※優待制度・利用条件・権利付き最終日は2026年9月3日時点で確認できる情報を基準にしています。制度変更が行われることもあるため、権利取得や利用の前に商船三井の最新IR情報を確認してください。
商船三井(9104)には、クルーズやフェリーを利用する際の割引券に加えて、長期保有の株主向けカタログギフトがあります。「100株では何がもらえるのか」「300株まで増やすと何が変わるのか」と迷っている人も多いのではないでしょうか。
優待そのものは100株から受け取れますが、注意したい点が2つあります。3月末と9月末でもらえる内容が違うことと、カタログギフトには300株以上・2年以上という別の条件があることです。年2回優待があるという情報だけを見ると、すべての優待が年2回もらえるように読めてしまいます。
必要株数と優待内容の対応、権利確定日、届く時期、実際の使い方まで順番に整理します。

商船三井の株主優待は何株から?

対象は100株以上を保有している株主です。100株は商船三井の1単元にあたり、まず100株を保有すればクルーズ優待を受け取れます。さらに9月末時点で100株以上を保有していると、「さんふらわあ」で利用できるフェリーサービスクーポンも受け取れます。
一方、3,000円相当のオリジナルカタログギフトは100株では対象になりません。300株以上を2年以上継続して保有する必要があります。100株から始まる優待と、300株以上の長期保有者向け優待に分けて考えると整理しやすくなります。
| 保有株数 | 3月末の優待 | 9月末の優待 | 長期保有優待 |
|---|---|---|---|
| 100〜299株 | クルーズ優待2枚 | クルーズ優待2枚+フェリークーポン1枚 | なし |
| 300〜1,499株 | クルーズ優待2枚 | クルーズ優待2枚+フェリークーポン1枚 | 2年以上継続保有で3,000円相当 |
| 1,500〜2,999株 | クルーズ優待4枚 | クルーズ優待4枚+フェリークーポン2枚 | 2年以上継続保有で3,000円相当 |
| 3,000株以上 | クルーズ優待6枚 | クルーズ優待6枚+フェリークーポン3枚 | 2年以上継続保有で3,000円相当 |
※カタログギフトは、300株以上を2年以上継続保有している場合に3月末基準で年1回贈呈されます。
100株から株主優待を受け取れる
100株以上を保有すると、3月末と9月末の年2回、三井オーシャンクルーズのクルーズ優待券がそれぞれ2枚ずつ送付されます。通年で保有していれば、年間で合計4枚を受け取る計算です。
9月末の株主には、クルーズ優待に加えて商船三井さんふらわあが運航するフェリーで利用できる5,000円割引のクーポンが1枚送られます。クルーズを利用しない人にとっては、9月のフェリー優待の方が金額で価値を把握しやすい優待になります。
なお、100株から300株へ増やしても、クルーズ優待券やフェリークーポンの枚数は増えません。枚数が増えるのは1,500株以上からです。300株を保有する優待上の意味は、2年以上の継続保有条件を満たした場合にカタログギフトが追加される点にあります。
300株を2年以上保有するとカタログギフトも受け取れる
300株以上を2年以上継続して保有すると、毎年3月末を基準として3,000円相当の商船三井オリジナルカタログギフトが追加されます。カタログには、商船三井グループが展開するクルーズやフェリー事業にちなんだ各地の名産品などが用意され、対象株主はその中から商品を選びます。
見落としやすいのが「2年以上」の判定方法です。商船三井では、300株以上の保有を維持したうえで、3月末と9月末の株主名簿に同一株主番号で5回以上連続して記載されている株主を、2年以上継続保有として扱います。購入日から2年が経過すれば自動的に対象になるわけではありません。
また、カタログギフトは300株以上であれば保有株数にかかわらず3,000円相当です。1,500株や3,000株まで増やすとクルーズ・フェリー優待の枚数は増えますが、カタログギフトの金額が株数に応じて増える制度ではありません。
商船三井の株主優待の内容【3種類】
優待は、三井オーシャンクルーズのクルーズ優待、「さんふらわあ」のフェリーサービス優待、長期保有者向けのオリジナルカタログギフトの3種類です。それぞれ基準日と必要株数が異なるため、個別に確認しておきたいところです。
三井オーシャンクルーズのクルーズ優待券
対象は、毎年3月31日と9月30日時点で100株以上を保有している株主です。100株〜1,499株では2枚、1,500株〜2,999株では4枚、3,000株以上では6枚が、3月分・9月分それぞれ送付されます。
| 保有株数 | 3月末 | 9月末 |
|---|---|---|
| 100〜1,499株 | 2枚 | 2枚 |
| 1,500〜2,999株 | 4枚 | 4枚 |
| 3,000株以上 | 6枚 | 6枚 |
優待券は、商船三井クルーズが企画・実施する一般募集のクルーズに利用できます。1人1クルーズにつき2枚まで利用でき、1枚なら旅行代金が10%割引、2枚なら20%割引です。ただし30日以上のクルーズでは割引率が下がり、1枚で3%、2枚で6%になります。
チャータークルーズは対象外です。ホテルや航空機などを含む旅行商品では、旅行代金全体ではなく船賃部分が割引の対象になります。表示されているツアー代金に対して単純に10%・20%引きになるとは限りません。
有効期間は、3月期分が7月1日から翌年6月30日まで、9月期分が1月1日から12月31日までで、いずれも出港日を基準に判定されます。優待券は株主本人以外も利用できますが、株主情報が明記されていない券は利用できません。
「さんふらわあ」のフェリーサービスクーポン
対象は、毎年9月30日時点で100株以上を保有している株主で、年1回贈呈されます。100株〜1,499株では1枚、1,500株〜2,999株では2枚、3,000株以上では3枚です。
クーポン1枚につき、商船三井さんふらわあが運航するフェリーの大人運賃から、1人1乗船・片道につき5,000円が割り引かれます。対象航路は大洗〜苫小牧の首都圏・北海道航路と、神戸〜大分、大阪〜別府、大阪〜志布志の関西・九州航路です。
小児運賃、無人航送、貨物運賃、法人料金などには利用できません。額面未満の利用でも釣り銭は出ず、現金への引き換えもできません。有効期間は毎年1月1日から12月31日までで、出港日を基準に判定されます。
フェリークーポンも株主本人以外の利用が認められています。ただし、印字された株主情報が判別できない券は利用できないため、券面を加工したり必要な情報が読めない状態にしたりしないよう注意が必要です。
300株以上・2年以上で3,000円相当のカタログギフト
長期保有優待として、300株以上を2年以上継続保有している株主には3,000円相当のオリジナルカタログギフトが年1回贈呈されます。基準日は3月末で、6月下旬に発送される株式関係書類に同封されます。
対象商品は、クルーズやフェリー事業に関連する地域の名産品などです。カタログの具体的な商品は年度によって変わるため、届いた年度のカタログで内容を確認することになります。
商船三井の株主優待を受け取るための必要投資額
必要な資金は「株価×株数」で計算できます。2026年9月3日の終値7,190円を例にすると、100株の購入金額は約71万9,000円、300株なら約215万7,000円です。売買手数料は含めていません。
| 保有株数 | 必要投資額 | 受け取れる優待 |
|---|---|---|
| 100株 | 719,000円 | クルーズ優待 年4枚+フェリークーポン 年1枚 |
| 300株 | 2,157,000円 | 上記+2年以上継続保有でカタログギフト3,000円相当 |
| 1,500株 | 10,785,000円 | クルーズ優待 年8枚+フェリークーポン 年2枚+カタログギフト |
金額で価値を計算しやすいフェリークーポン5,000円分だけで見ると、100株の優待利回りは約0.70%です。300株でカタログギフト3,000円相当を加えても、合計8,000円相当で約0.37%にとどまります。
カタログギフトのために100株から300株へ増やす場合、追加で約143万8,000円の資金が必要です。それに対して増える優待は年3,000円相当で、クルーズ・フェリー優待の枚数は変わりません。優待だけを理由に保有株数を増やすのではなく、配当や株価の見通しも含めて判断することになります。
なお、クルーズ優待券は割引率で決まるため、利用するクルーズの料金によって金額価値が大きく変わります。上の利回りは金額が確定している優待だけで計算した参考値です。
商船三井の株主優待の権利確定日はいつ?
基準日は3月末と9月末です。ただし、すべての優待が年2回もらえるわけではありません。クルーズ優待は3月末と9月末の年2回、フェリークーポンは9月末のみ、長期保有のカタログギフトは3月末のみが対象です。
| 優待 | 3月末 | 9月末 |
|---|---|---|
| クルーズ優待 | 対象 | 対象 |
| フェリークーポン | 対象外 | 対象 |
| カタログギフト | 対象(300株以上・2年以上) | 対象外 |
権利確定日に買っても間に合わない
権利確定日に株主名簿へ記載されるには、権利付き最終日までに株式を購入して保有しておく必要があります。権利確定日の当日に初めて株を買っても、その回の優待対象にはなりません。
2026年9月の権利付き最終日は9月28日
2026年9月末優待の場合、権利確定日は9月30日、権利付き最終日は9月28日です。9月28日の取引終了時点まで株式を保有していれば、9月末基準のクルーズ優待とフェリークーポンの対象になります。翌9月29日は権利落ち日です。
権利確定日と権利付き最終日は別のものとして押さえておきたいところです。また、権利を得た直後は配当や優待分を意識して株価が下がることもあるため、優待額だけを見て短期売買を判断すると想定と異なる結果になります。
商船三井の株主優待はいつ届く?
基準日からすぐ届くわけではありません。3月末基準の優待は6月下旬、9月末基準の優待は11月下旬が目安です。同封される優待は基準日によって異なります。
3月分は6月下旬に届く
3月末時点の株主に対するクルーズ優待券は、毎年6月開催の定時株主総会終了後に発送される株式関係書類に同封され、6月下旬に届く予定です。300株以上を2年以上継続保有している株主向けのオリジナルカタログギフトも、同じく6月下旬に発送されます。
3月分のクルーズ優待券は、7月1日から翌年6月30日まで有効です。受け取った直後から無期限に利用できるわけではないため、利用予定のクルーズの出港日が有効期間内かを確認します。
9月分は11月下旬に届く
9月末時点の株主には、クルーズ優待券とフェリーサービスクーポンが中間決算関係書類に同封され、11月下旬に発送されます。
9月分のクルーズ優待券とフェリークーポンは、いずれも翌年1月1日から12月31日までが基本的な有効期間です。年末に届いてすぐ使う優待というより、翌年1年間に使う優待という位置づけになります。
商船三井の株主優待の使い方
クルーズ優待とフェリークーポンでは利用方法が異なります。どちらも券を持っているだけで自動的に割引されるわけではなく、予約時や精算時に優待を利用すると伝える必要があります。
クルーズ優待券の使い方
- 三井オーシャンクルーズのクルーズデスク、または旅行会社で対象クルーズを予約する
- 予約時に株主優待券を利用することを伝える(電話予約の場合も申し出る)
- 優待券に利用するクルーズ名と利用者名を記入する
- 案内に従って優待券を提出し、割引を適用してもらう
1人1クルーズにつき2枚まで利用でき、1枚で10%、2枚で20%の割引が基本です。高額なクルーズほど割引額も大きくなるため、実際に三井オーシャンクルーズを利用する人にとっては、フェリーの5,000円クーポン以上の金銭的価値になることもあります。
一方、30日以上のクルーズでは割引率が1枚3%・2枚6%になり、チャータークルーズは対象外です。予約前に対象商品と割引条件を確認しておきます。
さんふらわあのフェリークーポンの使い方
- 利用する航路の予約センターへ電話で予約する
- 予約時にフェリーサービスクーポンを利用することを伝える
- 乗船ターミナルの発券窓口で精算する際にクーポン券を渡す
- 大人運賃から1人1乗船・片道につき5,000円の割引を受ける
フェリークーポンは、旅行代理店を介した予約や、鉄道・バスなど他の交通機関と組み合わせた企画切符では利用できません。他の割引制度と併用できるかはケースによって異なるため、予約時に確認するのが確実です。
また、5,000円未満の支払いに使っても釣り銭は出ません。5,000円以上の対象運賃で利用するのが基本になります。
カタログギフトの申し込み方法
対象株主には、6月下旬の株式関係書類とともにカタログが送付されます。掲載されている商品の中から希望する商品を選び、同封されている案内に従って申し込みます。
具体的な商品や申込方法、申込期限は年度によって変更されることがあります。優待を受け取った際は、その年度のカタログと案内書類に記載された最新情報を確認してください。
商船三井の株主優待はお得?
金額が固定されたQUOカードのような制度ではないため、実際にクルーズやフェリーを利用するかどうかで価値が大きく変わります。自分が使うサービスと保有株数を合わせて考えることになります。
100株でもフェリーを利用するなら5,000円分の割引を受けられる
100株保有では9月末にフェリーサービスクーポン1枚がもらえるため、対象航路を利用する人であれば年間5,000円分の割引価値をそのまま受け取れます。
さらにクルーズ優待券は年間4枚受け取れます。通常の対象クルーズなら1人につき2枚まで使って20%割引になるため、クルーズ料金によっては割引額がかなり大きくなります。ただし、クルーズを利用しない人にとってこの優待の実質的な価値は低くなります。
優待を評価するときは、優待券の理論上の最大割引額ではなく、自分や家族が実際に使う可能性があるかで見る方が実態に合います。
300株・2年以上はカタログギフト目的で考える
100株から300株へ増やしても、クルーズ優待は各回2枚、フェリークーポンは年1枚のままです。300株保有で追加されるのは、2年以上の継続保有条件を満たした後の3,000円相当カタログギフトだけです。
優待を充実させるために300株へ増やす場合は、追加で必要となる約143万8,000円に対して年3,000円相当の優待が見合うかを考えることになります。商船三井は配当も投資判断の要素になるため、優待だけでなく配当方針や業績、株価水準も合わせて判断する形になります。
楽天証券

商船三井の株主優待は金券ショップやメルカリで売れる?
クルーズ優待券とフェリークーポンは、公式に株主本人以外の利用が認められています。ただし、他人が利用できることと、どの売買サービスでも自由に出品・売却できることは別の問題です。
株主本人以外でも優待券は利用できる
商船三井は、クルーズ優待券・フェリークーポンのいずれについても株主本人以外の利用を認めています。家族や知人に渡して利用してもらうこと自体は可能です。
ただし、クルーズ優待券は株主情報が明記されていないもの、フェリークーポンは印字された株主情報が判別できないものは利用できません。個人情報を消したり券面を加工したりすると、利用できなくなります。
売却する場合は金券ショップ・フリマサイトの最新ルールを確認する
金券ショップでの買取可否や買取価格は店舗によって異なり、常に取り扱いがあるとは限りません。売却を考える場合は、利用する店舗へ事前に確認することになります。
メルカリでは、現物の割引券・クーポン券が一律に出品禁止されているわけではありません。一方で、個人情報を含む出品・投稿は禁止されています。商船三井の優待券は利用時に株主情報が判別できる必要があるため、出品する場合は券面に含まれる情報と、その時点のメルカリの最新ルールを確認する必要があります。
過去に出品されていたとしても、現在も出品できるとは限りません。フリマサイトのルールは変更されるため、最新の規約が優先されます。
商船三井の株主優待で注意したいポイント
3月と9月では優待内容が違う
3月末と9月末の両方でクルーズ優待は受け取れますが、フェリークーポンは9月末だけ、カタログギフトは3月末だけです。年2回優待があるという情報だけでは、すべての優待が年2回もらえるように読めてしまいます。
カタログギフトは300株を保有するだけではもらえない
300株以上を保有するだけでは対象になりません。300株以上を維持した状態で、3月末と9月末の株主名簿に同一株主番号で5回以上連続して記載される必要があります。途中で300株未満になるなど条件を満たさなくなると、2年以上の継続保有として扱われないことがあります。
優待券には有効期限がある
クルーズ優待券は3月期分が7月1日〜翌年6月30日、9月期分が1月1日〜12月31日です。フェリークーポンも1月1日〜12月31日の1年間が有効期間です。どちらも出港日を基準に判定されるため、予約日ではなく実際に船が出る日が有効期間内かを確認します。
紛失しても再発行されない
クルーズ優待券とフェリークーポンはいずれも再発行されません。フェリークーポンは現金への引き換えもできず、釣り銭も出ません。届いたら有効期限と利用条件を確認し、利用するまで保管しておくことになります。
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商船三井の株主優待は100株から受け取れます。100株を保有していれば3月末と9月末にクルーズ優待券を各2枚受け取れ、9月末には「さんふらわあ」で使える5,000円割引のフェリークーポンも1枚追加されます。
300株以上を2年以上継続保有すると、3月末に3,000円相当のオリジナルカタログギフトが加わります。ただし100株から300株へ増やしてもクルーズ・フェリー優待の枚数は変わらず、枚数が増えるのは1,500株以上からです。9月3日終値で計算すると、300株にするには追加で約143万8,000円が必要になります。
優待の価値はクルーズやフェリーを実際に利用するかで大きく変わります。金額が確定している優待だけで見た利回りは100株で約0.70%にとどまるため、優待だけで保有株数を決めるのではなく、配当や業績、株価の見通しも含めて判断することになります。
出典
商船三井「株主優待制度」 https://ir.mol.co.jp/ja/ir/stock/sbp.html
Yahoo!ファイナンス「商船三井(9104)株主優待」 https://finance.yahoo.co.jp/quote/9104.T/incentive
Yahoo!ファイナンス「商船三井(9104)株価・株式情報」 https://finance.yahoo.co.jp/quote/9104.T
日本取引所グループ「株式等の決済期間短縮化(T+2化)」 https://www.jpx.co.jp/equities/clearing-settlement/tplus2-settlement-cycle/
メルカリ ヘルプセンター「個人情報を含む出品・投稿について」 https://help.jp.mercari.com/guide/articles/854/
メルカリ ヘルプセンター「チケット類(禁止されている出品物)」 https://help.jp.mercari.com/guide/articles/888/
メルカリ ヘルプセンター「電子チケット・電子クーポンについて」 https://help.jp.mercari.com/guide/articles/1298/
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