ブルースターバーガーが安くても儲かる理由を解説【ビジネスモデル分析】

2020年11月10日に革命的なハンバーガーショップが中目黒にオープンしました。

ブルースターバーガーというお店で話題沸騰中です。

話題の要因となっているのが、ハンバーガーが170円で販売されていたりテイクアウト専門だったり完全キャッシュレス、モバイルオーダーなど今までにない形態のお店だということです。

ここで疑問なのが、170円のハンバーガーという安い商品でも儲かるのか?ということですよね。

実は、ちゃんと儲かるようなカラクリがあるのです。

というわけで今回はブルースターバーガーの安さと儲かる秘密について解説したいと思います。

目次

ブルースターバーガーとは?

BLUE STAR BURGERは、「焼肉ライク」、「しゃぶしゃぶれたす」を展開しているダイニングイノベーショングループが新設した会社である、ブルースターバーガージャパンが運営しているテイクアウト専門店です。

11月10日に1号店である中目黒店をオープンさせました。

オーダーから受け取りまで完全非接触のシステムで、完全キャッシュレス、売り切れ次第即終了という個性的なシステムのお店となっています。

https://bluestarburger.com/index.html

ブルースターバーガーのメニューについて

ブルースターバーガーのメニューの一例をご紹介します。

メニュー一覧(価格は税抜)

ハンバーガー・・・170円
ブルースターチーズバーガー・・・290円
2×2ブルースターチーズバーガー・・・430円
ビーフテリヤキバーガー・・・340円
ドリポテSET・・・300円
フライドポテト・・・270円
ドリンク各種・・・150円

ハンバーガー単品で170円というのは驚異的な安さですね。

決して安い商品だけでなく、ボリュームのある商品(2×2ブルースターチーズバーガー)も豊富に取り揃えており、商品のラインナップも充実しています。

話題にもなりましたが、「ハンバーガー」の商品原価率は68%と、一般的な飲食店では提供不可能な原価率です。

ブルースターバーガーのビジネス的戦略について

ファストフードの新形態

ブルースターバーガーの最大の特徴は、完全キャッシュレス×テイクアウト専門という点です。

これは、中国の「ラッキンコーヒー」を参考にしてこの業態にしたと言われています。

この業態のファストフード店は日本ではまだ浸透しておりませんが、ここ5年から10年の間で主流になっていくという先見からいち早く取り入れたようです。

他ハンバーガー店との差別化

日本でハンバーガー店を経営しようと考えたときに真っ先に思いつく競合相手は、マクドナルドやモスバーガーでしょう。

このような有名ファストフード店との差別化は非常に重要になっていきます。

ですが、マクドナルドとモスバーガーはお互い差別化されており、他のお店はどちらかの系統を真似するしか方法はないとされていました。

しかし、従来のハンバーガーチェーン店は高品質×高価格か低品質×低価格のどちらかしかありませんでした。

そこでブルースターバーガーは低価格×高品質のハンバーガーで差別化したのです。

とはいえ、安くて高品質なハンバーガーというだけでは全く儲かりません。それだけ原価率が高くなってしまいます。

そこで、商品原価以外のあらゆるコストをカットさせることで商品力を上げていったのです。

大規模なコストカット

ブルースターバーガーでは、原価率以外のあらゆる面をコストカットすることで高品質かつ低価格な商品を提供できるよう努力しています。

コストを大幅に減らすための施策はモバイルオーダー×キャッシュレス×テイクアウト専門店です。

モバイルオーダーにすることで注文にかかる人手を削減できます。

キャッシュレスも同様にお会計や閉店後の締め作業の手間を省くことができます。

テイクアウト専門にすることで人出の削減だけでなく、店舗のスペースを最大限まで狭くすることができます。

店舗が狭いということは、それだけ家賃が安くなります。

椅子やテーブルなどの費用もかかりません。

ブルースターバーガーでは、商品の受け渡しまで非接触です。ということは、受付にかかる人員がいらないのです。

商品を作る人だけいれば店舗が回る仕組みなので本当に最低限の人件費しかかかりません。

このように、人件費と家賃を極限まで削ることでその分商品の原価を高くすることができるという仕組みになっているのですね。

将来的にはFCによる店舗拡大も

ブルースターバーガーは現状は1店舗だけしかありませんが、FC加盟店を順次募集しています。

既に加盟店を希望する声が多く集まっているというのです。

というのも、先ほどのようなビジネスモデルは、お店側も出店しやすいというメリットがあります。

店舗は極力狭くて良い、人はいらないとなると、新規出店の障壁がほとんどありませんよね。

初期投資費用もかなり抑えられるので参入しやすいという話になります。

お客さんにとって嬉しいだけでなく、店舗にとっても良いことばかりなのです。

安いハンバーガーで本当に儲かるのか?

ブルースターバーガーの安さの秘密は余計な経費を削っているからということがわかりましたが、それでも本当に儲かる仕組みなのか?というのは疑問ですよね?

170円のハンバーガーでは到底儲かる仕組みが理解できませんね。

安いものを提供するということは、それだけたくさん売り上げなければいけません。

しかし、ブルースターバーガーは、170円のハンバーガーで稼ごうという仕組みではないように思えます。

というのも、ブルースターバーガーの商品を見てもらえればわかります。

https://bluestarburger.com/menu/index.html

これは、2×2ブルースターチーズバーガーという商品です。

人気No.1商品と謳っているだけあってかなり魅力的な商品です。

この商品は単品で430円、セットで730円です。

ハンバーガーと比べたら確かに値段は上がりますが、430円でこのボリュームなら大満足でしょう。

このように、ブルースターバーガーでは、より魅力的でボリュームのあるバーガーがたくさんあるので、客単価は必然的に高くなると予想されます。

ハンバーガー1個だけ買って済ませようという人は意外にも少ないはずです。

客単価が500円くらいあれば、1日100人来ただけでも50,000円の売上になります。無休で営業すれば月の売上は150万円です。

原価率が50%だとしても75万円残る計算ですし、ここから人件費・家賃・光熱費等の費用を差し引いても利益が出そうな仕組みですよね。

ポテトやドリンクは原価率が安めに設定されているはずなのでサイドメニューまで頼んでもらえると利益率は良くなります。

このように、そこそこの客単価が見込めるので利益が取りやすい構造になっているというのが儲かるポイントになっているというわけですね。

海外展開も視野に入れている…?

ブルースターバーガーは、海外展開も考えているようです。

テイクアウト専門のハンバーガーショップとして、日本で2,000店舗を目標として、アジア圏での進出も視野に入れているようです。

日本発のハンバーガーチェーンとして爪痕を残したいような野望が見え隠れしていますね。

実際、日本で2,000店舗となるとマクドナルドに次いで2番目のシェア率となります。

かなり大きな目標ではありますが、ビジネスモデル的に店舗展開はしやすくFC展開により一気に店舗拡大できるというメリットもあるので不可能ではないでしょう。

追記:ブルースターバーガーが全店閉店

ブルースターバーガーは順調に経営を行ない、2022年には4店舗まで拡大しました。

しかし、その後の経営は振るわず、2022年7月には全店閉店しています。

その理由は、強みであったテイクアウト専門をやめてしまったことです。

テイクアウト専門でなくなったことにより、低価格で高品質のハンバーガーを出すことは難しくなり、経営が悪化しました。

ブルースターバーガーのその後について、詳しくはこちらで解説しています。

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