ロイヤルホストが70店舗閉店!?今後はどうなる?第1四半期決算について解説

ロイヤルホストを運営している会社の決算発表がありました。

https://www.news24.jp/articles/2020/05/15/06643927.html

新型コロナウイルスの影響で業績は芳しくなく、今期中に70店舗ほど閉店する予定とのことです。

外食産業は厳しい局面に立たされていますが、これだけ大きな企業でも影響が大きいんだという風に思い知らされます。

どのくらい業績が悪かったのか、気になるところですよね。

今回は、ロイヤルホストを運営している会社であるロイヤルホールディングス株式会社について、決算の概要や今後どうなるのかという点について解説していきたいと思います。

まずは、知らない方向けにロイヤルホールディングスの会社の概要について説明します。

決算から見たい人は目次からどうぞ。

目次

ロイヤルホールディングスって何をやっている会社?

まず、ロイヤルホールディングスの事業内容について、見ていきましょう。

ロイヤルホールディングスは、「ロイヤルホスト」だけを運営しているのではありません。

主な事業の柱は以下の6つがあります。

  • 外食事業
  • コントラクト事業
  • 機内食事業
  • ホテル事業
  • 食品事業
  • 不動産事業

外食事業

まずは、一番馴染みのある、「外食事業」です。

代表的なチェーン店としては

  • ロイヤルホスト
  • てんや
  • カウボーイ家族
  • シズラー
  • シェーキーズ
  • レストラン花の木
  • ロイヤルガーデンカフェ
  • ピンクベリー
  • ザ・サードカフェ・スタンダードコーヒー

等を運営していました。

コントラクト事業

あまり知られていないかもしれませんが、ロイヤルホールディングスでは、「コントラクト事業」も行なっています。

具体的には、空港ターミナルビル内、高速道路のSA、コンベンション施設、オフィスビル、病院内、百貨店、官公庁などにレストランを展開しています。

その立地や利用者等に合わせた多種多様な飲食店を展開しているとのことです。

機内食事業

国内外の航空会社からの委託により、機内食の製作、搭載を行なっています。

該当する空港は、関西国際空港、那覇空港です。

機内食事業ということで、航空機の運航状況などにも影響を受けやすいと言えます。

ホテル事業

実は、ロイヤルホールディングスはホテル事業も行なっています。

全国に「リッチモンドホテル」を43店舗展開しており、ビジネスマンなどが出張などでよく利用しているそうです。

また、インバウンド層の宿泊も多いようです。

食品事業

当社該当レストランで使用する食品は、この「食品事業」部門で製造、販売、運送を行なっています。

また、外部企業向けにも食品製造を行なっています。

不動産事業

ロイヤルホールディングスでは、不動産の賃貸も行なっています。

年間の売上高は50百万程ですので、大規模に運営しているわけではないですが、貴重な事業であると言えます。

ロイヤルホールディングス株式会社の2020年第1四半期決算について

では、ロイヤルホールディングスの第1四半期決算について見ていきましょう。

決算については、会社ホームページから見ることができます。

https://www.royal-holdings.co.jp/ir/accounts/settlement.php

・2020年度第1四半期の決算(単位は百万円)

  2020/1Q 2019/1Q
売上高 27,915 33,458
営業利益 -2,568 708
経常利益 -2,806 650
当時純利益 -3,414 305

 

財務内容についてはこちらです。

  2020/1Q 2019/12
総資産 109,428 102,540
純資産 46,490 52,028
自己資本比率(%) 41.6 49.6

新型コロナウイルスの影響が大きく出ており、売上高は前期比マイナス55億円となりました。

その結果、営業赤字となってしまい、最終利益も34億円の赤字となってしまいました。

事業部門別の決算分析

ロイヤルホールディングスは6つの事業に分けられていますが、事業部門別の経営成績はどうだったのでしょうか。

結論から言うと、不動産部門以外の5つの部門では、新型コロナウイルスの影響を大幅に受けています

外食事業では、新型コロナウイルスの影響による外出自粛や店舗の臨時休業の影響で、売上高は前期比マイナス10%となっています。

コントラクト事業では、空港ターミナルビルやSA、百貨店などの売上が激減しました。

また、テレワークの普及により、オフィスビルに出店していた店舗の来店客数が減少しています。

その結果、コントラクト事業の売上高は前期比マイナス19.2%という結果になりました。

機内食事業でも、新型コロナウイルスの感染拡大による航空機利用減少や減便から、機内食の搭載数量は大幅激減しています。

売上ベースで見ると、前期比マイナス31.3%と言う結果になりました。

ホテル事業は、訪日外国人の需要が一気に低下したことと、企業の出張自粛、国内イベントの中止が影響した結果宿泊数が激減しました。

その結果、売上高は前年比マイナス24.1%となったようです。

食品事業においては、ロイヤルホスト等の外食事業向けの製造販売が落ち込んだほか、グループ外向けの出荷も低調な結果となりました。

売上高ベースで見ると、前年比マイナス11.3%です。

以上、5部門の事業についての動向を見ました。

影響が大きいのは、機内食事業とホテル事業ですが、主力部門は外食事業であり、損失の具合はほぼほぼ均等になっています。

財務状況の分析

次に、財務状況の分析をします。

  2020/1Q 2019/12
総資産 109,428 102,540
純資産 46,490 52,028
自己資本比率(%) 41.6 49.6

まず、今期の最終利益は赤字になりました

赤字ということは、自己資本が減少するということになります。

その結果、自己資本比率は減少します。

また、借入を増やしても、自己資本比率は下がります。

今期に入り、約130億円の短期借入を行なったほか、長期借入金についても16億円ほど増加しています。

この結果、自己資本比率は減少することとなり、41.6%となりました

自己資本比率は高ければ高いほど良いですが、40%あれば問題はないでしょう。

また、借入を行なったことにより現預金は確保できています。

2020年3月31日時点での現金及び預金残高は、約94億円あります。

コロナがしばらく続くようなことになってもなんとか耐えられるレベルではないでしょうか。

今後の決算見込みについて

最後に、今後の業績見込みについて確認していきましょう。

新型コロナウイルスの影響もあり、直近に公表されていた業績予想を修正する形での発表となりました。

第2四半期の決算予想はこちらです。

  • 売上高は39,000百万円(前年同四半期△43.0%)
  • 営業利益は△13,800百万円
  • 経常利益は△14,500百万円
  • 当期純利益は△15,500百万円

現時点では通期決算の業績予想は困難であるという観点から、非公表とのことです。

新型コロナウイルスの影響を大幅に受けているため、売上の減少具合が凄まじく、大幅な赤字となる予想です。

155億円の赤字というのは衝撃的な数字ですね。

この結果を受け、ロイヤルホストを含めた外食チェーン店舗を70店舗ほど閉店する予定だそうです。

ロイヤルホールディングスは近年業績も変化せず安定していましたので、残念な結果になってしまったなという感想です。

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当ブログでは、様々な企業の決算解説をしています。

コロナウイルスの影響で業績が落ちる企業もあれば、伸びている企業もあります。

業績を伸ばしている例としては、「任天堂」が挙げられます。

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