アパレル業界の福袋の原価率はどのくらい?なぜ販売するのか?

新年になると、福袋の販売が始まりますよね。

毎年楽しみにしている人も多いでしょう。

福袋で代表的なものとしてはファッション系のブランドが有名ですね。

実際のところ、福袋はお得なのでしょうか?お店側の儲けはどのくらいあるのでしょうか?

また、福袋を販売するメリットというものはあるのでしょうか?

目次

アパレルブランドの福袋の原価率はどのくらい?

アパレル店の福袋の原価率はいくらくらいなのでしょうか?

福袋でも、中身がわかるものと、中身が全くわからないものに分かれています。

中身が分かるものは店側の利益が出るように、原価率は30%に抑えられているようです。

↓参考サイト

https://news.livedoor.com/article/detail/15819205/

また、中身がわからない福袋だと、原価率はもう少し高めに設定されている場合が多いです。

つまり、お客側からしたら中身のわかる福袋を販売した方が利益になります。


ただし、中身がわからない福袋というのは、売れ残りの詰め合わせであることが多いです。

売れ残りを処分するために利益率を下げてでも販売しているというわけですね。

福袋以外の原価率は?

一般のアパレル業界の原価率はどのくらいなのでしょうか?

これは、その形態や売っている商品などでも異なりますが、30%程度がある程度の基準となっているようです。

↓参考サイト

https://fassione.com/article/column/178/

ただし、大手のアパレルメーカーで、SPA(製造小売業)などは原価率が30%以上のところがほとんどです。

SPAで代表的なのは、アパレル業界トップのユニクロです。ユニクロは生産から販売まで自社で請け負っているので、高い原価率で販売できます。

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福袋も通常商品もそこまで原価率は変わらない傾向にある

さて、アパレル業界の原価率について見ていきましたが、福袋でも通常の商品でも原価率はそこまで変わらないようですね。

そう考えると、お客さんがあえて福袋を買うメリットはあまりないと言えます。

福袋自体はたくさん商品が入っており、年始を感じられる商品なので楽しさはありますが、お得感という観点で見るとあまり良くない商品になっていますね。

実際、福袋を置いていない店舗もあったりします。先ほど例に出したユニクロなんかがそうですね。

ユニクロは福袋を出さなくても年末年始にセールを行うことで売上を上げることができるのです。

なぜアパレルは福袋を販売するのか?

原価率的にもお得ではないアパレル業界の福袋ですが、それでも販売する理由は何でしょうか?

理由は2つあります。

アパレル業界が福袋を販売する理由

・客単価が上がる

・集客できる

一番大きな理由としては、単価アップです。

福袋は数店のアイテムが入っているので、必然的に購入単価が上がります。

安いものだと3,000円くらいのものもありますが、10,000円くらいのものもあるので、ある程度の単価が期待できるというわけです。


もう一つ、初売りと福袋でお客さんを呼び込めるということです。

福袋で魅力的な商品を置くことでお客さんがたくさん来るようになります。福袋目当てで来店したお客さんが他の商品を手に取ってくれたらそれだけで儲けは増えるのです。

つまり、福袋で儲からなくても他の商品と抱き合わせで販売できてしまえばしっかり利益にできる&売上になります。

福袋の今後の課題について

最後に、アパレル業界の福袋の今後の課題について解説したいと思います。

実際、福袋の売上は年々減少し続けています。

というのも、あまりメリットのある商品ではないということに気づいてきているからです。

福袋の原価率が明るみになると、そこまでお得ではない商品ということが認知されるようになりました。

そのため、あえて福袋を買うという人が少なくなっているのです。

つまり、あんまり売れない商品ということになっています。

今後の課題としては、よりお得感を強めるということが最重要になるでしょう。

福袋の中身に力を入れる必要があるということです。


また、アパレル業界はコロナウイルスの影響で売上が大きく減少している状況にあります。

なんとか業績を回復させるためにも、福袋の売上だって馬鹿にはならないでしょう。

最近では、ネットでも福袋が買えるようになっている時代です。

脱店舗化していきコロナに対応していく必要があるでしょう。

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