200Aの構成銘柄は?最新組入比率・キオクシアへの集中リスクを解説

200A(NF・日経半導体ETF)は、日本の主要な半導体関連企業30社へまとめて投資できるETFです。ただし、30銘柄へ均等に投資する商品ではありません。

野村アセットマネジメントが公表する2026年6月30日時点の公式資料では、キオクシアホールディングスの組入比率が36.12%、上位5銘柄が72.03%、上位10銘柄が86.34%を占めています。銘柄数は30でも、資金の多くは一部の大型半導体株へ集中しています。

本記事では、200Aの全構成銘柄と最新の公式組入比率、キオクシアの影響、時価総額ウエート方式の仕組み、構成銘柄から見たメリットとリスクを解説します。

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目次

200Aの構成銘柄と最新組入比率

200Aには、半導体メーカーだけでなく、製造装置、検査・加工装置、シリコンウエハー、電子材料、半導体商社まで幅広い30銘柄が組み入れられています。最新の公式組入銘柄情報は次のとおりです。

順位銘柄名(証券コード)組入比率主な分類
1キオクシアホールディングス(285A)36.12%半導体メーカー・デバイス
2東京エレクトロン(8035)13.97%製造装置・検査・加工装置
3アドバンテスト(6857)8.65%製造装置・検査・加工装置
4ルネサスエレクトロニクス(6723)6.71%半導体メーカー・デバイス
5ディスコ(6146)6.58%製造装置・検査・加工装置
6レーザーテック(6920)3.50%製造装置・検査・加工装置
7信越化学工業(4063)3.11%材料・ウエハー・電子部材
8JX金属(5016)3.05%材料・ウエハー・電子部材
9SCREENホールディングス(7735)2.53%製造装置・検査・加工装置
10HOYA(7741)2.13%材料・ウエハー・電子部材
11KOKUSAI ELECTRIC(6525)1.93%製造装置・検査・加工装置
12ローム(6963)1.62%半導体メーカー・デバイス
13ソニーグループ(6758)1.56%半導体メーカー・デバイス
14東京応化工業(4186)1.08%材料・ウエハー・電子部材
15SUMCO(3436)1.05%材料・ウエハー・電子部材
16日産化学(4021)0.87%材料・ウエハー・電子部材
17ローツェ(6323)0.64%製造装置・検査・加工装置
18東京精密(7729)0.63%製造装置・検査・加工装置
19デクセリアルズ(4980)0.56%材料・ウエハー・電子部材
20住友ベークライト(4203)0.52%材料・ウエハー・電子部材
21太陽ホールディングス(4626)0.43%材料・ウエハー・電子部材
22マクニカホールディングス(3132)0.42%半導体商社
23アルバック(6728)0.38%製造装置・検査・加工装置
24ソシオネクスト(6526)0.34%半導体メーカー・デバイス
25フェローテック(6890)0.33%材料・ウエハー・電子部材
26ADEKA(4401)0.32%材料・ウエハー・電子部材
27トクヤマ(4043)0.26%材料・ウエハー・電子部材
28日本化薬(4272)0.24%材料・ウエハー・電子部材
29TOWA(6315)0.19%製造装置・検査・加工装置
30加賀電子(8154)0.16%半導体商社

※組入比率は2026年6月30日時点。合計は99.89%で、残りは現金などのその他資産です。分類は各社の半導体関連事業を基にした本記事独自の整理です。

上位10銘柄で全体の86%を占める

200Aは30銘柄型のETFですが、組入金額は上位銘柄へ大きく偏っています。キオクシアHDだけで36.12%、東京エレクトロンとアドバンテストを加えた上位3銘柄で58.74%です。

さらに、ルネサスエレクトロニクスとディスコを含む上位5銘柄では72.03%、上位10銘柄では86.34%に達します。残り20銘柄の合計は13.55%程度であり、下位銘柄の株価上昇だけでは200A全体を大きく押し上げにくい構造です。

200AはどのようなETF?

200AはどのようなETF?

200Aの正式名称は「NEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信」です。日経半導体株指数(トータルリターン)への連動を目指し、日本の半導体関連株へ1口から投資できます。

項目内容
正式名称NEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信
愛称NF・日経半導体ETF
証券コード200A
対象指数日経半導体株指数(トータルリターン)
構成銘柄数30銘柄
組入方式時価総額ウエート方式
売買単位1口
信託報酬年0.165%(税込)
総経費率年0.25%(2025年10月8日~2026年4月7日の実績)
分配金の基準日毎年4月7日・10月7日
上場日2024年6月4日
NISA成長投資枠の対象

日経半導体株指数は日本の主要30銘柄で構成

日経半導体株指数は、東京証券取引所に上場する主要な半導体関連株30銘柄で構成される指数です。半導体メーカーに限らず、製造装置、電子材料、シリコンウエハー、イメージセンサー、半導体・電子部品卸なども選定対象になります。

採用候補には時価総額や売買代金の基準が設けられているため、200Aは日本の半導体産業を代表する大型株・中型株を中心としたETFといえます。

時価総額が大きい銘柄ほど比率が高くなる

200Aは均等配分ではなく、時価総額ウエート方式を採用しています。企業の株価と発行済み株式数から算出される時価総額が大きいほど、指数やETFに占める割合も高くなる仕組みです。

日経半導体株指数では、定期見直し時に1銘柄の比率が15%を超える場合、15%以内になるよう調整します。ただし、見直し後に株価が大きく上昇しても毎日15%へ戻す仕組みではありません。このため、次の定期見直しまでにキオクシアのような上昇銘柄が30%を超えることがあります。

200Aのキオクシア組入比率は36.12%

2026年6月30日時点では、キオクシアHDが200Aの最大構成銘柄で、純資産の36.12%を占めています。200Aの値動きを考える際は、30銘柄全体だけでなく、キオクシアの株価とNAND型フラッシュメモリー市況を重点的に確認する必要があります。

キオクシアの比率が高い理由

最大の理由は、200Aが時価総額ウエート方式であることです。キオクシアの株価が上昇して時価総額が拡大すると、指数内の評価額も増え、ほかの銘柄に対する組入比率が高まります。

定期見直し時には比率上限が適用されますが、見直し後の株価変動による上昇分は次回の見直しまで残り得ます。キオクシアの比率が短期間で大きく変わるのは、この指数設計と株価変動の両方が影響しているためです。

キオクシアが10%動くと200Aへ約3.6%の影響

組入比率を36.12%とすると、キオクシアが10%上昇した場合、単純計算では200Aを約3.61%押し上げる要因になります。反対に10%下落すると、約3.61%押し下げる要因です。

実際の200Aはほかの29銘柄や現金も含むため、必ずこのとおりに動くわけではありません。それでも、1銘柄の値動きだけでETF全体へ3%を超える影響が生じ得る点は、集中リスクを理解するうえで重要です。

キオクシア株の代わりに買っても分散効果は限定的

200Aを買えば、キオクシアだけでなく東京エレクトロン、アドバンテスト、ルネサス、ディスコなどにも投資できます。そのため、キオクシア個別株よりは1社固有のリスクを抑えられます。

ただし、キオクシアの比率が36%を超えているため、「キオクシアを少し含む分散ETF」ではありません。キオクシアへの投資比率を大きく下げたい人にとっては、200Aでも集中度が高い可能性があります。

200Aは上位銘柄にどの程度集中している?

200Aの集中度を段階別に見ると、上位銘柄の重要性がより明確になります。30銘柄という銘柄数だけで分散効果を判断せず、上位何銘柄で純資産の何%を占めているかを確認することが重要です。

対象合計組入比率
キオクシア1銘柄36.12%
上位3銘柄58.74%
上位5銘柄72.03%
上位10銘柄86.34%
残り20銘柄13.55%
現金などその他資産0.11%

30銘柄でも値動きが大きくなりやすい

200Aの構成銘柄はすべて半導体関連企業です。業種内ではメーカー、装置、材料へ分散されていますが、AI投資、半導体設備投資、メモリー価格、米国半導体株、輸出規制などの共通材料で同時に動きやすい特徴があります。

個別企業のリスクは分散できても、半導体セクター全体の下落リスクは分散できません。上位銘柄の比率も高いため、市場環境によっては幅広い株価指数より大きく上昇・下落する可能性があります。

200Aの構成銘柄を半導体サプライチェーン別に分類

200Aは、半導体メーカーだけに投資するETFではありません。製造装置や検査装置、ウエハー、電子材料、商社まで、日本企業が強みを持つ半導体サプライチェーンを広くカバーしています。

分類主な構成銘柄合計比率
半導体メーカー・デバイスキオクシアHD、ルネサス、ローム、ソニーグループ、ソシオネクスト46.35%
製造装置・検査・加工装置東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコ、レーザーテック、SCREEN HDなど39.00%
材料・ウエハー・電子部材信越化学、JX金属、HOYA、東京応化工業、SUMCOなど13.96%
半導体商社マクニカHD、加賀電子0.58%

半導体メーカー・デバイスは46.35%

キオクシアHDを中心に、ルネサスエレクトロニクス、ローム、ソニーグループ、ソシオネクストを含みます。NAND型フラッシュメモリー、マイコン、パワー半導体、イメージセンサー、SoCなど、半導体製品そのものの需要から恩恵を受ける企業群です。

この分類の大半をキオクシアが占めるため、半導体メーカーへ幅広く均等投資しているわけではありません。メモリー市況の変動が200Aへ与える影響は大きいと考えられます。

製造装置・検査・加工装置は39.00%

東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコ、レーザーテック、SCREEN HD、KOKUSAI ELECTRICなど、日本が世界的な競争力を持つ装置企業が多く含まれています。

半導体メーカーの設備投資が増えれば、製造・検査・加工工程を担う企業の受注拡大につながります。AI向け先端半導体の投資拡大は追い風ですが、設備投資の延期や輸出規制が逆風になる可能性もあります。

材料・ウエハー・電子部材は13.96%

信越化学工業、SUMCO、東京応化工業、JX金属、HOYAなどが含まれます。シリコンウエハー、フォトレジスト、フォトマスク関連、成膜材料など、半導体の生産に欠かせない材料や部材を供給する企業群です。

先端半導体だけでなく、自動車・産業機器向けを含む幅広い半導体生産の恩恵を受けられる点はメリットです。一方で、200A全体に占める比率は約14%にとどまります。

半導体商社は0.58%

半導体商社はマクニカホールディングスと加賀電子が組み入れられています。両社は半導体や電子部品の販売に加え、技術支援や設計サポートなども提供します。

ただし、2社の合計比率は0.58%程度です。商社株が好調でも、200A全体への影響は上位の半導体メーカーや装置株に比べて小さくなります。

200Aの構成銘柄と組入比率はなぜ変わる?

200Aの組入比率は固定ではありません。構成銘柄が同じでも株価変動によって比率は日々変わり、年1回の定期見直しでは採用・除外銘柄が変更される可能性があります。

株価と時価総額の変動で比率が変わる

株価が上昇した企業は時価総額と評価額が増え、ほかの銘柄に対する比率が高まりやすくなります。反対に、株価が下落した企業は比率が低下します。

特にキオクシアのように値動きが大きく、もともとの比率も高い銘柄が急騰・急落すると、上位銘柄の順位や集中度が短期間で変わります。

構成銘柄の定期見直しは毎年11月末

日経半導体株指数は、毎年10月の最終営業日を基準日として構成銘柄を選定し、11月の最終営業日から入れ替えを実施します。時価総額や売買代金などの条件を満たす半導体関連企業から、原則30銘柄が選ばれます。

新たに時価総額が拡大した半導体企業が採用される一方、相対的に順位が低下した銘柄は除外される可能性があります。定期見直し後は、200Aの業種配分や特定銘柄への集中度も変化します。

指数ウエートとETFの純資産比率はわずかに異なる場合がある

200Aは日経半導体株指数への連動を目指しますが、ETFには現金や運用上の調整が含まれます。このため、指数の構成比率と200Aの純資産比率が完全に一致しない場合があります。

複数のサイトで比率を比較する際は、指数ウエートなのか、ETFの保有比率なのか、同じ基準日なのかを確認してください。日付やデータの種類が異なると、表示される比率にも差が生じます。

構成銘柄から見る200Aのメリット

200Aのメリットは、日本の主要な半導体関連株へ少額でまとめて投資できることです。個別株を30銘柄そろえる必要がなく、値がさ株を含む装置・材料メーカーにも1口から投資できます。

  • 日本の主要な半導体関連企業30社へまとめて投資できる
  • 半導体メーカーだけでなく、装置・材料・商社までカバーできる
  • 東京エレクトロンやディスコなどの値がさ株にも少額で投資できる
  • 個別企業の不祥事や業績悪化による影響を一定程度分散できる
  • 信託報酬が年0.165%と比較的低い
  • NISAの成長投資枠を利用できる

日本の半導体企業全体がAI、データセンター、自動車、産業機器の需要拡大から恩恵を受ける局面では、複数の勝ち組候補を一度に保有できる点が強みになります。

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構成銘柄から見る200Aのリスク

200Aは半導体株へ分散投資できる一方、キオクシアと上位装置株への集中度が高く、一般的な広範囲株価指数とはリスクの性質が異なります。ETFだから値動きが小さいとは限りません。

キオクシアへの集中リスクが大きい

最大の注意点は、キオクシアHDが36.12%を占めることです。キオクシアの決算、NAND価格、設備投資、需給悪化などが株価へ影響すると、200A全体も大きく動く可能性があります。

キオクシアの比率は株価変動によって変わるため、購入時だけでなく保有中も定期的に確認したい項目です。

半導体株が同時に下落する可能性がある

200Aの30銘柄は事業内容が異なりますが、半導体という同じ景気敏感セクターに属しています。AI投資期待の後退、半導体在庫の増加、メモリー価格の下落、米中規制、円高などが発生すると、複数銘柄が同時に売られる可能性があります。

銘柄分散はできても、セクター分散や地域分散はできていません。資産全体を200Aへ集中させる場合は、半導体市況への依存度が高くなる点に注意が必要です。

上位銘柄の好材料が織り込まれると下落幅も大きくなる

半導体株は成長期待が高まると株価が大きく上昇する一方、期待を下回る決算や設備投資計画が出た場合は売りが膨らみやすい傾向があります。上位10銘柄で86%を占める200Aでは、上位企業の期待剥落がETF全体へ波及しやすくなります。

組入比率の高い企業については、売上高や利益だけでなく、受注、設備投資、会社予想、市場予想との差まで確認する必要があります。

200Aへ投資する前に確認したいポイント

200Aの投資判断では、ETFの株価だけでなく、上位構成銘柄と半導体市況を確認することが重要です。少なくとも次の項目を定期的に確認すると、値動きの背景を把握しやすくなります。

  • 最新のキオクシアHD組入比率
  • 上位5銘柄・上位10銘柄の合計比率
  • キオクシア、東京エレクトロン、アドバンテストなどの決算
  • NAND・DRAM価格や半導体在庫の動向
  • 半導体メーカーの設備投資計画
  • SOX指数や米国半導体株の値動き
  • 米中輸出規制と円高・円安の影響
  • 毎年11月末の構成銘柄入れ替え

特にキオクシアの比率が高い期間は、同社の決算やメモリー市況を確認せずに200Aだけを見ると、急な値動きの理由を把握しにくくなります。

200Aの構成銘柄に関するよくある質問

200Aは何銘柄で構成されている?

200Aは原則30銘柄で構成されています。日本の半導体メーカー、製造装置、検査・加工装置、材料、半導体商社などが含まれます。

200Aで最も組入比率が高い銘柄は?

2026年6月30日時点の公式資料では、キオクシアホールディングスが36.12%で最大です。次いで東京エレクトロンが13.97%、アドバンテストが8.65%となっています。

200Aの構成銘柄はいつ入れ替わる?

定期見直しは年1回です。毎年10月末を基準に選定し、11月末から新しい構成銘柄へ入れ替えます。上場廃止などが発生した場合は、定期見直し以外に臨時除外が行われることもあります。

200Aは本当に分散投資になっている?

30銘柄へ投資するため個別企業のリスクは一定程度分散できます。ただし、キオクシア1銘柄が36%、上位5銘柄が72%を占め、すべて半導体関連株です。一般的な意味での幅広い業種分散とは異なります。

200Aと2644の構成銘柄は同じ?

同じではありません。200Aは日経半導体株指数、2644はFactSet Japan Semiconductor Indexへの連動を目指しており、採用銘柄や組入比率、コストが異なります。比較する際は、キオクシアや製造装置株の比率も確認する必要があります。

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まとめ

200Aは、日本の主要な半導体関連企業30社へ1口から投資できるETFです。半導体メーカー、製造装置、材料、商社まで幅広く含みますが、組入金額は均等ではありません。

2026年6月30日時点では、キオクシアHDが36.12%、上位5銘柄が72.03%、上位10銘柄が86.34%を占めています。30銘柄型でも、一部の大型半導体株へ集中していることが分かります。

日本の半導体産業へまとめて投資できる点はメリットですが、キオクシアや上位装置株の値動き、半導体市況の悪化によってETF全体が大きく下落する可能性があります。投資前には、最新の組入比率と上位銘柄の決算・市況を確認することが重要です。

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