コンビニのコーヒーが安くても美味しいのはなぜ?儲かるのか?

コンビニのコーヒーって美味しいですよね。

価格も安くて手軽に買えるので私も以前買ったことがあるのですが、クオリティの高さに驚いたことがあります。

コンビニで売られているコーヒーは安さがウリだと思うのですが、なぜ安くても美味しいのでしょうか?

また、安くて美味しい=儲けが少ないようにも思えます。

そこで今回は、コンビニのコーヒーの安さや美味しさの秘密と、利益について解説します。

目次

コンビニのコーヒーが安くても美味しいのはなぜ?

コンビニのコーヒーが安くても美味しい理由は、質の高い商品を使っているからです。

具体的には、商品の原価が高いのです。

カフェで出るコーヒーより安いのに、仕入れ値自体はそこまで変わらない=安くて美味しいコーヒーが飲めるということになります。

コンビニのコーヒーは儲かっている?

コンビニのコーヒーの値段は安いですが、原価の高い商品を使っているということであまり儲からないようにも感じます。

実際、コンビニのコーヒーの利益率はかなり低いです。

100円のコーヒーを販売しても得られる利益は50円あるかないかくらいです(利益率50%程度)

参考:セブンイレブンのコーヒーの原価

コンビニのコーヒーの原価率について、以下のサイトに詳しい情報が載っていました。

https://hackcoffeebeans.com/cost/

どうやらセブンイレブンのコーヒーの仕入れの画像が流出したようで、そこから原価率を算出したところ40〜50%と計算されたようですね。

この流出画像自体に100%の信頼はありませんが、コンビニのコーヒーの原価率が高めなのは間違い無いので同じ水準くらいだと思ってよいでしょう。

ただし、コンビニの仕入れは各店舗ごとに行います。

コンビニの店舗はフランチャイズの加盟店と本部が直営で運営している店舗に2つに分かれますが、本部はそれぞれの店舗に商品を売ることで利益を出しています。

つまり、コンビニのコーヒーの原価率約50%の中には本部の儲け分も含まれているので、実際の商品の原価自体はもう少し安いと考えられます。

しかし、それを差し引いてもコンビニのコーヒーの原価率は高いという事実は変わりません。

なぜ原価が高いのか?

コンビニのコーヒーは、原価率が高いから安くても美味しいということがわかりました。

原価率が高いということは、お店側の利益は少なくなります。

原価率が高くても販売する理由とは一体なんなのでしょうか?

その理由は、大きく分けて2つあります。

コンビニのコーヒーの原価が高い理由

・需要があるから

・コーヒーで儲ける必要がないから

需要がある

コンビニのコーヒーの需要は大いにあります。

その理由は、手軽でどこでも飲めるからです。

朝、通学や通勤前にコーヒーを飲みたい時、運転中にコーヒーを飲みたい時などにコンビニのコーヒーが大活躍します。

カフェが近くにない+やっていない時間帯にコーヒーを飲みたいときはコンビニに行くしかありません。

前までは缶コーヒーやペットボトルのコーヒーを買うしかありませんでしたがプラスチックや紙コップのコーヒーが出たことによって手軽さは大いに増しました。

需要があるのは大きなポイントですが、価格というのも重要です。

例えば、コンビニのコーヒーが200円で売っていたとしたら、今よりも手軽に買うことはできないでしょう。

もし200円で売られていたら缶コーヒーを買った方が安上がりです。

だからこそ、100円で売るということが大事なのです。

コーヒーで儲ける必要がない

また、コンビニ側はコーヒーで儲ける必要がないのです。

コンビニは薄利多売の商売です。

商品1つ1つの利益は少ないですが、色々買ってもらうことで大きな利益になります。

コンビニのコーヒーを目的に来店したお客さんに、お菓子やパンなども一緒に買ってもらえれば儲け物なのです。

もちろん、コーヒーだけ買ったとしても小さな利益にはなるので問題はないです。コーヒー自体はお客さんがセルフサービスで入れるのでお店側の手間もかかりません。

大事なのは、コンビニのコーヒーを100円で売ることで、来店してくれるお客さんの数を増やすということなのです。

カフェのコーヒーとの違い

コンビニと同じようにコーヒーを売っているお店としては、カフェが考えられます。

カフェのコーヒーとコンビニのコーヒーの違いはあるのでしょうか?また、お互いが競合相手になっているのでしょうか?


まず、カフェのコーヒーですが、原価率は大体10%前後です。

400円で売られていたとしたら原価は40円くらいなのでコンビニで売られているコーヒーと大差ないくらいです。

逆に考えるとカフェのコーヒーは利益率が90%近いので、かなり儲かると思ってしまいますが実はそんなこともありません。

カフェは客単価が低いので利益率を高くしないといけないのです。

コーヒー1杯だけだと400円ですし、食べ物を頼んだとしても1000円くらいにしかなりません。

客単価が低いとそれだけたくさんの人に来店してもらう=回転率を上げる必要がありますが、カフェの回転率はかなり悪いです。

例えばラーメン屋なら単価が1000円でも回転率が高いので利益が見込めます。ラーメン屋自体は儲かりやすいビジネスではないのですが…。

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そのためコーヒーの利益率を高く設定しないとそもそも儲からないのです。

カフェとコンビニは競合相手なのか?

コンビニがコーヒーの販売に参入したことで、カフェの売上は落ちたのでしょうか?

実は、コンビニのコーヒーはカフェにはあまり影響を及ぼしていないのです。

というのも、カフェとコンビニではそれぞれ役割が違うからです。

まず、カフェでは空間を売りにしています。

カフェでコーヒーを頼むときは、店内でゆっくり飲みますよね。

そのため多少高くてもそこで飲んでゆっくりするという目的を満たせれば問題は無いのです。

一方コンビニは店内でゆっくり飲むというよりは、手軽に持ち歩いて飲みますよね。

そのため安く買えることや、持ち運びが簡単であることが重視されています。

つまり、手軽に飲みたいコンビニと、店内で落ち着いて飲みたいカフェとで棲み分けができているのです。

コンビニの参入分野について

コンビニはコーヒー以外にも様々な分野に参入しています。

代表的なものはクリスマスケーキやドーナツなどが挙げられます。

クリスマスケーキは非常に人気になっており、毎年かなりの売上を出しているようですね。

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一方コンビニはドーナツを出し始めた時期もありましたが、こちらは上手くはいきませんでした。

市場規模があまりにも小さすぎて思ったような売上が出なかったみたいですね。

今後も様々な分野に参入していくと思われますので、動向に注目していきたいですね。


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