電線株が強いと聞いても、実際にどの銘柄を見ればいいのかは意外とわかりにくいですよね。
古河電工、住友電工、フジクラのような大手はよく名前が出ますが、SWCCまで含めて考えるべきなのか、あるいは中小型の出遅れ株まで広げるべきなのかで迷う人も多いと思います。
実際、電線株というテーマは「電力を運ぶケーブル」「通信を支える光ファイバ」「送配電網の更新」「海底ケーブル」など広がりが大きく、関連銘柄の範囲もかなり広いです。みんかぶのテーマ一覧でも、電線そのものを主力とする企業だけでなく、周辺分野まで含めた形で複数銘柄が並んでいます。
そこでこの記事では、電線株を本命株・出遅れ株・関連銘柄に分けて整理しながら、まず押さえたい中心銘柄と、なぜ今このテーマが注目されているのかをわかりやすく整理していきます。
電線株とは?まずはテーマの全体像を整理
電線株と一口にいっても、実際にはかなり幅があります。
電力ケーブルや光ファイバを主力とする純粋な電線メーカーもあれば、送配電設備や施工、接続材、流通などで恩恵を受ける周辺関連株もあります。そのため、一覧で銘柄を見るだけだと、「どこまでが本命で、どこからが周辺なのか」が見えにくくなりがちです。
まずは電線株を次のように分けて考えると整理しやすいです。
| 分類 | 主なイメージ | 代表的に見られやすい銘柄 | 見るポイント |
|---|---|---|---|
| 純粋な電線メーカー | 電力ケーブル・光ファイバ・通信ケーブルを主力で扱う | フジクラ、住友電工、古河電工、SWCC | 本業として電線需要の恩恵を受けやすい |
| 周辺恩恵株 | 接続材、施工、流通、関連部材など | テーマ一覧に含まれる周辺銘柄 | 電線需要の拡大が業績にどう波及するか |
| テーマ拡張株 | データセンター、送電網、海底ケーブルに絡む関連企業 | 分野ごとの関連株 | どのテーマとの結びつきが強いか |
このように分類しておくと、「電線株」という大きなくくりの中でも、中心銘柄を見たいのか、出遅れ候補を探したいのかがはっきりしやすくなります。
電線株は「純粋な電線メーカー」と「周辺恩恵株」に分けて見る
電線株を考えるときにまず大事なのは、本業そのものが電線かどうかです。
たとえばフジクラ、住友電工、古河電工、SWCCは、それぞれ光ファイバや電力ケーブル、送配電向け製品を事業の中核として持っており、テーマのど真ん中にいる銘柄として見やすいです。
一方で、電線株として名前が挙がる銘柄の中には、流通や関連部材、施工領域などで恩恵を受ける企業も含まれます。こうした銘柄はテーマに乗る可能性がある反面、業績への直結度は本命株より弱いこともあるため、「電線株」としてひとまとめにせず、まずは純粋株と周辺株に分けて考えるのが基本です。
電線株の中心は御三家+SWCC
電線株の中心としてまず押さえたいのは、古河電工、住友電工、フジクラの大手3社に、近年注目度を高めているSWCCを加えた顔ぶれです。
みんかぶの電線テーマでも関連銘柄が広く並ぶ一方、実際にテーマの中核として見られやすいのは、電力ケーブルや光ファイバ、送配電分野で存在感のあるこうした企業群です。
4社をざっくり整理すると、特徴は次のように分かれます。
| 銘柄 | 主な強み | 注目されやすいテーマ |
|---|---|---|
| フジクラ | 高密度の光ファイバケーブル、データセンター向け展開 | 生成AI、データセンター、光通信 |
| 住友電工 | 光ファイバ・光コネクタ・データセンタ用ケーブリング | データセンター、通信インフラ |
| 古河電工 | 超高圧地中送電、海底電力ケーブル、施工まで一貫 | 送配電網、海底ケーブル、再エネ |
| SWCC | 送配電網向け接続製品、高経年設備更新需要への対応 | 電力インフラ、データセンター、再エネ |
この4社は同じ「電線株」でも強みが少しずつ違います。
そのため、電線株を探すときは「どれが有名か」だけでなく、光通信寄りなのか、電力インフラ寄りなのかまで見ておくと、銘柄選びがかなりしやすくなります。
データセンター、送電網、海底ケーブルまで含めると関連範囲は広い
電線株のテーマがわかりにくいのは、単に「電線が売れる」だけではないからです。
たとえば、フジクラや住友電工のようにデータセンター向けの光ファイバ・ケーブリングで注目される企業もあれば、古河電工やSWCCのように送配電網の更新や高圧分野で注目される企業もあります。さらに、古河電工のように海底電力ケーブルに強みを持つ会社まで入ってくるため、テーマの広がりはかなり大きいです。
このため、電線株では銘柄をただ並べるよりも、
- データセンター関連
- 送配電網関連
- 海底ケーブル関連
- 周辺恩恵株
のようにテーマ別に整理するほうが、圧倒的にわかりやすくなります。
「本命株を知りたい人」と「出遅れ株を探したい人」では見るべきポイントが違うので、最初に全体像を分類しておくことが大切です。
電線株が注目される理由

電線株が注目される背景には、単なる市況人気だけでなく、データ通信量の拡大と電力インフラ更新需要という比較的わかりやすい追い風があります。
特に今は、生成AIの普及にともなうデータセンター投資と、老朽化した送配電網の更新需要、さらに再エネ拡大にともなう海底ケーブルや系統整備への期待が重なりやすい局面です。
ここでは、電線株が注目される理由を3つに分けて整理します。
生成AIの普及でデータセンター向け光ファイバ需要が増えている
まず大きいのが、生成AIやクラウド利用の拡大によって、データセンター周辺の通信量が急増していることです。
フジクラは2026年3月、国内データセンター市場向けに4000心の光ファイバケーブルを製品化したと発表しており、その背景として生成AIやクラウドサービスの普及拡大により通信データ量・トラフィック量が急増していると説明しています。
住友電工も、データセンタ用ケーブリングソリューションのページで、データトラフィックの急拡大によりデータセンターの重要性が高まっていること、そして機器間をつなぐ光ファイバ・ケーブルや配線部材の需要に対応していることを示しています。つまり、電線株の中でも特に光通信寄りの企業は、AI・クラウド投資の恩恵を受けやすい構図になっています。
この流れを踏まえると、データセンター関連として電線株を見るときのポイントは次の通りです。
- 光ファイバケーブルの高密度化・多心化に強いか
- データセンター内外の配線ソリューションを持っているか
- 通信量拡大の恩恵が、実際の製品需要に結びついているか
電線株の中でも、データセンターテーマで買われやすい銘柄と、そうでない銘柄の差はここで出やすいです。
送配電網の更新・増強で電力ケーブル需要が拡大している
もう一つの大きな追い風は、国内の送配電網や変電設備の更新需要です。
SWCCは、電力インフラ市場について、高度経済成長期に建設された変電設備の更新需要に加え、データセンターの増加や再エネの安定供給に向けた電力網整備によって、送配電網の増強需要の拡大が見込まれると説明しています。
古河電工も、超高圧地中送電ケーブルや電力ケーブル接続用品、海底電力ケーブルまで含めたエネルギーインフラ事業を展開しており、ケーブルの製造だけでなく、敷設や接続まで一貫して担う体制を持っています。こうした企業は、単にケーブル販売だけでなく、送電インフラの更新・整備そのものから恩恵を受けやすいのが強みです。
送配電網関連として電線株を見るなら、次の観点を押さえておくと整理しやすいです。
| 見るポイント | チェックしたい内容 |
|---|---|
| 電圧帯 | 低圧中心か、高圧・超高圧まで対応しているか |
| 施工力 | 製造だけでなく敷設・接続までできるか |
| 更新需要 | 老朽設備更新や地中化などの追い風があるか |
| 需要先 | 電力会社、変電所、再エネ案件、データセンターなどに広がっているか |
電線株が「単なる素材株」ではなく、インフラ更新テーマとして買われやすいのは、この送配電網の需要があるからです。
再エネ・洋上風力・海底ケーブルも追い風になりやすい
電線株のもう一つの注目材料が、再生可能エネルギー、とくに洋上風力や海底ケーブル分野です。
古河電工はエネルギーインフラ事業の中で海底電力ケーブルを明示しており、2023年には洋上風力発電所向け海底ケーブルの納入も公表しています。さらに2024年には、日本国内の洋上風力拡大を見据え、海底ケーブル損傷時の早期復旧体制に関する取り組みも発表しています。
再エネが増えるほど、発電する場所と使う場所が離れやすくなり、送電インフラや海底ケーブルの重要性も高まります。
そのため電線株は、データセンター関連だけでなく、再エネ・洋上風力・電力網整備のテーマとしても見られやすいのが特徴です。特に海底ケーブルまで対応できる企業は限られるため、この分野に強みを持つ会社は差別化要因になりやすいです。
ここまでをまとめると、電線株が注目される理由は主に次の3つです。
- 生成AI・クラウド拡大によるデータセンター需要
- 送配電網や変電設備の更新・増強需要
- 再エネ・洋上風力拡大にともなう海底ケーブル需要
つまり電線株は、単なる景気敏感株というより、通信インフラと電力インフラの両方にまたがるテーマ株として見られているわけです。
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電線株の本命銘柄一覧
電線株の本命を考えるときは、単に知名度が高い銘柄を並べるだけでは少し不十分です。
大切なのは、実際に電線・ケーブル事業が中核にあるか、データセンターや送配電網といった今のテーマにどれだけ乗っているか、そして恩恵のわかりやすさがあるかです。みんかぶの電線テーマでも、古河電工、住友電工、フジクラ、SWCCが上位に並んでおり、テーマの中心として見られやすい顔ぶれになっています。
| 銘柄 | 主な関連テーマ | 強み・特徴 | 向いている見方 |
|---|---|---|---|
| フジクラ | データセンター、光通信、電力インフラ | 高密度光ファイバケーブルに強み。AI・DC需要との結びつきがわかりやすい | データセンター関連の本命として見たい人 |
| 住友電工 | データセンター、光通信、送配電 | 光ファイバから電力ケーブルまで幅広い。大型株としての安定感がある | 通信と電力の両方を見たい人 |
| 古河電工 | 送電網、海底ケーブル、再エネ | 電力ケーブルや海底ケーブル、施工・エンジニアリングまで含めて見やすい | 電力インフラ本命として見たい人 |
| SWCC | 送配電網、接続材、データセンター | 高電圧分野や接続材、施工面まで含めて恩恵を受けやすい | 送配電更新や設備更新で見たい人 |
それぞれ強みの方向性が少しずつ違うので、同じ電線株でも「光通信寄り」「電力インフラ寄り」で見分けることが大切です。
フジクラ
フジクラは、電線株の中でも特にデータセンター需要の追い風を説明しやすい本命株です。
会社の事業内容でも、細径高密度の光ファイバケーブルSWR®/WTC®や多心光コネクタ、融着接続機、エンジニアリングを組み合わせた光配線ソリューションを強みとして挙げており、生成AIの普及・拡大に伴うデータセンタ需要への対応を明示しています。
2026年3月には国内データセンタ市場向けに4000心SWR®/WTC®を製品化したと公表しており、フジクラの強みがかなりわかりやすく出ています。
一方で、フジクラは情報通信だけの会社というわけではありません。製品情報でも「情報伝送」「エネルギー伝送」「接続」「高密度配線」といった領域を掲げており、通信寄りの強さが目立つ一方で、電線メーカーとしての技術基盤を活かせる点も魅力です。
そのためフジクラは、電線株の中でも光・データセンターを主軸に見たい人にとって最もわかりやすい本命株の一つといえます。
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住友電工
住友電工は、電力系の大手としての厚みと、データセンター・光通信分野の強さをあわせ持つのが特徴です。
会社の事業セグメント紹介では「環境エネルギー」と「情報通信」の両方を大きな柱として掲げており、送電用電力ケーブルや大型蓄電池、光ファイバー、融着接続機などを展開しています。つまり、住友電工は電線株の中でも、通信と電力の両面を押さえやすい大型株です。
データセンター関連では、住友電工はデータセンタ用ケーブリングソリューションを展開し、光ファイバ・ケーブルや光コネクタなど配線部材のラインアップを揃えています。また、住友電工の公式ストーリーでも、超多心光ケーブル分野でプレゼンスを維持しながら、顧客のネットワークに関して包括的なソリューション提供を目指していることが語られています。電力分野でも、交流地中ケーブルは低圧から超高圧500kVまで対応し、布設・接続の施工体制まで持っています。
このため住友電工は、データセンター向け光通信と送配電インフラの両方を1社で見られる本命株として整理しやすいです。
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古河電工
古河電工は、電線株の中でも特に送電網・エンジニアリング・海底ケーブルまで含めて見やすい本命株です。
エネルギーインフラ事業の説明では、超高圧から中低圧までの電力ケーブル、関連機器、端末製品の製造・販売に加え、敷設を含むエンジニアリングまで一貫提供していることを明示しています。送電網の増強・高度化や施工現場の省力化・効率化も事業環境として挙げており、インフラ更新テーマとの相性が非常に良いです。
さらに古河電工は、超高圧地中送電ケーブルや海底電力ケーブルも展開しています。公式サイトでは、超高圧地中送電ケーブルが大都市圏の電力供給を支える製品であること、海底電力ケーブルが離島送電や洋上風力発電設備からの送電に使われることを説明しています。
つまり古河電工は、単なる電線メーカーではなく、送電インフラの更新・再エネ拡大・海底ケーブル需要まで一気通貫で見られる本命株として位置づけやすいです。
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SWCC
SWCCは、電線株の中では相対的に見落とされがちな時期もありましたが、今は本命株として外しにくい存在です。
中期経営計画では、電力インフラ事業のターゲット市場として送電網、変電所、データセンター、蓄電池、再エネなどを明示しており、成長戦略でも老朽化更新需要、DC案件、再エネ案件の獲得を掲げています。電線株のテーマで重要な領域をかなり広く押さえているのが特徴です。
加えて、SWCCは主力戦略製品として高電圧電力ケーブル用コネクタ「SICONEX®」を持ち、電力送配電設備や変圧器、発電所、変電所向けで増産投資も進めています。
そのためSWCCは、単なる“4番手”として見るよりも、送配電インフラの更新、施工性、接続材、高電圧分野まで含めて恩恵を受けやすい本命株として整理したほうが実態に合っています。データセンター関連も中計でターゲット市場に入っているため、電力インフラとDC需要の接点を持つ銘柄として見やすいです。
電線株の出遅れ株・中小型・周辺銘柄
電線株の中で出遅れ株を探すときは、「大手4社以外でどれが次に来るか」を単純に当てにいくより、比較候補の棚を作る感覚で見るほうが実務的です。
実際、みんかぶの電線テーマでもJMACS、オーナンバ、平河ヒューテック、泉州電業などが関連銘柄として並んでおり、電線株というテーマの裾野はかなり広くなっています。
ここで大事なのは、出遅れ株を「まだ上がっていない株」とだけ考えないことです。
むしろ、テーマとの結びつきがどの程度強いのか、本業として恩恵を受けるのか、大手に比べて見落とされやすいだけなのかを順番に見ていくほうが、重要です。
出遅れ株を見るときの3つの基準
出遅れ株を見るときは、次の3つを基準にすると整理しやすいです。
- 主力株ほど株価が先行していないか
フジクラ、住友電工、古河電工、SWCCが強く注目されたあとに、周辺銘柄へ物色が広がるケースがあります。 - 電線テーマの恩恵が業績に反映され始めているか
ただテーマに乗っているだけでなく、受注や製品需要に実際につながるかを見たいところです。 - 時価総額や流動性の差で見落とされていないか
大型株に資金が集中したあと、中小型や周辺株に注目が移る流れは珍しくありません。
ここでは、こうした基準で比較候補を整理していきます。
ここで挙げる銘柄は「今すぐ買うべき銘柄」というより、本命株の次に見る棚として捉えるのが自然です。
中小型の電線・ケーブル関連株
中小型の電線・ケーブル関連株としては、まずJMACS、オーナンバ、平河ヒューテックあたりが比較候補に入りやすいです。みんかぶの電線テーマでも、この3社はいずれも関連銘柄に含まれています。
中小型株をざっくり分けると、位置づけは次のように整理できます。
| 銘柄 | 分類 | 主な関連テーマ | 特徴 | どういう位置づけか |
|---|---|---|---|---|
| JMACS | 中小型 | 産業用ケーブル、通信 | FA・産業用ネットワークケーブルに強み | 通信・産業用途の波及を見る候補 |
| オーナンバ | 中小型 | 電線、通信ケーブル、再エネ配線 | 配線ユニットや通信ケーブルも手がける | 周辺需要の広がりを見る候補 |
| 平河ヒューテック | 中小型 | LAN、光、データセンター | 高速伝送ケーブルやLANケーブルに接点 | データセンター周辺で比較しやすい |
JMACSは、高機能ケーブルやFAネットワークケーブルを強みとしており、産業用イーサネットケーブルなども展開しています。
大手のように送電網ど真ん中の銘柄ではありませんが、産業用・通信系のケーブル需要という観点で見ると、電線テーマの波及先として比較しやすい銘柄です。
オーナンバは、ワイヤーハーネス、太陽光発電配線ユニット、各種電線・通信ケーブルなどを手がけています。
電線株の本命4社に比べると事業の見え方はやや分散しますが、電線・通信ケーブル・再エネ配線といった切り口でテーマに接点を持つ銘柄として見ておく価値があります。
平河ヒューテックは、LANケーブルや光ファイバケーブルに加え、データセンター向け高速伝送ケーブルも展開しています。
このため、送電網関連というよりは、ネットワーク・データセンター寄りの関連株として整理しやすいです。フジクラや住友電工ほどテーマの中心ではないものの、通信・高速伝送ニーズの広がりを見るときの比較候補として相性が良いです。
商社・流通・周辺プレイヤーも関連銘柄として見られる
電線株を考えるときは、メーカーだけでなく、商社・流通・周辺プレイヤーまで視野を広げると比較の幅が出ます。
その代表例の一つが泉州電業です。みんかぶの電線テーマでも関連銘柄に入っており、公式サイトでもロボットケーブル、ネットワークケーブル、通信、光ファイバ、ハーネス加工などを扱う電線総合商社と位置づけています。会社概要でも事業目的として各種電線電纜その他電気工事に関する材料の販売を掲げています。
泉州電業のような銘柄は、フジクラや住友電工のように製造技術そのものが評価されるタイプではありません。
ただし、テーマが広がって電線・ケーブル需要が裾野まで波及していく局面では、流通や商流の面から恩恵を受ける周辺プレイヤーとして注目されることがあります。だからこそ、出遅れ株の章では「本命株の代替」ではなく、周辺から物色されやすい比較候補として置いておくのが自然です。
ここまでをまとめると、出遅れ株・中小型・周辺銘柄を見るときは、次の順で考えると整理しやすいです。
- まずは本命4社と比べて、どのテーマに近いかを確認する
- 次に本業として電線・ケーブル需要の恩恵を受けるかを見る
- 最後に中小型株か、流通・商社などの周辺株かを分けて考える
電線株を選ぶときのチェックポイント
電線株は「電線」という同じテーマで語られやすい一方で、実際にはデータセンター・光通信寄りの銘柄と、送配電網・電力インフラ寄りの銘柄で性格がかなり違います。
さらに、電線が本業の会社もあれば、周辺分野の恩恵を受ける関連株もあるため、単に一覧を眺めるだけでは比較しにくいテーマです。みんかぶの電線テーマでも対象銘柄は幅広く、フジクラ、住友電工、古河電工、SWCCのような中核株から周辺株まで並んでいます。
そこで電線株を比べるときは、まず次の3点で整理するとわかりやすくなります。
| チェックポイント | 何を見るか | 比較するときのコツ |
|---|---|---|
| どのテーマに強いか | データセンター関連か、電力インフラ関連か | 同じ電線株でも強みの方向が違う |
| 事業の中核性 | 売上の柱になっている事業か、テーマの一部か | 本業で恩恵を受ける会社のほうが見やすい |
| 株価と業績のバランス | 株価が先行しすぎていないか | テーマ先行だけでなく業績の裏付けを見る |
この3つを意識するだけでも、「本命として見るべき銘柄」と「比較候補として棚に入れておく銘柄」をかなり分けやすくなります。
データセンター関連か、電力インフラ関連かをまず分ける
最初にやりたいのは、その銘柄が何の需要で買われやすいのかを分けることです。
たとえばフジクラは、生成AIやクラウド拡大を背景に、国内データセンター市場向けの4000心光ファイバケーブルを製品化したと公表しており、データセンター・光通信テーマとの結びつきがかなりわかりやすい銘柄です。住友電工も、データセンタ用ケーブリングソリューションを前面に出しており、光ファイバや光コネクタなどを含めてデータセンター関連株として整理しやすいです。
一方で、古河電工やSWCCは、送配電網、変電設備、再エネ、海底ケーブルといった電力インフラ側の追い風で見たほうが特徴がつかみやすいです。古河電工は超高圧地中送電ケーブルや海底電力ケーブル、敷設を含むエンジニアリングを展開し、SWCCは中期計画で送電網、変電所、データセンター、再エネなどをターゲット市場として掲げています。
ざっくり分けるなら、見方は次のようになります。
| 銘柄 | まず見たいテーマ | 特徴のつかみ方 |
|---|---|---|
| フジクラ | データセンター・光通信 | AI、クラウド、光ファイバ需要 |
| 住友電工 | データセンター・光通信・送配電 | 通信と電力の両面を持つ |
| 古河電工 | 送配電網・海底ケーブル・再エネ | 電力インフラ色が強い |
| SWCC | 送配電網・接続材・設備更新 | 高電圧・電力設備更新で見やすい |
同じ電線株でも、どのテーマで見るかを最初に決めておくと、銘柄選びの軸がかなりブレにくくなります。
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データセンター関連の電線株まとめ|本命・出遅れ株と注目理由をわかりやすく解説
売上の柱になっている事業か、テーマの一部に過ぎないかを見る
次に重要なのは、そのテーマが会社の中心事業かどうかです。
フジクラ、住友電工、古河電工、SWCCのような本命株は、電線・光ファイバ・電力ケーブル・接続材などが事業の中核にあり、テーマの恩恵が比較的わかりやすく業績につながりやすい銘柄です。SWCCの会社概要でも、電線・ケーブル、電力機器部品、光ファイバケーブルなどを主要事業として掲げています。
これに対して、中小型株や周辺株は、電線テーマとの接点があっても、それが会社全体のごく一部にとどまることがあります。そういう銘柄は、相場で短期的に注目されることはあっても、テーマ株としての純度は本命株より低いケースがあります。だからこそ、「電線関連ではあるが、本命株ほど直結ではない」という整理が大切です。
比較するときは、次のように見るとわかりやすいです。
- 本業ど真ん中型
電線・光ファイバ・電力ケーブルが会社の主力 - 周辺恩恵型
流通、接続、配線、施工、関連部材などで波及を受ける - テーマ一部型
一部製品や一部案件で関連するが、会社全体では主力ではない
迷いやすいのはこの部分なので、「何関連か」だけでなく、「会社のど真ん中事業かどうか」まで一歩踏み込んで整理することが重要です。
株価が先行しすぎていないか、業績で裏付けられているか確認する
電線株はテーマ性が強いぶん、株価が先に動くこともあります。
ただし、大事なのは「今人気だから強い」と書くことではなく、その人気が受注や製品需要、事業環境の改善と結びついているかを確認することです。フジクラがデータセンター向け高密度光ファイバ製品を打ち出していることや、SWCCが送配電網更新やデータセンター、再エネを成長市場として明示していることは、テーマ性だけでなく事業面の裏付けとして整理しやすい材料です。
そのため、電線株を見るときは次の順番で考えると整理しやすいです。
- まず何テーマで買われているかを確認する
- そのテーマが本業の柱かどうかを見る
- そのうえで、株価だけが先に走っていないかを見る
この順番で比較すると、「人気だから買われている銘柄」と「テーマと業績の両面で説明しやすい銘柄」を分けやすくなります。
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電線株の本命はどれ?
電線株の本命としてまず見られやすいのは、フジクラ、住友電工、古河電工、SWCCです。
ただし、どれが本命かはテーマによって少し変わります。データセンターや光通信を重視するならフジクラや住友電工、送配電網や海底ケーブル、電力インフラを重視するなら古河電工やSWCCという見方がしやすいです。
電線株の出遅れ株はどう探す?
出遅れ株は、「まだ上がっていない銘柄」を感覚で選ぶより、本命株ほど注目されていないが、電線テーマとの接点がある銘柄を比較候補として探すのが基本です。
中小型のケーブル関連株や、流通・商社などの周辺プレイヤーまで棚を広げつつ、本業としてどの程度恩恵を受けるのかを確認するのが大切です。
データセンター関連の電線株はどれ?
データセンター関連として見やすいのは、まずフジクラと住友電工です。
フジクラは生成AIやクラウド需要拡大を背景に、国内データセンター向け高密度光ファイバケーブルを製品化したと公表しており、住友電工もデータセンタ用ケーブリングソリューションを展開しています。SWCCも中期計画でデータセンターをターゲット市場に含めています。
海底ケーブル関連の電線株はどれ?
海底ケーブル関連としてまず連想しやすいのは古河電工です。
古河電工は海底電力ケーブルを事業として展開しており、洋上風力や離島送電などの文脈でも整理しやすい銘柄です。電線株の中でも、送電インフラや再エネまで含めて見たいときに代表格になりやすいです。
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タツタ電線は今も買える?
いいえ、タツタ電線は現在の上場銘柄ではありません。
JPXの上場廃止銘柄一覧では、タツタ電線は2024年11月7日に上場廃止となっています。そのため、現時点で東証上場株として売買することはできません。
まとめ
電線株は、古河電工、住友電工、フジクラの御三家にSWCCを加えた4社がまず中核です。
ただし、同じ電線株でも、データセンター・光通信寄りなのか、送配電網・電力インフラ寄りなのかで見方は大きく変わります。フジクラや住友電工はデータセンター関連、古河電工やSWCCは送電網や高電圧分野まで含めて見やすい、という整理がしやすいです。
また、出遅れ株は中小型や商社・周辺株から探す余地がありますが、関連銘柄の範囲が広いため、純粋な電線メーカーと周辺恩恵株を分けて考えることが大切です。
このテーマは、ただ銘柄を並べるよりも、
「何関連か」「本業か周辺か」「テーマと業績がつながっているか」
で比べると、かなり判断しやすくなります。
▼出典
【電線】が株式テーマの銘柄一覧|みんかぶ
4000心SWR®/WTC® ラインナップの製品化|フジクラ
データセンタ用ケーブリングソリューション|住友電気工業
海底電力ケーブル|古河電気工業
エネルギーインフラ|古河電気工業
中期経営計画|SWCC
2026年3月期第3四半期スモールミーティング資料|SWCC
会社概要|SWCC
会社概要|JMACS株式会社
会社概要|オーナンバ株式会社
光ファイバケーブル|平河ヒューテック
会社概要|泉州電業株式会社
上場廃止等の決定:タツタ電線(株)|日本取引所グループ(JPX)
当社グループの経営体制の再編(連結子会社の吸収合併)ならびに商号変更および定款一部変更に関するお知らせ|SWCC

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