,000株以上で8,000円相当となり、5年以上の長期保有では最大12,000円相当まで優待額が上がります。長期保有で優待を厚くする設計が明確で、数年単位で保有する投資家ほどメリットが大きくなります。

一方、300株でも必要資金は約198万円と高く、5年以上の長期優遇を受けるには時間も必要です。短期的な優待利回りで見るより、地方銀行としての利益成長や配当を確認しながら長期保有できるかが重要です。優待拡充は魅力ですが、必要資金の大きさを考えると「優待額だけで選ぶ銘柄」ではありません。

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地方銀行のカタログギフト優待を比較

地方銀行のカタログギフト優待を比較

地方銀行の株主優待で人気が高いのが、地元の食品や特産品を選べるカタログギフトです。ただし、必要株数と保有期間は銀行ごとに大きく異なります。現在発表されている次回以降の制度を基準にすると、主なカタログ優待は以下の通りです。

銘柄カタログ最低株数最低投資額優待相当額継続保有主な特徴
十六FG1,000株約251万円3,000円相当なし岐阜・愛知などの地元名産品(9月末)
山口FG500株約153.8万円2,000円相当1年以上1,000株以上で5,000円相当カタログ
第四北越FG600株約145.6万円2,500円相当1年以上新潟+TSUBASA地域産品
群馬銀行1,000株約267.0万円2,500円相当なし3年以上で優待額を拡充
七十七銀行500株約183.8万円4,000円相当1年以上地元特産品・QUOカード・寄付から選択
南都銀行1,000株約186.5万円2,000円相当なし3年以上で3,000円相当に拡充
福井銀行300株約198.0万円3,000円相当なし2027年3月末から。5年以上で拡充
名古屋銀行300株約205.8万円3,000円相当1年以上1,000株5,000円、1,500株10,000円
めぶきFG1,000株約160.9万円2,500円相当1年以上茨城・栃木など。2026年は641品
千葉銀行1,000株約271.0万円3,000円相当1年以上千葉県産品・TSUBASA・寄付など
いよぎんHD1,000株約383.0万円5,000円相当1年以上愛媛県産品・TSUBASA・定期預金等から選択
百十四銀行400株約118.0万円2,500円相当1年以上2027年3月末から分割後基準。長期優遇あり

カタログ取得に必要な投資額まで見ると、百十四銀行は約118万円、第四北越FGは約145.6万円、山口FGは約153.8万円が比較的低い水準です。一方、十六FGの冬カタログは1,000株・約251万円、いよぎんHDは1,000株・約383万円が必要です。カタログの「金額」だけでなく、その優待を得るために何円の株式を保有する必要があるかまで見ることが重要です。

また、TSUBASAアライアンス参加行では、自行の地元産品だけでなく他地域の商品を選べるケースがあります。毎年同じ地域の商品だけでは選択肢が狭く感じる場合、第四北越FGや千葉銀行、いよぎんHDなどのように選択範囲が広い制度は使いやすさで差が出ます。

少額で取得しやすい銀行株の株主優待を比較

少額で取得しやすい銀行株の株主優待を比較

「優待が豪華か」だけでなく、取得に必要な資金を比べると評価は大きく変わります。8月20日終値ベースで最低限の優待対象になる投資額を比較すると、南都銀行は約18.7万円、山口FGは約30.8万円、十六FGの夏優待は約50.2万円から対象になります。

銘柄最低株数最低投資額最低区分の優待注意点
南都銀行100株約18.7万円定期預金金利+0.30%カタログは1,000株・約186.5万円
山口FG100株約30.8万円QUOカード500円1年以上。地域特産品は500株から
十六FG200株約50.2万円天然水24本冬の3,000円相当は1,000株・約251万円
三井住友FG100株※初回約65.5万円定期預金優待・イベント等Vポイントは1年以上など追加条件あり
第四北越FG300株約72.8万円新潟県産品1,000円相当1年以上。カタログは600株
群馬銀行300株約80.1万円地元商品1,000円相当継続保有条件なし。3年以上で拡充
めぶきFG1,000株約160.9万円カタログ2,500円相当1年以上
七十七銀行500株約183.8万円4,000円相当1年以上
福井銀行300株約198.0万円3,000円相当2027年3月末から
名古屋銀行300株約205.8万円3,000円相当1年以上

少額取得では南都銀行の100株優待が目立ちますが、内容は定期預金の金利上乗せなので、預金を利用しなければ実益はありません。十六FGは夏優待なら200株で天然水を受け取れますが、冬の3,000円相当カタログには1,000株・約251万円が必要です。反対に七十七銀行や名古屋銀行は最低投資額が大きい代わりに、最初から数千円相当の選べる優待が用意されています。

したがって、最低投資額は「安いほど良い」という指標ではありません。少額で株主優待を体験したいのか、カタログの内容を重視するのか、配当収入まで含めて長く持つのかによって、適した銀行は変わります。

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配当+株主優待の額面ベース参考利回りを比較

銀行株は配当利回りが比較的高い銘柄も多いため、優待だけでなく年間配当と合わせて見ると保有メリットを比較しやすくなります。金額換算できる優待の額面を使い、8月20日終値を基準に「額面ベースの参考利回り」を計算すると以下のようになります。

銘柄計算株数配当利回り優待利回り額面ベース参考利回り計算条件
三井住友FG100株2.75%約0.76%約3.51%5,000ポイント。1年以上保有・Olive契約・所定預金残高などの条件達成時
第四北越FG300株3.30%約0.14%約3.43%1,000円相当。1年以上
山口FG100株3.12%約0.16%約3.28%QUO500円。1年以上
南都銀行1,000株3.00%約0.11%約3.11%2,000円カタログで計算。預金優待は含めず
名古屋銀行300株2.92%約0.15%約3.06%3,000円相当。1年以上
七十七銀行500株2.83%約0.22%約3.05%4,000円相当。1年以上
めぶきFG1,000株2.74%約0.16%約2.89%2,500円相当。1年以上
群馬銀行300株2.62%約0.12%約2.75%1,000円相当
福井銀行300株2.27%約0.15%約2.42%2027年3月末の3,000円相当で計算
十六FG1,000株2.11%約0.12%約2.23%冬3,000円相当のみ計算。夏の天然水は含めず

※額面ベース参考利回り=予想配当利回り+優待相当額÷投資額。カタログ・QUOカード・ポイントなどの額面をそのまま金銭価値として計算した参考値で、税金・手数料・商品価値の個人差は考慮していません。配当・優待の継続を保証するものでもありません。SMFGは1年以上の継続保有、Olive契約、Olive口座残高15万円以上など所定条件を満たした場合の5,000ポイントで計算しています。

この比較で注目しやすいのは第四北越FGと山口FGです。優待利回り自体は0.1%台でも、配当利回りが3%台あるため、受取額の中心は配当です。十六FGは冬の3,000円相当を受け取るために1,000株必要となるため、優待利回りは約0.12%、額面ベース参考利回りは約2.23%にとどまります。夏の天然水は金額換算していないため、この数値には含めていません。

SMFGは条件を満たした場合の額面ベース参考利回りが高くなりますが、Olive契約、預金残高、継続保有期間などがあるため、5,000ポイントを誰でも受け取れるわけではありません。銀行株の優待では、参考利回りの数字だけで順位を決めるより、「条件を無理なく満たせるか」を先に確認することが重要です。

メガバンクにも株主優待はある?

三菱UFJFG、三井住友FG、みずほFGの3メガバンクでは、2026年に株主優待の有無が分かれています。現在、独自の株主優待制度を新設しているのは三井住友FGです。

銘柄株主優待主な内容ポイント
三井住友FGあり(2026年新設)Vポイント、定期預金金利上乗せ、イベントOliveなど追加条件あり。初回2026年9月末
三菱UFJFGなし2016年9月30日基準分を最後に廃止。配布済みクーポンは2017年12月29日まで利用可能
みずほFGなし公式サイトで「現時点において実施していません」と明記

MUFGは、株主への公平な利益還元の観点から、2016年9月30日時点の対象株主への提供を最後に株主優待制度を廃止しました。配布済みの優待クーポンは2017年12月29日まで利用可能でした。みずほFGも現時点では株主優待を実施していません。メガバンクは配当や自己株式取得による還元規模が大きいため、「優待がない=株主還元が弱い」とは限りません。

一方、SMFGの新制度はVポイントやOliveを使うことで、株主にグループサービスを利用してもらう狙いが強い優待です。地方銀行の特産品カタログとは性格が違うため、「日常で使いやすいポイント優待」を重視する場合に比較対象になります。

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SBI新生銀行の株主優待は2027年以降の継続が未定

SBI新生銀行は、2026年3月末の株主を対象に、100株以上でXRP交換券約2,000円相当またはSBIグループ関連商品などから選べる株主優待を実施しました。再上場後の株主向け施策として注目しやすい内容でしたが、会社は次年度以降の実施について「未定」としており、制度内容を改めて検討するとしています。

2027年以降の実施は未定のため、現時点では継続的な株主優待として評価できる段階ではありません。2026年に魅力的な優待が実施されても、翌年も同じ条件で受け取れるとは限りません。SBI新生銀行を優待目的で検討する場合は、次回基準日前に最新のIRで実施有無を確認する必要があります。

2026年に新設・拡充された銀行株の株主優待

銀行株の株主優待は固定された制度ではなく、2026年にも新設や拡充が相次いでいます。株主優待は株式分割や制度改定によって必要株数・内容が変わるため、最新の条件を確認することが重要です。

銘柄変更内容適用時期主なポイント
三井住友FG新設2026年9月末Vポイント、定期預金金利上乗せ、イベント招待を導入
七十七銀行拡充2026年3月末~分割後基準で500株4,000円相当から。選択肢も拡大
南都銀行制度調整・拡充2026年~株式分割後の必要株数へ変更。預金優待+カタログを継続
十六FG分割・優待拡充2026年4月~1株→5株分割後、夏200株・冬1,000株。分割前換算では40株・200株
千葉銀行選択肢拡充2026年地域商品に加え、スポーツ関連チケット・グッズ等を拡充
福井銀行拡充予定2027年3月末~300株3,000円相当から。5年以上の長期保有優遇を強化
SBI新生銀行2026年3月に実施2026年3月末XRP約2,000円相当など。次年度以降は未定

特に株式分割を実施した銀行は、以前の「100株」「500株」といった必要株数がそのまま使えないケースがあります。株式分割後は株価も株数も変わるため、優待取得に必要な投資額を比較するときは、最新の株数条件と現在株価を同じ基準で組み合わせる必要があります。

銀行株の株主優待を選ぶときの注意点

長期保有条件を確認する

地方銀行のカタログ優待では、1年以上の継続保有を条件にする銘柄が多くあります。山口FG、第四北越FG、七十七銀行、名古屋銀行、めぶきFGなどは、権利確定日の直前に買っただけでは次回優待の対象にならない場合があります。株主名簿に同一株主番号で継続して記載されることを条件にしている企業もあるため、証券会社の変更や名義変更などで株主番号が変わるケースにも注意が必要です。

必要株数と最低投資額を確認する

「3,000円相当のカタログ」という優待額が同じでも、300株で取得できる銘柄と1,000株必要な銘柄では資金効率が大きく違います。株式分割によって必要株数が変更される場合もあるため、現在の優待条件と株価を同じ基準日で確認することが重要です。

株主優待は変更・廃止されることがある

株主優待は配当のように毎期の利益処分として決まるものではなく、企業の判断で新設・変更・廃止されます。MUFGは2016年9月30日基準分への提供を最後に株主優待制度を廃止しました。SBI新生銀行の2026年優待も翌年度以降は未定です。優待を長期投資の前提にする場合ほど、制度が維持される根拠や会社の株主還元方針を定期的に確認する必要があります。

優待だけでなく配当と業績も確認する

株主優待が数千円相当あっても、株価が大きく下落すれば優待額を上回る損失が生じます。銀行株では、国内金利の変化による資金利益、貸出成長、信用コスト、有価証券損益などが業績を左右します。優待をきっかけに銘柄を選ぶ場合でも、配当が無理なく利益で支えられているか、銀行本体の収益が伸びているかまで確認することが重要です。

NISAで銀行株の株主優待は受け取れる?

NISA口座で銀行株を保有していても、株主名簿上の必要株数や継続保有条件を満たせば株主優待の対象になります。SMFGも、特定口座・一般口座・NISA口座など口座種別が異なる場合の株主番号の扱いを優待FAQで説明しており、NISA口座だから優待対象外になる制度ではありません。

一方、NISAで上場株式の配当を非課税で受け取るには、配当金の受取方法を「株式数比例配分方式」に設定する必要があります。日本証券業協会によると、配当金領収証方式や指定銀行口座で受け取る方式では、NISA口座の株式でも20.315%が源泉徴収されます。優待と配当は別の仕組みなので、配当の非課税メリットまで得たい場合は受取方式も確認しておきましょう。

また、長期保有優待では同一株主番号での継続記録が重要になる場合があります。NISAと課税口座をまたいで保有したり、証券会社を変更したりする際は、保有株数の合算可否や株主番号の扱いを各社の優待規定で確認するのが安全です。

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まとめ:銀行株の株主優待は「内容・必要資金・配当」で比較しよう

銀行株の株主優待は、地元特産品のカタログからポイント、定期預金金利の上乗せまで幅があります。最低投資額では南都銀行や山口FGが比較しやすく、配当利回りまで含めたバランスでは第四北越FGや山口FGが候補になります。十六FGは夏優待なら200株・約50.2万円から対象ですが、冬のカタログには1,000株・約251万円が必要です。七十七銀行や名古屋銀行は必要資金が大きい一方、選べる優待の金額や内容が充実しています。

2026年はSMFGの新設、七十七銀行や福井銀行などの拡充、株式分割に伴う条件変更もありました。優待ランキングは制度変更によって入れ替わるため、「優待が豪華か」だけでなく、必要株数、継続保有条件、配当、業績まで同じ基準で確認することが重要です。

出典

1. 十六フィナンシャルグループ「株主優待制度」

2. 十六フィナンシャルグループ「2026年5月 IRプレゼンテーション資料」

3. 山口フィナンシャルグループ「株主還元(配当・優待)」

4. 第四北越フィナンシャルグループ「株主優待」

5. 第四北越フィナンシャルグループ「配当情報」

6. 三井住友フィナンシャルグループ「株主優待のご案内」

7. 群馬銀行「株主優待制度」

8. 七十七銀行「株主優待制度」

9. 七十七銀行「株主優待制度の変更に関するお知らせ」

10. 南都銀行「株主優待制度」

11. 福井銀行「株主還元方針・株主優待制度の拡充」

12. 名古屋銀行「株主優待制度」

13. めぶきフィナンシャルグループ「株主優待制度」

14. 千葉銀行「株主優待制度の拡充」

15. いよぎんホールディングス「株主優待制度」

16. 百十四銀行「株主優待制度」

17. SBI新生銀行「株主優待制度に関するお知らせ」

18. 三菱UFJフィナンシャル・グループ「株主優待制度廃止について」

19. みずほフィナンシャルグループ「株式事務・株主優待」

20. 日本証券業協会「NISAのよくある質問」

21. Yahoo!ファイナンス「十六フィナンシャルグループ(7380)」

22. Yahoo!ファイナンス「山口フィナンシャルグループ(8418)」

23. Yahoo!ファイナンス「第四北越フィナンシャルグループ(7327)」

24. Yahoo!ファイナンス「三井住友フィナンシャルグループ(8316)」

25. Yahoo!ファイナンス「群馬銀行(8334)」

26. Yahoo!ファイナンス「七十七銀行(8341)」

27. Yahoo!ファイナンス「南都銀行(8367)」

28. Yahoo!ファイナンス「福井銀行(8362)」

29. Yahoo!ファイナンス「名古屋銀行(8522)」

30. Yahoo!ファイナンス「めぶきフィナンシャルグループ(7167)」

31. Yahoo!ファイナンス「千葉銀行(8331)株価時系列」

32. Yahoo!ファイナンス「いよぎんホールディングス(5830)株価時系列」

33. Yahoo!ファイナンス「百十四銀行(8386)株価時系列」

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この記事を書いた人

投資歴7年。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員資格取得。2019年に100万円から投資スタート。2022年に1000万円→2025に年5000万円突破。
YouTubeでは株式投資・企業決算を中心とした解説動画を200本以上公開(チャンネル登録者数5000人)。日本株を中心に、企業決算や業績、株価材料を分析しています。

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